飯田Y字路体験
追分と呼ばれる 3差路が Y字路と呼ばれるものだが 横尾忠則の絵画によりすっかり定着した感がある
横尾の絵画で注目されるのは 分岐点に建つ建物で 不整形な姿になりやすく そこに面白さがあるのだ
地理的な街道の分岐点としての3差路にくわえ 新道と旧道とが交差しY字路となる場合も数多くみられる
前々から興味はもっていたが できるだけその姿を記録し Y字路となった経緯を想像してみることにした
※座光寺Y字路 →jump
鼎Y字路補足
鼎のY字路に見落としがあったので補足しておきたい
ビーラックスマツカワの真ん前(右手に建物) 西に向かって旧道が伸びている
三角地帯は民家の庭になっていて あまり目立たない
上の場所から東に目を転じると これも旧道の入口 会社の駐車場になっていて これも目立たない
さらに そこから50mほど東に 同じく旧道の入口がある これも民家の庭になっている
(2024・12・17)
橋北Y字路
飯田の中心市街地は谷川の南と北で大きく別けられていて その橋南地区は旧飯田城とその城下町から成っている
城下町自体が町筋と横丁による規則的な構造となっていて Y字路はほとんど見られない
一方橋北地区は中下級武士の住宅地として造られていて やはり町筋が骨格として形成されている
ただその周辺部は高低差もあって 旧道が以前からあり そこに新道が建設され Y字路を見ることができる
右は飯田警察署脇から古刹・大雄寺に至る道 左はJR飯田線桜町駅へ真っ直ぐ向かう道
おそらく駅開業にあわせて整備されたのだろう 大きなイチョウの下に天下の糸平の碑
左は小伝馬橋から上郷高松通りにいたる道 右は江戸浜へ下る道 あえて浜井町通りとしておきたい
やはり富士橋への道と交差する どちらが古く新しいかは微妙なところが
上の右方向への浜井町通りと クルマの通れない道との3差路 左は富士橋の袂に行き着く
おそらく左の小道の方が古いのではないか
富士橋の袂近く ここで二本松からくる道と合流する
さらに上の左方向の道路を上っていくと柳通りとの合流点
その柳通りを下り 富士山稲荷の近くで 先ほどの浜井町通りと合流する
意外とこの道はわかりやすいので 柳通りができる前は主要道路だったのではないか
(2020・2・13)
上飯田Y字路
羽場赤坂のY字路は 左が羽場権現へ上る坂道 右が松川町方面
その200m先にも同じようなY字路 左は中央道下を通って羽場町方向 右は同じく松川町方向
上飯田の上の段に上って 右は農協ストア 左はクルマ通行不能
さらに砂払のY字路 左が大平街道 右が滝ノ沢方面 この角には農協バンクがあったはず
滝ノ沢方面に上ると飯田市の浄水場 左は飯田西中方向 右は滝ノ沢住宅地
松川橋を渡っての松川橋交差点 左が飯田市街に上る 古くからの羽場坂 JR飯田線を踏切で越える
右はバイパスとしてつくられた新羽場坂 国道256号は線路下を通って 飯田市役所の前を通過
(2020・1・26)
水の手坂を下りきって 下山街道に向かう 水の手交差点の手前に 右に入る道
信号を右折する道路に出るので近道にはなる ただ鋭角が改修されたので やや入りにくく かつ
出にくくなってしまった ここは飯田市水の手地籍
逆側の西鼎方面から 城下大橋からの道は左が本来の道
広い道路を開けたので Y字路になってしまった こちらは西鼎地籍
上の道路を南に橋をわたると 西鼎交差点に出る 左は交差点に出る本道
右はその橋の手前に出る近道
西鼎交差点を西に進むと 遠州街道の追分 右が遠州街道
ここには宝暦年間の道標があり 左いくま 右あきは やわた と刻まれている
同じ道路をさらに西へ 鼎橋から 結婚式場ビーラクスを過ぎたところのY字路 奥が東方向
その昔には交番があった記憶 左右ともに一時停止標識があり 交互に入るということ
手前からはフリー
さらに西に150m進んだ場所 方向は奥が西 住宅地で交通量はそれほどでもないが
建物は変形されている ここも鼎中平
鼎段丘を上がって 一色から名古熊方向 左は願王寺を通って 坂を下り 中平に出る
右は交通量多く サティ の脇を通り 名古熊交番のところで国道153号と合流
(2020・2・25)
伊賀良Y字路
右が国道153・256号 左が旧道 営業しているかどうかわからないが角の焼肉さんかく
そこから北へ旧道と国道が合流するところ 駒場線のバス停があって 3差路の雰囲気はない
さらに北側へ20m 国道と水路に沿った道との3差路 角の空き地にはソーラー施設
やはり伊賀良方面ではY字路に建物が建つケースは少ない
左は下中村方面 右は中央道の側道 右からの出口が一時停止で しばらく前 キップを切られたところ
上の左道路を100mほど進むと またY字路 このあたりは中村スイミングプールへの自転車コース
(2020・3・17)
上郷・上の段 飯田市街地から野底川を渡り JR飯田線の線路脇
左は伊那上郷駅へ 右は高松通りに出る
上の道路から高稜踏切を渡ってすぐ 右は線路に沿って陸橋へ 左は黒田方面
その陸橋から右は高稜中学校へ 左は やはり黒田方面
高松通りから竜坂を下りきったところ 旧道との3差路 右が竜坂 左が旧道
さらに北に進むと薬師堂前で旧道は左に 右は北条花の道と表示があり 国道153号に合流
その合流点から すぐ北側の3差路 右が国道 左は上の旧道に出る
飯田市街から柳通りを下り 加賀沢橋を渡ってすぐ左折 高松通りへの上り坂
少し行くと 老人福祉施設 左は富士橋方面
(2020・3・31)
国道151号を毛賀から八幡方向へ JR毛賀駅に下りる坂道 踏切を越えると緑ヶ丘中学校へ
八幡神社の東で分岐した国道256号 左は水神橋へ 右は その旧道
さらに256号を水神橋方向へ進むと 小道とのY字路
右写真は逆方向で256号を八幡中心部に向かう途中のY字路
毛賀方面からの旧道と明治期の新道・現国道の分かれ道
旧道の遠州街道を進むと左が飯田方面への八幡坂 右が元善光寺道への分岐点
道路整備が進んで昔日の面影はないが 宝暦年間の石灯篭があり その附近が追分
右は道標で 右元善光寺 左飯田と読める ただこれ自体は動いている可能性も否定できない
さらに旧道を進み 国道との合流部を逆側から
(2020・6・7)
国道153号を上郷から座光寺方面 左が元の国道
その昔の国道を元善光寺駅方面に進むと市場踏切の先で3差路
手前が駅方向で 右が元善光寺方向 角地は広大な駐車場になっている
その元善光寺の門前に旧道との3差路
旧道を市田方面に進むと 上野団地への分かれ道 さらに高岡の杜方面への分かれ道
そこから高岡の杜方面に下ると 昭和30年代に開発された住宅地で あちこちにY字路
宅地割が大きくないので 新築住宅は変形にならざるをえない
右は高岡の杜から エスバードを過ぎ 旧道との分かれ道
その手前 左が高岡の杜 旧国道の曲がり部分に取り付く変形の4差路
敷地が鋭角のため ここでも変形建物
(2020・6・28)