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過去読書日記 2000年1月〜2012年12月
9月30(火) C
「サバイバル登山入門」 服部文祥 デコ。食
料は米以外は現地調達、タープのみでテン
トなしという登山を実践中の冒険家。その装
備やら、やり方を 写真・イラストで説明する
ただ刊行は2014年と やや古い2900円。
9月29(月) C
世界でいちばん素敵な 「 世界遺産の教室
日本編」 三才ブックス 1700円。現在26
を数える,、日本の世界遺産。その自然遺産
と文化遺産の全貌を、文章よりも写真で説
明 その成り立ちを理解した 30分で読了。
9月28(日) C
「洋風住宅・洋館の解剖図鑑」 エクスナレッ
ジ 1800円。内容は 専門誌「建築知識」の
特集を 再編集したもの。とくに英国の 王朝
の時代のデザイン様式に詳しい。またそれ
が米国に伝わったあとについても 同様だ。
9月27(土) C
「大阪ことばの謎」 金水 敏 950円SB新書
大阪大名誉教授による、大阪弁についての
考察。日本語史が 専門だけあって、かなり
詳しく 多方面にわたる内容。昨今の芸能や
SNSについても記述はおよび 納得できる。
9月26日(金) C
「僕たちは言葉について何も知らない 孤独、
誤解、もどかしさの言語学」ニュースピックス
1800円。自治医大 小野純一准教授による
言葉の社会性と言語化による 自己認識につ
いての難儀な哲学的な話がつづくのである。
9月25日(木) C
「自然史標本のつくり方」 3700円 朝倉書
店。国立科学博物館の植物・動物・地学関
係職員による 詳細な記述。対象読者は高
校の部活生徒が主のようだ。あまり関係な
い身とはいえ勉強になったし 面白かった。
9月24日(水) C
「欲しがる脳」 扶桑社新書 900円。東北大
加齢医学研究所長・川島隆太教授 主導で
同大と 日立ハイテクとの共同ベンチャー・
NeUの2人 岡田拓也と人見徹 取締役によ
る ニューロマーケティングの今後の展望。
9月23日(火) C
「漢字ふむふむ」 文春文庫 760円。観たこと
はないが、NHK・Eテレの人気番組だという。
その制作班による文庫本。日本と中国とで漢
字の意味が、違っているのはなぜか。その歴
史的経緯を探るのだ 結構深い文化的相違。
9月22日(月) C
「フランク・ロイド・ライトに学ぶ50の建築レッ
スン」 グラフィック社2900円。米の建築キュ
レーター 2人による著作。インテリアの写真
や ドローイングが多い。それにしても作品が
良く保存されているものだ。羨ましいかぎり。
9月21日(日) C
「日本語の謎」 フォレスト出版 1650円。日
本が好きすぎて、帰化したという米女性。北
九州市大応用言語学 アン・クレシーニ准教
授が日本語の難しさ、面白さを語るのだ。英
語に 訳しようのない日本語例など満載だ。
9月20日(土) C
「天気予報はなぜ当たるようになったのか」
長谷川直之 集英社インターナショナル新書
920円。気象庁長官としての あるいは退官
してからの、IMO(国際気象機構)時代など
またJICA研修の思い出などの 四方山話。
9月19日(金) C
「私、山小屋はじめます」 小宮山 花 山と渓
谷社 1800円。南アルプス最南端に位置す
る 光(てかり)岳登山小屋の管理人 の若い
女性の 3年目を向かえての随想だ。カラー
写真も多くて、楽しい読み物と なっている。
9月18日(木) C
「ラインズ 線の文化史」 左右社 2750円。
19478年生まれ アバディーン大学文化人類
学 ティム・ラインゴルト教授。ラインからの連
想をつづる やや難しい話 原書は2007年刊
日本版刊行は2014年 それが今 新蔵書だ。
9月17日(水) C
不調の9割は「スマホ首」が原因』 幻冬舎新
書960円。東京と香川でクリニック経営する
松井孝嘉医師。重い頭を支える首の前に傾
く姿勢からくる様々な症例。現代の うつにも
関連と警鐘するのだ。その通りだと思った。
9月16日(火) C
「図書館にゲームを! 図書館の新しい可能
性」 日外アソシエーツ2200円。1973年生
都留文大教授・日向良和が中心でほか9名
が執筆。ボードゲームや デジタルゲームを
図書館で収蔵すべき時代である との立場。
9月15日(月) C
マイペースで働く!「自宅でひとり起業図鑑」
滝岡幸子 同文館出版1500円。ひとり起業
専門のコンサル。いずれも難しそうだ。問題
は顧客・取引先の世代交代が うまく計れる
かどうか、ではないか。がんばってほしい。
9月14日(日) C
読者の創意と工夫を生かす 「連発割りばし
輪ゴム鉄砲」 永田金司 クオン 1000円。
新宿税務署長で退官という趣味の人。わず
か103頁の小本だが 図解で作り方を指導
30連発ガトリング砲の輪ゴム鉄砲もある。
9月13日(土) C
「地図とデータで見る 交通と輸送の世界ハン
ドブック」原書房3500円。ソルボンヌ大学地
理学のグザヴィエ・ベルニエ教授。モビリティ
をテーマに、各方面からのアプローチ。元の
文章が難解らしく、それに訳が不適切で何が
言いたいのか 最後まで不明のまま 終わり。
9月12日(金) C
墨ハンドブック 「条幅の疑問 100」 芸術新
聞社2000円。この出版社は書道専門、今
さら聞けない「疑問 100」シリーズ。書も門
外漢なので 初めて知ることばかり。大変勉
強に。それにしても 漢文の素養の大切さ。
9月11日(木) C
「双眼鏡の推しごと」 2200円 オーム社。
双眼鏡メーカー日の出光学の創業者2人
の執筆で、その光学的特性を説明。ただ
し 防振双眼鏡のメカニズム、については
記述がまったくなく その点残念に思った。
9月10日(水) C+
全国「重伝建」散策ガイド』 町井成史 光文
社新書 1700円。精力的に 撮影を進める
写真家。昨年につづいての刊行 北海道か
ら沖縄まで 129の地区をカラーで紹介す
る重量級で 全412頁というボリュームだ。
9月9日(火) C+
{世界は基準値でできている 未知のリスク
とどう向き合うか」 講談社ブルーバックス
1200円。2014年刊「基準値のヒミツ」の
続編。前回同様、4人の自称基準値オタク
による。各種エビデンスの元となる基準値
が決まる経過を詳細に解説 面白かった。
9月8日(月) C
「ワーキングメモリと人間の知性」 大阪大
学出版会 2200円。同大・苧坂満智子名
誉教授編でほか4名の執筆。知能に関係
する、短期記憶についての研究論文集で
なんとなく ではあるものの理解はできた。
9月7日(日) C
「田舎はいやらしい 地域活性化は本当に
必要か?」 花房尚作 光文社新書900円
フィナンシャルプランナーほか、多方面活
動。鹿児島南部で何があったかわからな
いが ここまで悪し様は不愉快。生産的な
話は皆無で 出版社の見識を疑うものだ。
9月6日(土) C
「なんかおもしろそうと思われる伝え方」
関 圭一朗 サンマーク出版 1500円。ス
ポーツ関係を得意とする放送作家だとい
う。その経験から編み出した、いくつもの
法則指南 SNSには必要かもしれない。
9月5日(金) C
「知りたいこと図鑑」 みっけ。クイズ好きな
デザイナーが世間の事象や語句を 142
のジャンルに分け、美意識でもってまとめ
たもの。同様にクイズ好きとしては こうい
うのは歓迎だ。KADOKAWA1700円。
9月4日(木) C
まちづくり仕組み図鑑 ビジネスを生む「地
元ぐらし」のススメ』 日経BP 2400円。早
大教授・佐藤将之、と都市計画コンサルの
安富啓 星野リゾート・馬場義徳。1975年
生まれの3人による。幸運な人の出会いを
重視。それをセレンディピティとは違和感。
9月3日(水) C
「肉の旅」 カベルナリア吉田 イカロス出版
1600円。これも古く、2016年刊。ご当地
の名物肉料理を求めての全国行脚。伊那
の ローメン・駒ケ根のソースかつ丼・飯田
焼肉 と南信州も登場。ほぼ納得の内容。
9月2日(火) C
朝日新聞版 「寅さんの伝言」 小泉信一 講
談社 1200円。図書館新刊不足継続 これ
は2013年刊、同社編集委員が マドンナか
ら監督まで 関係者へのインタビューを連載
したものを書籍化 なつかしい名前ばかり。
9月1日(月) C+
「日本映画の舞台&ロケ地 100 物語と旅
する建築・町並み・絶景」 谷國大輔 学芸出
版社2000円。構想18年 綿密な取材で行
きたくなる。多彩な顔をもつ映画コンサルは
さすが ワセダ建築出だけに説明も的確だ。
8月31日(日) C
「ななつ星への道」 唐崎恒二 1600円 PH
P。当時 JR九州の社長として 豪華列車を
実現させた ブランド戦略を詳細に述懐する
のだ。同時に、デザイナー水戸岡鋭治先生
のスケッチを各所に配置。まあ画期的とも。
8月30日(土) C+
古いのに新しい!「リノベーション名建築の
旅」 常松祐介 講談社 1900円。1994年
生まれの現・明治大助教。東大・加藤耕一
教授の後継者だな。全国での実例を その
辿ったストーリーとともに、紹介するのだ。
8月29日(金) C
「子どもの人生が変わる放課後時間の過ご
し方」 島根太郎 講談社α新書 1000円。
民営学童保育を運営する 東急キッズベー
スキャンプの代表。小学生からの非認知能
力(人間力)育成に多大な効果があるとか。
8月28日(木) C
「夜のお店解剖図鑑」 橋哲史 エクスナ
レッジ 1800円。ややハスに構えた店舗
デザイナーによる、お酒を出す 店舗の仕
掛けと工夫がマルわかり。数人のイラスト
レーターに描かせている 差がありすぎ。
8月27日(水) C
「字を書く女 中年書道再入門」 酒井順子
芸術新聞社 1600円。飯田中央図書館新
刊書不作のため 2016年刊のこの本を借
りてきた。相変わらず抜群の安定感、楽し
く読見終えたのであった。読後感 清々し。
8月26日(火) C
縄文から平安、戦国、江戸、明治・大正・昭
和まで 「日本の家と町並み 詳説絵巻」 エ
クスナレッジ 3200円。デザイン系の 出版
社らしくデザイン主体の 日本建築・都市史
執筆陣もいつもと違い 大変勉強になった。
8月25日(月) C
「剱岳―線の記 平安時代の初登頂ミステ
リーに挑む」 橋大輔 1700円 朝日新聞
出版。ロビンソン・クルーソーの住居跡を発
見したという秋田在住の探検家。新田次郎
の「剱岳―点の記」の謎に 挑戦するのだ。
8月24日(日) C
プロカウンセラーがやさしく教える 「人間関係
に役立つ傾聴」 古宮 昇 清流出版 1500円
コミュニケーション能力として聞く力の重要性
が言われるが 会話における相手の話に耳を
傾ける具体例を中心に、対処法を伝授する。
8月23日(土) C
プロカウンセラーがやさしく教える 「人間関係
に役立つ傾聴」 古宮 昇 清流出版 1500円
コミュニケーション能力として聞く力の重要性
が言われるが 会話における相手の話に耳を
傾ける具体例を中心に、対処法を伝授する。
8月22日(金) C
「宝探しから持続可能な地域づくりへ 日本
型エコツーリズムとはなにか」 2200円 学
芸出版社 京都嵯峨芸大・真板昭夫教授ほ
か 2名の執筆。岩手県二戸市の実践例で
の方法論だ。2010年刊が、なぜ新刊棚。
8月21日(木) C
サクッとわかるビジネス教養 「非認知能力」
新星出版社 1500円。チマタで言われてい
る非認知能力とは何か。自己肯定感を中心
としたブレない自分軸、とコミュニケーション
能力かな。教育者・中山芳一 による監修。
8月20日(水) C
「谷根千、ず〜っとある店」 森まゆみ 朝日新
聞出版 2600円。雑誌「谷根千」は 2009年
終刊 その編集長が訪問 ファミリーヒストリー
をインタビュー。全590頁 65軒を取材。まさ
に「3丁目の夕日の世界」 昭和感が一杯だ。
8月19日(火) C
「ホーム・スウィート・ホーム」 杉本彩子 工作
舎 2800円。1973年生まれ 武蔵美出身の
マルチデザイナー。建築のアイソメ図風のイ
ラストで 個性的な住宅の詳細とインテリアさ
らに住人の人となりを描く イラストに疲れる。
8月18日(月) C
「脳・心・人工知能〈増補版〉 数理で脳を解き
明かす」 甘利俊一 1100円 講談社ブルー
バックス。1936年生まれの東大名誉教授。
2016年刊に現在の状況を付け足し。難しい
話だが最後まで読み 雰囲気は理解できた。
8月17日(日) C
若者はLINEに「。」をつけない 大人のための
SNS講義』 高橋暁子 1000円 講談社+α新
書。成蹊大客員教授が Z世代のSNS利用の
実態を報告。へぇそうなんだ としか言いようが
ない。現在の使い方で とくに直すところなし。
8月16日(土) C
「こうやって頭のなかを言語化する」PHP
1500円 荒木俊哉 。電通の現役コピー
ライター。母校の一橋でも講義をもってい
るらしい。言語化の意義は充分理解でき
る 後半1/3の言語化ノートは蛇足気味。
8月15日(金) C
「意識の不思議」 渡辺正峰 ちくまプリマー
新書900円。意識を機械脳に移し替えよう
と執念を燃やす東大准教授 そのための考
え方を説明するのだが、よくわからない。身
体性を離れた機械脳には、疑問を覚える。
8月14日(木) C
「考えないこと ブッダの瞑想法」 大和書房
1500円。日本在住 スリランカ上座仏教長
老という アルポムッレ・スマナサーラによる
常時瞑想法。過去や未来に、とらわれない
狙いはわかるものの、少し違う気がする。
8月13日(水) C
「焚き火メシの本」1800円 ライスパブリッ
シング。キャンプでバーナーを使わず焚き
火そのもので、調理したい男二人。焚き火
協会の猪野正哉と、ヤマサ醤油で商品開
発の松倉弘平。オ−ルカラーのレシピ集。
8月12日(火) C
「ビジネス教養としての温泉」 日本能率協
会 1600円。温泉学中級編 というところか
温泉博士として名高い 松田忠徳が監修を
担当。歴史・文化・作法など 一通りの教養
講座ではあるが とくに目新しい部分なし。
8月11日(月) C
「高速バスのビジネス 業界の変遷・現状と
今後の戦略」 成定竜一 1800円 成山堂書
店。学生バイトの時代から、業界へというバ
ス野郎。少子化・過疎化の中での 厳しい現
実・今後の方向など 意外に面白く読めた。
8月10日(日) C
「地域づくりのやるき学」 1800円 農文協。
リーダーではなく、その下の実働部隊の意
識・行動に注目。大分大・山浦陽一准教授
神戸大・中塚雅也教授・鳥取大・筒井一伸
教授の編著で、ほかに7名の執筆による。
8月9日(土) C
「日本の美しい地形・地層図鑑」 エクスナ
レッジ 1800円。地形写真家を自称する
竹下光士の迫力ある写真に 早大名誉教
授 喬木秀雄が解説 形成過程も図解。ジ
オパークに登録された地形・地質を紹介。
8月8日(金) C
半農半X的 「これからの生き方キーワード
AtoZ」 塩見直紀 農文協1400円。2000
年代初頭に一世を風靡して 25年、もう60
歳か。内容は平凡、他書籍からの 引用多
し やや悲哀感あり。 A〜Zは全く無意味。
8月7日(木) C
「断捨離血風録 3年で蔵書2万5千冊を減
らす方法」 日下三蔵 本の雑誌社2200円
約13万冊の蔵書を家族・友人の助けで整
理した話で同社連載をまとめたもの。要は
性格的な問題、5年で元通りになりそうだ。
8月6日(水) C
「老いの思考法」 山極寿一 1500円 文藝
春秋。霊長類研究で有名な 元京大総長。
既出の文章を再構成、と安直な編集。半生
記の思い出や、ゴリラ社会と対比しての老
齢期の人間への提言など とくに感想なし。
8月5日(火) B
「スティグリッツ 資本主義と自由」 東洋経済
新報社2800円。コロンビア大教授は自由と
強制はトレードオフ、 制約のない自由はあり
えないと 新自由主義経済を批判。民主党左
派の、進歩的資本主義を提唱。トランプ再登
板以前の刊行で 関税には言及なし。残念。
8月4日(月) C
「和菓子の京都 増補版」 川端道喜 岩波
新書1160円。御所へ粽を納めて500年
1990年逝去の15代口述 2014年に12
刷で16代の嫁・川端知嘉子が 現在の状
況を2025年談の増補版だ 感想はない。
8月3日(日) C
魔窟 知られざる「日大帝国」興亡の歴史』
森 功 東洋経済新報社 1800円。理事長
林真理子就任を軸にマンモス大学内の政
治的動向を、創立から現在までの物語だ
不祥事続出の背景を鮮やかに描き出す。
8月2日(土) C
「立ち読みの歴史」 小林昌樹 ハヤカワ新
書1200円。国会図書館で レファランスを
15年 その後独立という研究者。英米では
見かけない 立ち読みという文化を通して本
屋の店頭風景。それがどうしたという感じ。
8月1日(金) C
「ドーパミン中毒」 新潮新書 1100円。ス
タンフォード大学教授で、臨床精神科医の
アンナ・レンブケ。依存症の本質を症例とと
もに解説。要は不完全な自己を認め、さら
け出すということかな。大変参考になった。
7月31日(木) C
「なぜハーバードは虎屋に学ぶのか ハー
バード白熱教室の中の日本」 佐藤智恵 中
公新書ラクレ 1000円。ハーバードもの最
新作。前2作は読んでいないが とくに後半
では、考えることが多かった。半日で読了。
7月30日(水) C
「UI デザインのアイデア帳 アプリ・Web制
作の現場で使える基本+実践ノウハウ 83」
SBクリエイティブ 2400円。ユーザーイン
ターフェイスの有り方指南を、デザイナーの
東影勇太と和田直樹による。後半の細かい
テクニックに興味。専門学校の教科書か。
7月29日(火) C
「教会建築家・鉄川与助の生涯 同居の孫
が見た素顔」 鉄川ひろ子 海鳥社1800円
明治後期から大正にかけて長崎や五島で
80を越える教会を、設計・施工で有名。そ
の人となりを、美しい写真とともに紹介だ。
7月28日(月) C
「興行の風景 日本芸能史外伝」 ぴあ
2500円。ライグ・エンタテイメントに 関わ
る 1957年生まれ、山本幸治が無理やり
まとめた 芸能文化史。考証には欠けるも
全体的には 納得できて、面白く読めた。
7月27日(日) C
「図説 日本の洞窟」 4800円 朝倉書店
狩野彰宏・東大教授と柏木健司・富山大
准教授編著で、ほか 21名の執筆。この
出版社得意の全国図鑑は、鍾乳洞ほか
海食洞など100の事例を 詳細に記述。
7月26日(土) C
「デザイン サクッとわかるビジネス教養」
新星出版社1500円。素人向けのデザイン
教本で、デザイン会社のダイナマイト・ブラ
ザーズ・シンジメートが 監修だという。見た
だけで、デザインができる訳はないでしょ。
7月25日(金) C
「小売りビジネス」 クロスメディア・パブリッ
シング1680円。流通アナリスト 中井彰人
と中川朗の共著だ。期待していなかったが
意外と面白かった 世の中で見かける小売
りチェーンが中心 現状分析 今後の方向。
7月24日(木) C
「男性学入門 そもそも男って何だっけ?」
周司あきら 光文社新書 900円。トランス
男性らしい正体不明のライターによる男性
学の現在地。昭和人間には はあそうです
か というのみ 予約が入って急ぎ読みだ。
7月23日(水) C
「林業遺産へ行こう 自然の力を活かす、昔
の知恵を再発見」 文一総合出版 3000円
東大・柴崎茂光准教授編著ほかに、9人が
執筆。我が飯田市の 遠山森林鉄道遺構も
登場する 好事家向け トラベルガイド付き。
7月22日(火) C
書とはどういう芸術か 筆蝕の美学 増補版
石川九楊 中公新書 1000円。書の御意見
番・京都精華芸術大名誉教授による 13刷
を数えた1994年初刊の増補版。難しい話
に終始するが、なんとなくわかった感じだ。
7月21日(月) C
「多動脳 ADHDの真実」 1200円 新潮新
書。ベストセラー「スマホ脳」で有名となった
スェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン
先生。遺伝的要素が強い ADHDの臨床的
考え方。その濃淡は誰しもあり、解決法を。
7月20日(日) C
ロープウェイでらくらく行ける、雲上リゾート
&展望台58選! 「天空テラス週末散歩」
JAFメディアワークス1400円。パノラマ景
観は人間の本質に訴えるもの。とくに最近
はテラスが人気で、追及の小型ムック本。
7月19日(土) C
緑地と文化 ―社会的共通資本としての杜」
石川幹子 岩波新書 940円。1948年生ま
れの東大名誉教授。神宮外苑の再開発に
ともなう樹木伐採に辛口意見だ。その詳細
な歴史的経緯とともに、怒り狂うのである。
7月18日(金) C
「クラフトビールのお店、はじめました。」
友清 哲 亜紀書房2200円。フリーライター
兼編集者が代官山で立ち呑みクラフトビー
ルバー「ビビビ。」を始める話 微に入り細に
入り体験を 語る。文章は さすがにうまい。
7月17日(木) C
「金持ち農家、貧乏農家」 高津佐和宏 かん
き出版 1600円。2024年初刊で これは第
6刷 農業経営コンサルタントによる指南。採
算性を上げて大規模経営を、という趣旨。小
規模でも グループをつくる方法がありそう。
7月16日(水) C
「電チャリ通」から考えた地域づくり 高校生
と一緒に作った安全な町』東京大学出版会
2400円。大阪府の生徒数80名 豊中高校
能勢分校での国際交通安全学会主導ワー
クショップから 町づくりや生徒の成長記録
バス減便問題、雪の日の通学は疑問符。
7月15日(火) C
「ニッポン獅子舞紀行」 稲村行真 2400円
青弓社。1994年生の藝大院生で、獅子舞
研究家を自称。飯田の屋台獅子を含め 全
国 500ヶ所の獅子舞を取材したという。そ
のうちの 39ヶ所をカラーで紹介するのだ。
7月14日(月) C
ルポ 人が減る社会で起きること 秋田「少子
高齢課題県」はいま』 工藤 哲 2200円 岩
波書店。1976年生まれの、毎日新聞秋田
支局記者。人口減少、クマ被害、減塩食な
どの問題から秋田県の未来を考えるのだ。
7月13日(日) C
「なぜ酔っ払うと酒がうまいのか」 日経BP
1600円。葉石かおり著。酒ジャーナリスト
を自称の 1966年生まれ。内容は 酒と健
康についての 各方面への取材。要は酒量
を少なく、という、書名とは逆の話ばかり。
7月12日(土) C+
「日本建築史講義 木造建築がひもとく技術
と社会」 海野 聡 学芸出版社 3000円。こ
の東大准教授の著作はレベルが高い。今回
も通史ながら事典の様相の重量感。全447
頁を楽しみながら読了した。次回作も期待。
7月11日(金) C
オトナ女子のための「自己肯定感 LESSON
帖」ジタバタしない。イライラしない。クヨクヨし
ない』 中島 輝 SBクリエイティブ 1400円。
幾多の不遇を乗り越え 独学で修めた方法論
女子だけでなく大事な話。結構有用だと思う。
7月10日(木) C
「ごみと暮らしの社会学 モノとごみの境界
を歩く」 梅川由紀 青弓社 2800円。読み
始めて すぐに これは博士論文だな、と気
がついた。ゴミとは何かを ゴミ屋敷の住人
の高齢女性の観察から、探っていくのだ。
7月9日(水) C
町工場の星 「人が辞めない最高の職人集
団」全員参加経営の秘密』 諏訪貴子 日経
BP1700円。創業者の急死で先代の跡を
継いだ主婦の奮闘。大森の町工場の美人
社長の20年。今や講演で大忙しの日々。
7月8日(火) C
「町の本屋はいかにしてつぶれてきたか 知
られざる戦後書店抗争史」 飯田一史 平凡
社新書1200円。当方も書店業界の変わり
方を目撃してきただけに、この出版ライター
の説明には 納得感がある。今後どうなる。
7月7日(月) C
「産業」としての工芸 ものづくりから挑む地
域創生』 中央公論新社2200円。日本政策
投資銀行、日本経済研究所編。まさに表題
とおりの内容。4人の執筆で 工芸品の過去
から現在位置。やっぱりデザインだと思う。
7月6日(日) C
コンサルタントが毎日見ている「経済データ
30」 小宮一慶 日経文庫 1000円。重要な
経済指標についての解説だ。非常にわかり
やすく有益。最後に、投資コンサルとしての
助言。ただ2024年9月刊で トランプ以前。
7月5日(土) C
「ビジネスリーダーのための意思決定の教
科書」 川口荘史 ディスカバー・トウェンティ
ワン2500円。バイオ研究(理博)から投資
銀行を経て M&Aや新規事業に特化 コン
サル自伝的宣伝本。巻末付録は有用か。
7月4日(金) C
「日本のパワースポット案内 巨石巡礼」
岡田謙二 秀和システム 1800円。同名の
ホームページ 運営の巨石研究家。全国各
地の磐座50を紹介。2011年刊と、やや古
いが原始宗教そのものの姿を彷彿させる。
7月3日(木) C
「鉄道写真ここで撮ってもいいですか」 オー
ム社1800円。いろいろと問題になっている
撮り鉄の行動について、渡部史絵と 結解学
が問題提起、弁護士・長島良成が監修する
こんなの常識でしょ わざわざ読むことなし。
7月2日(水) C
「子どものおしゃれにどう向き合う? 装いの
心理学」 鈴木公啓 940円ちくまプリマー新
書。東京未来大学こども心理学部准教授。
低年齢化する おしゃれやダイエットに つい
ての研究。この大学の存在すら知らない。
7月1日(火) C
「修理する権利 使い続ける自由」 青土社
4400円。ミシガン大法学部教授 アーロン
パーザナウスキー。メーカーと消費者それ
に修理業者とのせめぎ合いを 法理に基づ
いて論述するのだ。その本質は理解した。
6月30日(月) C
「セルフケアの道具箱 ストレスと上手につ
きあう100のワーク」 晶文社1600円。認
知行動療法、マインドフルネス、スキーマ
療法など 実践方法を伝授の カウンセラー
伊藤絵美著。2020年刊 なんと17刷目。
6月29日(日) C
新・貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」
で格差社会を逆転する』 橘 齢 ダイヤモン
ド社1700円。2009年刊の焼き直し 会社
勤務で社長兼従業員の1人会社(マイクロ
法人)を設立した場合の損得勘定。ずっと
オレはやってきたヨ だから内容はわかる。
6月28日(土) C
「持続可能なメディア」 下山 進 朝日新書
950円。新聞の購読部数の低下が止まら
ない。電子化による、尖った記事の配信が
必要 と辛口のメディア論を展開する 評論
家。あわせて地方メディアの奮戦も報告。
6月27日(金) C
「世界は認知バイアスが動かしている 情報
社会を生きぬく武器と教養」 栗山直子SBク
リエイティブ 1700円。東京科学大(旧東工
大)講師による行動経済学 あるいは認知心
理学講義。運・不運の行動学をやってちょ。
6月25日(水) C
「君はいのち動的平衡館を見たか 利他の
生命哲学」 福岡伸一 朝日出版社1800円
大阪・関西万博でテーマ館を任された 8人
の1人。生物学者の自論・動的平衡論を ビ
ジュアルに見せるため 実現の経過報告。
6月24日(火) C
「声」の言語学入門 私たちはいかにして話
し、歌うのか』 川原繁人 1030円 NHK出
版新書 。1980年生まれの慶大教授の講
義だ。上白石萌音 や俵万智、あるいはラッ
パーのインタビューを通して 声のメカニズ
ムの詳細な説明。発声の起源を知りたい。
6月23日(月) C
敗者のゲーム 〔原書第8版〕 2000円 日
経BP。米の投資家で、チャールズ・エリス
1937年生まれ。投資の世界ではプロに負
けざるを得ない 現代社会で一般人への指
南は理解できた 2022年初刊で12刷目。
6月22日(日) C
「分かりやすい文章」の技術 新装版 読み
手を説得する18のテクニック』 藤沢晃治
講談社ブルーバックス1000円。2004年
初刊で著者は理系のソフトウェアエンジニ
アだという。ほぼ 実践していることばかり。
6月21日(土) C
「新宿をつくった男 戦後闇市の王・尾津
喜之助と昭和裏面史」 フリート横田 毎日
新聞出版1900円。テキヤ関東尾津組の
組長の波乱に富んだ その生涯を 戦後風
俗に詳しいノンフィクションライターが描く。
6月20日(金) C
「対話のトリセツ ハイブリットコミュニケー
ションのすすめ」 黒川伊保子 講談社+α
新書900円。創成期から ソフト開発に携
わった、というコンサルタント。わからない
でもないが タテ型ヨコ型思考には不服だ
常体に口語体が入り交じり、読みにくい。
6月19日(木) C
「呼び屋一代 マドンナ・スティングを招聘し
た男」 宮崎恭一 講談社+α新書 1000円
当たれば 儲けもデカイが、アクシデントで
すってんてんにも。そんな、波乱に富んだ
1948年生まれの、半生記と裏話満載だ。
6月18日(水) C
「地図記号のひみつ」 今尾恵介 中公新書
ラクレ880円。中央公論に連載を新書化。
地図記号の ウンチクを、明治以来の歴史
や世界の実情をまじえ解説だ。気のおけな
い読物として、いつもどおりりに 楽しめた。
6月17日(火) C
「ITコンサル1000人にきいてみた AIでラク
になる仕事」 谷岡悟一 インプレス1680円
生成AIでのケーススタディ。プロンプトの指
示、条件、出力形式など結構 頭を使いそう
最後の AI とのディベートや、AI からの カ
ウンセリング 自己分析などは面白かった。
6月16日(月) C
「人口縮小!どうする日本? 持続可能な
幸福社会へのアプローチ」 東京大学出版
会2900円。日本学術会議の検討委員会
13人が執筆。ただ名誉教授クラスが主で
思い切った施策の提言などはなくて残念。
6月15日(日) C
ビジネスエリートのための 「教養としての日
本の神様」 深結(みゅう) あさ出版1800円
島根県親善大使で、出雲観光大使だという
正体不明の研究家によるもの ほぼ知識の
内で、あまり勉強にはならずに 読み終え。
6月14日(土) C
日本人だけが知らない「ニッポン」の観光地』
水津陽子 日経BP 1400円。なんと 刊行は
2014年。期せずして 10年後を予想する内
容。1961年生まれの経営コンサルタントの
指摘の数々は ほぼ正解となっていて 驚き。
6月13日(金) C
日本全国鉱山めぐり 決定版 観光できる産
業遺産を徹底解説+全国鉱山跡リスト100」
五十公野裕也 誠文堂新光社 2500円。理
学博士は1988年生。写真の説明も的確で
廃墟マニア・鉱物マニアともに満足の内容。
6月12日(木) C
「ロボットビジネス」 安藤 健 クロスメディア・
パブリッシング 1848円。国内外で 受賞歴
多数のロボット開発者が、その現在地 と将
来像について平易に解説。わかりやすい文
章で、その方向性がわかったのは収穫だ。
6月11日(水) C
トコトンやさしい「光学の本」 笠原亮介 日刊
工業新聞社1800円。同社のB&Tブックス
だが、やさしすぎて まるで勉強にならない。
半分が物理の話、中学生向けという印象で
1時間で終了。新しい技術を知りたいのだ。
6月10日(火) C
「台所探検家、地球の食卓を歩く」 WAVE
出版 1800円。一貫して世界を廻り一般家
庭料理を味わう研究家・岡根谷実里。時に
は一緒に台所に立ち つくり方を歯切れよい
文章での 報告。写真やイラストが 欲しい。
6月9日(月) C
「なぜ世界はそう見えるのか 主観と知覚の
科学」 白楊社 3100円。バージニア大学の
デニス・プロフィット教授、と 科学ライターで
ある ドレイク・ベアーによる 身体性と知覚に
ついての 研究概要。知らない論文が多く刺
激的。最後の VRについては やや不満だ。
6月8日(日) C
「いますぐできる実践行動経済学 ―ナッジ
を使ってよりよい意思決定を実現」大竹文雄
東京書籍 1300円。大阪大院教授による早
稲田塾での講義が元ネタ。内容は入門編で
知識のウチ、刺激のまったくない本だった。
6月7日(土) C
「まさか私がクビですか? なぜか裁判沙汰
になった人たちの告白」 日経BP 1800円
日本経済新聞「揺れた天秤」取材班による。
職場や世間での事件 その後。面白くて半日
で読み終えたが、後味は まことに良くない。
6月6日(金) C
「作品集のつくりかた アートブック・ZINE・
ポートフォリオ…作品を魅力的に見せる編
集デザインのコツ」 BNN 2200円。デザ
イン書編集者・宮後優子が、指南する。初
心者向けに AからZまで。内容はわかる。
6月5日(木) C
「ゆたかさをどう測るか ―ウェルビーイング
の経済学」 山田鋭夫 ちくま新書 880円。
名古屋大名誉教授の幸福経済学。GDPに
かわる幸福指数の現状について。さらには
そこから社会活動によって向上するという。
6月4日(水) C
「こじらせ男子とお茶をする」 2000円。ひ
とり出版社・月と文社を主宰の藤川明日香
が、自由で個性豊か そして面倒くさい男子
にインタビュー。島田潤一郎、Pha、佐々木
典士、ファビアン、田中弦、下平尾直らだ。
6月3日(火) C
「政治はなぜ失敗するのか 5つの罠から
の脱出」 飛鳥新社2273円。オクスフォー
ド大 ベン・アンセル教授による まさに行動
政治学ともいうべき著作。民主主義、平等
連帯、セキュリティ、繁栄 についての考察
個々の人間が いかに利己主義的か、だ。
6月2日(月) C
「関係人口 都市と地方を同時並行で生
きる」 高橋博之 光文社新書 1000円。
若くして岩手県議2期務め知事選にも挑
戦 地元産品販売会社で上場、2地域居
住の推進だ。いずれ国政に出るだろう。
6月1日(日) C
構想力が劇的に高まる 「アーキテクト思
考 具体と抽象を行き来する問題発見・
解決の新技法」 ダイヤモンド社2000円
デザイン思考に対抗して2人のコンサル
細谷功・坂田幸樹が提唱。思い付きをク
ドクド述べてもらっても困る。薄い内容。
5月31日(土) C
ドキュメント「北海道路線バス 地域交通
最後の砦」 椎橋俊之 筑摩書房1800円
冬の長距離路線ルポ。鉄道にも造詣深く
さながら 北海道史を見るような重量感だ
自動運転などにも言及 しばし熟考の巻。
5月30日(金) C
「高学歴発達障害 エリートたちの転落と
再生」 岩波 明 文春新書 900円。昭和
大特任教授による その実態。ADHD(注
意欠如多動性障害) や ASD(自閉症ス
ペクトラム障害)の診断・対策方法など。
5月29日(木) C
私たちは何を捨てているのか ―食品ロス、
コロナ、気候変動」 井出留美 920円 ちく
ま新書。一貫して食品ロスを追及のジャー
ナリスト。フードシェアリングも、提唱するが
重複が多くて、すこしく退屈な読書だった。
5月28日(水) C
3秒で伝える コンサルが使う「シンプルな
言葉で相手を動かす!」会話術』 扶桑社
1500円 しゅうマナビジネス 。まずは3秒
で、ついで30秒で、さらには3分での伝え
方を伝授する。わかるがハードルは高い。
5月27日(火) C
「茶の湯の文化史」 五味文彦 2400円
勉誠社 東大名誉教授が伝来から明治ま
で、茶会記録などを読み解き綴ったもの。
退屈といえば 退屈だが、断片的な知識と
照合 意外に最後まで読むことができた。
5月26日(月) C
「早合点認知症」 内田直樹 サンマーク出
版1400円。福岡市で認知症専門クリニッ
クを経営する院長。長生きするなら知っと
こう、と本人や周囲の接し方を指南するの
だ。まあ予備軍としては 勉強になったワ。
5月25日(日) C
「歩いて読み解く地域経済 地域の営みか
ら考えるまち歩き入門」 山納 洋 学芸出版
社 2000円。大阪ガスの社員にして 精力
的に、まち歩きを企画。そにある 痕跡から
近現代の社会の たどった姿を想像する。
5月24日(土) C
東西南北「方位」の世界史 河出書房新社
2700円。 ジェリー・ブッロトン ロンドン大
学教授による文化史。ただ 北のバイキン
グや 西の彼岸思想など、出てこないのは
不満。そんなツッコミ処はあちこちあった。
5月23日(金) C-
「好き」を一生の「強み」に変える育て方」
あの落合陽一の母親・落合ひろみ による
子育て論。一部 陽一本人も それらしいこ
とを のたまうのだ。まあ、あえて自慢話に
つきあう 必要もない。時間の無駄である。
5月22日(木) C
オーバードース くるしい日々を生きのびて
川の由起 朝日新書840円。若手朝日記者
による連載を加筆新書化。薬剤依存にいた
る原因をいかにしてとりのぞくかだ。要は家
族・家庭の問題。それにしてもキビしい話。
5月21日(水) C
「ファイナンス学者の思考法 どこまで理屈
で仕事ができるか?」 宮川壽夫 ダイヤモン
ド社 1800円。野村証券からコンサル会社
へ その後社会人大学院で博士課程。大阪
公立大経営学教授の自慢話にお付き合い。
5月20日(火) C
「働けない」をとことん考えてみた。』 平凡社
1900円。働かない、働けない、働きたくない
… と1973年生まれの文筆家 栗田隆子著
うつ系で不器用な大学院出だという。たしか
に困っちゃうわな。しかし、どうしようもない。
5月19日(月) C
「ウォーカブルなまちを評価する」 鹿島出版
会 2300円。国際交通学会 ウォーカブルな
まち研究会編著で、20人が執筆。その中で
わかり易さ、歩き易さ、居心地の良さを AIを
使ってのデータ化の阪大の試みは面白い。
5月18日(日) C
「潤日 日本へ大脱出する中国人富裕層を
追う」 舛友雄大 東洋経済新報社 1800円
1985年生の 中国・東南アジア専門ジャー
ナリスト。資産保全のほか 子弟の教育、自
由な言論空間など万遍なく取材は面白い。
5月17日(土) C
「米軍極秘特殊部隊 ザ・ユニット テロの激
戦地で戦い続けた隊員の手記」2800円 原
書房。エジプト出身の小柄な兵士、アダム・
ガマルと 米のライター ケリー・ケネディによ
る。あちこちで活躍の日々もとくに感想なし。
5月16日(金) C
「不思議3D地形図鑑」 今尾恵介 朝日新聞
出版 2600円。空から見た珍しい地形風景
その生成過程や同様な地域を、古い地図や
世界地図の中からさがし 提示する。地理の
お勉強ではある。 飯島の田切地形も登場。
5月15日(木) C
元自衛官が語る 「災害派遣のリアル」 イカ
ロス出版 1800円。約10年の自衛隊生活
からカメラマンに転進 さらに夜はバーの経
営という 武者雄哉による経験談。中越地震
から東日本大震災 退役後の取材記など。
5月14日(水) C
JUST KEEP BUYING 自動的に富が増
え続ける 「お金」と「時間」の法則』 ダイヤ
モンド社1700円。米の金融ジャーナリスト
による投資の話。インフレにどう対処するか
だが、読み物としては 面白い。全416頁。
5月13日(火) C
改訂新版「東京 わざわざ行きたい 街の本
屋さん」(株)G.B. 1800円。自身も本屋を
経営という 和氣正幸による、案内ムック本
携帯に便利な小型本で、地図入り。これを
持って訪問には有用も 現況は激しそうだ。
5月12日(月) C
「口笛のはなし」 ミシマ社 2000円。世界
チャンピオンにもなった 1992年生まれの
武田裕煕に最相葉月が聞くという趣向。質
問が上手なのか さながら口笛大全といっ
た内容となっていて、編集は的確で合格。
5月11日(日) C
「“おいしい瞬間”の撮影レシピ」 2400円
玄光社。写真専門誌「コマーシャル・フォト
連載。広告写真制作会社アマナの料理専
門部門 「hue」所属の7人の写真家による
作品制作過程を公開 撮り方を指南する。
5月10日(土) C
「AIに書けない文章を書く」 前田安正 ちく
まプリマー新書 860円。文章教室を主宰
する元朝日新聞記者。AIが書くのは文書
で 個人の経験を書くのが文章だという。し
ばし、面倒くさい作文教室に お付き合い。
5月9日(金) C
「たのしい編集(2) 本を組む」 和田文夫
英治出版 1600円。ベテランの編集者らし
いが、漱石の草枕を自分の好きなように編
集製本してみる という試み。全121頁の小
本。仕用フォントや段組みなど、凝った話。
5月8日(木) C
「リキッド消費とは何か」 久保田進彦 新潮
新書 900円。最近の若者を中心とする 流
動的な消費行動について青山学院大学経
営学部教授による データの裏付け研究だ
が、それがどうしたと 意外に 面白くない。
5月7日(水) B
会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言って
しまうのか』 文藝春秋2200円。シドニー大
言語学 ニック・エンフィールド教授 による認
知心理学的会話論。初めて知った、人間の
社会性の本質に迫る 根源的な話。問題は
いつどのように それを獲得してきたか、だ。
5月6日(火) C
「このオムライスに、付加価値をつけてくだ
さい」 柿内尚文 ポプラ社 1500円。累計
販売1400冊を豪語する 編集者だ。348
頁にわたる方法論だが 内容は限りなく薄
い。わずか3時間ほどで終了。感想なし。
5月5日(月) C
2時間で愉しめる「絶景の富士山展望ハイ
キング」 渡邉明博 山と渓谷社 1800円。
低山フォトグラファーを自称の小型ムック
本。登山ルートや、名物・温浴施設なども
抜かりなく紹介。ただ 富士の頭だけじゃ。
5月4日(日) C
「大人のための離島探検 ―島の不思議を
凸凹地図で体感!」 技術評論社2200円
利尻島から与那国島までの有人島 さらに
は北方4島、竹島、尖閣まで。それぞれの
概要は読み甲斐 東京地図研究社による。
5月3日(土) C
「経験バイアス ときに経験は意思決定の
敵となる」 白楊社2200円。新味は何もな
し、何を言いたいか分からず。2人の行動
経済学者 ネムレ・ソイヤーと、ロビン・M・
ホガースによるが、読む価値は全くない。
5月2日(金) C
「写真のなかの江戸 絵図と古地図で読み
解く20の都市風景」 金行信輔 ユウブック
ス 2200円。明治初期も英字新聞「ファー
イースト」の掲載写真の細部の分析。撮影
は、オーストリア人のミヒャエル・モーザー
2018年刊とやや古いが、勉強になった。
5月1日(木) C
「嫌われ者」の正体 日本のトリックスター』
石戸 諭 新潮新書960円。毎日新聞出身
の1984年生まれ。登場人物は 玉川徹、
西野亮廣、ガーシー、旧統一教会 さらに
吉村洋文、山本太郎だ。とくに感想なし。
4月30日(水) C
いつでも調子がいい カラダになる!「ホル
モンをととのえる本」 CCCメディアハウス
1900円。英のサプリメント会社創業者で
ダヴィニア・テイラーによる 自説展開。ホ
ルモンバランスが、大切なことはわかる。
4月29日(火) C
「続日本百低山」 小林泰彦 ヤマケイ文庫
2000円。1935年生まれヘビーアイビー
などで有名な イラストレーターで、自作イ
ラスト付き。「山と渓谷」連載から。三角点
マニアが、うかがえて同感だ。全604頁。
4月28日(月) C
大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」
をさがしている人たち』 池上正樹 講談社
現代新書 800円。ストレス社会と繊細な
自己、誰でも陥る 中高年のひきこもり状
態だ。けっして他人事ではないと思った。
4月27日(日) C
「イベントの世界へようこそ ―イベントを仕
事にしたい人への7つのすすめ」 北原 隆
城山書房1800円。都立大建築出身で東
京富士大学 経営学部 イベントプロデュー
サー学科の教授。数々の経験と苦労話か
ら、イベント学部の創設を 提唱するのだ。
4月26日(土) C
「日本語からの祝福、日本語への祝福」
李 琴峰 朝日新聞出版 1800円。台湾の
片田舎で育ち 日本へ、そして芥川賞作家
となった女性。日本語への 愛と遍歴を綴
るのだ。ただこの書名にはずっと違和感。
4月25日(金) B
「シン読解力 学力と人生を決めるもうひ
とつの読み方」 新井紀子 東洋経済新報
社 1800円。ロボットの東大入試いわゆ
る東ロボの結果はいいとして 学力テスト
とRSTとの相関からの 読解力の問題提
起だ。説得力充分の内容で 近年出色。
4月24日(木) C
「海の兵器 メカニズム&戦い方図鑑」
坂本 明 ワン・パブリッシング 2000円。
兵器オタクのライター。空母や潜水艦か
らはじまり、ほぼすべてを得意のイラス
トをオールカラーで。知識の再確認だ。
4月23日(水) C
「列島縦断 日本の墓 失われゆく墓石を
訪ねる」 関根達人 吉川弘文館 2200円
弘前大教授による、墓文化の概説。歴史
的な解説とともに 墓地として景観的にも
興味のある事柄だ。大変 勉強になった。
4月22日(火) C
「本のある空間採集 個人書店・私設図書
館・ブックカフェの寸法」 2500円 学芸出
版社。実測家を自称する 政木哲也・京都
橘大専任講師。実測して、アイソメ図作成
全国44の事例を 船津真琴がイラスト化。
4月21日(月) C
「呪術講座 実習ノート」 マジナイ・占い
方面に強い 作家の加門七海。「…講座
入門編」 の続編。個人的に あるいは知
人を交えての 実践編。16の方法を試し
ての報告だ。KADOKAWA 1700円。
4月20日(日) C
「シン・オーガニック 土壌・微生物・タネ
のつながりをとりもどす」 吉田太郎 農
文協2300円。自然農法が叫ばれて半
世紀。見続けてきた ジャーナリスト。そ
の後わかった点など 現在位置を解説。
4月19日(土) C
「三流シェフ」 三國清三 1500円 幻冬
舎。北海道増毛の少年が、生まれが9
割と言われる世の中で、如何にして世
界的シェフに上り詰めたのか 知りたく
て読んでみた。人懐っこさや本人の努
力もだが、その積極性と幸運なのか。
4月18日(金) C
「瞬考 メカニズムを捉え、仮説を一瞬
ではじきだす」 山川隆義 かんき出版
1600円。ビジネスプロデューサー を
自称。そのための、日頃の知識訓練と
ネットワ−クの構築に 注力する提案。
4月17日(木) C
「日本の新構想 生成AI時代を生き抜く
6つの英智」小学館新書1000円。日本
構想フォーラムからの提言。磯田道史・
島田雅彦・神保哲生・中島岳志、さらに
西川伸一・波頭亮 の6氏が執筆する。
4月16日(水) C
「資本主義で解決する再生可能エネル
ギー 排出ゼロをめぐるグローバル競
争の現在進行形」 アクシャット・ラティ
河出書房新社 2200円。企業・財団・
政府などの 個人に焦点。経済原理や
政策の有効性を。英の印系ライター。
4月15日(火) C
「このプリン、いま食べるか?ガマンする
か?」 垣内尚文 飛鳥新社1500円。累
計1300万部を売った、と豪語の編集者
自身の体験から ポジティブな時間管理
を提案。前半は納得するも、後半失速。
4月14日(月) C
「俺の文章修行」 町田 康1700円 幻冬
舎。元ロックシンガーだったらしい。芥川
賞作家だという。けっこう おふざけの文
章だが、感覚的にわからんでもない。た
だ感想はとくにない まま読み終わった。
4月13日(日) C
旅するカミサナ 迎える人々 伊勢大神楽
と「家廻り芸能」神野知 大阪大学出版会
3300円。岩手大准教授による研究成果
実際に門付けについて廻っての採集、各
地の芸能付き。さらには 韓国との交流。
4月12日(土) C
「自分のあたりまえを切り崩す文化人類
学」 箕曲在弘 大和書房1800円。早大
院の若手教授による講義。どちらかとい
えば 古典的な研究を例証にして文化人
類学とは何かについて考えるのである。
4月11日(金) C
「私が選ぶ 高齢期のすまい活」 彩流社
2200円。那須で 高齢者向けの住まい
を運営する会社の役員たち 近山恵子・
櫛引順子・佐々木敏子 3名の執筆。対
談やら利用者の声など文集的な構成。
4月10日(木) C
「日本の秘史を巡る旅 宇宙維新への扉
は日本人が開く」 長倉 優 でくのぼう出
版 1500円。横浜の病院長の自費出版
かぎりなく陰謀論のトンデモ本 義経チン
ギスハン説の全体像が わかって収穫。
4月9日(水) C
「世界で一番やさしい建築基準法」 エク
スナレッジ3000円 谷村一著。2025年
大改正対応版、とうたっていたので読ん
でみた。それにしても、改正に次ぐ 改正
により 複雑怪奇な条文ばかりで大変。
4月8日(火) C
「地図なき山 日高山脈49日漂泊行」
角幡唯介 新潮社2100円。また面倒くさ
い男の本。地図を持たず感覚だけの4回
の山行は釣りに目覚めたか。これからど
うする 当時の〇〇上人のように登るか。
4月7日(月) C
「行動経済学は最強の学問である」 SBク
リエイティブ1700円。米のコンサルタント
会社CEOで多数の肩書の相良奈美香著
世界一わかりやすい、と豪語も納得の15
刷目。ただ運・不運の経験が 認知のクセ
に影響?あたりが今後の研究の方向だ。
4月6日(日) C
「修験道大系 歴史・思想・儀礼」 春秋社
3000円。1933年生まれ修験道研究の
大家 慶応大・宮家準 名誉教授。先日に
んだ同じく慶応大・鈴木正崇名誉教授の
師匠になる。内容は詳し 手に負えない。
4月5日(土) C
「希望格差社会、それから 幸福に衰退す
る国の20年」 山田昌弘 東洋経済新聞社
1500円。社会に蔓延する閉塞感 それを
昇華するのがヴァーチャルな 推し活だと
するのだ。このまま衰えていく、日本の姿
それをポジティブに見る考え方も有りか。
4月4日(金) C
「新版 茅葺き民家」 佐野昌弘 グラフィック
社3300円。1932年生まれの写真家によ
る。まるで 向井潤吉の風景画を見るような
写真が、北は北海道から 南は鹿児島まで
初めて知る形態の民家もあって、貴重だ。
4月3日(木) C
「すぐに」をやめる ネガティブ・ケイパビリ
ティの思考習慣』 沢渡あまね 技術評論社
1600円。次から次へと いろいろ考える人
だが、今回は内容が薄い。そもそもこの言
葉、据わりが悪すぎる。内容はわかるが。
4月2日(水) C
歩いて、食べる「東京の名建築さんぽ」
甲斐みのり エクスナレッジ1400円。有名
建築家の作品や、歴史的建造物の見所と
ともに 建物内での食事や喫茶を愉しめる
案内小品ムック、2018年刊とやや古い。
4月1日(火) C
「博報堂のすごい雑談」 SBクリエイティ
ブ1500円。同社ブランドコンサルティン
グ局部長の岡田庄生(1981年生)によ
る。アウトプットの質を、劇的に上げる方
法だと。1時間で読み終わり。感想なし。