オール読書日記2016年下半期

 

 

 

 


12月31日(土) C

「帝国ホテルの考え方 本物のサービ

スとは何か」 犬丸徹郎 1300円 講談

社。同ホテルの3代目の、半生記でも

ある。ラグジュアリーとは何か、目くる

めく華麗な、上流社会のお付き合い。


12月30日(金) C

「これが世界と日本経済の真実だ」

高橋洋一 悟空出版1100円。右にも

左にも高橋砲が炸裂。経済・財政・外

交・安全保障などの政治課題 にも納

得できる結論だ。もっと、書いてくれ。


12月29日(木) C

「多面体百科」 宮崎興二 5800円

丸善出版数学的かたち を専門とす

る京大建築の名誉教授だ。今回も皮

肉っぽい文体でニヤリとさせるが、内

容はなかな難しく 拾い読みとなった。


12月28日(水) C

暗闇に息づく神秘を訪ねて 「ニッポン

の洞窟」 イカロスMOOK 1524円。

同出版社得意の分野。信仰の場 とし

ての溶岩洞、鐘乳洞、海蝕洞 の数々

さらに鉱山跡など、多彩な姿を紹介。


12月27日(火) C

「誰からも好かれる NHKの話し方」

KADOKAWA1400円。同放送研修

センター・日本語センターによる話し方

教室 人気番組アナウンサーの実例と

ともに紹介する。ほぼ頷ける 内容だ。


12月26日(月) C

「写真集 美しい刑務所 明治の名煉瓦

建築 奈良少年刑務所」西日本新聞社

1800円。写真は 故・上條道夫。明治

末期の五大監獄で唯一現存も廃止決

定 ホテルに コンバージョンするとか。


12月25日(日) C

「日本と世界の 塩の図鑑」 青山志穂

あさ出版1500円。ソルトコーディネー

ターが245種類の塩を紹介。海水塩・

岩塩など製法・成分や価格も。大鹿村

で小量製造されている山塩 も登場だ。


12月24日(土) C

「手入れがわかる雑木図鑑」平井孝幸

講談社 1500円。東京農大出の庭師

による。初心者にも 上級者にもわかり

すく役立つと前書き。洋庭の雑木

剪定を多少理解。今後は実践したい。


12月23日(金) C

「地方創生2.0」 2400円 東洋経済新

報社。野村総研・神尾文彦/松村一裕

共著。どのようにして 地方中核都市に

「ローカルハブ」 をつくり自立共生する

か。自治体職員向けも、やや観念的。


12月22日(木) C+

「読書と日本人」 津野梅太郎 岩波新

書 860円。1938年生まれ 編集者に

して和光大名誉教授による 読書文化

史。読書の平安からの過去・現在そし

て未来までも読み解くスケールは大。


12月21日(水) C

日本の「アジール」を訪ねて 漂泊民の

場所』 筒井 功 河出書房新社2200円

60数年前、町で見かけた 異様な集団

の微かな記憶から この手の読物には

つい手が出る。共同通信出の研究者。


12月20日(火) C

「珍国の女王」 井英子 西日本出版

社1600円。…の女王と呼ばれるのは

いいけれど、自ら名乗るってのは品が

ない。そんな不愉快感を抱きつつ世界

所への旅行記を最後まで。


12月19日(月) C

「東京湾諸島」加藤庸二 1800円 駒

草出版。有人離島巡りが ライフワー

クだという写真エッセイストが 湾内の

人工島に挑む。なかなか重量感のあ

る内容で愉しめる。構成もお上手だ。


12月18日(日) C+

高速道路ファン手帳」 佐藤剛弘 中公

新書ラクレ 1100円。鉄ちゃんに対抗

さすが元NHK 構成・文章など申し分

なし。ただし、飯田周辺の東山道と

央道の位置関係記述には 異議あり。


12月17日(土) C

「関西トレイルランニングコースガイド」

山と渓谷社1800円。TRをやりたいと

は思わないけど、関西のフィールドは

START も GOALも駅が利用できて

羨ましい。23 コースを紹介している。


12月16日(金) C

内向型人間の時代」スーザン・ケイン

講談社1800円。2013年刊で13刷

向性ばかりが評価されるが世間

1/3〜1/2という内気な人こそ、社

に必要と米コンサル。アクティブラー

ニングが その良さを奪う気配 濃厚。


12月15日(木) C

自律神経が整う 時間コントロール術

小林広幸 小学館 1300円。順天堂

大教授による。交感神経と副交感神

経のバランスを いかに保つか。その

意を、斯界の第一人者が伝授だ。


12月14日(水) C

「対日工作」の内幕』 時任兼作 宝島

社1300円。情報担当官たちの告白

として 日本を巡る諜報の世界を生々

しく叙述のライター。ネタもとは

て公安関係のようだが、戦慄の内容。


12月13日(火) C

「川はどうしてできるのか」 講談社ブ

ルーバックス 藤岡換太郎 860円

海洋研究所・主幹退職による世界の

河談義だ。地球規模の隆起や、断層

の流路への影響を イラストで説明。


12月12日(月) C

韓国「反日街道」をゆく』 前川仁之

学館1500円。ノンフィクション作家

自転車紀行1500キロ、と題しての韓

国一周旅日記。内容は反日一辺倒で

はなく、一般市民との草の根交流だ。


12月11日(日) C

ポストハーベスト技術で活かす「お米

の力」 佐々木泰弘 農文協 2600円

美味しさ・健康機能性、籾がら・米ぬ

利用 と様々な技術の紹介 さす

米の国、多方面の研究成果に驚き。


12月10(土) C

ひきこもり・ニートが幸せになるたっ

た一つの方法」 伊藤秀成 1200円

雷鳥社。元ひきこもり相談員の臨床

心理士兼株投資家が勧める 生活意

識向上作戦は株の投資だというが。


12月9日(金) C

「世界マヌケ反乱の手引書 ふざけ

場所の作り方」 松本 哉1300円 筑

摩書房。高円寺、自称マヌケの帝

が提唱 バカスパース(交流場所)の

作り方。アジア各地 同志とも交流。


12月8日(木) C

「ゲノム革命−ヒト起源の真実−」

E・E・ハリス 早川書房 2200円。米

の生物学教授。チンパンジーと ヒト

は、いつ別れたか?ゲノム解析の

技術の解説だが。やや 専門的だ。


12月7日(水) C

カールチュア世界への誘い 「クルマ

の図書館コレクション」 内野安彦 郵

研社 1500円。元図書館員にしてク

ルマ好き。鉄ちゃんに対抗ルマ

味のあれこれに図書館談義を加え。


12月6日(火) C

「身体が語る人間の歴史」 ちくまプリ

マー新書 800円 片山一道。京大名

誉教授。 自身の ポリネシアフィー

ドワークが中心。人種、という言葉の

人類学的な不適切さを 追求の姿勢。


12月5日(月) C

水素エネルギーで蘇る技術大国・

本」 森谷正親 祥伝社新書 800円

1935年生まれの、元放送大教授が

自論展開。水素を作るための電気に

原発は欠かせない、というスタンス。


12月4日(日) C

トコトンやさしい 「色彩工学の本」 日

刊工業新聞社 B&Tブックス 1500

円。今日から物知りシリーズは東海

大教授・前田秀一によるもの。あくま

でも工学。色彩知覚の記述は少い。


12月3日(土) C

図解 次世代火力発電 環境性・経

性を両立する実用化への道」日刊工

業新聞社1800円。編著者の高橋毅

ほか 18人の執筆陣。石炭・石油・天

然ガスほか新技術の現状の報告だ。


12月2日(金) C

「現代の地政学」 佐藤 優 1500円

晶文社。同社主催の、連続講義を単

行本化したもの。全体に無駄話が多

いが、最終章だけは 内容が濃い。し

がって そこだけ読めばいいのだ。


12月1日(木) C

「雨の自然誌」 シンシア・バーネット

河出書房新社2700円。註まで含め

ると全381頁 退屈な読書だった。米

では、美しい文体で 評判は良かった

うなのだが 訳者には気の毒な話



11月30日(水) C

「花と樹木と日本人」 有岡利幸 八坂

書房 2700円。1937年生まれで大

阪営林局出身の研究家。梅・桜・杉・

松・柳・椿・楓・藤 の八つの植物樹木

談義。既出文章を編集で 重複多し。


11月29日(火) C

「肉の旅」 カベルナリア吉田 イカロス

出版1600円 肉系B級グルメを求め

全国へ やや辛口で地方都衰退

を嘆く。伊那ローメン・駒ヶ根ソースカ

ツ丼・飯田焼肉と南信州3市も登場。


11月28日(月) C

いたいコンサルすごいコンサル 究極

の参謀を見抜く「10の質問」 長谷部

智也 日経新聞出版社1700円。コン

サル経験16年の、施主への助言。さ

らに コンサルの適性・入試・転職等。


11月27日(日) C

伊礼智の「小さな家」 70のレシピ』

クスナレッジ2200円。30坪以下の小

住宅、藝大・吉村順三と奥昭雄を師

と仰ぐ住宅作家の作品集ディテール

図は、うなずける内容。少し遅かった。


11月26日 (土) C

となりの生物多様性」宮下 直 工作

1900円。東大農教授による 「医・食・

住からベンチャーまで」 の副題。社会

における生物多様性の重要性を語る。

出身は飯田市、つまり高校の後輩だ。


11月25日(金) C

「町の未来をこの手でつくる」猪谷千香

幻冬舎1400円 岩手県紫波町のま

づくりオガールプロジェクトの報告。

場人物が全員カッコよすぎるが、飯田

市職員にもこの情熱を望みたいもの。


11月24日(木) C

100の失敗事例に学ぶ 「設計・施工の

トラブルの防ぎ方」日経BP社4600円

土木・建築業界での不祥事の解明。

は性善説はあてにならない、ということ

豊洲問題にも通じる人間の宿命かな。


11月23日(水) C

「麻雀の誕生」大谷通順 2200円 大修

館書店。北海学園大教授。中国文学者

だけにその起源について文学作品から

追求。意外に新しい歴史を探っていくが

なかなか説得力のある内容で 面白い。


11月22日(火) C

「まちづくりの仕事ガイドブック」 学芸出

版社 1900円。まちの未来をつくる 63

の働き方として それぞれが体験談を語

るのだ。それについて饗庭伸・小泉瑛一

山崎亮の3人が解説 就活大学生向け。


11月21日(月) C

「日本まじない食図鑑 お守りを食べ、縁

起を味わう」吉野りり花 青弓社2000円

旅・食文化ライターによる、全国12の祭

りと そこでの縁起食についてのレポート

自身の写真が的確で、愉しめる内容だ。


11月20日(日) C

「ドクメンタリーを作る2.0 スマホ時代の

映像制作」 山登義明 京都大学出版会

2200円。NHK出身のプロデューサー

京大での制作演習での内容は有益 最

終章は明学大でスマホでの制作実習。


11月19日(土) C

「カレー語辞典」 誠文堂新光社1400円

カレーにまつわる言葉を イラストと豆知

識でピリリと読み解く、との副題。カレー

き、インド放浪の4人にくわえてオカタ

カオのイラストと文。若者向けカレー本。


11月18日(金) C

「寝所と寝具」 小川光賜 雄山閣アーカ

イブスス歴史篇。1995年逝去した、

志社大教授 1926年生まれ。昭和48

年に書かれたものを 平成28年再刊だ

録に残る 上流階級の歴史の考察。


11月17日(木) C+

「第四次産業革命」 C・シュワブ 日経

聞出版社1500円。ダボス会議設者

の未来予測&リスク。いま我々第四

次…の真最中。英のUE脱退・トラ

現象も、リスクの落ちこぼれ知性格差。


11月16日(水) C

「刀の日本史」 加来耕三 講談社現代

新書800円。古流 「東軍流」 第17代

宗家でもある、歴史作家の刀談義だ。

がに 戦的な刀法からの自説展

開の中には 頷けるところも多々ある。


11月15日(火) C

「その日暮らし」の人類学』もう一つの

資本主義経済 小川さやか 光文社新

書740円。立命館大院准教授 「小説

宝石」連載を加筆。タンザニアの

商売から 彼らの生き方の現状報告。


11月14日(月) C

「みうらじゅんと宮藤官九郎の全体会

議」集英社 1200円。どうでもいいこ

とを酒飲みながら本音トーク。そもそ

も対談物は好きではないけど、みうら

じゅん ということで、許すことにした。


11月13日(日) C

事例に学ぶ「地中熱利用ヒートポンプ

システム」内藤春雄 3000円 オーム

社。オフィスや 商業施設・工場・公共

設など、導入を検討している方 必

見!エネルギー1/3〜1/2 を削減。


11月12日(土) C

「あまみの甘み あまみの香り」 西日

本出版社1400円 奄美群島時々新

聞の「くじら」こと鯨本あつこ・「くっか

る」こと石原みどり 島ブームの再来

に奄美案内。黒糖焼酎に くわしい。


11月11日(金) C

「TEA BOOK」リンダ・ゲイラード 誠

文堂新光社 2600円。総アート紙の

オールカラーで世界のお茶を紹介だ

目玉は 後半の、フルーツやティザン

(ハーブティ)またカクテルのレシピ。


11月10日(木) C

「森と木とスプーン」2600円 徳間書

店。米NY州ハドソンヴァレー在住の

木匙作家による スプーン製作レシピ

ナチュラリストだから、その言葉には

多少うざったいところも 感じさせる。


11月9日(水) C

「たとえる技術」せきしろ 1380円

饗社 新聞の広告欄に重版決定とか

早くも 図書館に予約が入

は読まないので著者も知らない。

像力増進法だが、感想は全くない。


11月8日(火) C

「ニッポン島遺産」斎藤 潤 実業の日

本社1600円。副題には、後世に残

したい自然・文化を抱く珠玉の40島

1954年生まれの 島好きな旅行ラ

ターの全国島巡りを 北から南から。


11月7日(月) C

「日本百霊山 伝承と神話でたどる日

本人の心の山」 とよだ 時 ヤマケイ

新書 880円。1938年生まれ 漫画

家と謙遜の 画文ライター。副題通り

山 という大きな存在を丹念に記述。


11月6日(日) C

世界遊園地大全」1700円グラフィッ

ク社。非日常をどう演出するか 花や

しき風の キッチュな遊園地も紹介だ

普通紙に 極彩色だから、それなりの

雰囲気がある。貴重な資料といえる。


11月5日(土) C+

「修行と信仰 変わるからだ 変わるこ

ころ」藤田庄市 2500円岩波現代全

書。各宗教における修行の実際と

果のルポ。宗教者の根源に関る興

深い内容。最後の神父体験は蛇足。


11月4日(金) C

「駅名・地名 不一致の事典」 東京堂

出版2000円。北海道から九州まで

鉄道駅の名前の歴史を、研究家・浅

建爾が 解き明かす。明治22年の

村合併に起因が多数に注目したい。


11月3日(木) C

「なぜ新耐震住宅は倒れたか 変わる

家づくりの常識」 日経BP社 2400円

新基準住宅の熊本地震で倒壊例。そ

の原因を追究の日経ホームビルダー

編。とくに耐震補強の難しさを、痛感。


11月2日(水) C

図解 ここが見どころ!古建築」学芸

出版社2000円。1935年生まれの

建築家・妻木靖延による 図面と解説

はかなり専門的。写真から 起こした

パースは、なかなか雰囲気がある。


11月1日(火) C

トレイルトリップ ガイドブック」講談社

1400円。トレイルランナー石川弘樹

が提唱する、時には走ったり 時に歩

いたりという、自由な山旅。コース紹

介や装備 あるいは実践について。



10月31日(月) C

「情報参謀」小口日出彦 講談社現代

新書760円。2009年自民党が下野

して 4年後の夏の参議院選まで

をはじめ、情報分析に関わったコン

サルタントの自民党内実話。面白い


10月30日(日) C

「テレビが見世物だったころ 初期テレ

ビジョンの考古学」飯田 豊 2400円

青弓社。立命館大若手准教授。東大

修士論文以来一貫して1930年代の

テレビ創生期を研究 その集大成だ。


10月29日(土) C

「ふしぎな国道」 佐藤健太郎 講談社

現代新書980円。鉄道趣味に対抗し

国道趣味のあれこれを サイエンスラ

イターが詳述だ。文体・構成ともに

を感じさせ クオリティが高い内容。


10月28日(金) C

日本の山岳標高1003 山 」日本地

図センター1800円。主要な山の頂

上付近の2万5千地形図を、6cm×

5cmで延々。最初は何だと思った

が、次第に山容を想像する愉しさ。


10月27日(木) C

翻訳できない 世界のことば」創元社

1600円。20代の、イラストレーター

エラ・フランシス・サンダース。愉しい

イラストとともに54の現地語 大人の

絵本。訳は絵本作家の前田まゆみ。


10月26日(水) C

「もう親を捨てるしかない」 島田裕巳

幻冬舎新書 780円。過激な書名で

話題の本 介護・葬式・遺産は、要ら

ない と自論を展開。身につまされる

内容で、現代家族社会を活写する。


10月25日(火) C

「ボランティアという病」 丸山千夏 宝

島社新書 770円。災害ボランティア

の内幕を赤裸々に語る女性ジャーナ

リスト。SNSの発達で生じる、どちら

かといえば マイナ側面がテーマ。


10月24日(月) C

さよならインターネット」家入一真 中

公新書ラクレ820円。副題に まもな

く消える その「輪郭」について。当初

から深く係ったネットの、現在過去未

来。リアルな生活をどう見つけるか。


10月23日(日) C+

「世界をつくった6つの革命の物語 新・

人類進化史」S・ジョンソン朝日新聞出

版1900円。文化史・技術史の壁を超

えて共進化がどうなされてきたか まっ

たく、新しい視点には新鮮 かつ驚き。


10月22日(土) C

違和感の正体」 先崎彰容 新潮新書

720円。日大若手教授、福島から避

難の時間で 社会の論理構造を考え

。「知識人」でありたい と達の

想家達から学び のたうち回るのだ。


10月21日(金) C

料理の四面体」 玉村豊男 中公文庫

648円。初刊は36年前 この文庫本

は2010年で現在4刷目という曰く付

き。三角錐体に持ち前の世界料理知

識を当て嵌める やや面倒な思考法


10月20日(木) C

イレズミと日本人」 山本芳美 平凡社

新書 820円。来日観光客のタトゥー

をどう考えるか で借受。都留文大教

授の博士論文は イレズミ文化研究。

日本社会での歴史と、映画を詳しく。


10月19日(水) C

中山道 浪漫の旅 東編」岸本 豊 信

濃毎日新聞社2000円。軽井沢で中

山道69次資料館を開館の元高校地

理教師。横長本は 地図・写真など

満載 板橋から木曽・本山宿まで。


10月18日(火) C

「くらべる東西」 東京書籍 1300円。

関東と関西で、異なる文物をくらべる

写真帖。文を おかべたかし、写真は

山出高士が担当して 34組を並べる

週刊誌の巻末を飾るような、試みだ。


10月17日(月) C

電動アシスト自転車を使いつくす本」

疋田 智 東京書籍1500円 自称・自

転車ツーキニストも驚く、最新電アシ

自転車事情と その未来像。ただ くだ

過ぎた文体には 好感を覚えない。


10月16日(日) C

「ゲストハウスガイド100」ワニブック

ス 前田有佳里 1300円。和歌山へ

Uターンし、全国のゲストハウス を紹

介するライター。料金まで明示 は親

切 これから始めたい人にも有益だ。


10月15日(土) C

郡上踊りと白鳥踊り 白山麓の盆踊り

曽我孝司 雄山閣2000円 元岐阜

高校教諭のふるさと芸能研究。40

年前には、郡上八幡の徹夜踊りに参

加した。当時の情景を思いおこした。


10月14日(金) C

山のきもち 森林業が 「ほっとする社

会」 をつくる』 山本 悟 東京農大出版

会1600円。毎日新聞記者だけに 少

し情緒的だが 広い視野はさすがだ。

現状の問題点も、ほぼ網羅している。


10月13日(木) C

「ふるさと信州 水のこころ」 信濃毎日

新聞社 2500円。1935年 生まれ長

野市在住の写真家・坂口清一 による

信州風景写真集。水の…というだけに

池・滝・清流を 春夏秋冬に分け構成。


10月12日(水) C

夢の新エネルギー「人工光合成」とは

何か』 講談社ブルーバックス 900円

水から 4個の電子を抜いて、水素を創

る方法。最先端技術を、光科学協会の

13人の研究者が執筆。覚えておこう。


10月11日(火) C

「空間創造発想帳 ディスプレイデザイ

ナーのアタマとシゴト」六曜社3400円

2009年刊 (社)日本ディスプレイ協会

50周年記念出版の新装版で 88人

自身のデザインの発想・作品を 解説。


10月10日(月) C

「ミライの授業」 瀧本哲史1500円 講

談社。京大客員准教授 兼投資家だと

いう。中学生向け生き方論は、未来を

創った19人の偉人を紹介し 夢を持て

とアジるのだが、こちらはシラけ気味。


10月9日(日) C

「2016年 日本はこうなる」 東洋経済

新報社 1600円。三菱UFJ リサーチ

&コンサルティング編 2015年刊。

外経済・国際社会の中での 日本の経

済・社会・文化の動向を 概観し予想。


10月8日(土) C

字を書く女 中年書道再入門」 藝術新

潮社1600円。前半は、書道について

の雑感。後半は、書道家・河内君平に

入門し、写経やら古今の名筆を味わう

著者・酒井順子。連載を加筆単行本。


10月7日(金) C

「ザ・就活ライティング 20歳からの文

章塾」1200円 宣伝会議マスナビブッ

クス。就職エントリーシートの作文を、

元博報堂マネージャー黒澤晃が指南

する。つまりは国語力の常識問題だ。


10月6日(木) C

「ことばあそびの歴史 日本語の迷宮へ

の招待」 河出ブックス094 1700円。

清泉女子大教授。中世から、明治まで

言葉あそび紹介。延々と続く 専門

な解説に、拾い読みになってしまった。


10月5日(水) C

「文字を作る仕事」 鳥海 修 1800円

晶文社。1955年 山形生まれ 書体設

計士を自称するフォント制作会社代表

の半生記。有名デザイナーや作家・編

集者が登場して、結構 引き込まれた。


10月4日(火) C

「廃道探索 山さ行がねが」 平沼義之

じっぴコンパクト文庫 840円。廃道探

索が生業だというライター。全国7本の

廃道の探索紀行。現場で、その歴史と

人を想う その心情は よく理解できる。


10月3日(月) C

「東川スタイル 人口8000人のまちが

共創する未来の価値基準」1800円

学社。旭川空港から10分、という地の

利を生かし移住者多数の町 大教

玉村雅敏と乃村工藝社・小島敏明編。


10月2日(日) C

柿づくし 柿渋、柿酢、柿ジャム、紅葉

保存」農文協1600円。産地・奈良の

農業研究所・濱崎貞弘による 柿利用

の実際だ。祖父が、柿渋屋の次男防

知っておいてもいいか と借りてきた。


10月1日(土) C-

一流の育て方」1600円 ダイヤモン

社。2男2女の母親ミセス・パンプキン

と長男のムーギー・キム共著 実践的

教育法に 一流大学生体験談を ミック

ス。いい気なもんだが すでに6刷目。



9月30日(金) C

「スマホ断食 ネット時代に異議があり

ます」 藤原智美 潮出版社 1200円

芥川賞作家の 同社月刊誌「潮」に連

載エッセイ単行本化。高度消費ネット

社会の糾弾は ほぼ全てに共感した。


9月29日(木) C

「日本の色 売れる色には法則があっ

た!」 桜井輝子 1300円 朝日新聞

出版。東京カラーズ(株)代表。ヒット

商品のカラー分析と 和のイメージ

配色事例、さらには 色の基礎知識。


9月28日(水) C

日本百名山登山地図帳 下」 JTBパ

ブリッシング1800円。北ア南部から

富士山・八ヶ岳周辺・奥秩父・南関東

中ア南ア・北陸・近畿・中国・四国・

州の山コース比較とプランニング付。


9月27日(火) C

「外来種は本当に悪者か?」 草思社

F・ピアス 1800円。英の環境ジャー

ナリスト。感情的な嫌悪感、を超えて

自然の中での、新しい野生の生物進

として認めるべき とのスタンスだ。


9月26日(月) C

緑あふれる自由都市 「ポートランド」

百木綾乃 イカロス出版1600円。米

オレゴン州 ポートランドを、現地在住

イターが案内。山あり、川あり人

63万の都市文化を 礼賛するのだ。


9月25日(日) C

そのお金のムダ使い、やめられます

文響社 1230円。脳神経外科医・菅

原道仁による。脳のしくみを知るだけ

で、浪費は“自然と”消えていく、のだ

そうだ。行動経済学の 消費生活論。


9月24日(土) C

「左官読本 第1号土蔵」920円 風

社。今また復権しつつある 左官仕事

について情熱を傾ける 小林澄夫・責

任編集。土蔵についての資料を中心

に親方たちの座談会など。全32頁。


9月23日(金) C

仕上げデザイン究極ガイド「最新版]

エクスナレッジ 2800円。主に 商業

間での 最新素材紹介。その多様

性に驚くも、逆に派手さゆえ 短期間

飽きられことへの、儚さと空しさ。


9月22日(木) C

照明デザイン究極ガイド[最新版] エ

クスナレッジ 2800円。LED器具の

長足の進歩で 空間可能性も飛躍的

に増した照明デザインの世界。その

設計例を、詳細図面にて説明する。


9月21日(水) C

結婚クライシス 中流転落不安」東京

書籍 1400円 山田昌弘。毎日新聞

コラムじゃ頁が足りず 宗教法人雑誌

コラムを追加して1冊にまとめたもの

こういう本の作り方は止めてほしい。


9月20日(火) C

「鉄道唱歌と地図でたどる あの駅こ

の町」 今尾恵介 1300円 朝日新聞

出版。明治33年発行 1000万部売

れたという 七五調の歌詞。地図探訪

第一人者が沿線を、新旧対比だ。


9月19日(月) C

「戦略読書」三谷宏治ダイヤモンド社

1800円。著書多数の 経営コンサル

タント。ビジネス書から SF さらには

絵本まで その幼少からの読書遍歴

を得意気に、語っている。全437頁。


9月18日(日) C

全国未成線ガイド」1300円 宝島社

クルマ社会と過疎化が後押し、我が

中津川線も登場。廃墟趣味、にも通

ずる計画されては消えた、幻の線路

81路線の詳細。監修は草町義和。


9月17日(土) C

「地図趣味。」 杉浦貴美子 1500円

洋泉社。地図好きが昂じて、お菓子

で地図をつくるまでに至ったライター

各種おもしろ地図の紹介には、同好

の士として興味津々、頁をめくった。


9月16日(金) C

「衣食足りて礼節を知る」 は誤りか』

大倉幸宏 新評論2000円 50年前

の日本人の公衆道徳の欠如が、な

向上に転じたか、をコピー作家が

解明。経済社会で 「世間」が拡大。


9月15日(木) C

「紙さまの話」 大平一枝 誠文堂新光

1800円。ナチュラル派ライター。

有名デザイナーの紙へのこだわりな

どから自身の各種ペーパーものなど

紙礼賛。写真は小林キユウ による。


9月14日(水) C

尾張津島天王祭のすべて」 若山 聡

風媒社1200円。ユネスコの世界無

形文化遺産登録間近だという祭りの

紹介ムック。飯田の津島様との関連

性は、それほど見えないようだった。


9月13日(火) C

DVDつき 大人のための「サーフィン

はじめてBOOK」1400円主婦の友

社。その昔 ボードを使わない ボディ

サーフィンは楽しんだことがある。金

はかかりそう細川哲夫・監修ムック。


9月12日(月) C

リフォーム業務が一番わかる」

評論社しくみ図解シリーズ1880円

設計士・佐川旭と小垣外明子による

リフォーム実務の初級編 短大や専

学校の 教科書的な位置づけか。


9月11日(日) C

「もう一度バイクに乗ろう西尾 淳

術評論社1280円。同大人の

自由時間mini シリーズ。た乗り

たいとは思わないが バイク界の現

状を知る。随分様変わりしていた。


9月10日(土) C

「世界のお墓」 幻冬舎 1600円

編集プロダクション・ネイチュア&サ

イエンスによる。世界各地の 有名な

あるいは美しい または奇妙な お墓

のコレクション。これも景観の一つ。


9月9日(金) C

安楽死を選ぶ オランダ・「よき死」の

探検家たち』 日本評論社1900円。

脱タブー先進国での実情 かな

撃的。著者はオランダ人の父・日

人の母 をもつ、シャボット・あかね。


9月8日(木) C

国際情勢の「なぜ」に答える!地政学

入門』洋泉社1500円。9/1の地政学

世界史に次いで やはり予備校講師が

監修だが内容はお粗末。地形高低の

言及が少ない これで地政学は無理。


9月7日(水) C

東北・上信越・日本アルプス 「沢登り

銘渓62選」 山と渓谷社2500円。渓

流釣から 沢屋になって44年の豊野

則夫・編著 ほかに7人が執筆。豊富

な行程写真と詳細な遡行地図付き。


9月6日(火) C

「増補版 道の駅/ 地域産業振興と交

流の拠点」 新評論 2700円。初版は

2011年 一橋大・関満博名誉教授と

酒本宏・技術士編著ほかに6人の執

筆。全国有名道の駅の現状と今後。


9月5日(月) C

コンクリートの新知見「ひび割れトラ

ブル完全克服法」3800円 日経BP

社。日経アーキテクチュア連載編集

閑田徹志・鹿島研究所生産G長。ひ

び割れを、工学技術として 数値化。


9月4日(日) C

「ICT未来予想図 自動運転,知能化

都市,ロボット実装に向けて」共立出

土井美和子 1600円。全118頁

の小本だが論文のような難しさ 現実

化の際に何が起こりうるか、の検証。


9月3日(土) C

教養として身につけておきたい 「戦争

と経済の本質」 加谷珪一 総合法令

出版 1500円。金融コンサルタント。

地政学を基本に、過去から 現代まで

戦争での経済とGDPの関係を分析。


9月2日(金) C

親なら知っておきたい 「学歴の経済

学」 西川 純 学陽書房1400円 上越

教育大院教授。奨学金を借りて 進学

するリスクに警鐘はわかるが 高等

育での教養への言及なしは一面的。


9月1日(木) B

「世界史で学べ!地政学」茂木 誠

伝社1600円。徹底的なリアリズムの

地政学から見れば世界史は必然であ

る と駿台人気講師。すでに8刷目と

評、国際政治が何たるかを理解した。



8月31日(水) C

最高の自分を引き出す「脳が喜ぶ仕

事術」草思社1700円 マッキンゼー

出身のコンサル女性CEOが行動科

学に基づき 如何に脳をポジティブに

保つかの実践法を、伝授してくれる。


8月30日(火) C

「世界の都市地図500年史」河出書

房新社4500円。英の歴史学者ジェ

レミー・ブラックによる世界の都市景

観図および都市地図の図鑑。ずっし

りと重く 自転車漕ぎながらは無理。


8月29日(月) C

思い立ったらマチュピチュ 旅ガール

が教える、ガイドに載らない旅ワザ」

歩 りえこ 宝島SUGOI文庫 648円

1981年生まれ、元気のいい女の子

世界安旅の極意をQ&Aで綴る。


8月28日(日) C

「京都の凸凹を歩く 高低差に隠され

た古都の秘密」 梅林秀行 1600円

青幻舎。NHKの人気番組・ブラタモ

リに何回も登場する 京都高低差崖

会崖長によるディテール図解散歩。


8月27日(土) C

世襲格差社会 機会は不平等なのか

中公新書780円。同志社大教授・橘

木俊詔と弟子の参鍋篤明共著 書名

に違和感「世襲のいま」とでもすべき

そこから格差を論ずるのは 一面的。


8月26日(金) C

信長軍の合戦史 1560−1562」

川弘文館1800円。桶狭間から本能

寺まで11の戦史を11人の研究者が

新しい解釈で自説を展開するのであ

が、それはそれで面白く読み終え。


8月25日(木) A

アシュリーの戦争−米軍特殊部隊を

最前線で支えた、知られざる「女性部

隊」の記録』 KADOKAWA1800円

レンジャー志願の女性達 アフガン

戦死の女性兵士を軸にしたノフィク

ション。女性ライターはG・T・レモン。


8月24日(水) C

「ヒトはどこまで進化するのか」 亜紀

書房2000円 E・O・ウィルソン 米の

社会生物学者。難しい訳語ばかりで

原題は 「The Meening of Human

Existance」 それほど理解できず。


8月23日(火) C

アウトドア刃物マニュアル ナイフや鉈

斧の使い方からナイフメイキングまで

荒井裕介 誠文堂新光社1800円。北

軽井沢を中心にアウトドア活動を続け

る著者の刃物談義に、お付き合いだ。


8月22日(月) C

[老朽橋探偵と学ぶ] 謎解き!橋の維

持・補修』 日経BP社 3200円。同社

土木専門雑誌 「日経コンストラクショ

ン」掲載記事を再編集・単行本花した

ものだ 橋の維持管理も大変である。


8月21日(日) C

「樹木と木材の図鑑 −日本の有用種

101」西川栄明 創元社 3200円。種

類・特徴から 材質・用途まで、600点

超える写真で見せる 自然観察や

材加工に役立つ ビジュアルガイドだ。


8月20日(土) C

「レゴでつくろう世界の名建築」 エクス

ナレッジ 2600円 T・アルフィン。建物

用レゴ・ブロックでの 世界の有名作家

の作品紹介と 建築史の大まかな解説

から、パターン模型制作の図解が主。


8月19日(金) C

「鉄のまほろば 山陰 たたらの里を訪

ねて」山陰中央新報社1500円。同新

聞連載を ムック・スタイルで単行本化

したもの。それだけに ビジュアルに日

本の誇る 「たたら文化」を理解できる。


8月18日(木) C

「ベルギーの最も美しい村」全踏破の

旅』 吉村和敏 講談社 2400円。フラ

ンス・イタリアに次ぐ、3作目の写真紀

行。風景というより生活重視という感じ

でパノラマ写真が少ないのが不満だ。


8月17日(水) C

日本ヒスイの本 最高のパワースト

ン」 北出幸男 青弓社1600円。専門

店経営だけに鉱物学的にも詳しい記

述。ただ 勾玉など原始宗教観との関

についての考察には多少の疑問。


8月16日(火) C+

「銭湯」 ミネルヴァ書房1800円。

人者・町田忍による 同社シリーズ

ニッポン再発見2。歴史から造形・ペ

ンキ絵の美学まで 35年にわたる全

国銭湯探訪の成果を如何なく発揮。


8月15日(月) C

「なるほどデザイン」筒井美希 MdN

コーポレーション2000円。半年で

刷目と人気本。グラフィック というか

までふくめ、人間の感性に応じ

る、職人技の数々を披露するのだ。


8月14日(日) C

「出身県別 日本人の性格と行動パ

ターン−同じ日本人でもこんなに違

う!」樋口清之880円講談社+α文

庫。1973年刊2003年文庫化、今

頃図書館の新刊コーナー 博識だ。


8月13日(土) B

「日本髪大全」 田中圭子 誠文堂新

光社4500円。元結屋の末裔として

の興味は、髪型・結い方など。大全

相応しい内容だ。さらに 櫛・簪の

デザン性の高さには、驚くばかり。


8月12日(金) C

「ローカルに生きるソーシャルに働く

新しい仕事を創る若者たち」 農文協

2200円。同社田園回帰シリーズ5

松永桂子・尾野寛明編著 食関係は

わかるが神山町モデルは?都

感入力が、将来も確保できるのか。


8月11日(木) C

「日本語の謎を解く 最新言語学Q&

A」 橋本陽介 新潮選書 1300円。

7ヶ国語をモノにした、という1982年

生まれ 慶大非常勤講師。富な知

識で質問に答えるが、やや専門的。


8月10日(水) C

「鉄道は誰のものか」上岡直見 緑風

出版 2500円。どこまで いったら建

な話になるのと最終章のリニア

不要まで至った。延々と 鉄道事

者などへの批判を 繰り返すだけだ。


8月9日(火) C

「できてるつもりのアクティブラーニン

グ」 学事出版1500円。ALの実践を

京教大教授・片山紀子同大出身の

小学校教諭・森口光輔 が解説。これ

はワークショップのことではないか。


8月8日(月) C

「日本人も悩む日本語 ことばの誤用

はなぜうまれるのか?」加藤重弘 朝

日新書780円 北大院言語学教授は

ちかといえば寛容派で 社会に応じ

変わるのは、仕方ないという態度。


8月7日(日) C

「諸国神社 一宮・二宮・三宮」 山川出

版社 渋谷申博1800円 旧国毎に神

社名・由来・祭神など紹介。多分に政

治性からの順位だろうが、むしろ立地

とくに上野貫前神社の下り宮に興味。


8月6日(土) C

ガチ甲冑合戦でわかった実戦で最強

の「日本武術」横山雅始 2000円 東

邦出版。本当の合戦は どうだったの

か、数百人単位で再現し 検証すると

う酔狂な人。面白い趣向ではある。


8月5日(金) C

粋なことばの教科書」森永浩樹 自由

国民社1400円。年齢不明の高校国

語教師 今や死語となりつつある言

を自慢げに 披露。その上から目線

不快を抱きつつ、最後まで至った。


8月4日(木) C

「水屋・水塚 水防の知恵と住まい」

LIXIL BOOKS1800円。日大・畦上

昭雄教授が中心で収集 表題のほか

段蔵・城構え・石囲い・畳堤・助命壇・

舟形屋敷・サブタ・助磊・一文上がり。


8月3日(水) C

「内部告発の時代」810円 平凡社新

書。粉飾決算で世間を賑わしたオリン

パス事件の告発社員・深町隆と 記事

にしたライター山口義正による。経過

を中心に、内部告発の心構えを説く。


8月2日(火) C

「安全な翼を求めて」 山口宏也 朝日

出版社 1800円。単なる飛行機もの

かと思えば、そうではなかった。日航

退職機長の組合活動の記録で 当然

容は左翼思想が あちこちに散見。


8月1日(月) C

「和の国富論」 藻谷浩介1200円 新

潮社。月刊誌「新潮45」に掲載 の対

談集。林業・漁業・空き家・学級崩壊・

超高齢社会・田舎生活。新刊不作で

借りてはきたが、やはり対談集苦手。



7月31日(日) C

「築地の記憶 人より魚がエライまち」

旬報社1700円。15年間築地に勤務

したという冨岡一成が文、写真・さいと

うさだちか による。来年には豊洲に移

転という、日本最大市場への鎮魂歌。


7月30日(土) C

「甲信の戦国史 武田氏と山の民の興

亡」笹本正治ミネルヴァ書房3500円

山梨出身長野県歴史館長。飯田下

にも侵攻した信玄が、ど道を通っ

たか が興味の対象だったが記述無。


7月29日(金) C

【ビジュアル版】 世界の巨樹・古木 歴

と伝説』 J・ハイト 原書房 6000円

39ヶ国 100本を訪れ、紹介する英の

ライター。日本からは有名な桜の巨木

や縄文杉、また松や楠など8本登場。


7月28日(木) C

「ラウンドアバウト マニュアル」4200円

丸善。RAの設計指針は(社)交通工学

研究会。環道内の速度を いかにくす

るか。我が飯田市には 昭和20年代の

ものに加えて 二つ目が3年前に完成。


7月27日(水) C

【新装版】書筆使いこなしハンドブック』

堀 久夫 東京堂出版2200円。筆の用

法から始まって 後半は実践編として

種の筆の特長と使い方を 例をしめして

の解説。奥深い 書の世界を垣間見た。


7月26日(火) C

「ボディトーク 新装版 世界の身ぶり辞

典」デズモンド・モリス2000円 三省堂

1999年初刊。あの「裸の猿」で有名な

英の社会学者の本だから、期待したの

だが意外に面白くなく楽しめなかった。


7月25日(月) C

「世界の魅惑のトンネル」 1800円 洋

社。同社編集部による小型写真ムッ

ク。近代的な工作物から歴史的なもの

あるいは洞窟 なども掲載。照明により

One Color World 景観が出現する。


7月24日(日) C

なぜ世界でいま、「ハゲ」がクールな

か』 福本容子 講談社+α新書 840円

だが体型・姿勢・教養、とハードは高

い。また欧米人とは違う 頭蓋骨の形に

なく片手落ち 毎日新聞論説委員。


7月23日(土) C

「産廃Gメンが見た 食品廃棄の裏側」

石渡正佳 日経BP社 1600円。千葉

産廃摘発で有名 廃棄カツ横流

事件から、問題点を列挙。さすがに

を知る強み、行政への提案も多数。


7月22日(金) C

「ぼくの道具」石川直樹1500円 平凡

社。本屋で少し立読み の冒険写真家

中央図書館の新刊本が不作で、上郷

図書館に行ったところ、新刊コーナー

に。早速借り受けそのまま読み終え


7月21日(木) C+

子どもは40000回質問する あなた

の人生を創る「好奇心」の驚くべき力

I・レズリー 光文社1800円。質問

の対応が社会的格差を生み 知的好

奇心がセレンディピティにつながる。


7月20日(水) C

「漂流の島 江戸時代の鳥島漂流民た

ちを追う」 橋大輔 草思社 1800円

ロビンソン漂流記 のモデルの洞窟探

から 今度は鳥島の漂流洞窟に挑む

山形在住自称探検家 あまり乗れず。


7月19日(火) C

増補改訂版 「色弱の子を持つすべて

の人へ 20人にひとりの遺伝子」栗田

正樹 北海道新聞社1574円。自身が

色弱デザイナー 都市環境のカラー

ニバーサルデザインを道内から発信。


7月18日(月) C

植物の形には意味がある」 園地公毅

ペレ出版 1600円。早大教育学部生

物教授 専門は光合成。葉・茎・根・

果実と 草や木の形から、環境と

関わりと、その多様性に言及する。


7月17日(日) C

「ぼくらがクラウドファンディングを使う

理由 12プロジェクトの舞台裏」 学芸

出版社1800円。さまざまな分野での

実践例 山本純子と佐々木周作・編

CFサイトを運営の佐藤大吾が監修。


7月16日(土) C

「採用学」 服部泰宏 1300円 新潮選

書。横国大の若き准教授が 経営学の

一分野としての採用学を提唱する。た

だ内容はあくまでも理論に終始。現実

の採用担当者の実践編には至らず。


7月15日(金) C

「ゲーム化する世界新曜社2800円

日本記号学会の 第31回大会の記録

そもそも難解な記号論で ゲーム社会

を俯瞰するわけで歯がたたず

に感性学者・吉田寛の理論に 興味。


7月14日(木) C

「蜃気楼のすべて!」 草思社1800円

同好の士の集まりの日本蜃気楼協議

会。富山県魚津市が有名だが それ以

外に日本各地からの報告 発生のメカ

ニズムや歴史、芸術など全てを網羅。


7月13日(水) C

「ことばおてだまジャグリング」山田 航

文藝春秋 1300円。現代短歌評論賞

の1983年生まれ。幼少よりの孤独な

言葉遊びを 披露。回文・しりとり・折句

なぞなぞ・リポグラムなど 愉快気分。


7月12日(火) C

「忍者の歴史」山田雄司 1600円角川

選書。忍者の地元・三重大教授による

文献調査を中心にした 学術的な一般

向けで その実像に迫る。半分が文献

引用だから、それほど濃くはない。


7月11日(月) C

「江戸から平成まで ロジスティックスの

歴史物語」 苦瀬博仁 1852円 白桃書

房。東京海洋大名誉教授 江戸の舟運

明治の鉄道・戦時兵站の失敗・トラック

物流から、コンビニ誕生と宅配便まで。


7月10日(日) A

「グッド・フライト、グッド・ナイト パイロッ

トが誘う最高の空旅」 1800円 早川書

房 M・ヴァンホーナッカー。瑞々しい感

性。コンサルタントから転進の、747

操縦士。飛行をこうも美しく表現 と訳者

元自衛隊管制官・岡本由香子も 感嘆。


7月9日(土) C

「ネット炎上の研究 誰があおり、どう対

処するのか」 勁草書房2200円。慶大

計量経済学・田中辰雄准教授、と山口

一・国際大助教 による。炎上の実態

と、新しい SNSや リテラシーの提案。


7月8日(金) C

なぜ日本人は世間と寝たがるのか 空

気を読む家族」佐藤直樹1800円春

社。九工大院教授 2013年刊 「家族」

「社会」も存在せず、「いえ」と「世間」

に生きる日本人は中世西欧そのまま。


7月7日(木) C

「おべんとうと日本人」 加藤文俊 草思

1500円。慶大環境情報学教授だ

から その社会学的な考察 というか随

想というのか、軽めの読み物。角が丸

製本は、意外に読みにくい印象だ。


7月6日(水) C

「ハーバードでいちばん人気の国・日

本 なぜ世界最高の知性はこの国に

魅了されるのか」佐藤智恵PHP新

800円。内容は、MBAの教材とし

く使われている というだけの話だ。


7月5日(火) C

「日本料理とは何か 和食文化の源流

と展開」 奥村彪生 農文協 5000円。

料理研究家による その歴史と空間を

豊富な古文書で説明の全606頁。

「日本めん食文化1300年」続編。


7月4日(月) C

「日本の鉱山をめぐる 《 人と文化遺

産 》下」 園部利彦 弦書房 3000円

下巻は全465頁 炭田を中心に筆

冴えわたる。 どうもこの人 廃墟

がかなり濃厚。資料的価値あり。


7月3日(日) C

「発達障害の素顔 脳の発達と視覚形

成からのアプローチ」 山口真美 講談

社ブルーバックス800円 自閉症など

の社会性欠如や 鋭敏すぎる聴覚・視

について中央大教授による入門編。


7月2日(土) C

ゼロから始める!「民泊ビジネス」の

教科書』 川畑重盛 KADOKAWA

1500円。 ウィークリーマンションや

シェアハウスを運営の、不動産業

過不足無く、要点が書かれている。


7月1日(金) C

「人口減が地方を強くする」 藤波 匠

日経プレイミアシリーズ 850円。里

山資本主義は ファンタジーだと思っ

ている身には、賛同できる内容だが

といって明快な回答はここにもなし。


 

 

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