オール読書日記2013年上半期
6月30日(日) C
「世界のヘンな建物」 R・スレイビッド
エクスナレッジ1800円。現題はMIC
RO very small buildingsいわゆる
極小居住空間建築。建築学生コンペ
案・建築家自邸など、実験作ズラリ。
6月29日(土) B
「信州観光パノラマ絵図」信濃毎日新
聞出版部1700円 今尾恵介の「全国
鐡道旅行絵圖」に倣い 長野県立歴史
館所蔵同様図集成。お馴染み初三郎
常光など。当時の地形図ほか 完璧。
6月28日(金) C
日本を歩く ウォーキング-こころとか
らだの健康を求めて」宮下充正 冨山
房インターナショナル1600円。東大
名誉教授1932年生は各種の歩く会
会長。あちこちの歩く大会記録が主。
6月27日(木) C
「超小型モビリティが1日でよ〜く わ
かる本」 森口将之 1300円 秀和シ
ステム。地方の高齢化・過疎化に対
応できる、交通システムになりうるか
全般的に、抜かりなくは書けている。
6月26日(水) C
「富士山登頂ガイド2013」 竢o版社
900円。PEAKSランドネ共同編集。
この夏、世界遺産の富士山へ!と初
心者向けの 4ルート解説や山小屋情
報、下山後の温泉まで 満載ムック。
6月25日(火) C
「Access To Materials」 脇田 玲
BNN2600円。慶大准教授。デザイ
ン/アート/建築のための マテリアル
コンピューティング入門 とあり、糸や
布を使っての 電子工作。わからん。
6月24日(月) C
「命を救った道具たち」 橋大輔
アスペクト1600円。米の探検家クラ
ブ会員という 冒険家の道具論。やや
気障ったらしい文章が、充満している
が作家をも自称するだけに お上手。
6月23日(日) C
「断熱・防湿・防音が一番わかる」
技術評論社 1880円。しくみ図解シ
リーズで快適で環境にやさしい住居
の実現方法との副題だ 内容的には
住宅の新築を考える素人向けかな。
6月22日(土) C
「アーティストになる基礎知識」
美術出版社1800円。専門誌「美術
手帳」の既出特集再編集。これを読
めば誰でもなれそう。それが本当に
いいのかどうか考えされつつ読了。
6月21日(金) C
すぐわかる ヨーロッパの装飾文様」
鶴岡真弓・編著 東京美術 2000円
ケルト文化研究の 第一人者の案内
で、ヨーロッパの装飾美術5000年
「美と象徴」の世界への 華麗な旅。
6月20日(木) C
木造建築の科学」 谷村康行 日刊工
業新聞社1600円。B&Tブックスお
もしろサイエンス・シリーズで高層建
築研究会編。中学生向け という感じ
の内容で とくに感想はありません。
6月19日(水) C
人を呼び込むまちづくり 魅力的景観
を生み出す5つの技法 」 井上正良・
長瀬光市 ぎょうせい 2857円。地域
構造・地域資源・歴史文化・空間性・
人間性から、景観まちづくり 成功例。
6月18日(火) C
「新 道 なぜなぜおもしろ読本」
建設技術研究所 ナノオプトニクス・
エナジー出版局 2000円。書名通
りの内容だが 小中学生向けという
かレベルが低すぎて 物足らない。
6月17日(月) C
「近世庚申塔の考古学」 石神裕之
慶應義塾大学出版会7400円。同
大博士論文加筆 都内の庚申塔の
調査から 時代・社会を横断的に構
造化する試み。結局は 拾い読み。
6月16日(日) C
「Googleの72時間 東日本大震災
と情報、インターネット」林 信行・山
路達也 角川書店1400円。あの時
I T企業は、どう動いたのか。サイエ
ンスライター二人による共同執筆。
6月15日(土) C-
「他人の心理大事典」 青春出版社
1000円。おもしろ心理学会・編で
この出版社得意の雑学集 既刊本
の再編集らしいが、2012年11月
以来第9刷と売れてはいるようだ。
6月14日(金) C
「オールカラー 最新軍用銃事典」
床井雅美 並木書房 4700円。世界
的権威が 拳銃・小銃・サブマシンガ
ン・狙撃銃・機関銃・散弾銃・榴弾銃
など、全559頁にわたっての解説。
6月13日(木) C+
「英国一家、日本を食べる」M・ブー
ス 亜紀書房 1900円 。トラベル&
フードライターと 妻・二人の息子が
3ヶ月間 全国を食べあるき、愉しい
文章で、和食の真髄を述べるのだ。
6月12日(水) C
仕事はできるのに 机がぐちゃぐちゃ
で 困っている きみへ」 美崎宗一郎
アスコム 1300円。オフィス での基
地の作りかたアレコレ。様々な登場
人物を配した 現代のファンタジー。
6月11日(火) C
古代道路の謎-奈良時代の巨大国
家プロジェクト」近江俊秀 祥伝社新
書 800円。駅路と呼ばれる直線か
つ幅広の道路の発掘から古代国家
を想像。ただ 地方ではどうなのか。
6月10日(月) C
見えない巨大経済圏」 東洋経済新
報社 R・ニューワース1800円。経
済のグロ−バル化とともに、闇経済
も地球化。DIYをもじりシステムDと
呼ばれる地下経済の世界的ルポ。
6月9日(日) C
徳大寺有恒といくエンスーヒストリッ
クカーツアー」NAVI編集部 二玄社
1400円。昭和の名車を、博物館や
専門ディーラーに訪ねる企画 多少
は懐かしい気分でも、感想はなし。
6月8日(土) C
「漂泊される社会」 開沼 博 ダイヤ
モンド社1800円。1984年生まれ
の社会学徒。社会の底辺あるいは
周縁ルポ はネット連載加筆。宮台
に続き大成していくか 見届けよう。
6月7日(金) C
「沢登り」 山と渓谷社1980円ヤマ
ケイ入門&ガイド は 山岳会・童人
トマの風と、代表・手嶋享の執筆で
前半が技術編、後半コース 紹介。
元気がいい 趣味ではあるなあ。
6月6日(木) D
「できる大人の 話のネタ全書」青春
出版社 1000円。話題の達人倶楽
部・編による 厚さ 3cm強 381頁。
どうでもいいネタばかり これを披露
しても、デキルとは言われないゼ。
6月5日(水) C
「地下旅!」酒井順子 文春文庫
476円。鉄道好きな、お独り様ライ
ターの 地下鉄駅の街あるき編。雑
誌「CREA」連載加筆だという。とく
に感想はないが、文章力は安定。
6月4日(火) C
「シリコンとシリコーンの科学」 日刊
工業新聞社B&Tブックス 1600円
おもしろサイエンスシリーズ 執筆は
専門メーカー 信越化学研究者連。
6月3日(月) C
「食糧の帝国 食物が決定づけた文
明の勃興と崩壊」 太田出版 E・D・
G・グレイザー&A・リマス 2600円
副題通りの文明史で著者達は食糧
のグローバル化に 懐疑的な姿勢。
6月2日(日) C
「数字でわかる仏教文化財の名称」
監修・石川登志雄 淡交社 1400円
仏教文化財における 数字のついた
名称について解説小本。感想なし。
6月1日(土) C+
「キャラ立ち民俗学」 みうらじゅん
角川書店1000円。路傍の石造バリ
カーの相似指摘は さすがとも言うべ
き。その他いたるところで みうらワー
ルドが炸裂。雑誌掲載の単行本化。
5月31日(金) C
「台所道具の本」1480円 主婦の友
社。プロに教わる、選び方・つきあい
方のいろは。鍋から後片付けの道具
まで網羅ムック 感想はありません。
5月30日(木) C
「会議は長いのに、なぜ何も決まらな
いのか?」 別所栄吾 日経新聞出版
社1600円。ビジネス・コンサルタント
による会議実践編。要するに事前資
料配布徹底と 司会の巧拙のようだ。
5月29日(水) C
「さらば食料廃棄 捨てない挑戦」
S・クロイツベルガー春秋社2500円
ドイツの報告。同趣旨の映画の監督
B・トゥルン が半分担当。グロ−バル
資本主義への挑戦も、難しい 現実。
5月28日 (火) C
「機械との競争」 日経BP社1600円
E・フリニュルソン&A・マカフィー。デ
ジタル社会のさらなる進展の中で 雇
用はどうなっていくのか。なんだか掴
みどころのない内容で 退屈な読書。
5月27日(月) C
新たな「日本のかたち-脱中央依存と
道州制 』 佐々木信夫 角川SSC新書
840円。都庁出身・中大教授の道州
制具体策 気の遠くなるほどのシステ
ム構築の道 まずは大阪都で実験?
5月26日(日) C
「自転車コミュニティビジネス エコに
楽しく地域を変える」 近藤隆二郎 学
芸出版社1900円 滋賀県立大助教
授とNPOによる、その最前線 レポ。
ほぼ 網羅しているが、全て不採算。
5月25日(土) C
「LLCの設立・運営ができる本」日本
実業出版社 五十嵐博一 1800円。
有限会社に替わる LLC (合同会社)
の初心者向け ABCだが、今となって
は必要度も低く よくわからないまま。
5月24日(金) C
山旅100ルート いつか歩きたいニッ
ポンの厳選トレイル」 1200円 竢o
版社。山雑誌「PEAKS」特別編集。
今 注目のロングトレイルの全国モデ
ルコースを北から南へ 紹介ムック。
5月23日(木) C
「都市はなぜ魂を失ったか」S・ズー
キン講談社3800円。グローバル化
高速ランニングマシンの上で消費さ
れる、ニューヨーク。ジェイコブス後
のNY論もテンポ遅く 最後に理解。
5月22日(水) C+
「千曲川ワインバレー 新しい農業へ
の視点」玉村豊男 760円集英社新
書。信州・東御市で ワイナリー経営
ワイン生産を中心の大胆な提案 最
後に 養蚕・蚕種に言及していて+。
5月21日(火) C
五重塔の科学」谷村康行 日刊工業
新聞社1600円。B&Tブックスおも
しろサイエンス・シリーズだが、結局
五重塔の心柱の役割は、よくわから
ないということ 話が違うじゃないの。
5月20日(月) C+
昨日までの世界 下」J・ダイヤモンド
日経新聞出版社1900円 著者の広
い視点が冴え渡り上巻よりは面白い
とくに宗教・言語・健康など について
は、我が意を得たり というところも。
5月19日(日) C
昨日までの世界 上」J・ダイヤモンド
日経新聞出版社1900円 UCLA教
授が、ベストセラー「銃・病原菌・鉄」
に続いてのニューギニア高地人など
原始社会文化と、現代の比較考察。
5月18日(土) C
富士山を語る」静岡新聞社1500円
同社編で世界遺産登録が内定した
静岡・山梨 両県の知事を始め 文化
人の講演などをまとめたもの。甲府
の書店ではベストセラーとの報道。
5月17日(金) C
「るるぶDo!自然と親しむ はじめて
のキャンプ」1200円JTBパブリッシ
ング。このシーズンになると 出てくる
キャンプ本。初心者向け。感想なし。
5月16日(木) C
災害・崩壊・津波 地名解」 太宰幸子
彩流社 1200円 。宮城県在住の地
名研究家の自家出版のようだ。地名
の源が地形にあり、災害とも 密接に
関連しているというのは理解できる。
5月15日(水) C
業界No.1自転車バカが教える!自
転車あるあるトラブル解決BOOK」
マイナビ 1500円。監修・菊地武洋
イラストも柄が悪く、まったく無感情
にただ読んだだけ 趣味が合わず。
5月14日(火) C
「相手に9割しゃべらせる質問術」
おちまさと PHP研究所 800円。放
送作家の テクニックの開陳。あまり
参考になるとは思えぬが、むしろ図
解、と銘打ってのイラストが 秀逸。
5月13日(月) C-
商店街はなぜ滅びるのか」新 雅史
光文社新書740円 書名と内容は
大違い。ほぼ全編、商店街の形成
史に終始、2012年刊 3ヶ月ほどで
第7刷。その理由がわからない。
5月12日(日) B
「方言漢字」 笹原宏之 角川選書
1800円。早稲田の漢字博士 やは
り地名に多い、独特の漢字を捜して
全国を歩く。平成の大合併で、失わ
れた漢字も多く、それを 嘆くのだ。
5月11日(土) C
おいしいご当地スーパーマーケット
森井ユカ ダイヤモンド社1600円。
若手造形作家の 47都道府県スー
パー巡り。さらにご当地ものを探す
という趣味にお付き合い 感想なし。
5月10日(金) C
MEDIA MAKERS 社会が動く「影
響力」の正体』 田端信太郎 宣伝会
議 1600円。「R25」 を立ち上げた
という 1975年生まれのメディア論
わかったようで、わからない のだ。
5月9日(木) C
「にっぽん全国 百年食堂」 椎名 誠
講談社 1400円。雑誌「自遊人」連
載加筆だという。地元で続く 老舗食
堂を訪ね歩くこと、北から南まで42
軒というお遊び企画にお付き合い。
5月8日(水) C+
おみやげと鉄道」 鈴木勇一郎 講談
社1500円。鉄道の発達とともに根
付いた お土産の歴史を、立大研究
員が詳説 また博覧会や日清・日露
戦争と関連する 土産名物近代史。
5月7日(火) C
「図解 知っているようで知らない 食
べ方の常識」 実業の日本社950円
にっぽん食べ方研究会編。ナルホド
こうやって食べるんだ!他人に教え
たくなるスマートな食べ方が、一杯。
5月6日(月) C+
「日本の名橋 完全名鑑」 1680円
廣済堂 ベストムック。全国の美しい
橋200を オールカラーで 紹介する
史上初かつ保存版と マニアのため
のビジュアルガイドを自負している。
5月5日(日) C+
「中国台頭の終焉」 津上俊哉 日経
プレミアシリーズ。北京日本大使館
にも勤務という 通産省OB。少子高
齢化で米国のGDPに並ぶことはな
い、冷静になりましょうとのご宣託。
5月4日(土) C
「図説 | 神道」三橋 稔 河出書房新
社 1800円。ふくろうの本シリーズ
は、「八百万の神と日本人」が副題
だが、神道といえば どうしても神話
の世界に行ってしまうのは当然だ。
5月3日(金) C
「エキストラバージンの嘘と真実」
T・ミューラー日経BP社1800円。
イタリア在住のライターが偽装され
る オリーブオイルの実態を 追求。
本物を知らなきゃ何とも言えない。
5月2日(木) C
「知的生産のための科学的仮説思
考」 竹内 薫 日本能率協会マネジ
メントセンター1400円。TV出演も
多い、というサイエンス作家。つまり
は想像力を体系化するということ。
5月1日(水) C-
「青雲の空はるか」 鈴木長義 文芸
社1800円 1932年生まれの自費
出版か。和紙美術工芸の作家達に
のめりこんでの 紙漉き里通いの記
録。引用多く馴染めず2005年刊。
4月30日(火) C+
日本一の巨木図鑑」 宮 誠而 文一
総合出版2200円 ハンディな列島
自然巡り図鑑シリーズは樹種別に
日本一の巨木120の写真と解説。
いずれも迫力満点で マニア必携。
4月29日(月) C
「パッケージデザインの教科書」
日経BP社2900円。月刊誌「日経
デザイン」編集の教科書シリーズ。
パッケージデザインの 新しい潮流
を、ビジュアルに記事を再構成だ。
4月28日(日) C
「鉄道をつくる人たち 安全と進化を
支える製造・建設現場を訪ねる」交
通新聞社800円 川辺謙一 。分岐
器・窓ガラス・パンタグラフ工場 地
下鉄工事を訪問の 鉄道ライター。
4月27日(土) C
「建築家、走る」 隈 研吾 新潮社
1400円。今 全盛の建築家の口述
筆記本。だから良くいえば、裏話が
面白い、ということになるが、悪くい
えば言いたい放題という感じかな。
4月26日(金) C
「ダム湖の中で起こること ダム問題
の議論のために」村上哲生 地人書
館1800円。名古屋女子大教授 反
対派のレッテルを、貼られないため
か、かなり神経をつかった物言い。
4月25日(木) C
「日常の偶然」の確立』 1600円 原
書房T・グリン=ジョーンズ。すべての
社会現象は確率で生ずるというのは
わかる。その確率計算を並べあげた
もの。もう少し面白いと 期待したが。
4月24日(水) C
ステーキを下町で」 平松洋子 文藝
春秋 1500円。ところどころに 谷口
ジローの漫画入り 「オール読物」連
載というが編集者・カメラマンとアゴ
アシ付 食べ歩きは 基本的にダメ。
4月23日(火) C
失敗しない単身赴任マニュアル100
大庭夏男 PHP 1400円。計9年に
およぶ単身赴任生活から体験をまと
めたもの。自動車メーカーを経て 早
期退職した、現在はフリーライター。
4月22日(月) C
日本のモノづくり力はやっぱり凄い」
ロム・インターナショナル760円。温
水洗浄便座を初めとして快適さを極
限まで追及する 日本のモノづくりは
やっぱり大したもんだ、と思うわね。
4月21日(日) C
「商品化する日本の農村空間」 農林
統計出版4600円。田林 明・筑波大
教授 編著。農産物の地域ブランド化
ルーラルツーリズム、都市住民の農
村移住、農村景観と観光、と4類型。
4月20日(土) C
「遺伝子組み換え食品の真実」 白水
社A・リーズ2400円。環境運動家が
暴く 巨大バイテク企業の悪行の数々
そのまま鵜呑みにはできないが内容
理解。TPP参加が どっちに進むか。
4月19日(金) C+
「トラウマ」 宮地尚子 岩波新書
840円。それにしても厄介な自分と
いうものの存在ではある。恐怖感の
昇華には 芸術創造活動がプラスに
なると 指摘の 一橋大大学院教授。
4月18日(木) C
「レファランスブックス 選び方・使い
方」 日本図書館協会 1400円。文
献・書籍を探しだすための、目録類
などの資料を 体系的に分類・解説
する。長澤雅男・石黒祐子の共著。
4月17日(水) C
「想定外 なぜ物事は思わぬところで
うまくいくのか?」 ディスカヴァー21
J・ケイ 1800円 回り道がうまくいっ
た検証だが 後付なら何とでも。要は
考え過ぎずに、手をつけてみること。
4月16日(火) D
これからすごいことになる日本経済
渡邉哲也 徳間書店 1300円。書名
のことは 巻末のアベノミクスへの期
待気分のみ そこまでは世界経済へ
の悲観的見方ばかりの 羊頭狗肉。
4月15日(月) C
ディズニーの隣の風景 オンステージ
化する日本」円堂都司昭1800円 原
書房。浦安在住の 評論家。社会現象
全てをオンステージ化ととらえるのは
わかる。最後に3・11の浦安報告だ。
4月14日(日) C
「なぜ豊かな国と貧しい国が生まれた
のか」R・C・アレン NTT出版1900円
経済的な指標から 説明はしているが
要は 安定した政治による初等教育の
充実に 幸運が作用した、と思うのだ。
4月13日(土) C
ニッポンのここがすごい!」 堤 和彦
1300円 武田ランダムハウスジャパ
ン。今なお続く NHK-BSの「COOL
JAPAN 発掘 ! かっこいいニッポン」
プロデューサーによる、外国人ネタ。
4月12日(金) C
「荒天の武学」 集英社新書760円
合気道7段の思想家の内田樹と ハワ
イ在住・実践武道家の光岡英稔の対
談。武道でも武術でもない武学とは。
ただ時折でる 政治的な発言は不要。
4月11日(木) C
「目でみてわかるミニ旋盤の使い方」
澤 武一 日刊工業新聞社1600円。
工具には興味がある。専門工具の代
表・個人用の旋盤の使い方のABC。
4月10日(水) C
「人を動かす2」 創元社 1500円
1937年 以来読まれ続けているデー
ル・カーネギーの自己啓発書 デジタ
ル時代の人間関係の原則として、D・
カーネギー協会が新解説。有益だ。
4月9日(火) C
「八雲立つ出雲」 青幻社 2000円
島根の写真家・植田正治の難解な写
真に歴史学者・上田正昭が文章を担
当した、博物展公式書籍だという。元
は1965年刊の写真集の抜粋とか。
4月8日(月) C
真空の科学」 木ノ切恭治 日刊工業新
聞社B&Tブックス 1500円。おもしろ
サイエンスシリーズ。真空が工業で重
要な技術であることは理解できたもの
のどっちかと言えば ただ読んだだけ。
4月7日(日) C
一生に一度だけのdiscover 世界の
クルーズ旅」2400円 ナショナルジオ
グラフィック。豪華客船による 世界一
周や文化クルーズなど 9つのテーマ
別の旅行案内書。基本的に贅沢感。
4月6日(土) C
昆布と日本人」 奥井 隆 日経プレミア
シリーズ 850円。福井県敦賀市の昆
布問屋・奥井海生堂の昭和23年生ま
れ4代目が昆布について熱く語る日本
文化論であり、また半生記 でもある。
4月5日(金) D
「愛と憎しみの豚」 中村安希1600円
集英社 デビュー作が良かったので借
りてはみたが 全然ダメ。ノンフィクショ
ンとはいえ ストーリーはキチンと構成
すべき。終わりが まるでなってない。
4月4日(木) C
「物見遊山」 新宿書房 2200円
事務局長は井上章一という 関西の現
代風俗研究会の年報33号。旅と娯楽
の風俗学として、様々な旅などに関す
る雑多な文章を掲載。とくに感想なし。
4月3日(水) C
「F-22ラプター」1238円 イカロス出
版。飛行機専門出版社のムック 世界
の名機シリーズとして史上最強といわ
れる米の戦闘機の実力を、検証する。
4月2日(火) C
「予測市場」という新戦略』ダイヤモン
ド社 D・トンプソン2000円。ほんとは
もっと長い書名の本。「集合知」を 仮
想株式市場で公開し予測 というのだ
が現実感がなくて 殆ど理解できず。
4月1日(月) D
「万華鏡博物館」 大熊進一 (株)ベ
アーズ3050円。上記企画会社と渋
谷で、同博物館を運営するマニアの
自家出版本。まるで編集がなってな
く、読みにくいこと この上なしの巻。
3月31日(日) C
「手づくりする木の器」 西川栄明
誠文堂新光社 1800円。「使い心地
のいい美しい形をさがす、けずる、つ
かう」と題して31人の木工クラフト作
家の約300点紹介、お値段未記載。
3月30日(土) C
「日本をダメにしたB層の研究」 講談
社 適菜 収 1300円。産経新聞にも
よく寄稿する哲学者だそうだ。「バカ」
という言葉を 多用しての世相批判だ
が もう少し品良くやってもらいたい。
3月29日(金) C
「日本の祭り」 柳田国男 角川ソフィ
ア文庫 590円。1942年に 書かれ
た祭り、および祭礼に関する論考を
1969年文庫化の新版。どうして祭
りが生まれたか、が知りたいのだ。
3月28日(木) C
「城下町」 松本四郎 吉川弘文館
3000円。日本歴史叢書シリーズは
1932年生まれ、都留文大名誉教授
の城下町形成論講義だが興味の対
象とは言えなくて ただ読んだだけ。
3月27日(水) C
冒険に出よう−未熟でも未完成でも
"今の自分”で突き進む」 安藤美冬
1200円 ディスカバー21 。1980年
生まれ、K大出の美人ならメディアも
飛びつく。が やることはやっている。
3月26日(火) C-
「30分遅れます」は何分待つの?経
済学』 佐々木一寿 850円 日経プレ
ミアシリーズ。経済学が趣味、と公言
の作家。いわゆる行動経済学の面白
さを 説くが、自分だけで喜んでいる。
3月25日(月) C
「ユーロ危機で日本は復活する!」
上念 司 宝島社1300円。昨年8月に
刊行された 強烈な日銀批判。その後
の総選挙の結果による安倍政権誕生
でのアベノミクスをほぼ予想している。
3月24日(日) C
「梯子・階段の文化史」 稲田 愿
井上書院1800円。階段・梯子が根っ
から好きという在野のデザイナー。世
界各地の資料を集めての考察ながら
どことなくスッキリしない印象がした。
3月23日(土) C
「残すべき建築 モダニズム建築は何
を求めたか」松隈 洋1800円 誠文堂
新光社。前川事務所出身京工繊大教
授DOCOMOMOjapan委員。「建築
ジャーナル」連載加筆 36の建築物。
3月22日(金) C
「セックスとナチズムの記憶 20世紀
ドイツにおける性の政治化」岩波書店
D・ヘルツォーク6500円。第三帝国・
教会・共産主義の性への影響。理解
不能だが、逆の考え方が あるのか。
3月21日(木) C+
災害に強い情報社会 東日本大震災
とモバイル・コミュニケーション」 NTT
出版2400円。NTT研究所の本條誠
一郎・遊橋裕泰による、災害時・災害
後の情報行動の調査報告。貴重だ。
3月20日(水) C
集落が育てる設計図 アフリカ・インド
ネシアの住まい」藤井 明 LIXILギャ
ラリー 1800円。原広司から隈研吾
へ続く、東大生産技術研究所の集落
調査をまとめた変形小本それだけ。
3月19日(火) C
「小さな建築」 隈 研吾 岩波新書
720円。東日本大震災を 目の当たり
に、現代文明の脆弱さは その大きさ
にある、として逆の小ささを 追求した
造形の集大成 何とも言い様がなし。
3月18日(月) C
民藝の教科書B 木と漆」萩原健太郎
グラフィック社2000円。民藝の先生・
久野恵一監修のムックは刳物・挽物・
曲物・指物・結物と漆仕上の産地と工
人の紹介。ただ メンテナンスがねえ。
3月17日(日) C
「僕ら地域おこし協力隊」 矢崎栄司
学芸出版社 1600円。地域へ3年間
住民票まで移して、地域づくりに活動
してもらう 総務省の制度。その成功
例を集めた報告、地域興しの切札?
3月16日(土) C
「箱根駅伝を歩く」 泉 麻人 平凡社
1500円。大手町のT区から、箱根の
5区まで 108kmの街歩きを、名所を
訪ねながらの敢行記録。意図はわか
るが、簡単な地図が 欲しいところだ。
3月15日(金) C
「切る、貼る、削る。&塗る!!」 森 慎二
大日本絵画 3200円。飛行機・艦船・
戦車・カー・キャラクターなどプラモデ
ル製作上級指南ムック。それにしても
道具・材料の進歩には 驚くばかりだ。
3月14日(木) C
「鉄道名所の事典」 伊藤博康 東京堂
出版1800円。鉄道趣味中級編。まさ
に全国の見所を 北から南まで網羅す
る。景観と歴史を綴った ガイドブック。
3月13日(水) C
宮本常一とあるいた昭和の日本 25」
農文協 あるく みる きく双書 2800円
青春彷徨として、5編の旅行記・調
査記録を 収録。最後の琵琶に関す
る論考には 盲僧との関連で興味。
3月12日(火) C+
「霊柩車の誕生 増補新版」 井上章一
朝日文庫720円。1990年の新刊。そ
の後文庫化さらに現状を増補した新版
社会文化史 としての方法論は、まさに
知的なゲームのようで 愉しめる一冊。
3月11日(月) C
「資格取得にちょっと待った!資格ビジ
ネスに騙されないために読む本」 須田
美貴 鹿砦社933円。資格学校講師経
験で、そのビジネス実態を報告する社
会保険労務士 独立開業の罠に警鐘。
3月10日(日) C-
郵便局へ行こう!」 今村公一 文芸社
1200円。全国の郵便局を全て訪問し
たい、という趣味の世界。その35年に
およぶ 自己満足に、お付き合いした。
3月9日(土) C
「情報の呼吸法」 津田大介 朝日出版
社940円。発信しなければ、得るもの
はない。1973年生まれの情報ジャー
ナリストの日々の思考を綴ったものだ
が すでにこれが4刷目と好評らしい。
3月8日(金) C
「学べる!山歩きの地図読み」 山と渓
谷社 1500円。佐々木 享・著。登山・
ハイキングの基礎知識地形図とコンパ
ス活用術との副題で 地図読み初級編
全体的に目線の高さが気に入らない。
3月7日(木) C
「民衆史の遺産 第1巻 山の漂泊民−
サンカ・マタギ・木地屋」6000円 大和
書房 谷川健一・大和岩雄責任編集シ
リーズ 全650頁で14編を収録。面白
い世界。いくらか わかってきた気分。
3月6日(水) C
「中国 目覚めた民衆 習近平体制と日
中関係のゆくえ」 興梠一郎 NHK出版
新書 780円。今一番の関心事を神田
外大教授が分析。全ては 共産党独裁
から、わかっちゃいるけど どうなるか。
3月5日(火) C
「がん保険のカラクリ」 岩瀬大輔 文春
新書780円。1976年生まれのライフ
ネット生保副社長が生命保険・医療保
険の有り方 を講義するのだが まだ難
しすぎる。もっと優しい解説がほしい。
3月4日(月) C
「デザインのデザイン」 原 研哉 岩波書
店1900円。2003年の初刊以来24刷
という化け物みたいな本。デザインの教
科書的な雰囲気。が前に読んだ岩波新
書「日本のデザイン」 ほどの衝撃なし。
3月3日(日) C
「神道の美術」 平凡社コロナブックス
1600円 加藤健司・畑中章宏・平松温
子3名の執筆。もともと姿がない という
ことだから 神像自体が無理。いきおい
社殿建築に力点を置かざるをえない。
3月2日(土) C
戦国16大合戦の真相 武将たちはどう
戦ったのか」 鈴木眞哉 760円 平凡社
新書。桶狭間から 島原の乱まで、いわ
ゆる通説に ことごとく異を唱える1936
年生まれの ヘソまがり在野の歴史家。
3月1日(金) C
2013年 世界最強の国 日本を買え!
デフレに沈む世界、一人勝ちする日本
菅下清廣 徳間書店 1400円。相場関
係者の強気の読み、は当然といえるが
これはもう3刷目、デフレ解消の待望。
2月28日(木) B
「風に吹かれて、遍路道」 和田岳晴
菁柿堂1600円。どうも自家出版らしい
のだが 小気味良くスピード感溢れた文
章で 読ませてくれる。西荻窪の金物屋
の主人らしく、元気な1941年生まれ。
2月27日(水) C
「バグる脳 脳はけっこう頭が悪い」 D・
ブオノマーノ 河出書房新社 1800円。
UCLAの教授が おうおうにして非合理
的な判断をする脳について、その原因
を探るが、意外に目新しいネタはなし。
2月26日(火) C
「世界の自転車 100」 Z・サルダール
グラフィック社2200円。単なるレース
用自転車のカタログではなく あらゆる
ジャンルの、かなり前衛的かつ未来志
向デザインの自転車を紹介している。
2月25日(月) C
「〈選択〉の神話 自由な国アメリカの不
自由」 K・クリーンフィールド 紀伊国屋
書店 1900円。自己責任というものは
ない、と米のリベラル派の法学部教授
だが、よくわからないままに終了した。
2月24日(日) C
実は世界No.1の日本経済」岩本沙弓
潮出版社 1300円。相場の世界から
見た日本経済の真実 いかに大メディ
ア報道にバイアスがかかっているか、
を常に心がけている必要がありそう。
2月23日(土) C
「日本列島再生論」 1600円 中央公
論新社。読売新聞連載「列島再生」。
大メディアの取材本は問題提起はい
いが答えは出さない、というのが常。
2月22日(金) B
言語が違えば、世界も違って見える
わけ」 G・ドイッチャー インターシフト
2400円 英の言語学者が空間・ジェ
ンダー・色について、その感覚と文化
の関連を説く、話は長いが示唆 大。
2月21日(木) C
古代日本の超技術 あっと驚くご先祖
様の智慧」 志村史夫 講談社ブルー
バックス880円。1997年初刊は12
刷で改訂新版 半導体研究者が探る
五重塔・瓦・日本刀・大仏の技術論。
2月20日(水) C
「山に生きる木地師−資料から見た
暮らしと課題」 池田勇次 2096円
惜水社。岐阜県在住、1926年生ま
れ郷土研究家。円空が専門のようだ
が、謎の多い木地師の生活を追う。
2月19日(火) C
「水力ドットコム」 阿久根寿紀 オー
ム社 2200円。同名のホームペー
ジの書籍化で、ダムというより水力
発電所に特化。冒頭に長野県下伊
那郡の、泰阜発電所が 登場する。
2月18日(月) C
性能限界 モノづくり日本にたちはだ
かるもう一つの壁」 井熊 均 日刊工
業新聞社 1500円 B&Tブックス。
日本総合研究所、機械工学出身の
役員の提唱する未来像は 説得力。
2月17日(日) C
「建築を変えた100のアイデア」
R・ウェストン3000円 ピー・エヌ・エ
ヌ新社。A4判で写真を多用して 建
築理論を説明。後半 難解な建築哲
学が半分位は理解したような気が。
2月16日(土) C
「金太郎の謎」鳥居フミ子 みやび出
版1800円。1927年生まれの東京
女大定年退官教授の集めた金太郎
話。浮世絵・歌舞伎・唱歌、とオール
ラウンドだが結論らしきもの見えず。
2月15日(金) C
ディテール写真資料シリーズ 世界
のドア」 グラフィック社2000円。世
界の窓に続いて 主として欧州の街
角のドア写真集。 夜中 グラス片手
に パラパラ、デザイン意欲が湧く。
2月14日(木) C
「位置情報の基本と技術」 谷口 功
翔泳社 2280円。仕組みが見える
ゼロからわかる、と銘打ったシリー
ズ。たしかに、わかりやすいのは事
実だが、中高生向け という感じも。
2月13日(水) C
「僕たちの前途」 古市憲寿 講談社
1800円。今や時代の寵児となった
東大博士在学の社会学徒。悲観の
中でポジティブさを見つけようともが
く。私等にはわからないということ。
2月12日(火) C
「マネキンのすべて」 日本マネキン
ディスプレイ商工組合5000円 19
96年の同名書の 「1996-2010」
と題された続編 リアルか抽象か時
代を反映する そのデザイン哲学。
2月11日(月) C
「9割の人が間違った買物をしてい
る 成功している男の服選びの秘訣
40」宮崎俊一 講談社1300円。銀
座松屋のバイヤー執筆の小本。今
まで読んだ服飾本では 最も共感。
2月10日(日) C
稼ぎたければ、働くな。」 山田昭夫
サンマーク出版 1300円。TVでお
馴染みオヤジの 社長論。この通り
やれば、全てがうまくいく はずはな
が逆説的リーダー論は面白いぜ。
2月9日(土) C
「フルベッキ群像写真」 と明治天皇
“すり替え”説のトリック』 斎藤充功
ミリオン出版1600円。安重根の伊
藤博文暗殺現場から天皇すり替え
説に至る、怪しい ノンフィクション。
2月8日(金) C
「道具の足跡 生活工芸の地図をひ
ろげて」アノニマ・スタジオ 1900円
瀬戸内生活工芸祭実行委員会編。
木工作家・三谷龍二とデザイナー・
クラフト作家との対談が、メインだ。
2月7日(木) C
「民衆史の遺産 第3巻 遊女」 大和
書房6000円。谷川健一・大和岩雄
責任編集のシリーズ 全648頁で 6
編を収録。なんだか 良くわからない
まま それでも読み終え。感想なし。
2月6日(水) C
「徹底詳細 リニア新幹線のすべて」
川島令三 廣済堂出版1500円。自
称鉄道アナリスト。技術的な話から
車両編成や時刻表の予想、将来の
全国 リニア新幹線網の提案 など。
2月5日(火) B
「完訳 日本奥地紀行 3」 3100円
平凡社。東北から北海道へ明治11
年の夏 イザベラ・バードの旅は続く
興味の対象は 先住民アイヌの暮ら
しぶり。それにしても 貴重な記録。
2月4日(月) C
「TOKYOブックカフェ紀行」 玄光社
MOOK 1200円。こりゃまたスノブ
な世界だね。東京の厳選25店を紹
介だとさ。まあお好きにどうぞかな。
2月3日(日) C
「男の壁 ED患者1130万人時代を
生きる」 工藤美代子 1300円 幻冬
社 一貫して熟年の性の問題を追求
ノンフィクションかフィクションかは定
かでないが 難儀なことではあるな。
2月2日(土) C
巨石巡礼 見ておきたい日本の巨石
22」 アスペクト 1600円。日本列島
北から南まで 有名な巨石の写真集
しかし内容的には至極平凡で不満。
2月1日(金) C
不平等のについて 経済学と統計が
語る26の話」B・ミラノヴィッチ みす
ず書房 3000円。国家内での 不平
等・国家間 のそれを、ジニ係数から
検証する、世界国家未来論である。
1月31日(木) C
「色の知識−名画の色・歴史の色・
国の色」城 一夫 青幻社2300円。
大御所による世界の色文化史とい
う感じ。書名は面白そうなのだが内
容には 意外に納得できなかった。
1月30日(水) B
「建築探偵 奇想天外」 藤森照信
朝日文庫800円。ついに最後の第
4巻目。今までの4冊 ほんとに愉し
ませてもらった 藤森先生と写真担
当の増田彰久さんに、感謝したい。
1月29日(火) B
「建築探偵 神出鬼没」 藤森照信
朝日文庫800円。第3巻目は事件
を追って上海へも出没。建築探偵
の面目躍如という感じ、まさに建築
を 鑑賞するの楽しさを、実感する。
1月28日(月) B
「建築探偵 雨天決行」 藤森照信
朝日文庫 824円。第2巻目も快調
あっと驚く 建築の数々と、そこに
秘められた物語も読ませてくれる
東京駅復元の、いきさつも理解。
1月27日(日) B
「建築探偵 東奔西走」 藤森照信
朝日文庫800円。増田彰久の写真
で 「週間朝日」 初出。1997年文庫
化 これは 同年の第2刷。新刊コー
ナーにあるのが不思議だが、貴重。
1月26日(土) C+
「仕事おこしワークショップ」 自治体
研究社2100円。大町在住のNPO
理事長・傘木宏夫によるWSの進め
方ノウハウ開陳は微に入り細に入る
まさに、これぞ決定版の雰囲気だ。
1月25日(金) C
「ぼくらの近代建築デラックス!」
「オール読物」 初出。万城目学と
門井慶喜の作家ふたりが 大阪・
京都・神戸・横浜・東京に 現存す
る近代建築 52件を、探訪散歩。
1月24日(木) B
「着付け師という仕事」 杉山幸恵
幻冬社 1200円。前半は心構えなど
哲学編 後半が和装技術編だが コラ
ムには泣かせる話もある 生き方論と
しても見るべきものがあると思った。
1月23日(水) C
見てすぐできる!「結び方しばり方」
の早引き便利帳』 952円 青春出版
社。「たたみ方」の続編は、今回も有
用だ。図解イラストをコピーしたので
ヒマな折に、練習してみるつもりだ。
1月22日(火) C-
ベアフット ランニング ステップ バイ
ステップ」R・M・ウォラック STUDIO
TAC CREATIVE2400円 裸足ラン
ニングのベアフット・ケンボブとの共
著。全編 体験談と礼賛論に 終始。
1月21日(月) C
NHKさかのぼり日本史 外交編[4]
幕末 独立を守った"現実外交”−な
ぜ、植民地化を 免れることができた
のか」犬塚孝明 NHK出版1300円
前半面白いが 後半尻つぼみ状態。
1月20日(日) B
「聖地巡礼ツーリズム」 2100円 弘
文堂。 聖地巡礼・宗教聖地・世界遺
産・消費聖地・メディア聖地・悲劇聖
地・国家聖地・戦争聖地など53ヶ所
を、それぞれの研究者が紹介する。
1月19日(土) C
写真を仕事で使うための基本と実践
手帖」 仕事で写真に関わる多くの人
へ 1880円 毎日コミュニケーション
ズ WINDY Co.編著。デジカメの使
い方、レタッチ、ストックフォト まで。
1月18日(金) C
「エスキモーに氷を売る ポケット版」
J・スポールストラ きこ書房1200円
NBAの弱小チームでチケット売上を
驚異的に伸ばしたという ジャンプ・ス
タート・マーケッティング。実感なし。
1月17日(木) C
パーマカルチャー 農的暮らしを実践
するための12の原理 上・下」D・ホル
ムグレン commons 各2800円。豪
州で生まれた 農的生活の、技術書と
いうか、哲学書あるいはバイブルか。
1月16日(水) C
「系統樹曼荼羅 チェイン・ツリー・ネッ
トワーク」NTT出版 2800円。中世以
来の系統樹を 東大教授・三中信宏が
解説、図版は杉山久仁彦。こういう世
界があるってのは知ってよかったワ。
1月15日(火) C
超大国の自殺」P・ブキャナン幻冬社
2500円。アメリカは2025年まで生
き延びるか?と副題。保守派の重鎮
による悲観論。どこの国も 大変だが
全582頁の内向き志向に ゲンナリ。
1月14日(月) C
『論理が伝わる 世界標準の 「書く技
術」「パラグラフ・ライティング」入門 』
倉島保美 880円 講談社ブルーバッ
クス。書くこと苦手な人が増えている
ようだが これを実践できるかどうか。
1月13日(日) C
「檀流きもの巡礼 守りたい日本の手
仕事」 檀ふみ 2500円 世界文化社
「きものサロン」および「婦人画報」初
出。写真家・杵島隆による 着物姿で
全国各地の名人の作品を、紹介だ。
1月12日(土) C
料理、雑貨、花をステキに撮る テー
ブルフォトの撮り方 きほんBOOK」
マイナビ1200円 ウィンディ編。ブロ
グに掲載するためか、扱い易い小本
2010年初刊以来5刷目女性向け。
1月11日(金) C
「勇気づけのリーダーシップ心理学」
岩井俊憲 学事出版 1600円。 いわ
ゆる アドラー心理学コンサルタント。
リーダーシップの対象は校長で様々
な テクニックが、紹介されてはいる。
1月10日(木) B
「ひとの目、驚異の進化」 インターシ
フト 1900円。M・チャンキージーに
よる進化論的・視知覚論。色覚・立体
視・錯視に関しての ユニークな展開
景観思考への示唆に富む事、絶大。
1月9日(水) C
「水の日本地図 水が映す人と自然」
朝日新聞出版 2100円。東大サント
リー寄付講座の「水の知」プロジェク
トによる ビジュアルな教科書風だが
内容的には中学生向け、と思えた。
1月8日(火) C
江戸の宿 三都・街道宿泊事情」平凡
社新書 深井甚三 720円。富山大教
授による近世の宿に関する一般向け
大名・上流階級から 庶民に至るまで
2000年初刊で、2009年の第2刷。
1月7日(月) C
厳選スパ100選」 飛鳥出版1800円
スパコレクションと題したムック。国内
外の贅沢空間を見ながら、心身の健
康とは何かと考えてしまった。国内で
は 星野 リゾートの紹介が多数あり。
1月6日(日) C
「相場の波動はシンプルに読め!」
菅下清廣 小学館 1400円。金融コン
サルタントの相場理論に基づく将来予
想。刊行は24年3月で4月に2刷、そ
の後の展開は結構当っているようだ。
1月5日(土) C+
「和紙文化研究事典」 久米康生 法政
大学出版局 7800円。文献目録まで
含めると全437頁の大著 毎日記者O
Bの研究第一人者 日本文化に占める
る和紙の大きさを 実感できる内容だ。
1月4日(金) C
「日本の白い壁 石灰がつくり出す多様
な世界」LIXIL出版 1500円。INAXラ
イブミュジアム企画委員会の MOOK
やや意図不明 後半の写真家・藤田洋
三のなまこ壁と鏝絵の写真は貴重だ。
1月3日(木) C+
ユーロ危機 そしてドイツだけが残った」
竹森俊平 890円日経プレミアシリーズ
慶大教授の、悲観予想。政治の狭間で
揺れ動く ユーロ経済の現況分析。なか
なか難しいが、雰囲気だけは理解した。
1月2日(水) C+
「暦に見る日本人の知恵」 岡田芳朗
NHK生活人新書700円。2008年とや
や古いが1930年生まれの暦の大家に
よる 太陰太陽暦は少し難しいものの全
般的に暦に関する入門書として 適切。
平成25年1月1日(火) C
「ビッグデータ・ビジネス」 鈴木良介
日経文庫860円。野村総研コンサルタ
ントによるビッグデータの。最前線 そこ
から 未来社会を垣間見る。さて本年も
また乱読を続ける予定 どうぞよろしく。