飯田高原分譲別荘懐古

飯田高原は飯田市の西方 5km 高鳥屋山麓の標高 800〜880mの南東斜面

温水ため池 「沢城湖(さわしろこ)」の周辺のカラマツ林に 長野県企業局によって開発された別荘地である

旧後藤山荘 1975年某建設会社設計部において初めて設計した別荘

現在は持ち主が替わってしまったが しっかり管理されているようだ

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1980年代から東京の木下工務店が建売別荘を販売 施工側の担当者として お付き合い

たまたま設計事務所として独立するに際し その後の建売別荘を計画 結果的に60棟近く設計した

時はまさにバブルといわれる時代で それから25年以上 あらためて別荘地を訪ねてみた

飯田市街からクルマでも20分くらい 冬でも積雪はそれほどでもなく

住宅としての日常利用も可能 永住者も かなり居るようだ

ただ すでに木造の耐用年数を過ぎようとしている より環境条件の厳しい山中であり

手の入れ方で大きな差がでてくる

 きちんと管理され昔と変らない姿のものもあれば 

もはや廃屋同然に朽ち果てようとしているのもある

自分で管理できればいいが そうでない一般人には

やはり贅沢な代物 というのが 今も抱いている感想

設計は ほとんどこちらのイメージで進ませてもらったので

キレイに使われているのを見るのは うれしい気がする

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2011・8・23

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