オール読書日記2011年下半期

 

 


12月31日(土) C

「PCのウィルスを根こそぎ削除する

方法」 本城信輔1980円 技術評論

社。マルウェアという悪質ウィルスへ

の対処法は、上級者向け。素人には

危険性はわかるが、対策は無理だ。


12月30日(金) D

「下町酒場ぶらりぶらり」 大竹 聡

本の雑誌社1600円。「WEB本の雑

誌」連載を単行本化という。文体も好

みじゃないし、ただ読んだだけの巻。


12月29日(木) A

「日本のデザイン」 原 研哉 800円

岩波新書 誉めすぎかも知れないが

この人のデザイン論はもっとも納得

上を向いた姿勢は、感動的ですらあ

る。副題は 「美意識がつくる未来」。


12月28日(水) C

それでも「日本は死なない」これだけ

の理由』 増田悦佐 講談社1500円

なぜ 欧米にできないことができるの

か、と米・ユーロ圏・BRICsを斬りま

くるが、文章に品がなく 後味はダメ。


12月27日(火) C

「文化財の価値を評価する」 水曜社

垣内恵美子 2800円。文化財のもつ

社会的費用便益の定量化。観光地、

五箇山・宮島・高山・長浜での調査実

践例を政策研究大学院大教授編著。


12月26日(月) C

「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイの

か」 中本千晶 東京堂出版1600円。

観客を魅了する「男役」はこうして創ら

れる、が副題。リクルートからヅカライ

ターに転進の東大法卒は抜かりなし。


12月25日(日) C

天皇はなぜ滅びないのか」 新潮選

書1200円。現役の歯科医にして歴

史研究家の長山靖生が描く 天皇制

不滅の歴史。室町後期から、戦国を

経て江戸期・幕末まで独自の見解。


12月24日(土) C

「日本発!世界を変えるエコ技術」

山路達也 ポット出版1800円。未来

科学技術を研究する 大学などへの

取材。グローバル化の中でのたうち

廻る産業界への希望の種となるか。


12月23日(金) C-

「窓」の思想史』浜本隆志 筑摩選書

1600円。関西大教授による日欧建

築表象論 時代をなぞった文化論だ

が 内容的には不満だ。刺激的な新

しい切り口は どこにも見られない。


12月22日(木) C

「企業・生存の条件」 日経新聞出版

社1400円。6重苦の日本企業の未

来への戦略。同新聞長期連載 単行

本化。グローバル経済の中、立ち止

まっているわけにはいかぬ前向姿。


12月21日(水) C

現代日本建築家列伝」 五十嵐太郎

河出ブックス1400円。丹下健三か

らはじまって若手・石上純也、さらに

その次の世代にまで、視野を拡げて

の建築論の展開、例によって難解。


12月20日(火) B

「日本本草学の世界」 杉本つとむ

八坂書房 4800円。1927年生まれ

早大名誉教授は 言語学が専門のよ

うだが 本草学にのめり込み。お陰で

本草学が何たるかを 多少理解した。


12月19日(月) D

「サボる時間」 理央 周 日経プレミア

シリーズ850円。名古屋在住のコン

サルタント 内容は自費出版と変らぬ

自慢話だけ こりゃ時間の無駄使い。


12月18日(日) C

「都市と自然」安藤忠雄 A・D・Aエデ

ィタートーキョー2333円 GAの二川

親子との対談が主、書名通りの内容

だが いまさらながらATさんのナイー

ブさを感じる。その分わかりやすい。


12月17日(土) C

使い分けるパソコン術」 たくき よしみ

つ 講談社ブルーバックス800円。福

島県川内村在住の 小説家・作曲家。

タブレット・スマホなど使い勝手により

自在な使い分け提案 準上級者向け。


12月16日(金) C

「図説20世紀テクノロジーと大衆文

化2」 原 克 柏書房 4800円。報道

写真から20世紀文化を振り返る試

み。現在の完成されたモノと 比較し

てみると、その発展途上が 面白い。


12月15日(木) C

リッツ・カールトン一瞬で心が通う「言

葉がけ」の習慣』 高野 登 日本実業

出版社 1400円。同ホテルの日本支

社長を勤め上げた、コンサルタントに

よる実践的サービス業心得の開陳。


12月14日(水) C

「あなたが就職試験に受からない理

由」平野 稔 祥伝社新書760円。飯

田の書店の2代目として全国に平安

堂チェーンをつくりあげ 現在若者塾

塾頭による、基礎人間力養成講座。


12月13日(火) C

ボードゲームカタログ」 スモール出

版 すごろく屋・編 1800円。高円寺

のBG専門店が選ぶ 世界の200作

品の紹介。なるほど こういう趣味も

あったのか というのが感想でした。


12月12日(月) C

「図解入よくわかる 最新 給排水設

備の基本と仕組み」 土井 巌 秀和

システム1800円 いつもは意味の

ない図解が多いのだが、これは有

益、中級者向け設計計算の仕方。


12月11日(日) C

おもしろサイエンス 身近な金属製

品の科学」坂本 卓 日刊工業新聞

社B&Tブックス1500円。鉄製品

の技術屋が語る、金属材料の話。


12月10日(土) C

「吉田 類の酒場放浪記」1400円

TBSサービス。イラストレーター兼

俳人が訪ねる居酒屋 BS-TBSで

放映中の同名番組から。食と旅の

ライター 吉田慎治の取材と撮影。


12月9日(金) C

インテリジェント旅行術」 吉田友和

講談社 1400円。海外・国内 の旅

先での、スマホの利用法を、得々と

語る 脱サラ旅行作家。だが不具合

が生じたら旅どころじゃなくなるゼ。


12月8日(木) C

「はじめてのモールス通信」 CQ出

版社 谷口敦郎+日高 弘 2200円

小学校高学年で アマチュア無線に

凝ってモールスも勉強、結局モノに

はならなかったが、今でも興味有。


12月7日(水) C

「シンボルの謎を解く」 C・ギブソン

ガイアブックス1800円。世界各地

の文化 芸術・工芸・建築の元型的

シンボルの意味ガイドブック。地域

毎に体系的に解説 と前書きから。


12月6日(火) C-

「お買物の経済心理学」 徳田賢二

ちくま新書 780円。専修大教授の

売り手と買い手のコスト論。が買い

手のコストに 消費や選択の楽しさ

や時間つぶしが 入っていないゼ。


12月5日(月) C

儀礼から芸能へ 狂騒・憑依・道化

松尾恒一 角川学芸出版3300円

やや難解な学術書 ただ三河地方

「花祭り」の語源が 湯の中の沸騰

する泡を 花と見立てた説は了解。


12月4日(日) C

[NA選書] 雨漏り・結露の解決集」

日経BP社3800円。建築誌「日経

アーキテクチュア」 の掲載再構成

水トラブルの重要事例満載と自慢

そう雨漏り・結露は永遠のテーマ。


12月3日(土) C

「チャイナドレスの文化史」 謝 黎

青弓社2000円。上海生まれの東

北芸工大講師 学会誌連載の単行

本化。20世紀初頭、モダンの時代

上海の様子が彷彿と眼に浮かぶ。


12月2日(金) C

「平和のエネルギー トリウム原子

力」 亀井敬史 雅粒社800円。わ

ずか88頁の薄い本 プルトニウム

を燃やすという 溶融塩型トリウム

原子炉。理解が増して 2刷目だ。


12月1日(木) C

「回転寿司の経済学」 米川伸生

東洋経済新報社 1600円。グルメ

ライターにして (社)日本回転寿司

協会専務理事。100円系とグルメ

系の攻防最前線、と今後の方向。



11月30日(水) C+

「蚕にみる明治維新」 鈴木芳行

吉川弘文館 1800円。富岡製糸所

建設など 渋沢栄一の活躍と、養蚕

教師と呼ばれた指導者の存在など

詳細な研究で養蚕建築にも言及。


11月29日(火) C

「知識ゼロからのハイボール入門」

古谷三敏 幻冬社 1200円。「知識

ゼロから」シリーズは本職ののマン

ガをまじえての薀蓄語りは126頁。


11月28日(月) C

「宮台教授の就活原論」 宮台真司

太田出版1200円。書き下ろしだと

いうが 1本通った筋がない。これで

は「就活原論」ではなく 「就活雑感」

とでもいうべきもの ではないのか。


11月27日(日) C+

「ダムマニア」 宮島 咲 オーム社

2200円。1972年生まれの脱サラ

割烹勤めによるダムの楽しみ方AB

C。要領のいい内容で、読めば いき

なり中級者に なれそうな雰囲気だ。


11月26日(土) C

「あなたは誰?私はここにいる」

姜 尚中 集英社新書 740円。NHK

教育TV日曜美術館の司会としての

2年を、視たことはなかったが、それ

以前もふくめ、著者の芸術思想史。


11月25日(金) C

「正しく知る 心的外傷・PTSD」

水島広子 技術評論社 1480円。衆

院議員の精神科医。「世界への信頼

感」 と「自分への信頼感」 を取り戻し

「何とかなる」と日常生活をおくる事。


11月24日(水) C

「盆踊り 乱交の民俗学」 下川耿史

作品社 2000円。1942年生まれの

風俗研究家。エロ方面が専門だけに

我田引水的な自説の展開だが 隠れ

た風俗史が、わからないこともない。


11月23日(水) C

「神輿大全」誠文堂新光社 3400円

同社の木材関連ムックシリーズだが

次第にレベルが落ちている様な気が

する そのわりに値段が高い。監修は

神輿製作の 宮本卯之助商店(株)。


11月22日(火) C-

「居場所の社会学 生きづらさを超え

て」阿部真大 1700円 日経新聞出

版社。自身の経験を主題に 居場所

論を展開の 甲南大講師。他論文や

ロック歌詞など引用が多すぎで×。


11月21日(月) B

和製英語と日本人」 J・スタンロー新

泉社 2500円。ロラン・バルトに 「記

号帝国」と言わしめた外来語の氾濫

する日本。むしろ肯定的に 「クール」

に通ずるダイナミズムを 評価する。


11月20日(日) C

「47都道府県・魚食文化百科」

成瀬宇平 丸善出版3800円。食品

学専攻の鎌倉女子大名誉教授。面

白そうで丸出だめ夫。これは編集自

体の問題つまり出版社に責任あり。


11月19日(土) C

「名作椅子の由来図典」 西川栄明

誠文堂新光社2200円。木工関係の

ライターらしいが、内容的には不満。

当方の短大でのインテリアの講義の

方が よほど濃いのではないかなあ。


11月18日(金) C

「驚くべき学びの世界 レッジョ・エミリ

アの幼児教育」 ACCESS 3800円

伊の都市で ローリス・マラグッツィに

より始まられた アート教育の巡回展

を 主宰のワタリウム美術館が編集。


11月17日(木) C

「安心ひきこもりライフ」 勝山 実

太田出版1400円。もやは半分ほど

涅槃に入った と思える1971年生の

20年間ひきこもり論は既出原稿・ブ

ログに加筆。融通無碍な文章は○。


11月16日(水) C+

「資源・食糧・エネルギーが変える世

界」 後藤康浩 1600円 日本経済新

聞社。同社編集委員の冷静な食糧・

資源・エネルギー展望 とアジア全体

でのエネルギー機関の創設を提唱。


11月15日(火) C

「経済は格付けで動く」 黒沢義孝

中経出版 1500円。ギリシャ危機で

も注目の国債格付け、企業債もふく

め 格付けの仕組みの入門編。日大

教授が解説する その仕組や歴史。


11月14日(月) C

「ミニ&ベビー野菜のコンテナ菜園」

講談社 1300円。kid’sさんがバジ

ル茶に凝っているので自家栽培でき

ないか、と借りてきた。なんとか来春

には挑戦してみたいが、どうなるか。


11月13日(日) C

スパイスなんでも小事典」 講談社ブ

ルーバックス 860円。大学・企業の

研究・開発・生産・販売関係者でつく

る日本香辛料研究会で所属の36人

が執筆は、気楽なスパイス雑学編。


11月12日(土) C

月3万円ビジネス 非電化・ローカル

化・分かち合いで、愉しく稼ぐ方法 」

藤村靖之 晶文社 1500円。那須で

非電化工房という スローライフ研究

所主宰 1944年生まれ日大教授。


11月11日(金) C

「信州 蕎麦ごのみ」 出口美緒

信濃毎日新聞社1400円。長野県を

北から南まで、105軒の蕎麦処をビ

ジュアルに紹介する、女性ライター。


11月10日(木) C

「最新版 世界のミサイル・ロケット兵

器」 坂本 明 文林堂 2286円。飛行

機などを専門とする出版社の ムック

著者得意のイラストも冴えて 新兵器

開発のバカバカしさを堪能できます。


11月9日(水) C+

「現代にっぽん新宗教百科」柏書房

3000円。408頁にくわえて戦後宗

教事件史86頁は島田裕巳・監修に

よる。有名無名とりまぜて宗教団体

215の沿革・概要などを紹介する。


11月8日(火) C+

「中国茶巡礼」 菊地和男 小学館

2400円。中国茶に魅せられた写真

家。淹れ方の記述はほとんどなく産

地の紹介だが 本業の美しい写真が

並ぶ その意味では永久保存版。


11月7日(月) C

「ねじ・機械要素が一番わかる」

大磯義和 1780円。技術評論社の

「しくみ図解」シリーズはを「ねじ」を

中心にした 機械工学初歩の初歩。


11月6日(日) C

「プランB 破壊的イノベーションの戦

略」J・マリンズ+R・コミサー文藝春

秋1900円。起業した組織が状況に

より柔軟に変化するための処方箋。

いくつかの実例も後出しジャンケン。


11月5日(土) C

「急激なストレスから お腹を守る腸

内リセット術」 松生恒夫 ソフトバン

ク新書730円。第2の脳といわれ重

要な情報伝達物質を、造り出すとい

う腸の健康について専門医が語る。


11月4日(金) C

「生命の未来を変えた男 山中伸弥・

iPS細胞革命」 文藝春秋1429円。

同名のNHK番組の再構成。前半は

山中教授とiPS細胞について。後半

は立花隆・国谷裕子との鼎談収録。


11月3日(木) C

「トレイルランニング楽々入門」 実業

の日本社 奥宮俊祐 1400円。最近

人気の山道を走る いわゆるトレラン

のABC。ネットを見ると 飯田にも愛

好者はいるらしい 興味はあります。


11月2日(水) C

ふるさと玩具図鑑」井上重義 平凡社

1900円。姫路近郊で日本玩具博物

館を運営する収集家が、郷土玩具の

収蔵品を、全国北から南まで 紹介だ

先人のコレクションの譲り受け多数。


11月1日(火) C

〈アラブ大変動〉を読む−民衆革命の

ゆくえ」酒井啓子・編 東京外国語大学

出版会1500円。チュニジアに続き エ

ジプトの革命覚めやらぬ3月初め、東

京外大での同名ワークショップ収録。



10月31日(月) C

「空海 真言宗教の扉を開いた傑僧」

平凡社 2400円。別冊太陽 日本のこ

ころ−187は空海の生涯・偉業を辿る

ムック。文章は専門家が書いているだ

けに難しいものの、雰囲気はわかる。


10月30日(日) C

「無添加はかえって危ない 誤解だらけ

の食品安全、正しく知れば怖くない」日

経BPコンサルティング 1600円。近畿

大准教授・有路昌彦による 食品リスク

の経済分析。内容は まさに書名通り。


10月29日(土) C

「アジアでハローワーク」 下川裕治

ぱる出版1600円。わたしの“アジア就

活”35のストーリーの副題のように 体

験談を、アジア専門 旅行作家として名

高い著者がまとめたもの なるほどネ。


10月28日(金) C

「砂 文明と自然」 M・ウェランド築地書

館 3000円。英の地質学者が砂の全

てを語る試み。全418頁に砂に関わる

自然史と文明史とを、織り込むのだが

ただ読んだだけに 終わってしまった。


10月27日(木) C

「NPOで働く」 工藤 啓 1400円

東洋経済新報社。23歳で若者就労支

援のNPOを立ち上げ 理事長としての

10年。様々な反省と、試行錯誤から学

んだ 運営のノウハウを、率直に開陳。


10月26日(水) C

「昔は、よかった?」 酒井順子

講談社1400円。「週間現代」連載の

エッセイの単行本化。これで6冊目だ

とか 週刊誌同様 肩の凝らないもの。


10月25日(火) C+

「こころの免疫学」 藤田紘一郎 新潮

選書 1000円。腸内細菌によってつ

くられた神経伝達物質の作用で分泌

される脳内物質により 免疫細胞が活

性化する。ウツにも効果あり、という。


10月24日(月) C

葬式仏教の誕生 中世の仏教革命」

松尾剛次 平凡社新書700円。もと

もとの風葬あるいは遺棄葬から、鎌

倉新仏教の いわゆる遁世僧たちに

よる「念仏葬」の誕生の経緯を追う。


10月23日(日) C+

認知考古学からみる古代 古墳とは

なにか」角川選書1700円。教授に

なった岡山大・松木武彦先生 今回

も大胆に推論。巨大な 前方後円墳

がなぜ生まれ、終焉に向かったか。


10月22日(土) C

「酒米ハンドブック」 副島顕子

文一総合出版 1400円。熊本大教

授による96頁の小型本。一体誰が

読者なのか 現在生産されている酒

造米の品種データとくに交配系統。


10月21日(金) C

「安藤忠雄の美術館・博物館へ。」

1238円。マガジンハウスの 雑誌で

「BRUTUS Casa」 の別冊ムック。

進行中も含めて 日本および世界で

の作品全56件を完全網羅だとか。


10月20日(木) C

「砥石と包丁の技法」 誠文堂新光社

3200円 専門店「築地正本」の全面

的の協力でのムック。基礎から実践

まで、すべてがわかる決定版と 大き

くでてはいるが内容的には今ひとつ。


10月19日(水) C

諏訪敦絵画作品集 どうせなにもみ

えない」求龍堂3800円。超リアリズ

ムの画家・諏訪敦の作品と解説。迂

闊にも今まで存在を知らなかっただ

けに衝撃的。今後は しっかり注目。


10月18日(火) C+

「形態の生命誌−なぜ生物にカタチ

があるのか」 長沼 毅 1200円。新

潮社の季刊誌に連載を新潮選書と

したもの。広島大准教授の「命而上

学」はやや難解だが新鮮ではある。


10月17日(月) C

「反日」包囲網の正体』 水間政憲

PHP 1700円。雑誌「SAPIO」御

用達の保守派ライター。中身はか

なり冷静な歴史の検証 朝日・毎日

が、左に傾斜していく過程を納得。


10月16日(日) C

「ハイパーレスキュー車両大全」

ネコ・パブリッシング 2000円。モデ

ルカーズ特別編集のネコ・ムックは

東京消防庁の消防車、全253台の

紹介 真っ赤で埋まった98ページ。


10月15日(土) C

思い出の写真 永久保存完全マニュ

アル」戸田 覚 1400円東洋経済新

報社1400円。銀塩写真をデジタル

スキャンして ネット保存する方法を

伝授 動画をDVDなど初心者向け。


10月14日(金) C

「研究最前線 邪馬台国」1400円

朝日新聞出版。朝日選書878 は

いま、何が、どこまで言えるのか」

同名のシンポジウム記録。九州説

畿内説・東遷説の学者揃い踏み。


10月13日(木) C

おひとりハウス」篠原聡子 平凡社

1800円。くうねるところ…:家を伝

えるシリーズ26 日本女子大教授

自身が設計のワンルームマンショ

ン改装 新しい仕組みを提案絵本。


10月12日(水) C

「文化・メディアが生み出す排除と

解放 」 荻野昌宏・編著 明石書房

2200円。差別と排除の〔いま〕 シ

リーズ3は食文化・スポーツ・ネット

障害者・マンガと差別での各論点。


10月11日(火) C

「最新 言論知図」 菅野稔人 東京

書籍1400円 津田塾大哲学准教

授・編。現代社会のほぼ全ての分

野の各言論人を図的に位置づけ。

なるほど こういう方法があったか。


10月10日(月) C

「子」のつく名前の誕生』 仮設社

1600円。1900年頃から 一般化

した「子」のつく名。教員の研究会

長・板倉聖實の指導・井藤伸比古

の研究・橋本淳治が執筆の小本。


10月9日(日) C

「システム障害はなぜ二度起きた

か みずほ12年の教訓」 日経BP

社1500円。2/3が、書名事件の

顛末。それに加えて雑誌 「日経コ

ンピュータ」 連載記事全面加筆。


10月8日(土) C

「非属の才能」 山田玲司 700円

光文社新書。2007年初刊これが

9刷目という人気本。自分というも

のを どう見るのか、本質的な問題

だが、堂々巡りの感じもあるなあ。


10月7日(金) C

クライミング用具大全」山と渓谷社

1800円。登山というジャンルから

特化した、クライミングの諸相を概

観しながらの用具の解説。そんな

現状を知ることができ、多少有益。


10月6日(木) C

「震災大不況」にダマされるな!危

機を煽る「経済のウソ」が日本を潰

す』三橋貴明 徳間書店1400円。

例によって 国債大発行によるデフ

レ脱却論が炸裂。小気味はいい。


10月5日(水) B+

「コミュニティデザイン 人がつなが

るしくみをつくる」 山崎 亮 学芸出

版社1800円。1973年生まれな

がら 京都造形芸大教授のまちづ

くり実践例。おそらく現在最先端。


10月4日(火) C

「冠婚葬祭でモメる100の理由」

島田裕巳 文春新書730円。「葬

式は、要らない」など、このところ

好調の宗教学者が、100の質問

を想定し、答えを出していく趣向。


10月3日(月) C

「日本の金」 東海大学出版会

2800円。私設博物館 彌永北海

道博物館の1919年生まれ彌永

芳子館長による北海道砂金採掘

史が中心。ちょっと隠れた歴史。


10月2日(日) C+

「野菜まるごと大図鑑」 1800円

主婦の友社。知る!食べる!育て

る!と全方位で個別野菜の紹介。

美しい写真と充実の料理レシピを

見て、家人は新たに購入を依頼。


10月1日(土) C

フリーGISソフトMANDARAパー

フェクトマスター」 谷 謙二 古今書

院3600円 埼玉大地理学准教授

の作成ソフトマニュアル 当方には

難しい。必要な時が来るかどうか。



9月30日(金) C

「売春未満」 中村淳彦 1200円

宝島社。シリーズでの エロ業界ル

ポは新・名前のない女たち 素人女

性編。デフレが、業界にも押し寄せ

る中での生態。後味の悪い 読物。


9月29日(木) C

インテリジェンス 機密から政策へ」

M・M・ローエンタール 慶應義塾大

学出版会 4200円。外務省職員9

名他が翻訳 監訳者の茂田宏は同

省を インテリジェンス担当で退官。


9月28日(水) C

「お化け屋敷のつくり方」 1400円

アールズ出版。アルバイトの齊藤ゾ

ンビと 店長・平野ユーレイの出会い

と、その後のお化け屋敷の進化、さ

らには台湾進出など、二人で執筆。


9月27日(火) C

朴 一「僕たちのヒーローはみんな在

日だった」 講談社 1500円。あの舌

鋒鋭いパク・イルさんにしては、平凡

な内容。とくに 30頁にわたる力道山

夫人とのインタビューは不要である。


9月26日(月) B+

もうひとつの坂の上の雲 鉄道ルート

形成史」 高松良晴 日刊工業新聞社

2400円。明治から 平成までの鉄道

史を、旧国鉄建設局の生き字引が詳

述。恵那山を避けたリニアにも納得。


9月25日(日) C+

「絵図学入門」 東京大学出版会

3800円。絵図研究の学者28名の

執筆による、初・中級者向け教科書

の位置づけの様子。さらに、歴史地

理学という分野も、また面白そうだ。


9月24日(土) C

365日で味わう 美しい日本の季語

誠文堂新光社1800円。4月1日か

ら始まって3月31日まで、1日毎に

季語を あてはめての解説。監修は

金子兜太先生。勉強になりました。


9月23日(金) C

女猟師 わたしが猟師になったワケ」

田中康弘 竢o版社1500円。島根

大林学科出身のカメラマンによるル

ポは、5人の女猟師の生き方など。


9月22日(木) C

「図説 韓国の国宝」 水野さや

河出書房新社 1800円。世界の文

化・ふくろうの本シリーズ。宮殿・古

墳・寺院・仏像・仏画・書画・陶磁器

を 金沢美工大准教授が解説する。


9月21日(水) C

「達磨からだるま ものしり大事典」

中村浩訳 社会評論社1500円。だ

るま雑学事典。けっこう好きな人は

いるもんだ。感想はありませんね。


9月20日(火) C

「仏法僧とは何か」 藤村安芸子

講談社選書メチエ1500円。平安時

代の仏教説話集 「三宝絵」の解説。

やや難解も 今に残る民俗文化に多

大な影響を与えていることは 理解。


9月19日(月) C

「もっと知りたい 東寺の仏像たち」

根立研介・新見康子1800円。東京

美術 アート・ビギナーズ・コレクショ

ンと銘打つ.。内容的は初心者向けと

は言えないが、さすが写真は良い。


9月18日(日) B

「通貨」を知れば世界が読める』PH

Pビジネス新書 浜 矩子800円。未

曾有の大災害がありながら なぜ円

高なのか 疑問への回答。発売3月

にして7刷、未来に元気をくれる本。


9月17日(土) C

「贈答の日本文化」 伊藤幹治

筑摩選書 1500円。難しくいえば互

酬性と交換の条件、ということになろ

うが、少しく興味の対象外であった。


9月16日(金) C

「低炭素社会のデザイン」西岡秀三

岩波新書700円。ゼロ排出は可能

か、との副題で2050年までの2つ

のシナリオを提示 細部に様々な問

題はあるもの、大きな目標は理解。


9月15日(木) C

学校で教えてくれない 「わかりやす

い説明」のルール』 木暮太一 光文

社新書 740円。要は相手を理解し

その立場にたって 説明せよ、とのこ

とらしいが そうわかりやすくはない。


9月14日(水) C

「靴づくりの文化史」 現代書館

2000円。浅草の靴の生き字引・稲

川實と 都留文大准教授・山本芳美

の共著スタイル 明治黎明期から現

代さらには未来へとほぼ網羅する。


9月13日(火) C

「江戸の大名屋敷を歩く」 黒田 涼

祥伝社新書1100円。街歩きが趣味

というライター によるもの。大名の上

屋敷・下屋敷跡を 辿りながら歴史を

楽しむ、という各コースを 紹介する。


9月12日(月) C+

「ふたつの故宮博物院」 野嶋 剛

新潮選書 1200円。台北と北京に存

在する中国の至宝を集めた博物院。

その歴史とそこからの現在の政治状

況まで、朝日の記者が全てを 記述。


9月11日(日) C

【完本】 日本軍隊用語集」 寺田近雄

Gakken 2600円。元々は連載もの

の単行本化で5刷を重ね絶版。今回

新たに書き下ろし。終戦時に15歳の

著者の飄々とした文体での 512頁。


9月10日(土) C

「精油・植物油ハンドブック」 2400円

J・ハーディング 東京堂出版。健康と

癒しのためのアロマ・オイル100種を

紹介 自分で調合する人向けのようだ

そのほとんどが、ハーブと共通する。


9月9日(金) C

「絵本美術館のある旅」 白泉社

1200円。雑誌「moe」編集部による小

ムック。全国48の絵本専門あるいは、

作家の美術館紹介。観光地から 都心

まで様々。親切なマップ付で安心だ。


9月8日(木) C

「世界の切子ガラス」 里文出版

谷一 尚・工藤吉郎 1800円。古代か

ら近世まで世界の切子ガラスと 後半

は日本の切子と技法を紹介の小本。


9月7日(水) C

「住まいの中の自然−パッシブデザイ

ンのすすめ」 小玉祐一郎 2400円 丸

善。建設省建築研究所で 環境計画を

研究の神戸芸工大教授。各種の雑誌

に連載の文章を、まとめて単行本化。


9月6日(火) C

「扇の文化」高橋 貴 あるむ1000円

愛知大学フォークライフ研究会による

小本。前半は日本の絵画資料からの

社会文化探求で、後半は東西比較。


9月5日(月) C

「魔法のアイロン上達本」 952円

世界文化社。いつものワイシャツのア

イロン掛けのスキルを さらに高めよう

と借りてきた実用ムック本。監修は伊

那市出身の洗濯王子こと中村祐一。


9月4日(日) C

「日本の樹木」 辻井達一 中公新書ワ

イド版。1931年生まれ北大名誉教授

による樹木106種について解説 刊行

は2003年 自然本10冊セット分売不

可で、38000円の1冊。恐れイリヤ。


9月3日(土) C

「廃村をゆく」 イカロスMOOK

1524円。廃道・廃城の次は廃村。山

地や離島の他、鉱山など廃墟趣味の

延長。やはりHPをもった 好き者たち

による探索記を中心にしたムック本。


9月2日(金) C

「ヴァチカン物語」新潮社とんぼの本

1600円。28年続く教養シリーズは、

今回 塩野七生・石鍋真澄といった有

名どころの 解説付き。ローマ法王庁

の歴史とともにヴァチカン市国案内。


9月1日(木) C

「家の履歴書 今は亡きあの人編」

斎藤明美1800円キネマ旬報社。16

年間も続く 「週間文春」の人気シリー

ズから、単行本化全3巻の1巻は家よ

りも昭和を彩った著名人の、人間史。



8月31日(水) C

「救助のためのクルマの壊し方」

近代消防社2190円。著者は日産ク

リエティブサービスの陸別 Proving・

Ground 車両管理課 レスキュー隊。

クルマのタイプ別に、写真で指導。


8月30日(火) C

「バービーと私」宮塚文子 亜紀書房

1600円。54年前、米マテル社バー

ビー人形発売に合わせ 試作の衣装

を1人で製作した 1932年生まれの

思い出の半生記。貴重な戦後資料。


8月29日(月) C

屋根の実戦テク」日経BP社3800円

NA選書として建築専門誌「日経アー

キテクチュア」の記事を再編集 美しく

また雨漏りしないための 実例写真と

詳細図50点による屋根のデザイン。


8月28日(日) C

「ユニクロ帝国の光と影」 横田増生

文藝春秋 1429円。ユニクロという企

業もながら、柳井正社長 個人の研究

むしろ今後における問題点など、どち

らかと言えば 厳しいスタンスで指摘。


8月27日(土) C

「今夜もひとり居酒屋」 池内 紀

中公新書740円。独文学者の居酒屋

談義。「中央公論」に「居酒屋の哲学」

として、2年間 連載したものだというが

居酒屋に哲学は勘弁してほしいなあ。


8月26日(金) C

「京町家拝見」 水野克比古

光村推古書院1600円。自宅も事務

所も京町家という 写真家による小型

写真集。さすが、その方面では 第一

人者、細やかに描く 京町家の四季。


8月25日(木) C

「ストラディヴァリウスの真実と嘘」

中澤宗幸 世界文化社2000円 オー

ルドヴァイオリンの 修復専門家が伝

説のストラドほかの名品と それを巡

る名演奏家達との交流を、熱く語る。


8月24日(水) C

現役サラリーマンの自給自足大作戦

はたあきひろ 家の光協会 1300円。

農学部出、大手ハウスメーカー研究

所勤務の自宅近くに 300坪を借りて

の農園生活の今まで と家造りまで。


8月23日(火) D

ようこそ断捨離へ わたしの居場所づ

くり」 やましたひでこ 宝島社 952円

読み始めてシマッタと思ったが、本は

最後まで読む主義。楽屋ネタの お笑

いの様だ ブログの単行本化に納得。


8月22日(月) C

日本発 21世紀デザイン」日経BP社

1600円。2002年から2010年まで

好評を博した商品の デザイン秘話を

連載の「日経デザイン」の記事再録。


8月21日(日) C+

「植えない森づくり」 大内正伸

農文協1900円。雨の多い日本での

林業の姿。今までの常識とは正反対

の考え方の、土木出身ライター・イラ

ストレーターの自論展開は 説得力。


8月20日(土) C+

余震(アフターショック) そして中間

層がいなくなる」 R・B・ライシュ東洋

経済新報社2000円 富裕層と貧困

層の2極分化での、デフレと財政危

機の出現。そこでの新たな分配論。


8月19日(金) C

列島強靭化論 日本復活5ヵ年計画

藤井 聡 文春新書760円。3・11か

ら1ヵ月後の執筆だからか無理もな

いが、やや感情的か。もともと 公共

事業を増やせ論の 京大土木教授。


8月18日(木) B

「ユニコード戦記」小林龍生 東京電

気大学出版局 2700円。編集者か

ら文字符号の国際標準化の世界へ

15年間英語にもがきつつの渦中の

記録は貴重かつ上手くて、感動的。


8月17日(水) C

「発掘された日本列島 2011」

朝日新聞出版 1619円。新発見考

古速報として、文化庁による同名の

企画展のムック本。今年度は 全国

21の遺跡からの出土品展示など。


8月16日(月) C+

「日本の農業が必ず復活する45の

理由」淺川芳裕 文藝春秋1286円

若手改革派の旗手の論理は、今回

も鋭い。大メディアの伝えない実状

ゴロゴロ が農水省を敵にはキツい。


8月15日(月) C

「気候工学入門」 杉山昌弘 日刊工

業新聞社 2200円。新たな温暖化

対策として 地球規模で気候を調整

しようとする、ジオエンジニアリング

の現況。おいおい本気なのかよう。


8月14日(日) C-

ビンラディン抹殺指令」黒井文太郎

洋泉社新書y 740円 インテリジェン

ス方面の情報に詳しい軍事ライター

による、アルカイダの誕生からビンラ

ディン殺害、諜報機関の内幕 など。


8月13日(土) C

「山村」 光村推古書院 2200円

日本風景写真家協会・会員 185名

の応募から選んだ、「遺したい 日本

の風景シリーズW」 全国各地 季節

の山村写真集。遠山郷・下栗も有。


8月12日(金) C

育てて楽しむ 初めての緑のカーテ

ン」 家の光協会 1200円。NPO緑

のカーテン応援団による 入門編は

省エネでも注目の、ゴーヤ・ヘチマ

アサガオ・ブドウなどの 育て方本。


8月11日(木) C

「日本の建築遺産12選」 磯崎 新

新潮社とんぼの本1600円。このシ

リーズは 教養ある団塊が読者か。

日本的なるものの本質への 大胆な

想像力、相変わらず元気な新さん。


8月10日 (水) C

「昔懐かしい!大正ロマンの旅」

加藤辿男 1400円 日本地域社会研

究所。合併以前の 明智町の日本大

正村、旧中山道と岩村城を含め恵那

市の紹介本。少々構成が ダサイよ。


8月9日(火) C

学校で教えない 現代戦車と戦闘車

両」 斎木伸生 並木書房 1800円。

同書房の展開する、「学校で教えな

いシリーズ」 は生粋の戦車オタクに

よる、戦車の基礎知識の中級編だ。


8月8日(月) C

「利他学」 小田 亮 新潮選書

1200円。サルから人間行動学の名

工大准教授 無償の善意行動が社会

の成立過程における、進化で得たも

のではないか、との仮説研究概要。


8月7日(日) C

「習慣病」になったニッポンの大学』

矢野眞和 日本図書センター1500円

高名な大学改革論者が、高校生を対

象とするもの。結論としては授業料の

無償化と社会人入学の推進の様子。


8月6日(土) C

「不謹慎を笑え」 鴻上尚史

扶桑社1500円。「週間SPA!」連載

の再構成もの まあ肩の凝らない読物

という位置づけか、とくに 感想もなし。


8月5日(金) C+

「鉄道ひとり旅入門」 今尾恵介

ちくまプリマー新書840円。旅の思い

出を回想する随想jは、博学の著者の

原点が伺われる。歴史を読み当時の

社会を想像する姿には非常に共感。


8月4日(木) C

「クロモリ自転車の組み立てと調整」

大前 仁 ラピュータ 1800円。時代遅

れのスチールフレームへの最新パー

ツの組み込み方など。おそろしく コア

な本。発行部数は 1000部に到達?


8月3日(水) C

「朽ちるインフラ」根本祐二2000円

日経新聞出版社。今後、顕在化する社

会資本の老朽化に、如何に対処すべき

か、東洋大教授の処方箋。読者対象は

主として首長・議員それに行政マンか。


8月2日(火) C

「世界ゲーム革命」 NHK出版

1400円。大メディア取材班製作本は

意外に面白くない傾向がある。狂言回

しにゲームクリエーターの、水口哲也

起用も哲学がなく中途半端の感じだ。


8月1日(月) C

「世界の水辺の町」 2400円

バイ・インターナショナル。文字通り美し

い町のタテ長写真集だが期待したほど

ではなかった。もっと 高低差を生かした

パノラマ写真の方が印象は強いと思う。



7月31日(日) B

「可笑しなホテル」B・コバレブスキー

二見書房1900円。世界の珍しいホテ

ル紹介は、独の女性ライター兼写真家

いずれも小さいものだが、とんでもなく

個性的で愉快なものばかり 羨ましい。


7月30日(土) B

「私家版 差別語辞典」 上原善弘

新潮選書1200円。前作「日本の路地

を歩く」 は、2010年 大宅壮一ノンフィ

クション賞 今回も出自とする部落ほか

「差別」の本質に 鋭く迫っていくのだ。


7月29日(金) C-

「伊勢神宮」 講談社1260円

「参宮公式ガイドブック 辛卯版」。と銘

打った小型案内ムックだが、半分は広

告じゃないのよ。これでこの値段かよ。


7月28日(木) C+

「鋸・墨壷大全」 誠交堂新光社

3500円。「鑿大全」に続いての、大工

道具研究会による、名工と名作の物語

の数々は、またも感動的な ムック本。


7月27日(水) C

「伊勢神宮の謎を解く」 竹澤秀一

ちくま新書880円。天武・持統両天皇

による、古事記・日本書記の創作と天

皇制の発明が、伊勢神宮と天照大神

のルーツ と東大出の建築家は語る。


7月26日(火) C

「シンプルに暮らす」 中経出版

1000円 ドミニック・ローホー。日本在

住30年、のフランス人の 「食」哲学は

食事の量を減らすこと シンプルに、そ

れこそが、美しく生きるということとか。


7月25日(月) C

「想いおこす 三六災害」 寄贈本

三六災害とは南信地域を襲った集中

豪雨による大災害で、その50周年を

迎えての、(社)中部建設協会 による

ムック本 全体像を見るのは初めて。


7月24日(日) B

普通のダンナがなぜ見つからない?

西口 敦 文藝春秋857円。外資から

結活ビジネスへ転身の最前線事情。

30代の独身女子および男子全てが

読んでほしい。1時間で終わるから。


7月23日(土) C

「図解雑学 危険学」 畑村洋太郎

ナツメ社 1380円。安全は「哲学」で

あって「工学」ではない。だから その

方法論もないのが実状だ 失敗学の

第一人者による、安全性の考え方。


7月22日(金) B

旅するデザイン 鉄道でめぐる九州」

小学館 3000円。JR九州の列車デ

ザインで名高い水戸岡鋭治のイラス

ト集。奔放な色彩による想像力の乱

舞には いつもながら感動を覚える。


7月21日(木) C

『東京人も知らなかった「はとバス」

の乗り方・楽しみ方』 648円 PHP

文庫。二人の旅行作家 野田隆・藤

原浩による、コース体験記と 「はと

バス」 雑学編はけっこう楽しめる。


7月20日(水) C

「本づくりの匠たち」 グラフィック社

2000円。同社の専門誌「デザイン

のひきだし」連載加筆。デザイナー

名久井直子が、印刷・製本 特殊技

能の各社を訪ねて 体験する企画。


7月19日(火) C

「遺伝マインド」 安藤寿康 有斐閣

1500円。ふたご研究からの行動

遺伝学の概要。遺伝か環境か 優

生学との、微妙な問題を含むだけ

にわかりにくい文章の慶大教授。


7月18日(月) C

「改訂版 LED照明ハンドブック」

オーム社3800円。業界のNPO・

LED照明推進協議会編による そ

の原理から生産、さらに照明への

応用までのABC 2005年初刊。


7月17日(日) C

『成長なき時代の「国家」を構想す

る』 中野剛志・編 ナカニシヤ出版

2600円。経産省主導の構想会議

の内容。新しい経済社会システム

を求めての 論文と討論は難しい。


7月16日(土) C

「廃城をゆく 2」 イカロスMOOK

1524円。こちらは中世以前の山城

が専門 それぞれHPを持つ 近世城

郭に、あきたらない人達の編集する

ムック本。もう何でもありの様相だ。


7月15日(金) C+

「おうち飲みワイン 100本勝負」

山本昭彦 朝日新書700円 世界中の

3000円以内のお手ごろワインをずら

りと並べる。それにしても 上手い文章

それを読むだけでも十分な価値有り。


7月14日(木) C

「現場で生かす金属材料シリーズ

チタン」 工業調査会 2800円。日本

チタン協会編で、材料工学のお勉強

は、とっても真面目に 出来ました。


7月13日(水) C

「廃道をゆく 3」 イカロスMOOK

1524円。廃墟・廃線につぐ 廃道趣

味。土木屋さんのHPから ムック本

化の様子だ。詳細な 文化史景観と

して貴重な存在といえる。 面白い。


7月12日(火) C

「すばらしい人間部品産業」

A・キンブレル講談社2300円。果て

しなく進む、身体の産業化への警鐘

は青学大福岡伸一教授の訳で、今こ

そ その基本的哲学の確立を訴える。


7月11日(月) B

激動予測」G・フリードマン早川書房

1800円。前作「100年予測」 よりも

ずっとわかりやすい、地政学教科書

世界の今後10年を地域ごとに読む

昨日とは正反対の、冷徹な想像力。


7月10日(日) C

「地宝論」 田中 優 子どもの未来社

1500円。代々木系かと思ったら、最

後に社民は福島党首との対談付き。

ナイーブな、リベラルの環境運動家

の講演録のようだ。細部に 疑問符。


7月9日(土) C

「世界でいちばん○○なタテモノ」

エクスナレッジ952円。おとなの遊び

図鑑 と称するムック本。大きな、ある

いは珍奇な、世界の建造物やら乗り

物関係など紹介 どこかで見たもの。


7月8日(金) C

「日本のまつろわぬ民」 水澤龍樹

新人物往来社 1800円。歴史の闇、

別の世界で生きた人々の存在は、わ

かるが その全てを、産鉄の漂泊民と

するのは いささか無茶といえそうだ。


7月7日(木) A

「春嵐」 ロバート・B・パーカー

早川書房1900円。遺作ゆえ多少の

感傷をもちつつ最後まで愉しんだ シ

リーズは 別の作者が引き継ぐようだ

がもう読まないだろうナ。Thank You


7月6日(水) C-

「電子書籍を日本一売ってみたけれ

ど、やっぱり紙の本が好き。」講談社

日垣隆 1300円。久しぶりに読んだ

が、やや品位にかける週刊誌といっ

たところ。ヒマつぶし にゃいいけど。


7月5日(火) C

「山岳気象大全」 猪熊隆之

山と渓谷社2200円。とくに高層気圧

図を どう読むのか難解。対象は山岳

レスキューなのか。いずれにしても上

から目線の文体が 非常に気になる。


7月4日(月) C+

「木綿伝承」 佐貫 尹・美奈子

染織と生活社3800円。一宮在住の

ご夫婦が、手紡ぎ手織りの復活に挑

んで12年の成果の記録は貴重。刊

行は、平成9年という図書館寄贈本。


7月3日(日) C+

「南木曽の木地屋の物語」松本直子

未来社 1800円。前作「崖っぷちの

木地屋」に次ぐ今度は轆轤轢き。舞

台は清内路を越えた木曽・漆畑。後

半は漂泊民としての木地屋ルーツ。


7月2日(土) C

これだけは知っておきたい!山村流

災害・防災用語事典」2190円ぎょう

せい。TVでもお馴染みの防災アドバ

イザー 山村武彦先生による、行政マ

ン必携の書で一般人向けではない。


7月1日(金) C+

「藩校」 村山吉廣 明治書院

2200円。全国各藩の藩校の、創設

時期・校名由来・教育内容・学者・学

んだ有名人・その後と伝統など。とく

に今に伝わる伝統校の校名に納得。


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