中部電力送電線

ある時は景観破壊といわれ またある時は電磁波障害の元凶とも

しかし文化的な生活には欠かせない存在 そんな可愛そうな送電線を

私情を交えず報告しておきたい

どうしても空が背景になり 逆光や順光で安物デジカメの露光が安定せず

今回写真が著しく不鮮明なものが多い むしろ曇天時の方がうまくいくかも知れない

あらためて撮影し順次差し替える予定でいる しばらくはこのままでご容赦願いたい

 

南信幹線

飯田市周辺の送電線は天竜川の河岸段丘いわゆる伊那谷に沿ってを南北に走っている

その最も重要な送電線が南信幹線である

松尾城址から見た神ノ峯方面 その上に最も東側 伊那山地の前山を走る送電線

これらは遠景としての景観対象物であるが

わかりにくいのは鉄塔が着色された細めの鋼管トラス構造のため

千代・法全寺方面から見た野池山を横切る送電線

野池山中腹の鉄塔足元 右はトラスを通して泰阜方面

野池山より北側 卯月山の山頂にも送電鉄塔 左は小野子集落から 右は登山道より

 

 

泰阜南信線

天竜川の左岸(東側)いわゆる竜東には もう1本送電線が走っている

神ノ峯の手前を右から左に送電鉄塔

ここでは農免道路の展望台から下に見て

そのあと高台を走っていく

 

三穂殿岡線・殿岡飯田線

三穂の立石で分岐して天竜川の右岸(西側)の段丘上を南から北へ走り飯田へ達する

ここはは三穂殿岡線と称している

右は運動公園から川路へ下りる県道附近から三穂方向

上川路の山中で分岐した伊賀良分岐線は運動公園の脇から

平成12年の国土地理院の地形図には未記載の伊賀良分岐線(?)の終点のようだ

注目したいのは変電所の建物や鉄塔が あとで述べる上郷変電所と同じスタイル

 

殿岡飯田線から竜丘変電所方面にも分岐 表記がないので竜丘分岐線としておく

 

 

このあたりは殿岡飯田線となっている

殿岡飯田線は鈴岡公園から松尾代田方面に続き

八幡の段丘を下りて卸売団地方向

松川の水神橋附近は分岐やら 線の屈曲やらで相当に雑然とした様子

本線は松川にそって右岸から左岸 また右岸へと天竜川合流点まで下っていく

左は卸売団地入り口 ここで一旦松川を渡る 右は上部 ほぼ直角に曲がるため雑然感は大きい

さらに松川右岸に渡り また左岸に もう一度右岸に渡り ここで分岐

さらにこの先で松尾変電所と天竜川対岸方面に分岐している

これはその天竜川の弁天 松尾変電所

 

もとに戻って松川左岸での谷川分岐線

右が橋北台地の突端に位置する谷川変電所

 

また本線に戻って 松川の左岸 ここから天竜川の右岸を北上していく

このあたりは主要道路からは遠く あまり見慣れない風景

多少ジグザグしながら座光寺の飯田変電所を目指す

右からは泰阜南信線から天竜川を渡っての分岐が併走するようだ

右は阿島橋の近くの北部農免道路沿い

そうして飯田変電所に至るが さらに高森方面に送電線は続いている

 

鈴岡公園北側で分岐というか 鉄塔が6段アームになり 三穂殿岡線の表記

つまりここから殿岡飯田線と併走して殿岡変電所に向かっているようだ

殿岡変電所

 

殿岡羽場線

送電方向としては逆なのかもしれない

殿岡変電所からアップルロードを横断した送電線は鼎一色の住宅地を屈曲しながら

段丘の突端を北上して伊賀良北方 国道より一色方向

中央道を越えたところで橋にそって松川を渡る(右写真)

そして羽場変電所にいたる 奥が北方方向

 

松川羽場線

羽場変電所からは段丘の上部を松川発電所方面へ

電気の流れからすれば逆方向に進むのだが 鉄塔は簡素な造り

 

上郷分岐線

飯田変電所から天竜川の段丘崖を さらに北につづく送電線

ただこれも古い地形図には載っていない

途中天竜川を渡る分岐のあと 南大島川に沿って上の段に上がっていく

右は旧飯田工高近く 高森町南大島川の脇の鋼管トラスの鉄塔の足元から

座光寺小学校の北側から フルーツラインに沿って またも方向転換して今度は南下

果樹園と田圃の中を 上郷黒田地区 大きな鉄塔が終点の上郷変電所

フルーツラインの黒田トンネルの北東に上郷変電所がある

ちょうどバブルのころ風越山麓を横切る送電線が計画されたが 当時猛反対を受けている

たまたま市の景観審議委員の任にあったので その記憶がよみがえってきた

結局はバブル崩壊という経済情勢の変化により中止となったもので その証となっている

 

 

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