ソースかつ丼紀行

飯田市駄科・食堂「末広」 (2016・2・18)

ここのカツ丼も珍しいよと言われ 食してみた 820円

玉子とじの煮かつにウスターソースがかかっているようだ

たしかに ほのかにソース味がする

店は千代方面に向かう県道247号線 飯田線の踏み切りを渡った 輝山会病院の近く

店内は典型的な大衆食堂の雰囲気

 

飯田市役所旧庁舎(C棟) 3階市民食堂 (2016・2・2)

「飯田のかつ丼」は700円 なんと玉子とじの煮かつにウスターソースがかかっている

高森町の「葵」という食堂が請け負っていて そこの人気メニューのようだ 違和感は全くない

カツは なかなかのボリュームにもかかわらず 玉子がそれを隠していてもったいないところはあるが

なんとか気の利いたネーミングができれば (たとえば “オムかつ丼”なんかどうか?)

駒ヶ根のソースかつ丼に十分対抗できそうだ

東に向いた窓からは南の金森山から小川路峠 矢筈峠を見て北の鬼面山までの伊那山地展望食堂

 

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「かめや」 (2013・4・30) 「Comachi Cafe屋」 (2013・1・16)

中央道駒ヶ根PA「信南レストラン」 (2012・9)「福龍」(2012・4) 「龍王」(2011・11)

「明治亭」・「いわたや」(2011・6) 福井市ヨーロッパ軒のソースかつ丼詳報 (2011・3)

駒ヶ根高原「菅野」(2010・10) 萱葺き民家食事処「東右衛門」 (2010・6)

「明治亭 中央アルプス登山口店」 追加 「アンデルセン」 「3匹のこぶた」 「おきよめの湯」 追加

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かつ丼といえば

薄めのロースかつを玉子でとじたもの と思っていた

ソースかつ丼の影響か昔より肉の厚さは増しているようだ 945円

この東京庵別館の かつ丼は好物のひとつで

25年前に設計した店舗では生ソバにするか迷うところ

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ところで今を去ること30数年前 東京にいたころ 出張先の甲府で かつ丼を出されて仰天

それは単に丼の上に ロースかつを載せただけのもので

市販のソースをかけていただく というものだった

それを家族に見せたくて20年ほど前には 甲府まで出かけたこともあった

上の写真は横浜在住の「隊ちょ〜」さんの好意で転載したもの 甲府市の「とんかつ 力」の甲州かつ丼

当時はもう少し貧相だったようだが ポテトサラダは変らない 玉子とじのかつ丼は「煮かつ丼」

こちらは「かつライス丼」と呼ぶ人もいるようだ おかしな呼び方ではあるが 言いえて妙 な気もする

(なお左の小鉢が甲府名物の「もつ煮」 鳥もつを甘辛く煮付けたもので

厚木で開かれた平成22年のB-1選手権で見事優勝した 2010・9・22)

さらにその後の産経新聞山梨版によれば「もつ煮」を食べたさに甲府を訪れる観光客が急増

とくにこの「とんかつ 力」は「もつ煮」発祥の店といわれ 行列が絶えないという(2010・10・10)

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こちらは福井市の有名な 「ヨーロッパ軒」 のソースかつ丼

千切りキャベツが無いようだが 代わりにサラダが付いている

写真提供 松島仙太郎氏

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福井市ヨーロッパ軒のソースかつ丼詳報 (2011・3・26)

東京都大田区在住の びゅく仙さんが再び福井市に旅行し

またまたヨーロッパ軒にてソースかつ丼を食したという報告があったので紹介

ヨーロッパ軒のHPによれば 肉はモモ肉を使用 お値段は1050円

一般的な駒ヶ根ソースかつ丼との相違点は キャベツが載っていないこと

カツが切ってなくて かぶりつくというところにありそうだ(駒ヶ根のガロ風)

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その後努力の甲斐あって 今や全国区になった駒ヶ根ソースかつ丼

ソースかつ丼の店 加盟店は今のところ35軒

人気の元は やはり「厚い」肉を食う さらに「味の濃さ」 ということにあるのではないか

だから玉子とじのかつ丼よりも品格は少々落ちるような気がする

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まずは元祖といわれる 「きらく」 へ

写真は並で900円 肉のボリュームを望むなら 1000円の上が宜しいようだ

広域農道沿いに新店舗 開店と同時に県外車多数

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続いては広域農道から少しインター寄りの 「明治亭」

盛り付け方が圧巻の1100円

ここも常に混雑していて行列だが 店舗が大きいので待っても短時間

最近駒ヶ根高原に新店舗を出した模様

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そこで訪ねてみました 2009年9月の末

次の 「ガロ」 の真ん前に出店した 「明治亭 中央アルプス登山口店」

ここではソース・メンチかつ丼というのを食してみた

お値段は1190円也 柔らかすぎて 物足りない お年寄り向け

清流の脇にテラス席あり

最近用事ができて駒ヶ根市役所を2度ほど訪問

そのついでに明治亭を再訪 ソースかつ丼を食した お値段は1190円と少し値上げ

こちらはウィークデイにもかかわらず 満席の状況

記念撮影用のミニバス これでB−1に参加するという

天気が良ければ ちょうど西駒ケ岳が正面に見える位置

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その1週ほど前 駒ヶ根市の中心商店街 老舗割烹の「いわたや」

1000円で コーヒー付

今年のソースかつ丼会の会長だという

週の中日とはいえ客が1人だけというのは寂しい

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中央道駒ヶ根インターから中央アルプス方面

駒ヶ根高原の 「ガロ」

大きなモモ肉を4枚 塔状に盛り付け 1200円 申し訳ていどのフタがご愛嬌

左はエビ丼

喫茶店風な外観 ここでも行列 開店を待って入店した

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広域農道からインターと逆方向へ少し下がったところ

加盟店ではない 「かみさわ」

1000円でロースかヒレか を選択する コロモが硬くやや減点

アルマイトの急須を使ったりして それなりの風情

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駒ヶ根の中心部 アーケード街を抜けたところの 「玉龍」

ここも1000円 しっかりした味付け

看板建築風の味のある中華店 開店と同時に満杯

同行のkid’sさんは肉が苦手 休日限定メニューのため食べるものなし 怒りのひととき

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アーケード街の中華店 「きよし」

これは並の945円 上は1050円

インテリアは改装して清潔感

店主は昨年の佐賀でのB−1選手権に会長として奮闘

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国道153号線沿いの中心部より ややはずれ茶ソバ専門店 「いな垣」

家族連れで満杯 注文は茶ソバとかつ丼が半々くらいのようだ

ロースのソースかつ丼 945円

駐車場はやはり県外車多数

正面の中央アルプス 西駒ケ岳の千畳敷カール

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続いてはアーケード街から1本駅寄りの通りで 「精養軒」

雰囲気のある洋食屋 大黒柱の柱頭飾りも レトロそのまま

聞けば大正3年飯田線駒ヶ根(当時は赤穂といった)駅まで開通時に開店という

味はやや濃い目の950円 味噌汁ではなくコンソメスープ

店主の年齢からすると時間の問題か 行っておいて良かった

頼むから あと5年がんばって 100周年を祝いたい

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駒ヶ根駅前の水車

パセリが付くのはここだけ 850円

しばらく前までは和食店として有名だったが

駅前の衰退とともに やや忘れられた存在に

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駒ヶ根から伊那を越えて辰野町の国道沿い 「まつくぼ」

厚さ3cm300g15分かけて揚げるというボリューム お値段も1500円

駒ヶ根のガロで行列待ちの際 隣りにいた茅野のオヤジが猛烈に奨めてくれた店

ここはバイクライダー御用達らしく 店内は記念写真が壁一面を覆っている

メニューは かつ丼と まけ丼のみ kid’sさんはまたも何も食べられず怒り

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明治亭から1本道を奥に入った 「アンデルセン」

冷奴とフルーツ付で1050円 さらに食後に自家製アイスクリーム

窓から明治亭が見える場所

次々と客が入っていくのに こちらは閑散

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萱葺き民家食事処「東右衛門」 (2010・6・26)

インテリアに合わせ丼も現代風 ゼリー付 1200円

赤い木の匙は最後にメシを掬うため

この平たい丼では持ち上げて 口をつけ かっこむ というわけにはいかないもんね

少しコロモが厚い感じ

外観は萱葺き農家風 どこかからの移設のようだ 天井をはった室内は意外にモダン

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駒ヶ根高原「すが野」 (2010・8・11)

丼の体積の半分を占める千切りキャベツにおどろく 950円

それはそれで満足感

駒ヶ根高原の「ガロ」の下隣 テラス席は高原の涼しい風

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JRこまちや駅からR153への道路沿いの「龍王」 (2011・11・9)

市役所からは真っ直ぐ200mくらいの突き当たり

800円は おトク

入るのを少しためらってしまったが 味は及第点

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JRいなふくおか駅から駒ヶ根工業高校へあがる道路沿い左側の「福龍」 (2012・4・15)

あとからソースをかけるようだ かなりのツユダク 860円で食べ応え

ザーサイ漬物と 中華スープ

いかにも中華料理店という風情で 客の注文もそっち系が多い

店の前からは中央アルプス西駒・宝剣岳がくっきり

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中央高速道上り駒ヶ根PA「信南レストラン」 (2012・9・20)

所用で駒ヶ根に出かけた折 明治亭が大行列のため その足で駒ヶ根PAに裏口から

かつの面積が狭い感じは平たい丼のためか さらにキャベツやソースの量も少なくワイルド感がない

1000円は やや不満の残るお値段

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市役所近く 「Comachi Cafe屋」 (2013・1・16)

スープは付いてくると思って とらなかったら でてきたのはカツ丼単品のみ

サラダ・スープ付で1155円 ガッツリ系には物足らないかな

店内はオシャレな雰囲気 サラダバーとスープの入ったジャー

JR飯田線 こまちや駅に近い 店舗後ろの駐車場へクルマをおく

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辰野町羽場 「かめや」 (2013・4・30)

休日の昼時は「まつくぼ」は満杯状態 あぶれた客が廻るかなと

「まつくぼ」の巨大かつ丼との対比が期待されたが ごく普通のスタイルで 800円 

辰野の真福寺オープンハウスにJPさん達と参加 なんと敷地は上記「まつくぼ」の真裏

昼食は とてもあの量は食べられそうになかったので そこから約100m南の食堂「かめや」へ

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飯田に戻って 「3匹のこぶた」

お替り自由のサラダ付 ランチ・ソースかつ丼 880円 肉は小さめのロースが3枚

評価は分かれるところ

駒ヶ根の影響で飯田でもソースかつ丼がメニューに載るようになったが

今後どうなっていくのか注目しておきたい

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天竜村の温泉施設 「おきよめの湯」 の食堂にて

揚げた肉をソースにつけないで 上から掛けるタイプで800円

駒ヶ根方式に較べると物足りない

先日の町内バス旅行の際 立ち寄った温泉施設は なかなかの混雑ぶり

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ソースかつ丼の隆盛に刺激されて

あちこちで ご当地丼が登場 松川町では 「ごぼとん丼」 なるものも

バラ肉に ごぼうのあんかけ

地元温泉施設「清流苑」にて

少しいじましい感じ

 

(続く)

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2009・5・28

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