オール読書日記2012年下半期

 

 

 


12月31日(月) C

「保存版 日本の美術館ベスト240完全

案内」ぴあMOOK1200円。情報量は

多いものの、結局美術館建物の設計者

に眼が行っただけで終わってしまった。

それでは、良いお年を お迎えください。


12月30日(日) D

あらかい健康キャンプ村 日本初、化学

物質・電磁波過敏症避難施設の誕生 」

古庄弘枝 新水社1400円 福島会津高

原・荒海山麓 両過敏症の実態を知りた

くて借りたが心理的な面が大きそうだ。


12月29日(土) C

レンズが撮らえた 19世紀ヨーロッパ」

山川出版社 1600円。19世紀後半以

降、欧州の文化史を写真にあわせ8人

が執筆する。王侯貴族と ベルエポック

の芸術家達が主人公の 華麗な世界。


12月28日(金) C

「現代アーティスト事典」 2800円 美術

出版社。クーンズ、ハーストから村上隆

まで−1980年代以降のアート入門 と

の副題。言った者勝ち 書いた者勝ちの

難解な世界 語彙の豊富さがそのキモ。


12月27日(木) C

「網民」の反乱 ネットは中国を変えるか

?』 古畑康雄 勉誠出版1500円。共同

通信デスクによる、中国ネット世論報告

巻末の中国人ジャーナリスト 安替への

インタビューは出色。巻頭に 置くべき。


12月26日(水) C

印章への道−メソポタミアから日本へ

木耳社3800円。1932年生まれの女

流篆刻家による、印章の収集と研究。

たしかに世界文明史の一側面ではあ

るが、流し読みに 終始して しまった。


12月25日(火) C

スモーカーズ・サバイバル・マニュアル

片岡 泉 マガジンハウス1200円。イラ

ストは寄藤文平。真面目な喫煙者のた

めに。ここまでして喫わなきゃならんの

か、と止めて17年目の上から目線だ。


12月24日(月) C

「増補最新版 人間国宝事典 工芸技術

編 芸艸堂3000円。陶芸・染織・漆芸・

金工・木竹工・人形・ 諸工芸・手漉和紙

各分野 重要無形文化財認定者総覧。


12月23日(日) C+

「古代の鉄と神々」 真弓常忠 学生社

2400円。1960年の初刊以来増補第

3版という 1937年生まれ皇學館大名

誉教授の自説展開。弥生時代 植物根

に生ずる褐鉄鉱の利用と、初期信仰。


12月22日(土) C

「日本人が知らない 県民地図」ライフ・

リサーチ・プロジェクト編 838円 青春

出版社。雑学ばやりのご時世、このて

いどのネタでは、とても満足できない。


12月21日(金) C+

「地図で読む 昭和の日本」 今尾恵介

白水社1900円。現存する地形図を読

みビジュアルな地域史を組み立てる試

み。鉄道・地名への造詣の深さを駆使

して それを実現。文句なしに面白い。


12月20日(木) C

「日本全国温泉番付」婦人画報2012

年12月号別冊付録 温泉博士 松田忠

徳教授と考えた 平成25年版。横綱か

ら前頭十六枚まで 東西28ヶ所の源泉

かけ流し、加水・加温なしの温泉と宿。


12月19日(水) C

「新・木製建具デザイン図鑑ハンドブッ

ク」エクスナレッジ2800円。普請道楽

の極地 木製建具の世界。多少勉強に

なるかなと思って読んではみたものの

ほぼ 今までの知識の範囲を脱せず。


12月18日(火) C

「美食・怪食 うんちく事典」 狩野敏也

里文出版 1500円。食に関する雑学

編は NHK出身の女子大名誉教授。

やや上から目線が気に 感想はなし。


12月17日(月) C+

「世界のお金は日本を目指す」徳間書

店1500円。経済評論家・岩本沙弓著

世界同時不況の中でなぜ円高が進む

のかのレクチャーは明快。ただ刊行は

8月、尖閣以降の経済状況判断は ?


12月16日(日) C

寺社に泊まる 全国 宿坊ベストガイド

スタジオパラム メイツ出版1600円。

善光寺や高野山など有名どころから

各地の寺院・神社まで 102ヵ所の紹

介で 宿坊旅派にとっては バイブル。


12月15日(土) C

関東・甲信越 戦国の古城・名城 歩い

て巡るベスト100」清水克悦 メイツ出

版 1600円。中世山城・廃城めぐりの

ガイドブック。128頁の小本ながら い

い値段 我が飯田城も1/4頁に紹介。


12月14日(金) C

「耐震、制震、免震の科学」日刊工業

新聞 B&Tブックス1400円。高層建

築研究会・編著による おもしろサイエ

ンス 内容は難しさと優しさのバランス

が悪く、よくわからないまま読了した。


12月13日(木) C

「世界ふしぎワンダーライフspot 50」

河出書房新社 1400円。同社の絶景

あるいは名景シリーズ50は 「なぜ こ

んなところで?」 と題された不思議風

景編ではあるが、それほどでもない。


12月12日(水) C+

「SF挿絵画家の時代」 大橋博之

本の雑誌社 1800円。昭和30年の小

松崎茂から、40年間のSFアート作家

71人。挿絵系・イラスト系・芸術系・漫

画系など。 「SFマガジン」 連載加筆。


12月11日(火) C

「世界の広場」 バイ・インターナショナ

ル 1800円。世界の… シリーズの小

型写真集。有名な広場がズラリと。

ここでも残念ながら日本の出番なし。


12月10日(日) C

「雑学事典」 東京書籍 2200円

東京雑学研究会編 による。同書籍の

「雑学大全」および 「同 PART2」を合

本し 縮刷したものだという。参考文献

録まで含め799頁。ホント長かった。


12月9日(日) D

「わたしがみつけたもの」 松尾たいこ

ランダムハウスジャパン1300円。伊

勢神宮125社を 5日間でまわっての

貼り絵風イラスト 絵本では人気の若

手らしいが、神社の雰囲気は、皆無。


12月8日(土) C

「集落営農/農山村の未来を拓く」

新評論2500円。関満博先生の現場

シリーズ。大阪市大松永佳子准教授

との編著は、全国11の集落営農のレ

ポート。上伊那郡飯島町も登場する。


12月7日(金) C

「松丸本舗主義」 松岡正剛 青幻社

1800円。丸善とのコラボ書店の記録

読書好きだが、本への思い入れはな

いのでそうですか との感想。513頁

厚さ4cm。本好き有名人多数登場。


12月6日(木) C

コンサルタントの「お仕事」と「正体」が

よ〜くわかる本』 岩崎剛幸 秀和シス

テム 1200円。船井総研の上席コン

サルタントが 就活生のために書いた

もの。まあ大変な商売ではあるなあ。


12月5日(水) C

「刀装具鑑賞画題事典」 福士繁雄

里文出版5714円。有名品320点を

並べる趣味本。なかでも中国や日本

の故事を 題材にしたものが半数。侍

の意地あるいは お洒落を垣間見る。


12月4日(火) C+

占の文化誌」 棚木恵子 三弥井書店

2000円。前半が陰陽道などその文

化史的考察。後半は暦・易・九星術・

気学の技術的考察。シンプルかつ的

確な記述、大学講師で臨床心理士。


12月3日(月) C

「ネーミングがモノを言う」 飯田朝子

中央大学出版会1200円。中大商教

授のネーミング論 後半は東京スカイ

ツリーの名前が、決まるまで。上京で

の高速バスの車内にて読み終えた。


12月2日(日) C

ガイドブックに絶対載らない 海外パッ

ク旅行の遊び方・歩き方」 佐藤治彦

アスペクト 1200円。経済評論家・放

送作家・ジャーナリスト と多方面で活

躍の旅行好き、の個人的薀蓄放談。


12月1日(土) C+

世界の99%を貧困にする経済」 徳間

書店 J・E・スティグリッツ 1900円 上

流層に増税し それを原資の公共投資

で中間層の雇用を、とノーベル賞教授

ここらが 世界経済の今後の潮流か。



11月30日(金) D

「洗脳広告代理店 電通」 苫米地英人

サイゾー1300円。スポンサーの顔色

を伺う大メディア、それを取り持つ広告

代理店の構図。そのトップに 君臨する

電通の実態 をあばくにしては感情的。


11月29日(木) C

「教科書に載っていない USA語録」

町山智浩 文藝春秋1000円。「週間文

春」 コラムの単行本化。米在住映画評

論家による、大メディアの伝えない知ら

れざる アメリカの姿を活写の 415頁。


11月28日(水) C

中小都市の「B級グルメ」戦略』新評論

一橋大・関満博 古川一郎両教授の研

究室の面々による地域経営レポート。

ただ2008年刊と少々古い。その後の

B級グルメの盛況は目を見張るほど。


11月27日(火) C

見てすぐできる!「たたみ方」の 早引

き便利帳』 青春出版社 952円。いつ

もは投げ出すこの出版社だが これは

便利だ。衣類から日用品・冠婚葬祭ま

で。要は矩形に畳み込むことみたい。


11月26日(月) C

「世界の寺院」パイ・インターナショナ

ル 1800円。ピエ・ブックス協力小型

写真集。内容は2/3がイスラムのモ

スク 残りがヒンズーや東南アジアの

仏教寺院や中国・韓国 日本はなし。


11月25日(月) C

「月の名前」 (株)デコ 2500円

詩人・高橋順子と、写真家・佐藤秀明

による小学館のシリーズ「雨の名前」

「風の…」「花の…」 に続くもの。今回

やはり かなりロマンチックな雰囲気。


11月24日(土) C

「幻の街道」をゆく』七尾和晃 東京大

学出版会1600円。金沢・塩硝の道、

八王子・絹の道、諏訪・海苔の道など

やや 感傷的文体の1974年生まれ。


11月23日(金) B

チンパンジーはなぜヒトにならなかっ

たのか」J・コーエン 講談社2800円

99%の遺伝子が一致するのに似て

につかぬ兄弟。それを求めての科学

作家。話が長すぎるも スケール大。


11月22日(木) C

最新版 日本夜景遺産」 河出書房新

社2400円。夜景評論家の丸々もと

お と夜景写真家の丸田あつしによる

2012年版、全国各地の夜景遺産。


11月21日(水) C

「長崎の教会」 白井 綾 平凡社

1995円。明治初期の キリスト教解

禁以降の、とくに 棟梁・鉄川与助の

関わった 教会の写真集。女性写真

家らしく ロマンチックな描写と製本。


11月20日(火) C

「2100年の科学ライフ」 ミチオ・カク

NHK出版 2600円 ひも理論の物理

学者の想像する 2100年の世界。人

類の全てにわたって 専門家へのイン

タビューから、未来科学の哲学まで。


11月19日(月) C

ゼロからトースターを作ってみた」 飛

鳥新社 T・ウェイツ 1400円。英のデ

ザイン学生。ブログで、大反響を呼ん

だ素材から作るというバカバカしさは

愉快だが 後半文明論となり興ざめ。


11月18日(日) C-

白州家としきたり」 白州信哉 小学館

1100円。「週間ポスト」 の連載加筆

だというが、白州次郎・正子および小

林秀雄の孫というだけだが内容的に

は単なる歳時記の域を出ないもの。


11月17日(日) C

「空き家・空きビルの福祉転用」

学芸出版社3800円。日本建築学会

による、地域資源のコンバージョンの

参考書。老人福祉施設・各種支援施

設・保育園などへの 転用実例多数。


11月17日(土) C

「名古屋 すてきな雑貨屋さん」

メイツ出版 1600円。なぜかグルメな

ど名古屋の店を紹介する東京の出版

社の小型ムック。感想はありません。


11月16日(金) C

「団地の空間政治学」 原 武史 NHK

ブックス 1200円。高度成長期の象

徴としての団地をその自治会活動か

ら、政治学的にとらえようとする試み

丹念な資料の収集で活写している。


11月15日(木) C

「世界の名作椅子ベスト50」エクスナ

レッジ 1800円。テレンス・コンランが

創設した デザインミュージアムによる

編集。ここにあげた50の椅子の選定

に関しては、大いに異論を唱えたい。


11月14日(水) B

海図の世界史 「海上の道」 が歴史を

変えた』 宮崎正勝 新潮選書1400円

プトレマイオスの世界図 から始まる、

まさに海上交通史の詳細は興奮する

内容。著者は元北海道教育大教授。


11月13日(火) C

「日本のワイナリーに行こう 2013」

イカロス出版 1900円。特集は 甲州

ワインのムック。全国のワイナリーの

情報量はすごいものの 同じような記

述で、結局は 拾い読みに終始した。


11月12日(月) C

「クイズでわかる 近代建築100の知

識」 彰国社1800円。五十嵐太郎の

建築史楽会の編集による、新書版の

クイズ本だが いまさら面倒くさいワ。


11月11日(日) C

「農家が教える 自給エネルギーとこ

とん活用読本」農文協 1143円。同

社の月刊「現代農業」記事の再構成

太陽光・水力・風力・バイオマスなど

農家だからできる実践例の紹介だ。


11月10日(土) C

2050 老人大国の現実」 東洋経済

新報社1800円。小笠原泰・渡辺知

之共著。大部分が 眼を覆いたくなる

将来日本の惨状予測 最後1/10で

高齢者ナショナルミニマムの提案。


11月9日(金) C

MITメディアラボ」F・モス 早川書房

2000円。同所3代目の所長による

様々な製作が いかにして大きな結

果につながったか なお伊藤穣一が

4代目。新しい建物設計は槙文彦。


11月8日(木) C

「世界の建築家図鑑」 K・パウエル

原書房5800円 同社のビジュアル

歴史人物シリーズ ルネッサンスの

F・ブルネルスキーから始まる建築

の巨人たち 最後はなんと隈研吾。


11月7日(水) A

「最高齢プロフェショナルの条件」

徳間書店1400円。副題「これがで

きれば 好きな仕事で一生食べてい

ける!」 違うぜ 感動的な生き方の

記録だ。とくに最後は 泣かされた。


11月6日'火) C

「天井大全」 日経アーキテクチュア

3800円。前半は 大地震時の天井

落下の防止策について、後半に 環

境計画と デザインについて。とても

「大全」とは、言えないではないか。


11月5日(月) C

山ふたり 中央・南アルプスほか編

三輪敏弘・和恵 2381円 春風社。

金沢に在住の夫婦の山行記。ほか

にも同様著書多数。敏弘さんは平

成18年に多発性骨髄炎で死去。


11月4日(日) C-

「カメラが撮らえた 会津戦争」 新人

物往来社 1800円。「歴史読本」編

集部の編による 会津落城までだが

古写真があるかと思えば、ほとんど

が記念館の物品写真と 羊頭狗肉。


11月3日(土) C

「上下水道がわかる本」 長澤靖之

技術評論社 1980円。同社のしくみ

図解シリーズは 浄水から循環利用

まで最重要インフラの上下水道を理

解する、を副題とする 初級入門編。


11月2日(金) C

神徒像図鑑 神徒になった動物たち」

福田博道 新協出版社 2500円。日

本参道狛犬研究会の会員で 在野の

研究者。足で集めた、各地の神社の

石像を記録。いわれの記述が貴重。


11月1日(木) C

「三菱一号館美術館」 三菱地所・編

1100円 武田ランダムハウスジャパ

ン。前半は復元工事、後半は美術館

開館と 展示内容などを綴った小本。



10月31日(水) C+

「テレビの日本語」 加藤昌男 800円

岩波新書。1943年生まれのNHKア

ナウンサーの日本語論 テレビの歴史

を振り返りながら、現在と将来を 考え

るのだが、言いたいことは十分理解。


10月30日(火) C

「ニッポンの洞窟」1600円イカロス出

版。イカロスMOOK今回は洞窟趣味

に対応。溶岩洞 海蝕洞 鍾乳洞に加

え人工洞窟と相変わらずのコアぶり。


10月29日(月) B

都市は人類最高の発明である」NTT

出版 E・グレイザー3300円 J・ジェ

イコブス と対極のハーバード都市経

済学教授。都市の社会近接性こそ大

切だ、という考えは十分理解できる。


10月28日(日) C

宮本常一とあるいた昭和の日本 13」

農文協 あるく みる きく双書 2800円

関東甲信越Bとして テーマ別では

なく各地の見聞録を 雑学的にまと

たもの それはそれで貴重な資料。


10月27日(土) C

「55歳からのフェイスブック」 小川和

也 海竜社1500円 キャッチフレーズ

に〈 あなたにも「あっ!」と驚く明日が

待っています!〉 と良いことばかりだ

けれど今のところ必要性は感じない。


10月26日(金) C

傑作眼鏡大全」世界文化社3300円

眼鏡Begin責任編集で、世界の100

ブランドの新作・定番を1000本収録

の豪華ムック 今さら替えたくもない。


10月25日(木) C

「御所の器」 池 修 光村推古書院

3800円。総アート紙のオールカラー

江戸中期から明治まで宮中で使われ

た磁器は京大医准教授コレクション。


10月24日(水) C

「まち歩き」をしかける』 茶谷幸治

学芸出版社 1700円。 まち歩き こそ

まちづくりの信念で、長崎や大阪のま

ち歩きを通じて コミュニティ・ツーリズ

ムを提唱のプロデューサー 説得力。


10月23日(火) C

「鉱山をゆく」 イカロス出版1600円

一貫してコアな趣味を追求するイカロ

スMOOK、今回は工場萌えと廃墟の

ダブル志向 を満足する内容で どちら

かといえば 閉山した鉱山探訪が主。


10月22日(月) C

「地域を豊かにする働き方」 関 満博

つくまプリマー新書780円。一橋大名

誉教授によるレポートは、震災後の東

北の中小企業。そこに 将来の日本社

会の進むべき道の解答があるという。


10月21日(日) C

「世界の美しい本」 グラフィック社

2800円。同名コンクールの 入選作品

のコレクション。たしかに美しくはある。

しかし凝りに凝った製本には、何かしら

空しいものを 感じてしまうのも事実だ。


10月20日(土) C

川ガキ」 村山嘉昭 飛鳥新社1500円

川遊びの子供を追って 全国を取材す

る写真家。有名な 郡上八幡の飛び込

みをはじめ、今や貴重な川遊び風景。


10月19日(金) C

宮本常一とあるいた昭和の日本 24」

農文協 あるく みる きく双書 2800円

祈りの旅と題して、花祭り・四国遍

路・山伏神楽・石塔・小絵馬などの

取材記録他。 この分野には興味。


10月18日(木) C

2030年 超高齢社会 破綻を防ぐ10

のプラン」 東洋経済新報社1500円

東大鎌田実教授を中心の、ジェントロ

ジー・コンソーシアムがまとめた道筋

47企業が協力だが、違和感ばかり。


10月17日(水) C

「ギャルと不思議ちゃん論 女の子た

ちの三十年戦争」 松谷創一郎 原書

房2200円。コギャル誕生以来の女

の子の型録を解き明かそうとする社

会学リサーチャー ご苦労さんです。


10月16日(火) C

「美術屋・百兵衛 No.19」 麗人社

500円。今まで存在を知らなかった

美術雑誌。全国の県別に 特集を組

んでいるらしく今回は夢二を中心に

桃太郎伝説や岡山県美術館散歩。


10月15日(月) B

「カブーム!100万人が熱狂したコ

ミュニティ再生プロジェクト」 D・ハモ

ンド 英治出版1900円。昨日の本と

正反対 劣悪環境に生まれるも遊び

場 2000ヵ所建設 NPOリーダー。


10月14日(日) D

「その手に乗ってはいけない!」

辛 淑玉 ちいさいなかま社1600円

怒りはどんどん先鋭化、生きてきた

個人の感情への、優しさはない。正

論だとしても2度と読むことはない。


10月13日(土) C

「 レンズが撮らえた 幕末の写真師

上野彦馬の世界 」 小沢健志・上野

一郎 山川出版社 1400円 長崎で

の写真館経営時代を中心に、初め

て見る、人物写真・風景写真多数。


10月12日(金) C

「文明」 N・ファーガソン 勁草書房

3300円。「西洋が覇権をとれた6つ

の理由」が副題 全544頁の歴史書

問題は、このあと中国が覇権をとる

かどうか。著者はやや肯定的かな。


10月11日(木) C

「タイポさんぽ 路上の文字観察」

藤本健太郎 誠文堂新光社1000円

街で見かけたオモシロ看板文字をフ

リーのデザイナーが解説する。ニヤ

りと楽しめる企画 こういうのは好き。


10月10日(水) D

「本気で売り上げを伸ばしたければ

日経MJを読みなさい」竹内謙礼 日

経新聞社1200円。経営コンサルタ

ントの 週3回発行という昔の日経流

通新聞への礼賛は、中身スカスカ。


10月9日(火) C

100のモノが語る 世界の歴史3 近

代への道」 N・マクレガー 2100円

筑摩選書。大英博物館収蔵品から

100点を選んで当時の社会を想像

全3巻の最終巻も、じっくり読んだ。


10月8日(月) C

「湘南・三浦半島 山から海への半

日ハイク」樋口一郎 1333円 東京

新聞。1960年生まれの横須賀在

住 自ら渋山党と称するライターの

思索に富んだ里山歩きには共感。


10月7日(日) C

「和紙の里 探訪記」 菊地正浩

草思社 2500円。銀行を定年退職

後に旅ジャーナリストに転進、全国

300ヶ所の 紙漉きの里・職人を訪

ねる旅。どこでも後継者問題あり。


10月6日(土) C

Googleがほしがるスマート脳のつ

くり方」 W・バウンドストーン青土社

2200円。米の最先端企業での入

社試験問題、ズラズラ最後まで ク

イズ問題が続く。ただ読んだだけ。


10月5日(金) C

「危ない地形・地質の見極め方」

上野将司 日経BP社 3500円。土

木雑誌「日経コンストラクション」連

載再編集。地質コンサルタントによ

る地すべり対策実例は理解不能。


10月4日(木) C

「世界の街道を行く BEST500」

2800円。日経ナショナル ジオグラ

フィック社の いつか生きたい一生に

一度だけの旅シリーズ。3冊目はク

ルマでの地図入りドライブガイド。


10月3日(水) C

紫外線・熱中症を防ぐ日除け」技報

堂出版 川西利昌3200円。日大教

授による大学教科書という感じだが

内容的にはやや不満だ そもそも日

除けをどう考えるか、哲学が必要。


10月2日(火) C

「Social Good 小事典」 市川裕康

講談社 1600円。同社ニュ−スサ

イト 「現代ビジネス」 の掲載から抜

粋。世界のソーシャルメディア なら

びに それを使った社会運動の今。


10月1日(月) C

「世界の食を愉しむ BEST500」

2800円。日経ナショナル ジオグラ

フィック社の いつか生きたい一生に

一度だけの旅シリーズ。美しい写真

と詳しい情報は、まるで旅行気分。



9月30日(日) C

「乱世の名将 治世の名臣」 講談社

中村彰彦 1400円。直木賞作家の

小説執筆過程での、歴史資料から

あちこちに書いた 歴史人物の雑学

エピソードなどを まとめた読物だ。


9月29日(土) C

「老けたくなければファーストフード

を食べるな」 山岸昌一 PHP新書

780円。久留米大教授に よる糖尿

病研究から 老化物質AGEの正体

と、食事などによる予防方法など。


9月28日(金) C-

「検索エンジンに上位表示する方法

教えます」宮崎敬士 東京図書出版

1400円。 メディア コンサルタントに

よる、ホームページ作成の 留意点。

わずか132頁ながらも、この値段。


9月27日(木) C-

コンセプトのつくりかた「つくる」を考

える方法』 玉樹真一郎 ダイヤモン

ド社1500円。任天堂で wiiを開発

したという企画担当 KJ法を使って

の実録譚は、大仰なタイトルだけ。


9月26日(水) C

「過疎地の伝統芸能の再生を願っ

て 現代民俗芸能論」星野 紘 国書

刊行会3600円。既出論文の再構

成。最終章の歌垣論と盆踊り論は

興味の対象、多少想像力を刺激。


9月25日(火) B

闇と暮らす。 夜を知り、闇と親しむ

中野 純 誠文堂新光社 1800円。

暗闇歩きのすすめ。なかなか魅力

的な趣味。巻末の 「夜と闇の用語

辞典」 は秀逸、これで 「B」 評価。


9月24日(月) D

ベールを脱いだ日本古代史」 坂本

政道 ハート出版 1900円。高次意

識トートが語る。最近の古代史研究

を独自解釈して さらに怪しげな存在

をプラス、のトンデモ本も 2刷目だ。


9月23日(日) C

「駄歩だほ日記」上川謙市 彩流社

2500円。おっさんが、歩いた泣い

た「おくのほそ道」と俳句読みの四

国巡礼の次ぎは、芭蕉を追っての

旅 ただし10年前の話 全517頁。


9月22日(土) C

「太平洋のレアアース泥が日本を

救う」加藤泰浩 PHP新書780円。

太平洋の海底の泥にレアアースが

含まれていることを発見の、東大教

授の経過報告。早く 採集しようぜ。


9月21日(金) C

「2011/第52回 BCS賞作品集」

(社)日本建設業連合会による受賞

作はどちらかといえば 大規模な建

築作品13点とさらに特殊な再開発

の2点を、特別賞として紹介する。


9月20日(木) C

快適キャンプマニュアル 改訂新版」

実業の日本社980円。アウトドア総

合誌ガルヴィの編集による、初めて

でもわかりやすい キャンプ・ムック。

快適さを追求した、豪華なキャンプ。


9月19日(水) C

「トコトンやさしい 炭素繊維の本」日

刊工業新聞 B&Tブックス 平泉 徹

1400円。夢の材料 CFRP につい

て 元東レ研究員が概説。将来性を

理解。 今日からモノ知りシリーズ。


9月18日(火) C

「軽井沢週末だより」 伊藤まさこ

集英社1500円。松本在住ライター

の描く四季の軽井沢ライフ。中身は

スノブ感一杯で、まあ勝手にやって

くださいまし というしかないですナ。


9月17日(月) B

雅楽逍遥」 東儀俊美 書肆フローラ

5000円。昨年逝去の雅楽界・重鎮

の随想録大型本は文章が巧みなの

で読んでいて楽しかった。いくらか雅

楽のことが 分かった様な気がした。


9月16日(日) C

「恒子の昭和」 笹本恒子 小学館

1800円。昭和15年 日本初の女性

報道写真家デビュー。以来98歳の

今も現役。そのモノクロ写真集では

見知った昭和の有名人が登場だ。


9月15日(土) A

「ヨーロッパひとコマの旅」 狭間秀夫

牧歌舎1333円。出版社から察する

と自家出版のようだが、その25年に

およぶ旅の思い出を、要領よく編集。

泣かせる話も多い 1934年生まれ。


9月14日(金) C

「どーしてこんなにうまいんだあ!」

椎名 誠 マキノ出版 1333円。アウト

ドア料理24のレシピを中心に男同士

キャンプの真髄を語る。感想はなし。


9月13日(木) C

さっさと不況を終わらせろ」1700円

P・クルーグマン 早川書房。雇用創

出のための財政支出の大幅増額の

ケインズ派。説得力はあるが、問題

は財政出動を続けることへの勇気。


9月12日(水) C

「京都の古庭 庭[にわ]を読み解く」

白幡洋三郎 淡交社 2000円。国際

日本文化センター教授 造園の先生

による京都名庭案内とその文化論。

ちょっと、内容が高度すぎるきらい。


9月11日(火) C

トコトンやさしい 燃焼学の本」日刊

工業新聞 B&Tブックス 久保田浪

之介 1400円。一応読んだものの

飯田市民と図書館に必要な本かは

疑問。 今日からモノ知りシリーズ。


9月10日(月) C

「2050年の世界 英『エコノミスト』

誌は予測する」文藝春秋 1750円

つまりは,世界各国の将来人口構

造から、その未来をなぞる。それだ

けの話だ 解説をふくめて429頁。


9月9日(日) C

「探検家、36歳の憂鬱」 角幡唯介

文藝春秋 1250円。朝日記者退職

のワセダ探検部の出身による 既出

原稿に加筆エッセイは、冒険家論。


9月8日(土) C

「世界の夢の本屋さん2」 清水玲奈

エクスナレッジ3800円。1は見てな

いが書店の大型写真集。カフェ併設

が多いようだ。ここ数年 本は買って

ない、で感想を述べる資格はない。


9月7日(金) C

「ポールで歩こう」 藤田隆明 北海道

新聞社 1500円。シニアのためのノ

ルディックウォーキング入門 の小本

専用ポールを使った4足歩行の実践

だ その時のために覚えておきたい。


9月6日(木) C

「イラスト図解 インターネットがつなが

るしくみ」 音葉 哲 日東書院 1300円

「1冊でわかるネットワークの基本と通

信の実際」とうたっているが、全然わか

らんじゃないの また図解の意味なし。


9月5日(水) C

再生資源の宝庫 廃車が生まれ変わ

る」 山口徳行1500円ダイヤモンド社

伊藤忠から 自動車リサイクル会社の

社長へ、100%のリユース・リサイク

ルへの挑戦。後半は息切れ半生記。


9月4日(火) A

「完訳 日本奥地紀行 2」 3200円

平凡社。今回は 新潟から山形を通っ

て秋田 さらに青森へ、イザベラ・バー

ドの旅は続く。明治11年夏の東北の

田舎の様子が眼に浮かぶ 観察眼。


9月3日(月) C

「全国ベストトレイル下」 山と渓谷社

2000円。ワンゲル ガイド ブックスの

シリーズ第8巻は北・中央アルプスを

含み 屋久島までの西日本編、23トレ

イル。というか 昔風に言えば縦走路。


9月2日(日) C

「図解 新幹線運行のメカニズム」

川辺謙一 講談社ブルーバックス880

円。巨大なシステムとしてのほぼ完成

された新幹線のダイヤ作成から、出発

準備と保守点検まで、の初級編かな。


9月1日(土) C

新産業連関図−急成長する5大市場

を読む」日経新聞出版社1300円。ス

マホ、エコカー、航空機、スマートハウ

ス、次世代テレビ。その最先端技術の

動向を、同新聞記事の加筆・再構成。



8月31日(金) C

「イラスト図解 城」日東書院1500円

城の基本知識と戦いのための構造が

わかる、と銘打った入門編。巻末には

全国138城ガイド付。飯田城は無視。


8月30日(木) C+

変りゆく日本の家族」 ミネルヴァ書房

3800円。エズラ・ヴォーゲルの元妻

ソーシャルワーカーのスーザン・Vに

よる、日本の3家族の三代記。母親と

同時代のためか リアリティを感じた。


8月29日(水) C

「花祭りの起源−死・地獄・再生の大

神楽」 山崎一司 岩田書院 5400円

天竜川中流域の 三遠南信地域の霜

月神楽について、地元研究者の詳述

熊野修験道の儀式がルーツとする。


8月28日(火) C+

「水危機 ほんとうの話」 沖 大幹

新潮選書1500円。東大の水文学の

教授。冷静に 世界・日本での現状と

過去を述べるのだが、書きたいことが

ありすぎる感じ ついていくのに苦労。


8月27日(月) C

「紙あそびのデザイン−DMからパッ

ケージ、プロモーションツールまで 」

グラフィック社3800円。香港発のデ

ザイン本 「Hands On」 の日本語版

アイデアに詰まった時に、パラパラ。


8月26日(日) C

「男のうつ」治らなくても働ける!』

石蔵文信 日経新聞出版局1600円。

心療内科の阪大准教授 休職しないで

治す、というのが自論。同時に なかな

か幅広い視野での日本社会の考察。


8月25日(土) C+

「遺伝子の不都合な真実−すべての

能力は遺伝である」 安藤寿康 ちくま

新書 780円。双子児研究 から行動

遺伝学が専門の慶大教授。タブー視

も、それへの基本的な態度を論述。


8月24日(金) C

「軽井沢の自由研究」 升本喜就

杉並けやき出版1000円。NEC退職

の1944年生まれ、軽井沢での別荘

生活30数年 軽井沢検定2級の知識

で造った、自家出版みたいな小本だ。


8月23日(木) C

「全国ベストトレイル上」 山と渓谷社

2000円。ワンゲル ガイド ブックスの

シリーズ第7巻で地形図はもとより高

低図付 要所写真の小型ムック 北海

道から南アルプスまで、28トレイル。


8月22日(水) C-

異貌の人々 日常に隠された被差別を

巡る」 上原善弘 河出書房新社1600

円。被差別部落評論家、大宅壮一ノン

フィクション賞受賞以前の海外放浪体

験での あちこち既出原稿加筆・集成。


8月21日(火) C

「日本の元号」 新人物往来社714円

歴史と元号研究会・著、平成から大化

まで南北朝を含め 247の元号を逆に

たどり、その由来と意味さらには 主な

出来事までをもつづった新往来文庫。


8月20日(月) C

0点主義 新しい知的生産の技術57」

荒俣 宏 講談社1400円。怪人アラマ

タ先生の、体験的人生論である。理解

できる点は 多いけれど、感想はない。


8月19日(日) C+

「ヒトは120歳まで生きられる−寿命

の分子生物学」 杉本正信 ちくま新書

740円。ほぼ 全方位を見渡しての寿

命論はわかりやすい さらに再生医療

までをも視野に入れた 一般常識編。


8月18日(土) C

「伝統都市・江戸」 吉田伸之 東大出

版会 6000円。面白そうな書名だが

内容は 江戸の社会構造に関する論

文集。あまりにも細部すぎ全体像見

えず こういう研究があることを記憶。


8月17日(金) C

「山と山小屋」 平凡社1500円

小林百合子が文 野川かさね が写真

を担当、週末に行きたい 17軒 として

山小屋を紹介。いかにも そんな体裁

の山ガール向け、小型ムックである。


8月16日(木) C+

「幕末維新に学ぶ現在 3」 山内昌之

中央公論新社 1800円。全3巻の最

後、やはり格調のある文章で 英傑や

ら逆の人物までを取り上げ現在の政

治家との対比。リーダーシップ とは。


8月15日(水) B

「幕末維新に学ぶ現在 2」 山内昌之

中央公論新社1800円。イスラム史が

専門の東大教授による、幕末人物評。

産経新聞連載時から注目。人間の教

養・胆力・運について考えさせる内容。


8月14日(火) C

「米山勇の名住宅鑑賞術」TOTO出版

2800円。明治から昭和まで定評ある

名住宅17邸を ゆかりの研究者などと

訪問。その空間を味わう、至福の時間

著者は、江戸東京博物館の 研究員。


8月13日(月) C

「フリーで働く!と決めたら読む本」

中山マコト 日経新聞社1500円。正論

である。問題は 何時まで強気でいられ

るか、だ。フリーを30年続けてきた身と

しては 成功話にも鼻白む思いもする。


8月12日(日) C

「新版 知っておきたい 壁面緑化のQ&

A」 鹿島出版会2000円。(財)都市緑

化機構の 特殊緑化共同研究会・編で

2006年初刊が好評につき新版。壁面

緑化のABCだが、考え方は理解した。


8月11日(土) C

「こどもたちを犯罪から守るまちづくり」

中村 攻 晶文社1600円。東京都葛飾

区での実践活動や、考え方をレポート

の千葉大名誉教授。だが 座談会や報

告集の再録などで、面白みは少ない。


8月10日(金) C

100のモノが語る 世界の歴史2 文明

の誕生」 N・マクレガー 1900円 筑摩

選書。大英博物館収蔵品から 100点

を選び、当時の社会を想像する全3巻

意外な世界史という趣き、はあります。


8月9日(木) D

「二世帯交居幸福論」 メディアファクト

リー1000円。ミサワホーム"いい住ま

い”研究プロジェクト編。暮らし"交わり

”幸せ"ふくらむ"といいことばかりの同

社のカタログ本。全く感想ありません。


8月8日(水) C

「ビッグデータの衝撃」 城田真琴 東洋

経済新報社 1800円。クラウド社会の

伸展により 得られるデータも膨大な量

それをいかに活用するか そんな人材

データサイエンティスト、の必要性。


8月7日(火) C

「テキスタイル用語辞典」 成田典子

テキスタイル・フリー 3600円。服飾関

係者の常備本 全598頁を門外漢がお

勉強。それなりの知識に なったのか。


8月6日(月) C

「出版メディア入門 【第2版】」 科学評

論社2700円。2006年初刊で刷を重

ね さらに電子化の波の中で めまぐる

しく変化していく業界を反映して第2版

大学教科書 あるいは、就活テキスト。


8月5日(日) C

地下水は語る−見えない資源の危機

守田 優 岩波新書 760円。土木研究

所から芝工大教授の、都市地下水理

学の概要だが、既存知識の 範囲内。


8月4日(土) C

宮本常一とあるいた昭和の日本 22」

農文協 あるく みる きく双書 2800円

けもの風土記と題され周防の猿廻

しと、猪・熊とマタギ報告。方言での

聞き書きは、読みづらくて 本当に嫌。


8月3日(金) C

「天下の茶道具、鑑定士・中島の眼」

淡交社 1900円。マンガ「へうげもの」

のNHKアニメ化に 際し茶道具の名器

を訪ねる旅。お馴染み 中島誠之助の

案内による 三十六の名品の実見記。


8月2日(木) C

「新・東京圏 これから伸びる街」

増田悦佐 PHP研究所1500円。ズバ

ズバと、あちこち斬りまくる経済評論家

による東京街歩き。伸びるか伸びない

かより 著者の好みの店歩きのようだ。


8月1日(水) C-

「とことんやさしい スマートコミュニティ

の本」 日刊工業新聞社 B&Tブックス

1400円。(独法)新エネルギー産業技

術総合開発機構(NEDO)による、やさ

しすぎて、得るところ何もないという本。



7月31日(火) C

「自滅する選択」 池田新介 東洋経済

新報社1800円。先延ばしして後悔し

ないための新しい経済学だそうだ。合

理的判断するはずの人間が、なぜ不

合理な選択をとるか、の行動経済学。


7月30日(月) C

宮本常一とあるいた昭和の日本 23」

農文協 あるく みる きく双書2800円

テーマは漆塗り・漆掻き・太鼓胴・柿・

碗 祖父・仙吉の実家が柿渋屋だった

ので 柿渋の匂いを思いつつ読んだ。


7月29日(日) C

「3万人調査で読み解く日本の生活者

市場 ニューノーマルがわかる88のポ

イント」 三菱総研1700円。2012年6

月実施 WEBアンケート調査。設問数

2000で今後10年間毎年実施予定。


7月28日(土) C+

「ニッポン時空写真館 1930-2010」

二村正之 誠文堂新光社 2800円。同

社の 「日本地理風俗大系」 全18巻の

風景写真の80年後を 7年に渡り 全国

撮り歩いた専門学校講師。貴重脱帽。


7月27日(金) C

「実用 登山用語データブック」

山と渓谷社 1980円。ひところの中高

年一色に、山ガールをはじめ若年層も

増えてきて、本屋にも山雑誌が溢れて

の出版。素人にもわかりやすい内容。


7月26日(木) C

「包丁大全」 ワールドフォトプレス

2000円。mono 特別編集 ワールド

ムック。和包丁の世界では 有名な堺

包丁を中心として、砥石や研ぎまで。


7月25日(水) C

「ノマドワーカーとしての生き方」

立花岳志 東洋経済新報社 1500円

プロ・ブロガーの43歳が、そのデジタ

ル生活を得々と語る。「生き方」だから

文句は言えないけど、勘弁してよね。


7月24日(火) C

「東京バス散歩」 白井いち恵

京阪神エルマガジン社1200円。都内

を走るバス路線から11路線の案内は

若い女性向きの小型本。感想はなし。


7月23日(月) C

「 プロイセン・ドイツが観た幕末日本

オイレンブルク遠征団が残した版画、

素描、写真」 1860年に日本を訪問し

た 詳細記録を、独・英・日 3カ国語で

解説は 150周年記念出版のようだ。


7月22日(日) C

「機械より人間らしくなれるか? AIと

の対話が 人間でいることの意味を教

えてくれる」 B・クリスチャン 2800円

草思社。チューリングテストでの コン

ピューター科学兼哲学者の想像力。


7月21日(土) C

呼吸の極意」 永田 展 講談社ブルー

バックス 800円。大学教授歴任の運

動生理学者。とくに 長く吐く息の大切

さを指摘する、それによって自律神経

系を調整し 健康体をつくる という話。


7月20日(金) C-

「屋根裏プラハ」 田中長徳 新潮社

2000円。写真家・チョートクさんの思

い入れにお付き合い。ほぼ 同時代の

74年、プラハには 4泊している。それ

ほどの 重い空気は感じなかったが。


7月19日(木) C

「昭和幻風景 山本高樹ジオラマ作品

集」 大日本絵画 4700円。失われた

昭和風景のジオラマを、1/25で作り

続けるフリーモデラー わかるが人形

の姿勢が良すぎるのが 気にかかる。


7月18日(水) C

「図説 パリ魔界伝説」 F・カヴァリエ

原書房 2400円。ノートル=ダム大聖

堂から 始まるパリ散歩。錬金術やフ

リーメイソンの図柄を、楽しみながら

サン=ミッシェル広場まで と歩くのだ。


7月17日(火) C

「Dr菊池の金属アレルギー診察室」

東京堂出版 1800円。荒川区で皮膚

科医院を経営する菊池新・医師 金属

アレルギーで生じる皮膚疾患はとくに

歯科金属に注意すべし、との警鐘だ。


7月16日(月) C

「里山・遊休農地を生かす」 2600円

農文協。同社地域の再生シリーズ17

は「新しい共同=コモンズ形成の場」が

副題で 4人の執筆による。なかでも草

原・草地利用の歴史に 興味をもった。


7月15日(日) C

「シェアする道路-ドイツの活力ある地

域づくり戦略」 技報堂出版2800円。

S・エルファディング(女性交通工学研

究者)の早大での学位論文 指導教官

浅野光行・卯月盛夫、3者での 共著。


7月14日(土) C

「韓国で日本のテレビ番組はどう見ら

れているのか」大場吾郎2400円 人

文書院。日テレ出身の佛教大教授。

韓国のTV事情から最終的には日本

の番組の国際競争力・問題点など。


7月13日(金) C

「ホテル博物誌」 富田昭次 青弓社

2000円。世界のホテルのエピソード

を 綴った雑学編。ホテル専門誌編集

長からフリーに、同じ様な著書多数。


7月12日(木) C

香料植物」 吉武利文 法政大学出版

局 3000円。ものと人間の文化史シ

リーズ。黒文字・薄荷・柚子・モミ・石

昌・琥珀・橘・杉・樟脳・ラベンダー・ヒ

バの文化史。自称 香りデザイナー。


7月11日(水) C

空き家急増の真実 放置・倒壊・限界

マンション化を防げ」 米山秀隆 日経

新聞出版社 1600円 富士通総研研

究員。入門編というか 半分は現況調

査結果。残りが先進地の対策紹介。


7月10日(火) C

だし とは何か」アイ・ケイ コーポレー

ション3800円。さながら 「だし大全」

といった雰囲気の 料理者向け。和風

から 西洋・中国・韓国までと幅広い。

監修を 熊倉功夫・伏木亨が担当だ。


7月9日(月) C-

「秘密基地の作り方」 尾方孝弘

飛鳥新社1300円。日本キチ学会を

設立の熊本の建築家。ほのぼのとし

た、のりたけ のイラストは、いい味も

全体それほどの想像力は感じない。


7月8日(日) C

「分散型エネルギー入門」伊藤義康

講談社 ブルーバックス 1060円。

電力の地産地消と 再生エネルギー

の活用、とその概要を淡々と述べる

もう少し私情を交えて欲しいところ。


7月7日(土) C+

「地図を歩く」 堀 淳一 河出書房新

社 2600円。1926年生まれ 北大

物理学教授だったが、地図フリーク

として有名。昭和49年刊の復刻版

で廃線紀行は、さすがに格調高し。


7月6日(金) C

「大道具で楽しむ日本舞踊」新典社

中田 節 2000円。京都の大道具会

社の代表取締役が日本舞踊の舞台

での大道具の定式を述べる、小本。


7月5日(木) B

「 図説 台所道具の歴史」 山口昌伴

日本図書センター 25000円。初刊

1978年の復刻版でクセのある文体

だが図版内容の濃さは まさに圧巻

後世へ伝える資料としての貴重本。


7月4日(水) C

「男の休日 着こなしの方程式」

森岡 弘 講談社 1300円。長らくの

ファッション雑誌編集長の経験から

四季のカジュアルスタイルと、クール

ビズへの対応を指南する小型本だ。


7月3日(火) C

「全国トレランコースガイド」 鈴木 毅

竢o版社1500円。最近周辺でも増

えたトレイルランニング。その第一人

者による案内本。尾根道の下りがキ

モのようだ。巻末には 野湯案内付。


7月2日(月) C

「金継ぎ一年生 本漆で、やきもの、

ガラス、漆器まで直します」 文化出

版局 1500円。工芸家の山中俊彦

の指導で金継ぎ修理のイロハ・ムッ

ク。余裕があれば 挑戦してみたい。


7月T日(日) C

「昼のセント酒」 久住昌之 カンゼン

1300円。漫画家の昼間からの銭湯

と近くの居酒屋訪問記 全十話。挿絵

は和泉晴紀が担当 最初は面白かっ

たが だんだんとどうでもよくなった。


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