オール読書日記2012年上半期
6月30日(土) C+
「香港ストリート物語」 小柳 淳
TOKIMEKIパブリッシング 1600円
香港通の街路歩き。名前の由来・歴
史・景観観察は 非常に面白い。ただ
やはり イラストの地図が欲しくなる。
6月29日(金) C+
「 ロボットはなぜ生き物に似てしまう
のか」 鈴森康一 講談社ブルーバッ
クス 880円。岡山大院教授 工学に
立ちはだかる 「究極の力学構造」の
副題通り 工学的生物論は説得力。
6月28日(木) C
「エネルギー問題に効くデザイン」
永井一史 誠文堂新光社1600円 博
報堂の、若手デザイナー30人による
上記テーマでの、ワークショップから
のデザイン集。卓越した想像力は?
6月27日(水) C
「交通論おもしろゼミナール8 遊園地
の乗り物と遊びの文化」 成山堂書店
澤 喜志郎・齋藤英智 2800円。全国
各地のテーマパークや、地域遊園地
のアトラクションのほぼ全てを紹介。
6月26日(火) C
「すぐわかる [産地別] 染め・織りの
見分け方【改訂版】 2000円 東京美
術。オールカラーで2002年初刊から
11刷という人気本。丸山伸彦・道明美
保子が監修する服飾分野教科書風。
6月25日(月) C
「ジテツウ 完全マニュアル」 ベース
ボールマガジン社 1500円。トヨタ社
員にして(財)日本自転車普及協会事
業評価委員の若者 自転車通勤の極
意・サイクリングの楽しさを力説する。
6月24日(日) A
「完訳 日本奥地紀行 1」 3000円
平凡社。イザベラ・バード研究の泰斗・
金森清則 京大教授の訳による日光を
へて新潟まで 半分が訳注。伝説の名
著の当時の庶民描写は貴重の一言。
6月23日(土) C
「第四の消費 つながりを生み出す社
会へ」 三浦 展 朝日新書 860円。こ
れからの消費構造、つまり第四の消
費は 「シェア」 だ と予言するのだが
そこにいたるまでが、長すぎるのだ。
6月22日(金) C
「中国模式」の衝撃 チャイニーズ・ス
タンダードを読み解く』近藤大介 平凡
社新書 840円。講談社 出向社員の
中国政治と外交の裏読みは、かなり
面白い。ただ薄熙来失脚以前の話。
6月21日(木) C
「小林清親 東京名所図」 2400円
二玄社 謎解き浮世絵叢書シリーズ。
町田市立国際版画美術館の収蔵品
夜景や 雨風景が得意な、明治初期
の浮世絵師の作品 30点と、解説。
6月20日(水) C
「文学部がなくなる日」 倉部史記
主婦の友新書781円。私大職員や予
備校職員をへて事務所設立。大学全
入時代の大学事情のあれやこれや。
6月19日(火) C
「100のモノが語る 世界の歴史1 文
明の誕生」 N・マクレガー 筑摩選書
1900円。大英博物館の収蔵品から
100点を選び、当時の社会を想像す
る全3巻。前半は面白いが後半は?
6月18日(月) C
「借金1000兆円に騙されるな!暴
落しない国債、不要な増税』高橋洋
一 小学館101新書700円 副題に
もあるように、威勢のいい国債増刷
論。財務省出で 日銀批判に終始。
6月17日(日) C
北アルプス テントを背中に山の旅
へ」高橋庄太郎 竢o版社1400円
年数十日 北アルプスにいる1970
年生のライターの推奨するルート・
テント場・水場・展望地・温泉など。
6月16日(土) C
「暇と退屈の倫理学」 國分功一郎
朝日出版社 1800円。高崎経済大
准教授による、退屈の哲学。暇とは
何か、退屈とは何か、徹底的に突き
詰めていく 全362頁の難解の書。
6月15日(金) C+
「レンズが撮らえた幕末維新の志士
たち」 山川出版社1600円。志士も
だが 無名の藩兵たちの写真多数。
それぞれの運命を思うと、今更なが
ら普通の人間であったことに感慨。
6月14日(木) C
よみがえる蔵 全国再生事例44選」
丸善出版 3200円。NPO日本民家
再生協会(JMRA)会員による 再生
例のムック本。居住性をいかに確保
するかが、蔵の再生の最重要課題。
6月13日(水) C
「製造業が日本を滅ぼす−貿易赤字
時代を生き抜く経済学」 野口悠紀雄
ダイヤモンド社 1500円。円高・電力
事情など6重苦は恒常化、製造業に
頼らない経済構造の構築を提言だ。
6月12日(火) C
「文化的景観 生活となりわいの物語」
日経新聞出版社 2300円。ほぼ同年
代の 京大名誉教授・金田章裕著。文
化庁 「重要文化的景観」 制度の中心
人物か 地理学者の考える景観論だ。
6月11日(月) C
「美人の歴史」 ジョルジュ・ヴィカレロ
藤原書店4600円。仏の社会学者に
よる身体表象論は全360頁。やはり
現代社会での個人性のあくなき追及
に至るまでの、経過の話が面白い。
6月10日(日) C
全国ご利益登山ガイド」 世界文化社
1600円。34山を厳選したガイドブッ
ク。その多くが 修験道の歴史を持っ
ているが、やはり巨石・山容・眺望が
聖地の必要条件のような気がする。
6月9日(土) D
人生の法則 「欲求の4タイプ」で分か
るあなたと他人』 岡田斗司夫 朝日新
聞出版1500円 性格テストで分類し
た4つのタイプを、小説仕立てで説明
するが、まったく どうでもいいことだ。
6月8日(金) C+
「史上最強カラー図解 プロが教える
橋の構造と建設がわかる本」 ナツメ
社 1800円。オールカラー総アート
紙、要所をトップ技術者が解説する
たしかに 史上最強が頷ける 内容。
6月7日(木) C
「興奮する匂い食欲をそそる匂い
-遺伝子が解き明かす匂いの最前
線」新村芳人 1580円 技術評論
社の知りたい!サイエンスシリー
ズは、かなり専門的な嗅覚科学。
6月6日(水) C
「あなたも今日から選挙の達人」
三浦博史 ビジネス社1600円。銀
行員・議員秘書から 選挙プランニ
ング会社設立1951年生まれの選
挙プランナーが、ノウハウを開陳。
6月5日(火) C+
文明はなぜ崩壊するのか」原書房
レベッカ・コスタ 2300円。複雑化
する一方の世界で 思考停止に至
る5つの要因。それを防ぐ 「ひらめ
き」のための脳トレ。書名は悪訳。
6月4日(月) C
生老病死の図像学 仏教説話画を
読む」加須屋 誠 1800円 筑摩選
書。奈良女大教授 内容はともかく
図像学(イコノロジー)の可能性を
あれこれと 考えることができた。
6月3日(日) C
路傍の庚申塔 生活のなかの信仰
芦田正次郎 慶友社2800円 民間
研究家1926年生まれ。自家出版
的な関東の庚申塔の研究 飯田周
辺の庚申塚とは 多少異なる様だ。
6月2日(土) C
「アイスクリームの歴史物語」原書
房 ローラ・ワイズ2000円。お菓子
の図書館シリーズだが、冷凍技術
史などには、殆ど触れなくて不満。
6月1日(金) C
家族の衰退が招く未来 「将来の安
心」と「経済成長」は取り戻せるか』
東洋経済新報社 1500円。山田昌
弘先生+中高同級の塚崎公義・久
留米大教授は楽観的日本未来像。
5月31日(木) C
大転換 「BOP」 ビジネスへの新潮
流』田原総一朗 1500円 潮出版社
世界の所得構造の最底辺の つまり
Base Of the Pyramid を対象の
新ビジネス。現況報告と将来展望。
5月30日(水) C
「つながりすぎた世界 インターネット
が広げる「思考汚染」にどう立ち向か
うか』 W・H・ダビドウ ダイヤモンド社
1800円 瞬時に過剰結合し沸騰する
世界への警鐘は未だ答が見えない。
5月29日(火) C
「ガード下」の誕生-鉄道と都市の近
代史』小林一郎 祥伝社新書780円
関東・関西の名高いガード下の過去
と現在 新書では物足らない。できれ
ば ムック本で楽しみたいテーマだ。
5月28日(月) C
「この地名が危ない 大地震・大津波
があなたの町を襲う」楠原佑介 幻冬
社新書 840円。市井の地名研究家
東日本大震災に、すっかり怖気づき
災害地名の成り立ちの、自説展開。
5月27日(日) C
「純喫茶コレクション」 難波里奈
PARCO出版1600円。変形B6版
のヨコ開き写真集。テーマは昭和レ
トロ。東京中心に 全国68店舗紹介
優雅に生き続ける、時代の喫茶店。
5月26日(土) C+
「素材とデザインの教科書 第2版」
日経BP社 3500円。日経デザイン
掲載記事の再構成で最先端の素材
や仕上とデザイン例 日進月歩の技
術開発には、ただ脱帽するのみだ。
5月25日(金) C
「日本の音」 平凡社 コロナ・ブックス
1800円。古今の日本画から音を感
じさせる名画を並べる、という かなり
高度な教養シリーズの小ムック本。
5月24日(木) C
「なぜ男は女より多く産まれるのか」
吉村 仁 780円 ちくまプリマー新書
素数ゼミなどの数学的解析から、進
化論の 適応法則の前段に、絶滅回
避法則がありはしないか との見解。
5月23日(水) C
「現代語から古語を引く 現古辞典」
河出書房新社 2800円。古橋信孝・
鈴木 泰・石井久雄 の3者によるもの
コピーライターは必携かもしれない。
5月22日(火) B
「漁業という日本の問題」 勝川俊雄
NTT出版 1900円。枯渇する水産資
源をいかに管理していくか。大胆に水
産庁に反旗を翻す三重大准教授。説
得力大。今後どうなっていくか 注目。
5月21日(月) C
塔とは何か 建てる・見る・昇る」林 章
ウェッジ選書1400円 長らくゼネコン
PR誌編集長だったというライター。古
代の塔・エッフェル塔・東京タワーとき
て トリは当然東京スカイツリー話だ。
5月20日(日) C
ウルトラライトハイキング」寺澤英明
山と渓谷社 1500円。山より道具 と
ひたすら軽量化装備を追及。その苦
心談を縷々述べるのだが、お付き合
するのは さほど苦痛ではなかった。
5月19日(土) C
キレイならいいのか ビューティ・バイ
アス」 デブラ・L・ロード 2300円 亜
紀書房。肥満を含め、容姿の不平等
や差別を、様々な角度から論ずるの
は、フェミニズム系の 法学部教授。
5月18日(金) C
「五重塔入門」 藤森照信 前橋重二
新潮社1600円。とんぼの本は11の
国宝五重塔の概要と解説 もう少し心
柱の構造的意義についての、記述が
ほしいところだが、入門書だからね。
5月17日(木) C
「京の左官親方が語る 楽しき土壁」
学芸出版社1800円。重森三玲に師
事したという 卒寿の佐藤嘉一郎の一
代記や名茶室の解説を 京工繊大准
教授・矢ケ崎善太郎の 聞き書き本。
5月16日(水) C
10年後に食える仕事 食えない仕事」
渡邉正裕 東洋経済新報社1500円。
キビしい話だが、多分そうなるだろう。
ニュースサイト・オーナー兼編集者の
描く 日本の未来像は すでに3刷目。
5月15日(火) C
「温泉手帳」 松田忠徳 東京書籍
1500円。温泉学創始者にして、温泉
博士として名高い著者によるハンディ
な温泉小事典ともいうべき本である。
5月14日(月) C
「体内時計の謎に迫る−体をまもる生
体のリズム」 大塚邦明1580円 技術
評論社。東女医大教授 高校生向けと
いう 「知りたい!サイエンスシリーズ」
だが専門用語が多過ぎて 今ひとつ。
5月13日(日) C
「東北 美酒らん しあわせを呼ぶ東北
のお酒」 葉石かおり 1400円角川書
店。きき酒師という ライターの東北応
援歌・小ムック本。表現力は かなり。
5月12日(土) C
「考える鉛筆」 小日向 京 アスペクト
1500円。アラフォー過ぎの文筆家に
よる大仰な鉛筆礼賛論。当方もトンボ
の8900のBをダース買い、愛用して
いるが、ここまでの思い入れはない。
5月11日(金) C
「不老脳 40代からの脳のアンチエイ
ジング」篠原菊紀 743円アスキー新
書。上京高速バス車内 1時間で読了
頭を使う・身体を使う・手先を使うの3
原則。有名な諏訪東京理科大教授。
5月10日(木) C
大江戸錦絵散歩」酒井茂之2000円
新人物往来社 これもブラタモリの影
響かい 広重の江戸名所絵百景の現
場を訪ね、景観を対比させる試みだ。
5月9日(水) C
印象派という革命」木村泰司 集英社
2286円。気鋭の 美術評論家による
印象派が 生まれるまで。資料として
は必要なのかも知れないが、読物と
してみれば、面白いとは言えない。
5月8日(火) D
「商標ブランディング」 上村英樹
1200円。日刊工業新聞社B&Tブッ
クス。そういえば前にもこの著者の本
は読んだ。またも 時間の無駄使い。
5月7日(月) C
「三谷龍二の10センチ」 PHP
1800円 木工クラフト作家が松本に
小店舗を開設。古いタバコ屋の改装
日記やら 日頃のライフスタイルなど
若い女性が好みそうな体裁の小本。
5月6日(日) C
クール革命 貧困・教育・独裁を解決
する「ソーシャル・キュア」 T・ローゼ
ンバーグ早川書房3000円。いかに
カッコよく仲間と付き合えるか によっ
て問題解決を図る方法。全490頁。
5月5日(土) C
「ニッポンのタワー」 朝日新聞出版
1500円 展望タワー研究家の豊科
穂が監修する全国の展望タワー案
内。東日本・西日本ともに36ヵ所。
5月4日(金) C
日本流人島史」重松一義 不二出版
3800円。1931年生まれの中大教
授。内容は伊豆に関しては詳しいが
佐渡はまあまあ、残る 本州各地・四
国・中国・九州・西国は通り一遍だ。
5月3日(木) C
「北朝鮮スーパーエリート達から日
本人への伝言」加藤嘉一講談社α
新書895円。北京大大学院修了の
同大研究員の中朝国境ルポ。著者
ブログは 中国高官もウォッチとか。
5月2日(水) C+
「日本地図史」 金田章裕・上杉和央
吉川弘文館 3800円。全380頁 古
代から現代のデジタルマップまでの
概要。どうも景観論は地理屋さんの
方が、進んでいるような感じがする。
5月1日(火) C
「おひとり温泉の愉しみ」
山崎まゆみ 光文社新書 740円。メ
ディアにも時々顔を出す女流温泉ラ
イターのおひとり温泉三昧 感想無。
4月30日(月) C
超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見
えるのか」R・ワイズマン1550円 文
藝春秋。英の心理学教授が 科学的
手法で脳による超常現象・超自然体
験の合理化を説明する。説得力大。
4月29日(日) C
「知っておきたい 日本の年中行事事
典」 吉川弘文館 2700円。福田アジ
オ・菊池健策・山崎祐子・常光 徹・福
原敏男による執筆で、年中行事の起
源など 所々に為になる部分はある。
4月28日(土) C
仮設のトリセツ」 1300円 主婦の友
社。新潟大准教授・岩佐明彦研究室
のフィールドワークは 中越地震や東
日本大震災での 仮設住宅の使われ
方についての大研究の 小ムック本。
4月27日(金) B
徳川の歴史再発見 森林の江戸学」
徳川林政史研究所・編 東京堂出版
2800円。同研究所が総力を結集し
ての文化史は、当時の 社会・技術・
生活への想像力をかきたてる内容。
4月26日(木) C
「茶道具に見る 日本の文様と意匠」
森川春乃 淡交社2800円。季節や
時間あるいは天候などに応じ、空間
の中で味わう、別世界ともいうべき。
4月25日(水) C
「次なる経済大国」J・オニール ダイ
ヤモンド社1800円。世界経済を繁
栄させるのは BRICsだけではない
との副題も中身はB…だけ。この言
葉をつくったエコノミストは楽観派。
4月24日(火) C
枝分かれ」 P・ボール2500円早川
書房。自然が創り出す美しいパター
ン。「かたち」「流れ」 に続く3部作の
第3弾、やや難解も本質を突いてい
そうだ。手元に、置いておくべき本。
4月23日(月) C
「下流社会 第3章 オヤジ系女子の
時代」 三浦 展 光文社新書740円
トレンドを追いかける著者の社会分
析はオヤジ系女子の生態。田舎で
はそれほど感じないが、なるほど。
4月22日(日) C
「トラムとにぎわいの地方都市 スト
ラスブールのまちづくり」V・藤井由
美 学芸出版社2300円 独国境に
近いフランスの都市について 在住
30年という、通訳・翻訳家の報告。
4月21日(土) C
「 I T が守る、I T を守る」坂井修一
NHKブックス1000円。歌人にして
東大情報工学教授 天災・人災と情
報技術と副題にして 先の東日本大
震においての、 I T 諸問題の検証。
4月20日(金) D
「ユルかしこい身体になる」 集英社
片山洋次郎 1200円。東大中退の
整体師。胸骨の重要性は体感的に
わかるが、話は骨盤を中心の 身体
論と、結論のでない若者論を延々。
4月19日(木) C
「自由貿易という幻想 リストとケイン
ズから『保護貿易』を再考する」藤原
書店 2800円。E・トッドをはじめ12
人の執筆による。最後は TTP批判。
4月18日(水) C
「日本の個性」 1600円 新人物往
来社。月刊歴史読本連載加筆 「歴
史」から「現在」を読み解くための9
章として宗教・戦争・王権・文化・漢
字・装い・教育・神話・哲学の各章。
4月17日(火) D
「狙撃手列伝」 C・ストロング原書房
2000円。近代から現代にいたる著
名な狙撃手の物語 訳がとても日本
語とは言えないほど、読むに苦労。
4月16日(月) C
「百姓たちの幕末維新」 渡辺尚志
草思社1800円。書名よりは山形県
村山地方の江戸後期から明治の農
民社会史というか 政治史で 一橋大
社会学部教授による、古文書解読。
4月15日(日) C
「日本遊戯史 古代から現代までの
遊びと社会」 増川宏一3200円 平
凡社3200円 1930年生まれ在野
の研究者による 社会史は、賭け事
とは切っても切れない、遊びの姿。
4月14日(土) C+
閉じこもるインターネット グーグル・
パーソナライズ・民主主義」 I ・パリ
サー早川書房2000円。ネットでの
入力データから 個人の性向が特定
される、パーソナライズへ の警鐘。
4月13日(金) C
「第二の人生の心理学−写真を撮
る高齢者たちに学ぶ」高橋惠子 金
子書房2200円。上田の写真同好
会を対象の調査から。高齢写真マ
ニアの生態を、知りたくて 借りた。
4月12日(木) C
高度1万メートルから見たオーロラ
國分勝也 2000円 東海大学出版
会。ANAを定年退社のパイロット。
飛行機の中から撮ったオーロラの
科学的研究をも まとめた写真集。
4月11日(水) C
「LOVE地球儀」STUDIO TAC C
REATIVE1800円 地球儀300種
を掲載のムック。学習用からインテ
リアまで多面的な展開で楽しめる。
4月10日(火) C
「空耳の科学 だまされる耳・聞き分
ける脳」柏野牧夫 ヤマハミュージッ
クメディア1600円 横浜サイエンス
高校での聴覚に関する講義を その
まま本に、快い音楽の分析はなし。
4月9日(月) C
シンプルプレゼン」 ガー・レイノルズ
日経BP社2600円。もはや必須の
技術 としてのプレゼン。その実践編
をDVDつきでビジュアルに解説だ。
たしかに頷けるところは 多々ある。
4月8日(日) C
かわいい御朱印めぐり」三須亜希子
山の渓谷社1400円。1975年生ま
れ NHK退職のフリーアナウンサー
全国の寺社で集めた 御朱印の数々
神社案内も一緒にした 小ムック本。
4月7日(土) C
人類大移動 アフリカからイースター
島へ」朝日選書1400円。総合研究
大学院大 印東道子・編 執筆は「人
類の移動誌」研究会12名 トリ京大
山極教授は 今までの疑問ズバリ。
4月6日(金) C
「知らない」では済まされない!コン
プライアンスの実践知識』PHPビジ
ネス新書820円 このグローバル時
代に要求される上記知識を青学大
若手教授・池辺陽一郎が 説明だ。
4月5日(木) C
歌の起源を探る 歌垣」 三弥井書店
3300円。伝承文学比較双書 岡部
隆志・手塚恵子・真下厚の編で日本
アジアの歌垣について10人の論文
時代への想像も、おぼろげに終始。
4月4日(水) B
パンドラの種−農耕文明が開け放っ
た災いの箱」 S・ウェルズ 化学同人
2200円。広い視野と深い教養で巡
る人類史。しかも、決して希望を失っ
てはいない。全く 不適切な 副題だ。
4月3日(火) C
「別冊PEAKS アウトドアで役立つ
デジタルツールの本」竢o版社エイ
ムック838円。おいおい外にまでデ
ジモノ持ち出してどうするんだ それ
でも、2・3あってもいいものはある。
4月2日(月) C
「説き語り日本書史」 石川九楊
新潮選書1000円。書道界きっての
理論派が 古今の作品を斬りまくる。
どちらかといえば、そこでの 政治性
の多寡が判断基準のように思える。
4月1日(日) C
「日本の笑い」 平凡社コロナ・ブック
ス 1800円。江戸を中心に、遊び、
洒落、風刺の日本美術を 並べた教
養小型ムック。このシリーズはハイ
レベルで、ちょっとついて行けない。
3月31日(土) C
「幸福の計算式」 N・ポーダヴィー
阪急コミュニケーションズ 1600円
ブータン国王じゃないけれど、幸福
を定量的にとらえようとする 幸福経
済学。最初はワクワクも後半惰性。
3月30日(金) B
科学でわかる お菓子の 「なぜ?」
基本の生地と材料のQ&A 231』
柴田書店3200円。辻料理研究所
中山弘典・木村万紀子の菓子作り
教科書 素人でも理解可の6版目。
3月29日(木) C
「ストーリーPR術」 上村英樹 日刊
工業新聞社B&Tブックス1200円
今や必須のソーシャルメディア。そ
の中でいかに自己をPRするか、ス
トーリーを作り上げるか という話。
3月28日(水) C
寺社の装飾彫刻」 若林 純4500円
日貿出版 日光東照宮に代表される
極彩色の彫刻 あるいは立川流のケ
ヤキ彫刻など 写真家が撮り集めた
最後まで 解説なし 細部の写真集。
3月27日(火) C
「ゲーミフィケーション」 井上明人
NHK出版 1400円。日常生活やビ
ジネスにおいてのゲーム性の利用
その近未来を節電ゲームを考案の
国際大学GLOCOM助教が解説。
3月26日(月) C
サーファーに花粉症はいない」小学
館1200円 斎藤糧三。アトピーや花
粉症などアレルギーが、ビタミンD欠
乏によるのではないか、また ガン な
ど免疫力にも と巷でも話題の新説。
3月25日(日) C
「2012年 資本主義経済 大清算の
年になる」 高橋乗宣・浜 矩子 東洋
経済新報社1500円。激動が続く世
界経済の未来を眺め 日本の役割を
イメージ。 浜さん絶好調で 3刷目。
3月24日(土) C+
[NA選書] 住宅プラン図鑑」 日経B
Pムック3800円。建築誌「日経アー
キテクチュア」から、難条件に挑んだ
50作品を再録したもの。いずれもガ
ンバッていて 好感が持てる住宅だ。
3月23日(金) C
電卓のデザイン」 大崎眞一郎 太田
出版 1600円。電卓コレクターの蒐
集品から200点。今をさること40年
事務所で買った 待望のSHARPの
コンペット361も、懐かしく顔見世。
3月22日(木) C
中国・インドなしでもびくともしない日
本経済」 増田悦佐1400円 PHP研
究所。BRICsをはじめ、米欧の社会
実態を斬りまくる。といって小気味い
いという感はなく、大丈夫?と感想。
3月21日(水) C-
「ニッポンの真珠がいちばん美しい」
繊研出版社1524円。前半をキモノ
ライターの いなとみのえ、後半を真
珠研究家の小松博が担当 ムック形
式だが構成が今ひとつで感想なし。
3月20日(火) C
展示論−博物館の展示をつくる−」
日本展示学会編 雄山閣2600円。
学芸員はもとよりデザイン専攻も含
めた大学教科書という位置づけか。
3月19日(月) C
「 煙管・パイプ・手巻きたばこ マニュ
アル」 スタジオ タック クリエイティブ
2500円 キセルを中心にしたムック
しばらく前に ダンヒルを買った。パイ
プを再開したい気は 今も十分あり。
3月18日(日) C
「略奪大国」 ジェームス・スキナー
フォレスト出版1400円。TVでお馴
染みのコンサルタント。社会主義国
家としてのニッポンを 糾弾する書。
3月17日(土) C
「いいね!」と言われる伝え方 コン
パクトメッセージ39の法則 』 日経
新聞出版社 山本秀行 1400円。
パーソナルブランド・コンサルタント
の話し方教室。わかるが実践は?
3月16日(金) C
近代ニッポン「しおり」大図鑑』 国書
刊行会3500円 1935年生まれの
蒐集家・羽島知之の コレクション。
それ以上でも、それ以下でもない。
3月15日(木) D
限界集落の真実」 山下祐介880円
ちくま新書。弘前大から首都大準教
授。イライラするほどテンポが悪い。
妙案がないから 結局は全国ルポに
終始せざるをえない だから低評価。
3月14日(水) C
池田重子コレクションBEST 日本の
おしゃれ着物の美の真髄」大和書房
5800円。美術館殿堂入り おしゃれ
はわかるが やり過ぎじゃ 昭和初期
どんな人がこれを着たか知りたい。
3月13日(火) C
伝説の「どりこの」 一本の飲み物が
日本人を熱狂させた』 宮島英紀 角
川書店1500円。昭和初期 滋養飲
料を発売した講談社と創業者・野間
清治の物語 同社ブログの再構成。
3月12日(月) C+
成熟社会の経済学」小野善康 岩波
新書760円。デフレ脱却の処方箋。
増税し新産業により雇用を確保する
内需拡大シナリオしかないと説得力
問題は その時の世界経済の動き。
3月11日(日) C+
「日本の土木遺産」1000円 講談社
ブルーバックス。土木学会・編 が選
んだ全国の40例。さすがシヴィルエ
ンジニアリングというだけあって社会
のために造られた構造物の美しさ。
3月10日(土) C
理系のためのクラウド知的生産術」
堀 正岳 820円 講談社ブルーバッ
クス。本来の研究や 論文作成以外
の時間を クラウドシステムを使って
どう効率的に短縮するか、実践編。
3月9日(金) C
「近代奈良の建築家 岩崎平太郎の
仕事−武田五一・亀岡末吉とともに
川島智生 淡交社3800円 京大・武
田教授の図面・施工担当。これほど
までにして刊行するのか理解不能。
3月8日(木) C
日本人が知らない「怖いビジネス」
門倉貴史724円角川oneテーマ21
世界のヤバイ商売は 麻薬から中国
パクリ、専門の日本貧困ビジネスと
ベーシックインカムなど 自論展開。
3月7日(水) C
「振り回されないメール術」 田村 仁
講談社ブルーバックス800円。効率
のよいメール処理を、書くことも含め
マナーをも伝授する、総じて 現状で
問題なし。巻末の慣用句集は有用。
3月6日(火) C
「礼節のルール 思いやりと品位を示
す不変の原則 25」 P・M・フォルニ
1500円ディスカヴァー・トゥエンティ
ワン。10年も前に、米で出版の翻訳
版は、内容はまさに副題がすべて。
3月5日(月) C
「地域で守ろう!鉄道・バス」学芸出
版社 堀内重人1900円。地方の公
共交通をどうするか、その第一人者
が 報告。抜本的な答えがないのは
仕方ないが、まとめ方今ひとつだ。
3月4日(日) C
大英博物館 図説 金と銀の文化史」
柊風舎4500円 同館収蔵の文化財
を基に、金文化をS・ラニースが銀文
化をF・メリマンが解説 面白そうでは
あるのだが意外に深みはない印象。
3月3日(土) C
キュレーション」 S・ローゼンバウム
プレジデント社 1800円 ネット上に
氾濫する情報、それを選別・編集す
る技術らしいが。米と同じように日本
でも必要とされるのは、理解できる。
3月2日(金) C
レンズ至上主義!」 赤城耕一 平凡
社新書880円 ボケ味がどうの色再
現性がこうの とカメラレンズの評価
は個人的だが デジタル時代を迎え
て、写真家の独り言に お付き合い。
3月1日(木) C
その“技術開発”本当にそのまま続
けますか?」 日刊工業新聞社B&T
ブックス2000円。野村総研の池澤
直樹・中居隆による、特許出願デー
タから 技術の開発方向の可視化。
2月29日(水) C
「女ひとり旅読本」 双葉社1500円
「ひとり旅活性化委員会」の10人に
よる失敗談やら恋愛談やら、バック
パッカー事情 体験記。年齢層は学
生・アラフォー・還暦組、と幅広い。
2月28日(火) C
「僕は君たちに武器を配りたい」
瀧本哲史 講談社1800円。京大 で
企業論を講義というが、大上段に構
えた中身は、就活学生向けの 至極
平凡な現代資本主義論 が5刷目。
2月27日(月) C
「ドコノモン」 倉片俊輔 日経BP社
1800円。同社の月刊誌掲載の再
構成。大阪市立大準教授。人知れ
ず存在する70年代の 奇抜あるい
はモダン建築23を紹介 小型本。
2月26日(日) C
図説 にほんの かたちを よむ事典
工作舎3800円。創立20周年を迎
えたという形の文化会・編。全般的
に哲学的思考が強すぎて、理解が
進まず。期待はずれの 全529頁。
2月25日(土) C
図説 宮本武蔵と剣豪たちの剣法」
田中普門 講談社 3000円 古武道
宗家の著者が、武蔵の二天一流ほ
か古流を訪ね 形写真で紹介。全体
的に、理解には今ひとつな感あり。
2月24日(金) C
都市歴史博覧」笠間書院4700円
白幡洋三郎・錦 仁・原田信男編著
都市文化に関する 18の論文収録
だが 如何せん方向性のまとまりが
無さ過ぎる 勝手に判断の451頁。
2月23日(木) C
おにぎり」 川越晃子グラフィック社
1200円。三角形・俵形・丸 あるい
は円盤形と、全国各地の形から具
材は当然として 米・塩・海苔・梅干
の選び方まで紹介の小ムック本。
2月22日(水) C
「高分子材料が一番わかる」 技術
評論社 2480円。尾崎邦宏・ 監修
松浦一雄・編著。重要テーマ 68分
野を専門技術者が執筆。同社しくみ
図解シリーズ 高分子化学全方位。
2月21日(火) C
「不合理な地球人 お金とココロの
行動経済学」H・S・ダンドード朝日
新聞出版 1600円。書名のように
行動経済学の初歩は我々の常日
頃の不合理な選択の、例証集だ。
2月20日(月) C+
「心をもつロボット」 武野純一 日刊
工業新聞社R&Tブックス1800円
明大教授。ロボットが意識をもてる
のか 工学から 哲学・心理学・医学
まで、幅広く展開だ。やや難解か。
2月19日(日) C+
「編集者の危機管理術」 2000円
青弓社。小学館で長く法務担当の
堀田貢得・大亀哲郎の二人による
名誉・プライバシー・著作権・表現
など実例による編集者の必携本。
2月18日(土) C+
「連塾 方法日本 V フラジャイルな
闘い 日本の行方」 松岡正剛 春秋
社1800円。T・Uと来てVは日本
の近代史が中心。その膨大な知識
に唖然とするばかり。半分は理解。
2月17日(金) C
「花森安治のデザイン」 暮らしの手
帖社2200円。創刊30年を迎え生
誕100年という 同誌の名物編集長
兼デザイナーの表紙絵 ほか。好き
なことを続けられた、幸せな生涯。
2月16日(木) C
「乙女の美術史 世界編」実業の日
本社 1400円。曰くありそうな古今
の芸術家の私生活を、現代風に解
説するは堀江宏樹 漫画風イラスト
は滝乃みわこ 感想はありません。
2月15日(水) C+
「登山案内 一等三角点」ナカニシヤ
出版 一等三角点研究会 2000円。
全国975ヵ所のうち591ヵ所の写真
アプローチなど データ付。こんな趣
味には気がつかなかった。刺激大。
2月14日(火) C-
「ヤミツキ」の力』 740円 光文社新
書。廣中直行・遠藤智樹の 心理学
者子弟が執筆。「やみつき」 とは何
か、検討を加えるのだが 新機軸は
何もない。結論も はっきりしない。
2月13日(月) C+
地産地消のエネルギー」新妻弘明
NTT出版2400円 徹底してローカ
ルなEIMY(Energy In My Yard)
を提唱する、東北大院教授。もう少
し強力な哲学として 育ってほしい。
2月12日(日) C
「公園・神社の樹木」 渡辺一夫
築地書館1800円。東京都の有名
公園の公園物語あるいは公園史と
もいうべきもの。その中で様々な樹
木の個性を語る。勉強にはなるナ。
2月11日(土) C
「プロが教える 男の道具メンテナン
ス&エイジング」1400円成美堂出
版。靴から鞄・スーツ・時計・レザー
カメラ・オーディオ・ギター・キャンプ
用品・釣具・自転車 手入れムック。
2月10日(金) C
「わび、さび、かわいい 茶ガールの
休日」小学館1300円。更屋蔦左衛
門と尾木原暁子の 「一品更屋」によ
る気軽な「お茶」の提案の小ムック。
いかにも 若い女性受けしそうな本。
2月9日(木) C
「図解 地下鉄の科学」 川辺謙一
講談社ブルーバックス900円。イラ
ストも こなす科学ライターによる、ト
ンネル構造から車両のしくみまで と
題された地下鉄技術史は、有益だ。
2月8日(水) C
今和次郎 採集講義」2500円青幻舎
死後 工学院大に寄贈された 各種資
料の展覧会公式カタログ 卓越したイ
ラストはやはりデザイナーとしての本
領発揮。それプラス 社会学的思考。
2月7日(火) C
「それでも、自転車に乗りますか?」
左滝剛弘 祥伝社新書 780円。自転
車通勤23kmという 東大出の地理屋
学生連盟理事長と 筋金入り。自身と
息子の事故加害者体験は恐ろしや。
2月6日(月) C
新装版 図印大鑑」 3800円 国書刊
行会。真言密教におけての両手によ
る印のつくり方を図示 ほかに解説は
なし 少々意図不明 昭和59年初刊。
2月5日(日) C
「流れ」 F・ボール 2300円 早川書
房。自然が創り出す美しい パターン
3部作の最初は化学的拡散性で こ
の2作目は物理的流体力学に 生物
的な動きをも 加えてのパターン化。
2月4日(土) C
「乙女の玉手箱シリーズ マトリョー
シカ」グラフィック社1600円。お馴
染みロシアの民芸品コレクション。
1900年 パリ万博出品が最初、箱
根の入れ子「七福神」がルーツか。
2月3日(金) D
「アフリカ人の悪口」 吉岡かづこ
日本文学館 1200円。亡き夫と暮ら
したジンバブエでの15年。それをネ
タに ずいぶん本を書いているようだ
が、いかんせん古い話。意図不明。
2月2日(木) C
スパイス、爆薬、医薬品 世界史を変
えた17の化学物質」P・ルクーター+
J・バーレサン 2600円 中央公論新
社。書名通り、有機化学物質の文化
史。特徴はその化学式の詳細記述。
2月1日(水) C
「複雑で単純な世界」 N・ジョンソン
インターシフト1900円。たぶん偶有
性の創発要因のひとつとして認めら
れるかもしれない複雑系についての
解説書 やはり難解でございました。
1月31日(火) C
「心の視力」 O・サックス 早川書房
2200円。脳内での視覚構造の問題
視力を失っても物を認知する能力例
を自身の体験を加え説明。最終章は
とくに文献類をまとめていて有益だ。
1月30日(月) C
「江戸衣装図鑑」 菊地ひと美 東京堂
出版3400円。江戸衣装の考証家で
あり日本画家の著者の全面的イラス
ト付き 「守貞謾稿」からの出典が主。
1月29日(日) C
「サグラダ・ファミリア ガウディとの対
話」 外尾悦郎 原書房8000円。CM
でもお馴染み、同教会で彫刻を担当
する著者の同教会 ならびにガウディ
へのイマジネーションとオマージュ。
1月28日(土) C
終わりなき危機 君はグローバリゼー
ションの真実を見たか」 水野和夫 日
経新聞出版社2800円。資本主義は
1974年で限界、バブルの持ち廻りに
よる延命もフクシマで終了と悲観的。
1月27日(金) C
「名碗を観る」 林屋晴三 世界文化社
5700円。同社「家庭画報」の連載で
名物茶碗23品を 元国立博物館の重
鎮が、小堀宗実や千宗屋と鑑賞ある
いは茶会で使用。恐れ入る ばかり。
1月26日(木) C
隠語の民俗学 差別とアイデンティティ
礫川全次 河出書房新社1800円。一
貫して 賤民社会の在野研究者。内容
は自費出版的ながら、着想は なかな
か刺激的。けっこう読者がいるようだ。
1月25日(水) C
「電波」のキホン 周波数再割り当てで
注目される電波の世界』 井上伸雄 ソ
フトバンク クリエイティブ1500円。イ
チバンやさしい理工系シリーズは、中
学生向け といった雰囲気の入門編。
1月24日(火) C
「戦国合戦の舞台裏 兵士たちの出陣
から退陣まで」盛本昌弘 洋泉社歴史
新書y 860円。在野の歴史研究家が
遺された日記や書状などから合戦の
TVや映画では判らない細部を推測。
1月23日(月) C
フィールドワーカーのための GPS・
GIS入門」古今書院3000円。ムック
スタイルのマニュアル本 最終章でよ
うやく理解した 地図のない地域での
考古学・文化人類学の強力ツール。
1月22日(日) C
中国モノマネ工場 世界ブランドを揺
さぶる「山寨革命」の衝撃』 阿 甘 日
経BP社1800円。現在の中国経済
を全肯定する著者に対し、書名は懐
疑的な、監修・生島大嗣によるもの。
1月21日(土) C
彼女はなぜ 「それ」を選ぶのか?世
界で売れる秘密』パコ・アンダーヒル
早川書房1800円。世界的な販売リ
サーチ会社エンバイロセルの、創業
者兼CEOによるジェンダー進化論。
1月20日(金) C
「みうらじゅんのマイブームクッキン
グ」角川書店1500円。まったくクエ
ない男。24種の料理の レシピ紹介
小型ムック本。しかも有名人に食わ
せる趣向。DVDでも売るつもりか。
1月19日(木) C
「観光地域コーディネートのための
コトづくりモノづくり場おこし学」観光
については少し あとはマーケッティ
ングの方法論ばかり 日本販路コー
ディネータ協会出版局。3000円。
1月18日(水) B
「ふろしき」 パイ インターナショナル
2800円。包み方はもちろん古美術
品から新作まで、その美しさは感動
もの 日本文化の深さを感じる。この
国に生まれてよかった と思うもの。
1月17日(火) D
「日本の大転換」 中沢新一
集英社新書700円。先生もはや完
全に、あちらの方に行ってしまわれ
たようだ。教祖さまになられた ご様
子で、理解不能の お言葉ばかり。
1月16日(月) C
旦那場 近世被差別民の活動領域」
現代書館 2000円。藤沢靖介ほか
3名の研究会員による報告は 専門
的な内容で 断片しか理解は困難な
がら想像力を刺激する部分はあり。
1月15日(日) C+
「日本のパワースポット案内 巨石巡
礼50」岡田謙二 1800円 秀和シス
テム。 前作に続くHPの単行本化で
これを見ると、原始的な信仰対象は
「山にある巨石」と、納得してしまう。
1月14日(土) C
「世界予言全書」 T・アラン2300円
原書房。人間社会 4000年の予言
史は まさに今も変らぬ偶有性で成
り立つ社会に予言によって対処して
きた人間史でもあって感慨は深い。
1月13日(金) C
「カジノ解禁が日本を亡ぼす」
若宮 健 祥伝社新書760円。カジノ
という博打の本質を韓国ルポで活写
経歴から判断すると、過去に痛い目
にあったような感じだ。説得力は有。
1月12日(木) C
週末 「自転車」の楽しみ方』 実業之
日本社 980円 ムック本 「自転車と
旅」のvol.5は自転車と過ごすとって
おきの休日として、秋の自転車旅特
集は、輪行・車載・折畳みレポート。
1月11日(水) C
「続ける・やめるは脳でコントロール
できる!」 奥村 歩 952円 青春出
版社952円。脳神経外科医が教え
てくれる意志の力によらない、脳内
神経回路の作り方の10の方法だ。
1月10日(火) B
B級グルメで500億円の町おこし」
渡邉英彦 朝日新聞出版1600円。
副題では 「なぜ富士宮やきそばは
B-1 グランプリの覇者となりしか?
だが 謙虚で愉快な 町づくり極意。
1月9日(月) C
「日本建築辞彙」 中村達太郎 中央
公論美術出版6000円。明治39年
初版 以来28版を重ね絶版の建築
用語辞典 昭和58年から編集が進
められ 漸くこの616頁の新訂版。
1月8日(日) C
「格安エアラインLCCで飛ぼう」
下川裕治 講談社ビーシー1300円
貧乏旅行ライターにして初めて書け
る ローコストキャリア 搭乗記。巻末
の各社のシートピッチ記載は親切。
1月7日(土) C+
「私を宇宙に連れてって」 M・ローチ
NHK出版 2000円。無重力空間で
の人間生理の追求こそが有人宇宙
開拓史。とことん 直球勝負のインタ
ビューで メディアの伝えない細部。
1月6日(金) C
「もしあの写真がネットにバラまかれ
たら」 佐野正弘1200円 エンターブ
レイン。スマートフォンの マルウェア
感染の実態。普及にともない確実に
増えそうな その被害に対する警鐘。
1月5日(木) C
フジモリ式建築入門」 ちくまプリマー
新書 860円。お馴染み藤森照信先
生の建築史講義だが、いつもと違っ
て非常に 違和感。あちこち疑問符。
1月4日(水) B
かたち」 F・ボール 2500円 早川書
房。ヒョウやシマウマの柄はどうして
出来るのか、化学的拡散性によると
いい、さらに形態の発生にせまる刺
激的かつ難解な読物だ 訳は上手。
1月3日(火) C
EUメルトダウン 欧州初 世界がなくな
る日」浜 矩子 朝日新聞出版1300円
ギリシャ危機以降のEU激動からの緊
急出版。問題は大きいが、やや軽め。
1月2日(月) C
電子部品だけがなぜ強い」1600円
村田朋博日経新聞出版社。東大工
出のアナリスト。中身は企業社長へ
のインタビューが主体。未来への視
点はどこにもなし 講演屋のようだ。
平成24年1月1日(日) C
「サイバー・クライム」 J・メン 講談社
2300円。ネット犯罪ノンフィクション
はロシアのハッカーとの対決。うちの
PCも挙動不審 ウィルス汚染様相。
本年も よろしくお願いいたします。