オール読書日記2011年上半期

 

 


6月30日(木) C

「最強国の条件」 A・チュア 講談社

2800円。宗教に対する寛容さ、移

民の自由度が その条件、と世界史

の細部のおさらいは 中国系女性の

イェール大 ロー・スクールの教授。


6月29日(水) C+

「日本地理学人物事典」岡田俊裕

原書房 4800円。近世編と称して

江戸期の学者の出自・経歴・功績

など。地理学 というよりは、学問と

は何か を考えさせられる内容だ。


6月28日(火) C

「文様別 そば猪口図鑑」大橋康二

青幻舎 1500円。文庫本サイズの

総アート紙カラーで 人気のそば猪

口を 絵柄別にまとめているものの

欲しいと思うものは意外に少なし。


6月27日(月) C

「都市をリノベーション」 馬場正尊

NTT出版2300円。試行錯誤のリノ

ベーションから、今やその第一人者

の東北芸工大准教授。内容はわか

るが、文はあまり得意ではないか。


6月26日(日) C

「イスラム芸術の幾何学」 創元社

D・サットン1200円。天上の図形を

描く と副題された同社のアルケミス

ト双書の小本は 英のデザイナーに

よる、イスラム文様の数学的展開。


6月25日(土) C

「よくわかる最新 センサー基本の

仕組み」 高橋隆雄 秀和システム

1600円。例によって 必要のない

図解入門シリーズだが 内容的は

確かにわかり易い。が そこまで。


6月24日(金) C

「地獄絵」 新人物往来社

1800円 小型ムック本のビジュア

ル選書は 今に残る地獄絵の詳細

説明。ただそれと民衆社会との関

連性などの記述なし。期待外れ。


6月23日(木) C

「人はなぜSEXをするのか?」

S・モレアム アスペクト1600円。

米の女性進化医学者による 少し

高度な、保健体育の授業を 受け

たような感じ。高校生向け かな。


6月22日(水) C

ひとはどこまで記憶できるのか」

田中真知 技術評論社 1580円

しりたいサイエンスシリーズは科

学ライターによる 脳の記憶に関

する雑学編は 既知の事柄多し。


6月21日(火) C+

「繁栄 下」 M・リドレー 早川書房

1800円。未来は結果としてバラ

色だった というのはわかる。ただ

悲観的思考がイノベーションを生

み進歩を遂げてきたと解釈する。


6月20日(月) B

「繁栄 上」 M・リドレー 早川書房

1800円。交易こそが、人類の繁

栄を築いてきた、という 英の超楽

観的思考の博士の文明史。けっ

こう説得力のある、論理の展開。


6月19日(土) C

「接待は3分」 野地秩嘉700円

PHP新書 ノンフィクション作家の

見た接待の作法は 仕事ができる

人の、もてなし術 だそうですが。


6月18日(金) C

「全国鐡道旅行繪圖」 今尾恵介

けやき出版1900円。昭和戦前に

発行された 鉄道案内地図の解説

相変わらず博識 吉田初三郎とい

う名人絵描きを 覚えておきたい。


6月17日(金) C

「巨石巡礼」 アスペクト

1600円。本州から 四国・九州の

見ておきたい日本の巨石22無理

を承知でいえば 周辺風景の中で

の、巨石景観を 知りたいのだが。


6月16日(木) C+

「アイヌの世界」瀬川拓郎 講談社

選書メチエ1500円。旭川市博物

館副館長による、アイヌ研究の一

端は 藤原文化とのつながりや明

治の集落風景など、面白さあり。


6月15日(水) C-

「日本一やさしい NLPの学校」

タツメ社 1500円。どうもコミュニ

ケーション能力を、高めるための

自己改革の方法論のようだ まあ

これでうまくいけば、儲けモノだ。


6月14日(火) C

「大学の下流化」 竹内 洋

NTT出版 1700円。よほどファン

がいるのか、あちこち既出の文章

読書日記 対談など雑多なもの再

構成だ こういう本の造り方には?


6月13日(月) C

「 いちばんわかりやすい ハーブ

ティー大事典」 ナツメ社 1400円

総アート紙、オールカラー版ハー

ブティー 全157種の詳細解説。


6月12日(日) C

「世界の路面電車」 ピエ・ブックス

1800円。やはり路面電車が走る

ような都市は、それなりに 歴史的

建築物も多いよなあ という納得。


6月11日(土) D

「自衛隊秘密諜報機関」 講談社

阿尾博政1600円 ウソかホントか

誰も知らない諜報員の世界1930

年生まれの 自慢ばかりの半生記

にお付き合い。感想まったくなし。


6月10日(金) C

「確率と曖昧性の哲学」

一ノ瀬正樹 岩波書店3200円 難

解な哲学論で、内容はほとんど理

解できず ただ読んだだけという有

様 著者は東大哲学大学院教授。


6月9日(木) B

「ビジュアル編 男のきもの大全」

早坂伊織 草思社2200円 着方は

もちろん 選び方、はては着物での

生活行為全般 にまで言及だ。ここ

まで詳しい内容に、初めて接した。


6月8日(水) C

「配管百科」 出版文化社2800円

配管部品会社フローバル(株)の配

管百科編集委員会が、まとめた配

管に関するすべて。配管従事者の

一般教養編 ともいうべき位置づけ。


6月7日(火) C

大和撫子のための手ぬぐい学校」

タツミムック 1500円 ちと古く平成

18年刊 若い女性のための柄はも

ちろん、使い方、手ぬぐいを使った

小物の作りかた などの、ABC編。


6月6日(月) C

「開運 ご神木めぐり」 稲葉朋子

イーストプレス 1200円。いまやパ

ワースポットとして ご利益があると

いう 全国のご神木を紹介する小本

著者は、木々と対話できるそうだ。


6月5日(日) C+

チャールズ・ホームの日本旅行記」

彩流社3000円。明治22年来日の

英の美術愛好家。教養高く 当時が

想像できて 意外に面白い。同行の

女流写真家の写真にも 興味津々。


6月4日(土) C

「球体のはなし」 柴田順二

1800円 技法堂出版。芝工大教授

による球体を巡る工学的話題 球体

の不思議と工学的技術のいまを知

ることができて意外に満足の読後。


6月3日(金) C

「レザークラフト技法事典U」

STADIO TAK CREATIVE 2500

円。革細工のABCを専門学院クラ

フト学園が、写真で紹介する。その

奥深い技法を 垣間見て納得の巻。


6月2日(木) C

「いまどき日本人の名前」 800円

読めるかな クイズとして みうらじゅ

ん子&勝手に名前研究会著。読み

方自由の漢字使いからの本気ある

いは冗談、著者名からみて後者?


6月1日(水) C

北朝鮮と戦わば」井上和彦 双葉社

1300円 TVにも登場する軍事ジャ

ーナリストだが、後半はお隣韓国の

話題ばかり つまり得意分野はむし

ろ韓国との近代歴史関係のようだ。



5月31日(火) B

「人びとの声が響き合うとき 熟議空

間と民主主義」 J・S・フィッシュキン

早川書房2600円。民主主義のさら

なる高みを求めての提案と検証。こ

んな研究が生まれるのが米の凄さ。


5月30日(月) C

「新装版 ル・コルビジェ 建築・家具

人間・旅の全記録」 エクスナレッジ

2400円。建築家コルビジェ信奉者

にとっては、永久保存版の一冊だ。


5月29日(日) C

「ここまで進んだ 次世代医薬品」

中西貴之 技術評論社 1580円。

知りたいサイエンスシリーズ 民間

製薬研究所の研究員。ガンを始め

とする難病医薬品の 現在・未来。


5月28日(土) C

「世界で一番やさしいエコ住宅」

エクスナレッジムック 3000円。ソ

フトユニオンと称する、工学院大主

体の建築家集団 建築学生の入門

教科書 といった位置づけかなあ。


5月27日(金) C+

「 焼肉の誕生」 佐々木道雄

2400円 雄山閣生活文化史選書

焼肉文化正史ともいうべきもので

とくにホルモン関係の焼肉近代史

は通説を排し納得できる内容だ。


5月26日(木) C

「物理で広がる鉄道の魅力」 丸善

1900円。鉄道好き東大天文学助

教の半田利弘著 専門誌の連載加

筆は 物理からみた鉄道技術の詳

細で どちらかといえば中級者向。


5月25日(水) C

「珊瑚」 東海大学出版会2000円

珊瑚の文化誌」2008年刊のビジュ

アル版。明治以前は 全て輸入、高

価ゆえの憧れと、魔除けとしての赤

い色が、日本人の珊瑚好きのもと。


5月24日(火) C

「自転車で行こう」 新田穂高780円

岩波ジュニア新書。まさに中学生を

対象とする自転車入門書。著者はト

ライアスロンから自転車生活派に。


5月23日(月) C

図解速効 ゲームで「視力復活」眼

筋トレーニング』若桜木 虔 青春出

版社 1400円。眼に関係する 6つ

の眼筋を鍛える、はともかく付録の

視力回復カード眼鏡は効くかもネ。


5月22日(日) C

刻印石で楽しむ三大名城の「石垣

物語」』 菅野良男 新人物ブックス

1500円。企業コンサルタントの趣

味は 江戸・名古屋・大阪城の石垣

普請に残る 諸大名刻印を巡る旅。


5月21日(土) C

「声の呼吸法」 米山文明 平凡社ラ

イブラリー 940円。発声法の研究

所を主宰。美しい響きを つくるため

の呼吸法と姿勢の提案。教習要。


5月20日(金) C+

「天使突破367」通崎睦美 淡交社

1400円 京都のマリンバ奏者で着

物蒐集家。古民家を購入し 古材を

使っての若い手業の全て。建具や

照明・小物までこだわり。後味爽。


5月19日(木) C

「名前とは何か なぜ羽柴筑前守は

筑前と関係がないのか」小谷野 敦

青土社 1800円。人の名前 に対し

て、異常ともいえる興味、それをまと

めた雑学編は 気軽に読める内容。


5月18日(水) C

「日本の美味遺産」別冊家庭画報

1600円。全国北から南までのご

当地の有名な味146を、例によっ

て 美しい写真で紹介のムック本。


5月17日(火) C

「住まいの照明設計」 2500円

秀和システム。建築空間照明計画

研究会・編。最先端の 照明計画が

どうなっているのか 確認の意味で

借りてきた。ほぼ現在知識のうち。


5月16日(月) C

日本復興計画」大前研一1143円

文藝春秋。執筆は 4月中旬、原子

炉工学出身の 面目躍如。30分ほ

どで読了。2%の消費税増税提案

を、民主党も参考にしている様子。


5月15日(日) C

「万年筆ミュージアム」 渡辺順司

丸善プラネット 3800円。ひとさま

の趣味に文句は言えないが 豪華

万年筆に対する 大仰な文体での

ディレッタント振りには、もう辟易。


5月14日(土) C+

お金の流れが変わった!」724円

大前研一PHP新書 今までの著作

中 最も素直に読めた、また世界経

済の潮流にも納得。ただ福島以前

だから それへの見解を知りたい。


5月13日(金) C

スマートフォン術 情報漏えいから

身を守れ」 田淵義朗 740円 朝日

新書 スマートフォンを含め便利な

ネット社会における自己情報の管

理方法についての 常識・非常識。


5月12日(木) C

男の手仕事 メインテナンスマニュ

アル 改訂版」竢o版社1260円。

別冊Lightning「自分でやる!」と

張り切ってはいるが、無理を確認

20のカテゴリーは 趣味一覧風。


5月11日(水) C

「復元 幻の大寺院」 NHK出版

1800円。奈良教育大敷地から発

掘された新薬師寺の遺構から、仏

像を含めて 大胆な復元をCGで提

案。 同名NHK番組制作班編集。


5月10日(火) C

「美鋼変幻」 黒滝哲哉 1800円

日刊工業新聞社。(財)日本美術刀

剣保存協会たたら課長による たた

ら製鉄の全てだが、後半は明治政

府の政治体制への、自論の展開。


5月9日(月) C

「キャラクター精神分析」 斎藤 環

筑摩書房1600円。キャラから見た

日本文化論。東浩紀などと同様 一

種わからない論述なんだが なんと

なくそうかな、と思わないでもない。


5月8日(日) C+

「世界サイバー戦争」 徳間書店

1700円。元米大統領補佐官R・ク

ラークと、R・ネイクによる核を超え

る脅威の実態。インターネットの暗

部に蠢く 見えない軍拡の未来像。


5月7日(土) C

「日本文化の風土〈改訂版〉」

安田喜憲 朝倉書店3500円。初版

は1992年、5刷を重ね石器捏造事

件の後の改訂、日本文化論 あるい

は文明論として読まれている様子。


5月6日(金) C

海洋資源大国 日本は「海」から再生

できる』 山田吉彦 海竜社1300円。

時々TVにも登場する海洋政策が専

門の東海大教授 半分が北方領土と

竹島尖閣問題、海洋資源はオマケ。


5月5日(木) C

「新版 日本の地籍」 鮫島信行

古今書院3000円。農林省から国交

省で地籍担当、日本における地籍調

査の歴史と展望、諸外国における地

籍整備例など。初版は 2004年刊。


5月4日(水) C

「山岳修験への招待」 宮家 準・編

新人物往来社1400円。過酷な修行

を通して 新しい感覚を掴む、という方

向が 少しわかった気がした。後半は

全国各地の、霊山修行の体験談だ。


5月3日(火) C-

人生を無理なく変えていく「シフト」の

法則』 P・アーネル1200円。ハヤカ

ワ新書juice。116kg減量したという

ブランドクリエーターの自慢話にお付

き合い。内容には得るもの全くなし。


5月2日(月) C

「お化け屋敷で科学する!」扶桑社

1500円。同名の日本科学未来館で

の企画展の内容に学者インタビュー

を加え再構成。恐怖を意思の力で克

服可能かどうか が知りたいのだが。


5月1日(日) C

「駅長さん!これ以上先には行けな

いんすか」 北尾トロ 1300円 河出

書房新社。「いきどまり鉄道マニア」

のユルいトロさんが、歳の離れた相

棒とあちこち巡る旅だが、イマイチ。



4月30日(土) C+

「一度は泊まりたい日本の宿」

渡辺淳一 集英社1800円。ネットで

宿泊予約サイトを運営の ウェブマガ

ジンから。ラグジュアリーとは何かを

先生が経営者と対談。憧れの宿達。


4月29日(金) C-

「脳の王国」 茂木健一郎 小学館

1400円。「週間ポスト」 連載加筆らし

いのだが 何が脳の王国なのか 今ま

で読んだ中では、もっともつまらない。


4月28日(木) C

「墓は、造らない」 島田裕巳1100円

大和書房。新しい「臨終の作法」と副

題、「葬式は、要らない」「戒名は、自

分で決める」 の続編。火葬・土葬・フ

リーズドライ葬や散骨などを考える。


4月27日(水) C

「日本の美しいまちなみ事例 vol.2」

(財)都市づくりパブリックデザインセ

ンターの 都市景観大賞「美しいまち

なみ賞」受賞地区。平成13〜17年

の続編で 18〜22年分 玉石混交。


4月26日(火) C

「食の500年史」 J・M・ピルチャー

NTT出版 2200円。コロンブス以降

の食文化からみた世界史。訳もそれ

ほど上手とはいえないし、なんという

こともなく終了した ただ読んだだけ。


4月25日(月) C

SAVE 7HE DATE」グラフィック社

3500円 中身はすべて英文のデザ

インカレンダーワールド 世界中のデ

ザイナーが挑む 2次元・3次元の造

形。なにか 現代建築を見る感じだ。


4月24日(日) C

「田母神の流儀」 田母神俊雄

徳間書店 1300円。もはや有名人、

年間200回の講演をこなすという元

航空幕僚長。お得意の講演会 その

ままに気楽に聞ける保守派のお話。


4月23日(土) C

シニアによる協同住宅とコミュニティ

づくり」 上野勝代・石黒暢・佐々木伸

子 4000円ミネルヴァ書房。老後の

住まい方 デンマークに学ぶコ・ハウ

ジングの実際。今後に 注目したい。


4月22日(金) C

「輪行サイクリングのすすめ」

田中真理1800円。グラフィック社の

シクロツーリストシリ−ズ3は鉄道利

用の自転車旅。1978年生まれの美

人による実際編ムック本 女性向け。


4月21日(木) C

「街の木のキモチ」 岩谷美苗

山と渓谷社1400円。女性初の森林

インストラクターにして樹木医 NPO

の事務局長が市街地の樹木の路上

診断。小本ながらも着目点は良い。


4月20日(水) C

「太陽熱エネルギー革命」 870円

菊池 隆・堀田善治 日経プレミアシ

リーズ。広大な砂漠に太陽熱発電

所を建設する、世界のプロジェクト

の現況と未来。かなり 我田引水。


4月19日(火) C

「図説 プラハ 塔と黄金と革命の都

市」片野 優・須貝典子 河出書房新

社ふくろうの本 1800円。東欧の古

都案内のムック本。36年ほど前に

訪問しているので、少し感慨あり。


4月18日(月) C

「よくわかる古代日本の全体像」

木下正史 新人物往来社 1800円。

学芸大名誉教授の 口述筆記による

ヤマト朝廷成立以前の 古代史入門

編は、平易な内容の全体像を理解。


4月17日(日) C

「イタリヤ修道院の回廊空間」

竹内裕二 彩流社3000円。1943年

生まれの建築家。ローマ大学への留

学からの博士論文が、下敷きで内容

的には、構成に一工夫以上必要だ。


4月16日(土) C

「昭和の美人女優」 マガジンハウス

喬木清・塩澤幸登 2800円 原節子

から吉永小百合まで84人 雑誌「平

凡」のグラビアの美人達 むしろその

後の運命のベルカーブに感慨深し。


4月15日(金) C-

「メディア症候群」 西山幸祐

総和社1500円。スポーツライター

から政治批判へ。産経新聞購読だ

から驚かないが 朝日・毎日・NHK

への怒り充満状態、やや品位に?


4月14日(木) D

「携帯電話 隠された真実」

D・デイビス 東洋経済 1900円。

高周電磁波が、身体に悪影響は

当然だが 疫学者とは思えぬ文章

訳も不適で、編集者の責任大だ。


4月13日(水) C

「身近な電線の話」 オーム社

1500円。(社)電線総合技術セン

ターによる、20周年 記念出版の

小本は電線技術の初歩入門編。


4月12日(火) C

「日本人の座り方」 谷田部英正

集英社新書 720円。正座が明治

以降というのは常識、それ以前の

座り方を、人間工学的に説明する

のは武蔵野身体研究所の代表。


4月11日(月) C

「もし御社の公用語が英語になっ

たら−生き残るための21の方法

森島秀明 祥伝社1400円。ハー

バード短期留学やシカゴ大MBA

取得などの 自身の体験論中心。


4月10日(日) C

「勤めないという生き方」 森 健

メディアファクトリー1300円 自営

業は38歳から だから身につまさ

れる想いもある。ただし 登場する

13人は皆んな有名大の高学歴。


4月9日(土) C

「デフレ時代の富国論」三橋貴明

ビジネス社1500円。最近景気の

良い発言が 目立つので読んでみ

た。国債を しっかり発行し公共投

資など もっと金を使えとの宣託。


4月8日(金) C

中国最大の弱点、それは水だ!」

浜田和幸 角川SCC新書780円。

中国水不足は、最初の1章のみ。

あとは 他書でも 知りうる、世界の

水産業と、日本の水技術の現状。


4月7日(木) C

「なぜヒトは旅をするのか」

榎本知郎 化学同人1500円。「許

容」という社会性から、人類は長旅

が可能に、との自説 展開。サルの

行動研究の、東海大退官准教授。


4月6日(水) C

「金髪神話の研究」 平凡社新書

ヨコタ村上孝之780円。阪大比較

文化の准教授が、ブロンド崇拝の

形成に挑戦。西洋・東洋 ともにそ

れほど古い話ではない が結論。


4月5日(火) D

「現代の修験道」 正木 晃

中央公論新社1900円。あちこち

で宗教学を講じているというが、全

く空疎な内容。これでは 修験道そ

のものが、信用を失ってしまうゼ。


4月4日(月) C

「アイドル進化論」 太田省一

筑摩書房 1700円。まさにアイド

ルという存在の、消費構造史とも

言うべきものだ。著者はテレビ論

を専門とする 社会学者だという。


4月3日(日) C

「ツイッター幸福論」 海原純子

角川oneテーマ21 724円。心療

内科医という立場からアンケート

実施 ツイッター利用の功罪追求

もポジティブな立場で評価する。


4月2日(土) B

「Footbridges」 14000

U・バウズ+M・シュライヒ 鹿島出

版会。世界の歩道橋の写真と図

版集。最近の傾向は 薄く軽い 3

次元吊構造だ。美しさにため息。


4月1日(金) A

「生命の跳躍」 みすず書房

N・レーン 3800円。英の生化学

者 進化の10大発明の最終章は

「死」、難解だが その教養ある想

像力には感動。訳者にも 拍手。



3月31日(木) C+

「図説 狙撃手大全」 2400円

原書房P・ファレイ+M・スパイサー

時として戦争の形態を変えてきた

スナイパーの歴史を中心に その

全貌の詳説は 最後まで緊張感。


3月30日(水) B

日本林業はよみがえる」梶山恵司

日経新聞出版社1800円 外務省

出身内閣審議官。全方位の 現状

把握と将来展望は 今まで読んだ

中で最も説得力。菅政権に期待。


3月29日(火) C+

「ポスト資本主義社会」 2000円

P・F・ドラッカー ダイヤモンド社。

1993年初刊本を、2007年名著

集としての新訳本。マダラ理解な

がらも、なるほどと思う部分あり。


3月28日(月) C

「古代の都市はどうつくられたの

か」 吉田 歓 吉川弘文館歴史文

化ライブラリー1700円。隋唐の

長安をモデルに 日本・朝鮮の権

力者のつくった都を、比較する。


3月27日(日) C

「天才が語る」 D・タメット講談社

2000円。サヴァンでありアスペ

ルガーでもあり さらに共感覚の

持ち主という英生まれの学者が

脳の中の不思議を、語るのだ。


3月26日(土) C

「エロティック・ジャポン」3800円

A・ジアール河出書房新社 仏の

若手女性ライター、古くからの三

島ファン。原始から現代まで、い

かに日本人が好色か、の証明。


3月25日(金) C

大人のための iPad の楽しみ方

鳥谷部 真 1500円エクスナレッ

ジ。CAD解説で、お馴染みのラ

イターのマニュアル本 ただそれ

でしか出来ない、てことはない。


3月24日(木) C

「内需衰退」 須田慎一郎 扶桑社

1400円。少子化とデフレ社会の

下流化の中で、のたうちまわる百

貨店・総合スーパー・ファミレスさ

らにはコンビニなどの業界実態。


3月23日(水) C

「動物園革命」 若生謙二

岩波書店 2500円。動物園の造

園設計が専門の大阪芸大教授。

半生記を含め 完全主義としての

生態展示の 方法と歴史を詳説。


3月22日(火) C+

ローカルバスの終点へ」宮脇俊三

洋泉社新書y 840円 鉄道旅大家

故人の「旅」連載、1989年単行本

化 さらに文庫化につぐ再文庫化。

感情に溺れぬ、飄々文体に好感。


3月21日(月) C

「武道的思考」 内田 樹 筑摩選書

1600円。合気道師範でもある神

戸女学院大文学部教授 ブログや

雑誌・新聞の執筆文の再構成 生

活から政治まで 斬りまくるのだ。


3月20日(日) C

「LED植物工場」 日刊工業新聞社

B&Tブックス 1800円。東海大の

高辻正基教授と森康裕講師による

LEDを使っての植物工場の 現状

と課題。とくに基礎データを 詳説。


3月19日(土) C

「図解 感覚器の進化」 岩堀修明

講談社ブルーバックス980円。長

崎大医学部名誉教授 原始動物か

らヒトへ 水中から陸上へ の副題

動物の生存環境と、適応の歩み。


3月18日(金) C

「駆け抜ける現代美術1990-20

10」田中三蔵 岩波書店2700円

芸大彫刻出の朝日記者。芸術欄

への記事を、テーマ別にまとめた

ものだが、なんとも複雑な感想。


3月17日(木) C

「ニッポンの環境エネルギー力」

泉谷 渉1600円 東洋経済新報

社。産業ジャーナリストの描く日

本産業のバラ色未来 前半は説

得力。後半はやや苦しい展開。


3月16日(水) C

「図説 大聖堂物語」 1800円

河出書房新社。2000年刊のふ

くろうの本新装版 名大建築の佐

藤達生と文学部・木俣元一教授

によるフレンチゴシックの詳細。


3月15日(火) C

「もっと中国の研究を」 邱 永漢

グラフ社 1300円。台湾出身の

直木賞作家であり、金儲けの神

さまの、HPコラムの単行本化。

当然ながらの中国贔屓である。


3月14日(月) C

「ソーシャル・ネット経済圏」

1500円 日経BPマーケッティン

グ。フェイスブックに代表される、

SNSの今後について、業界展望

良くわからんが 当方は懐疑的。


3月13日(日) C

「音の歳時記」 釣谷真弓

東京堂出版2000円。金沢出身

の生田流筝曲家 北国新聞連載

を単行本化したというが、平凡。


3月12日(土) C

「大人の恋力」柴門ふみ 新潮社

1300円。「小説新潮」連載もの

月1回読むなら 良いかもしれな

いが、そればかりの色恋沙汰の

連続には 中盤以降食傷気味。


3月11日(金) D

「山を忘れた日本人」 石川徹也

彩流社2800円 山村への情緒

的な論理の組立てには、無理。

都合の良い引用が 1/3を占め

不愉快になるほどの、違和感。


3月10日(木) C+

「どんこう にっぽん縦断 東日本

編」933円 芦原 伸 竢o版社。

月刊「旅と鉄道」連載加筆 同年

代旅作家の ローカル線各駅停

車旅 文章はなかなかのもの。


3月9日(水) C

「熊野大神」 戎光祥出版2200

円。日本の神さまシリーズ@は

寺社紹介の例にもれず 沢山の

執筆陣のため、意外にスッキリ

とわからない、中級者向様相。


3月8日(火) C

「ラクラク建築模型マニュアル」

エクスナレッジ2800円。2009

年刊 建築模型製作の最前線を

若手設計事務所の面々の執筆

いろいろと 勉強にはなった。


3月7日(月) C

「飛翔への挑戦」 前間孝則

新潮社1600円。IHI出身のライ

ターの 日本のジェット飛行機開

発物語。飛行機少年としては楽

しい読書。航空情報連載加筆。


3月6日(日) C

「サイエンス・ファクション」

G・トホーフト岩波書店2300円

オランダのノーベル賞物理学者

による、SFの世界での 宇宙旅

行の可能性への 冷静な分析。


3月5日(土) C

「中国人観光客が飛んでくる !」

マイコミ新書830円 国際コンサ

ルタントの上田真弓と池田浩一

郎による インバウンド観光への

提言は 東アジア全般が対象。


3月4日(金) C

「脳のなかの万華鏡」 2600円

河出書房新社。文字に色がつい

て見える「共感覚」を英の神経学

者共著 自閉症の裏返しという見

方、空間認知の不利など興味。


3月3日(木) C

「旅する自転車の作りかた」

大場正哉グラフィック社1800円

ランドナーと呼ばれる自転車タイ

プの細部の美学を、組立て工房

の若き職人が解説のムック本。


3月2日(水) C

「小堀遠州の美を訪ねて」集英社

小堀宗慶1800円。遠州流12世

が徳川初期の作事奉行にして遠

州流茶道の創始者、綺麗サビと

いわれる 遠州美学を紹介する。


3月1日(火) C-

「災害ユートピア」 R・ソルニット

亜紀書房2500円。災害政治学

大災害時のエリート・パニックと

逆の底辺の自然発生的な共同

体に焦点 ナイーブなリベラル。



2月28日(月) C

「石と人間の歴史」 蟹澤聰史

中公新書820円。1936年生の

東北大名誉教授 副題には地の

恵みと文化となっているが 世界

の地質概論の様な内容 不満。


2月27日(日) C

「勇将の装い」 長崎 巌 3800円

ピエ・ブックス。戦国の美意識−

甲冑・陣羽織−の副題 当世具足

のデザインの奇抜さは、知ってい

たが これは陣羽織までの範囲。


2月26日(土) C

「マタギに学ぶ登山技術」838円

工藤隆雄 ヤマケイ山学選書。山

のプロが教える古くて新しい知恵

だそうだ。評判がいいのか2008

年初刊で、これは第4刷目なり。


2月25日(金) C

「スローネット」 西垣 通 春秋社

1700円。東大情報学教授による

I T 社会の新たなかたちの提案。

グローバル&ファストな I T に対

し、ローカル&スローの哲学論。


2月24日(木) C

「墨のすべて」 為近磨巨登

木耳社 2200円。書道美術新聞

連載加筆。大阪ガスを 定年退職

の市井研究家、電子顕微鏡を駆

使して墨と硯の正体に迫るもの。


2月23日(水) C

「公民館のデザイン」 2381円

エイデル研究所。学びをひらき、

地域をつなぐ、という日本公民館

学会・編。それが 最早時代遅れ

ではないのかナ と終始違和感。


2月22日(火) C

「賤民の場所 江戸の城と川」

塩見鮮一郎 河出文庫760円。初

刊1995年本の文庫化 家康以前

の江戸風景を 「弾左衛門」に詳し

い作家が描く。書名前半は大仰。


2月21日(月) B

「ソーシャル・ビジネス革命」

M・ユヌス早川書房1900円 ノー

ベル平和賞のグラミンバンク創始

者による グルーバル経済と対極

性善説による 経済活動の詳細。


2月20日(日) C

「就活エリートの迷走」 豊田義博

ちくま新書760円。空気を読むコ

ミュ力ゆえにアイデンティティを見

失い 高いゴール志向に迷走と分

析、就活への提言は弱冠27歳。


2月19日(土) C

「産業遺産 ◎時を超えて輝く」

日本工業新聞社2000円。ニッポ

ンの近代化の所産を巡る、と題さ

れた同新聞連載を加筆 南から北

へ全国の近代化産業遺産の旅。


2月18日(金) C

「緑のアイデア」 石原和幸

WAVE出版 1600円。長崎の花

屋から世界的ガーデンプロデュー

サーへ。それはもはや緑を使った

造形作家だ。ただその儚さには?


2月17日(木) C

「自動車デザイン」 釜池 光夫

三樹書房2800円。三菱自工でデ

ザイン一筋その後、芝工大教授の

大学教科書。特筆すべきは、最終

章にある、デザイン論・方法論だ。


2月16日(水) C

「マキコミの技術」 インプレスジャ

パン1500円。ツイッターやブログ

ソーシャルメディアの 巻き込みを

コグレマサトといしたにまさきが解

説する 合言葉は「ギブ&ギブ」。


2月15日(火) C

「全図解 ランチェスター戦略がぜ

んぶわかる本」 名和田 竜 あさ出

版1500円。第1次大戦時 英で考

案の戦争理論の発展 戦力比と続

く目標の数値化を営業への適用。


2月14日(月) C+

『改訂版 ミハエル・クルムのレー

シング「超」運転術』1429円東方

出版。テニス伊達公子の夫君 微

妙なバランスによるクルマの挙動

を体感し 速さを得るための聖書。


2月13日(日) C

「快楽」 工藤美代子 1500円

中央公論新社。婦人公論連載加

筆だけに更年期以降の女性の性

生活の赤裸々報告。なぜか新刊

コーナーにあった 20006年刊。


2月12日(土) C

「水の郷 日野」 鹿島出版会

2800円。陣内秀信先生を中心と

する、法政大エコ地域デザイン研

究所のレポート。水に恵まれた日

野市の都市構造の分析に主眼。


2月11日(金) C

「死ぬ前に味わいたい1001食品」

ガイアブックス4800円。厚さ6cm

重さ2.5kg全959頁は さすがに自

転車を漕ぎながらでは 読めず。世

界の民族の、食の歴史を辿る旅。


2月10日(木) C

「キャラクター文化論」 暮沢剛巳

NTT出版 1800円。東京工科大の

准教授に就任した 1966年生まれ

の美術評論家 キャラクターの社会

学的意味に至るまでにはもう少し。


2月9日(水) C

「下着選びは誰のため」 立花律子

KKベストセラーズ1500円。副題

に、下着とその文化65年とついた

下着文化史。とはいっても主体は

第2次大戦の後から、現在まで。


2月8日(火) C+

「時代考証学ことはじめ」 2400円

東京堂出版。学芸大の大石学教授

を会長とする時代考証学会の 初シ

ンポジウム記録 学際的な想像力が

必要な分野で、なかなかの面白さ。


2月7日(月) C

「古代文明の世界大図鑑」4400円

D・ラズボーン ガイアブックス エジ

プトやメソポタミア・ギリシャ・ローマ

各時代の出土品・遺産から 当時の

生活を知る 文字通りの大図鑑だ。


2月6日(日) C

「ビジネスパーソンの街歩き入門」

藤巻幸夫 1200円ヴォレッジブック

ス1200円すっかり有名になった多

才なプロデューサー。 かなり 自慢

気味だが、内容的にはよくわかる。


2月5日(土) C

「国産材はなぜ売れなかったのか」

荻 大陸 日本林業調査会 1905円。

戦後製材業のたどった道をやたら詳

しく検討した論文。そして平成に入っ

て、現在の林業の抱える問題 など。


2月4日(金) C-

「ユニクロと古着、経済的に得なのは

どちらか」 イーストプレス社1200円

生活・仕事・人生設計・男と女の各局

面での比較論は納得。 一応 監修は

森永卓郎となっていて30分で終了。


2月3日(木) C

「中世絵画のマトリックス」 5800円

青簡社佐野みどり・新川哲雄・藤原重

雄編。室町期の、絵巻・縁起掛幅など

についての詳細な論文集 難解ながら

名所絵の成立などに言及 多少納得。


2月2日(水) C

「調律師、至高の音をつくる」 700円

高木 裕 朝日新書。全ての会場に ス

タンウェイを持ち込む、という調律プロ

デューサー、ピアノの音はもちろん音

楽家論やクラシック論、にまで展開。


2月1日(火) C

「カルト・陰謀・秘密結社 大事典」

A・ゴールドワグ2800円河出書房新

社 アメリカのライター兼編集者 古今

世界中の組織・陰謀論など冷静に収

集。日本のオウムや ヤクザも登場。



1月31日(月) C

「ゼロから始める都市型狩猟採集生

活」坂口恭平 太田出版1200円 前

作「0円ハウス」の続編は 路上生活

実践編。いよいよアンチ資本主義濃

厚 しかし社会・共産主義でもない。


1月30日(日) C

「世界の碑文」M・ケリガン東洋書林

12000円。総アート紙で この出版

社得意の文化本。メソポタミア・エジ

プトから ローマの時代まで、出土し

た各種の碑文から、当時を想う旅。


1月29日(土) C

「箸の民俗誌」 斎藤たま 論創社

2300円。1936年生秩父在住の在

野研究家。全国歩いての採集。そこ

ここに危険と隣合わせの時代、マジ

ナイとしての箸文化、さらに橋まで。


1月28日(金) C

「まちの居場所」東洋書店2800円

建築学会の小委員会編。全国事例

の紹介と検討 ただ場所というよりも

むしろそこにキーパーソンがいるか

どうかの方が、重要な気がするが。


1月27日(木) C

「エコデザイン」 東京大学出版会

2600円。浅井治彦・益田文和 編に

よるエコデザインの方法論 Refuse

Reduse・Reuse・Recycle のいわ

ゆる「4R」のマトリックスは わかる。


1月26日(水) C

「新装版 酒造りの歴史」 柚木 学

雄山閣5000円。全365頁に渡って

詳細を極める 酒造関連業界の歴史

は江戸期中心。昭和62年初刊平成

17年再刊 著者同12年 71歳で没。


1月25日(火) C+

旅する江戸絵画」金子信久3800円

ピエ・ブックス3800円。慶大出の学

芸員による江戸風景画の紹介 豊富

な図版から、江戸人の風景イメージ

を解説、景観意識を知る上で 貴重。


1月24日(月) C

「基本 造園詳細図集」 木村 了

オーム社2800円。建築設計から造

園設計を手がける女性建築士 造園

工事関係 詳細図集は非常に有益。


1月23日(日) C

「博士漂流時代」榎木英介1200円

ディスカバー・トゥエンティワン 生物

博士課程を中退の1971年生 その

後医師になった経歴からの、余った

博士の実態報告 文系は記述なし。


1月22日(土) C

「香水のゴールデンルール」原書房

新間美也 1800円 1970年生まれ

13年前に渡仏して香りの道に 日仏

またにかけ活躍中とか 初心者対象

ならば、構成に もう一工夫ほしい。


1月21日(金) C+

電子メディアは子どもの脳を破壊す

るか」 金澤 治 講談社文庫 552円

埼玉医大准教授。小児てんかんが

専門、発達中の高い可塑性の脳へ

の影響。過去読の中で 最説得力。


1月20日(木) C

「人はひとりで生きていけるか」

小浜逸郎 PHP1500円。「大衆個

人主義の時代」を憂う 今回政治問

題に首を突っ込み保守的言動多し

当方も産経新聞だから驚かない。


1月19日(水) C

「THE PLAY BOOK」ブルース・イン

ターアクションズ A・S・マクリーン

1800円全米の遊び場をテーマに

セスナでの空撮小型写真集。デザ

インパターンの風景は、まさUSA。


1月18日(火) C

「続 パチンコの経済学」 佐藤 仁

東洋経済新報社1600円。業界出

身パチンコ評論家。21兆円ビジネ

スの裏で何が起きているのか?目

線はカジノ解禁 少々わかり難い。


1月17日(月) B

「選択の科学」S・アイエンガー文藝

春秋1619円。盲目のインド系女性

のコロンビア大MBA特別講義様々

な局面での「選択」こそ生の証、力・

神秘・美しさ、つまり芸術だ という。


1月16日(日) C+

「土木遺産V日本編」ダイヤモンド社

1980円。(社)建設コンサルタント協

会誌の連載をムック本化 Tヨーロッ

パ編 Uアジア編に次ぐ。江戸・明治

大正・昭和の、なんとも美しい遺産。


1月15日(土) C

「インタビューの教科書」 原 正紀

同友館 1500円。実用書ながら内容

豊富。とくに現在 「景観100人インタ

ビュー」を継続中、コミュニケーション

という意味で 同感する部分が多い。


1月14日(金) C

「三角形 ブルノ・ムナーリ かたちの不

思議3」平凡社1700円。最後は三角

形。日本語版は1971年に美術出版

社に刊行、だから40年振りの 再刊。


1月13日(木) C

「円形 ブルノ・ムナーリ かたちの不思

議2」平凡社1700円。シリ−ズ2番目

は円形と球体。なにかの折にパラパラ

とめくるような、永久保存版の存在だ。


1月12日(水) C

「正方形 ブルノ・ムナーリ かたちの不

思議1」平凡社1700円。1998年91

歳で没の造形教育家による かたち論

正方形の造形を世界から蒐め、ABC

順に並べた デザイン・イメージ宝箱。


1月11日(火) B

「日本の酒蔵」 山口昭三 6000円

九州大学出版会。全国の酒造場の13

% 368個所の調査は九大を定年退官

した助教授。酒蔵の配置・平面・断面・

構造のライフワークは 2009年の刊。


1月10日(月) C

「清潔の歴史」 V・スミス 東洋書林

3800円。「美・健康・衛生」の副題でギ

リシャ時代から 現代までを俯瞰するの

だが、この出版社の常で 訳がなんとも

硬すぎる ただ読んだだけ、という始末。


1月9日(日) C

「伊那の古城」 篠田徳登 ほうずき出版

1905円。1978年74歳で没の宮田村

出身の元教員 地元紙伊那毎日新聞へ

の連載を、1971年単行本化の長野市

の出版社、さらに改訂版としての出版。


1月8日(土) C

「成功する自転車まちづくり」 古倉宗治

学芸出版社 2800円。政策と計画のポ

イントとの副題通り 地方自治体の職員

向けの本のようだ。理念だけでなく具体

的な、自転車交通の詳細図がほしい。


1月7日(金) C+

「食の歴史と日本人」川島博之 東洋経

済新報社1800円。各種資料で国土が

養えるのは江戸期3000万の検証。そ

の必然から、副題「もったいない」 はな

ぜ生まれたか。結果的に日本文化論。


1月6日(木) C

「お笑い」日本語革命』松本 修 新潮社

1400円。現代の 流行言葉の、かなり

のものが「お笑い」番組やら、その芸人

やらによって広まった との仮説を検証

する TVプロデューサーの書き下ろし。


1月5日(水) C

「デザインのための数学」 牟田 淳

オーム社2200円。物理学出身の東京

工芸大芸術の准教授。つまりは分割と

対称性の美学で 大学教科書の位置づ

けらしい。しかし内容はもっと初歩的。


1月4日(火) C+

「聞き書き-飯田町の暮らし4」 飯田市歴

史研究所・近現代史ゼミナール。大正昭

和期の 飯田町の社会史としての最終版

今回4人のうち3人が見知っている人 で

きれば、この企画続けてほしいのだが。


1月3日(月) C

地方は変われるか−ポスト市町村合併」

佐々木信夫 ちくま新書740円。2004年

の刊、最終章で将来像を描いてはいるが

リーマンショックと政権交代の影響か 合

併後も、変化の兆しは見えませんなあ。


1月2日(日) C

「日本の夜景」エンターブレイン2500円

夜景評論家・丸々もとお 夜景写真家・丸

山あつし兄弟の「世界の夜景」続編 やは

りパノラマ夜景だ。大都市は光量十分だ

が、地方都市は夕景でないと 苦しそう。


平成23年1月1日(土) B+

「シンメトリー」 D・ウェード 創元社

1200円。わずか59頁の珠玉のような

小型本。対称性の数学的概念と美しさ

を簡潔に。アルケミスト双書シリーズ。

平成23年今年も宜しくお願いします。


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