智留彦 富士山周遊記 2006年9月追補

本来ならば町内での神社の清掃をすっぽかし朝7時に出発

こういう日のために日頃真面目に出ているんだから

前回5月と同じコースをとった

景観というものを常に考えているのだが

なぜか富士山に興味を感じ写真集を眺めるも

写真自体は美しいものの望遠を使ったりして今ひとつ実感できず

これはもう行くしかないと5月に富士山一周を計画した

しかし晴天にもかかわらず ついに一度も富士山の姿は見えず

初夏から秋にかけては見えないのが普通ということを知った

そして5ヶ月後の10月も終わり

晴天とwebのライブ画像を確かめて出発

(中央道長坂IC付近)

 

日常生活において富士山の存在はどうなのか

太陽光線と富士山の見える方角が重要で

一般的には住宅において大きく開いているのは南側だが

見える風景も逆光となってしまう

だから富士山のどちら側がいいのかは難しいところ

(精進湖のほとりから)

 

この鳴沢村は富士山の真北より少し西寄りに位置している

夏の間は太陽は大きく動くから朝と夕は写真用語で順光となるが

今の季節は日中は逆光 午前10時のこの時間は半逆光

ただ雪が反射してきれいだった

(鳴沢村のコンビニ前)

 

富士吉田は逆に北より少し東に位置している

鳴沢村よりも順光に近いが建物はまだ逆光状態

それにしても電線が邪魔である

(富士吉田の郊外)

 

山中湖あたりだとさらに太陽は正面にちかい位置

建物の間からチラリと見えるのが迫力を感ずる

(山中湖畔のコンビニ越し)

 

このあたりが太陽の正面になる

ただ山のかたち自体はいいとはいえない

(篭坂峠を下ったあたり)

 

午前11時ころ

雲が出てきた

(御殿場市の郊外)

 

望遠で撮ったせいもあるが 民家の頭越しに見るといっそう大きく見える

いつものようにアンバタパンとサンドイッチ kid’sさんはおにぎりと漬物

(469号線のコンビニ前で)

 

けっこう風が強く 心配したのだが

マットをひいてサーモボトルのコーヒーを飲みながらの昼食

雲さえなければ雄大な姿が一望できたのに

(裾野市の演習場 一面のススキ原)

 

このあたり真南から西によった方角

雲もきれはじめていよいよ大きさを実感する

(469号の山道をぬけて村山浅間神社付近)

 

太陽も時間の経過とともに西に廻りまったくの順光状態

ただ絵的には平坦な印象になりがち

(さらに西に廻り県道72号へ入って)

 

最高地点 剣ヶ峰を正面にする

 

いつもの平らな頂上とは趣きを異にする

同様に松林の上を望遠側で撮る

 

さらに西に廻り込み

左側に大沢崩れが見えてくる

(白糸の滝付近の富士宮道路から)

 

大沢崩れをほぼ正面から望む

もっともパノラマのきくポイント

(139号見返付近から)

 

やはり富士山の魅力は大きく裾をひろげた姿

写真を撮っているうち そんな全景が欲しくなってくる

(午後2時ころ 道の駅「朝霧高原」の中庭から)

 

なんといっても日本一の独立峰

太陽光線がどうの 見える方向がどうのなんてのは どうでもよくなった

人類の誕生以来 何人の人が見上げてきたのか

そんな感慨をもつほどの存在感だった

さあこれでお別れ

(本栖湖手前の139号線から)

 

4年後の2006年9月2日 春先からWEB画像を監視していて

初めて雪のない山容を確認 おりしも休日 とるものもとりあえず出発

途中中央道からは雲の中で気を揉んだが

(道の駅「鳴沢」から)

 

さらに富士吉田 北麓運動公園にて

麓の樹木帯で裾野見えず残念

 

道の駅「富士吉田」併設のレーダードーム館屋上より

遠くから見ていると より近づいてみたくなる

しかし近づくということは標高も上がる ということで

山容は逆に高さを感じなくなるのだ

ベストポイントは何処なのか 未だわからず

(第2部終了)

 

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