南山郷県道筋/千栄・千代

飯田市天竜川東岸の神ノ峯以南の龍江・千代・千栄(ちはえ)方面は3つの県道により市街地と結ばれている

泰阜村をくわえ当時の南山郷 36ヶ村1800人が参加したといわれる南山騒動(一揆)は安政6年(1859年)

指導者は入牢はしたものの犠牲者を出さなかったものとして有名である

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※稲葉クリーンセンター →jump

 

県道1号/追加・米峰大橋開通 →jump 

県道1号/千泰大橋編 →jump 県道237号/尾林・千代法全寺編 →jump

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県道247号/尾科・千代山村広場編

(2012・9・10)

千代方面には ほぼ直線的に至る道路だが わかりにくい場所が3ヶ所ある

本来なら もう少し洗練された線形となるはずだが その原因を考えてみた

国道151号駄科交差点から時又方面に進み 少し行って左折しJR駄科駅に向かう

突き当りを右に行けば駄科駅 左に折れて20mほどで右折し JR線路を渡る

このクランクがまず第1の疑問点 古い街道は 一筋北を通っていて踏切の先へ出てくるようだ

飯田線および駄科駅の設置時期と 国道151号の駄科掘割の建設時期が関係していそうだ

踏切を渡ってしばらく行くと南原橋 なんとこれは12代目

橋を渡ると県道1号線に合流左折する そのすぐ先で1号線から右折して小林方面に向かうが

この右折がカーブの ど真ん中で運転を注意するところ ここらの複雑さが疑問点その2

昭和50年の南原橋の架け替えで 橋の位置・高さが変ったせいかもしれない

ここからはしばらく快適な道路 小林を通過 宮井商店の前を過ぎ

稲葉峠に上っていく 建設中の三遠南信道路をくぐって峠に至り

手前右を入ると 稲葉クリーンセンター →jump

尾科の平に下っていくのだが 整備はされているものの この先にヘアピンカーブ

これは尾科側から峠方面を見たところ ここが第3の疑問点 川を挟んで上が下久堅・稲葉 下が龍江・尾科

川にかかる橋から峠までは50mの標高差

さらにこの辻は上久堅からの道路で このあたりは上久堅・大鹿となってる

そういった行政地区の複雑さが 道路改良にも影響しているような気がする

千代方面へは現在改良工事中で通行止 8月末には開通するという

高森山方面の迂回路から 247号へ戻って 右は尾科諏訪神社

さらに進むと大屋敷 その昔次男の小学校の担任が大屋敷先生といったが

もしかしたら このあたりの名家かもしれない そして田力 名前の通り見事な水田が道脇に連続する

萩坪あたりも やはり大きな養蚕農家が見受けられる そうして上久堅からの道路 県道83号と合流し

千代・米川に下っていく その途中を左折すると千代診療所とその奥に千代保育園

飯田市街の公衆トイレと同じく ポスト&ビームの角ログ落とし込み工法

保育園の前に広がる山村広場 野外ステージやバックネットを備えた多目的広場

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と飯田方面から千代に南下したわけだが 逆に千代からの北上では稲葉峠の50mのヘアピンの上りが

大きく距離感を増幅させるような気がする 道路の線形は交通量との相互作用で

決まっていくだけに 部分的には改良もされようが わかりにくさは ここしばらく続きそうだ

 

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県道237号/尾林・千代法全寺編

(2012・8・20)

県道237号は米川飯田線と呼ばれている

県道1号の今田舟渡の信号を左折 臨済宗東照寺を左に見て坂道を上がっていく

龍江小学校の脇をやや下って

支所・郵便局・消防分署・商店の集中する龍江の中心部 羽入田を通過

やはり天竜峡方面のパノラマを見ながら

さらに上り 大願寺を右手に大きく左方向

紅葉川に沿って

尾林の中心部を通過 千代方面に向かう このあたりにもストアがあったはずだが

千代小学校を過ぎると峠があって 米川方面に下っていく

ヘアピンで下ると千代の中心部 米川の集落

生糸や和紙あるいは石灰など 泰阜方面 あるいは遠山郷からの集散地であり

往時にはかなり賑わった模様 町筋も米川沿いに2本あり 右写真は上写真とは逆方向

その先の辻に千代郵便局 当時 郵政の専門設計事務所から頼まれ設計図を作成した

とくに局長の意向で薪ストーブを入れ 棟に出る煙突廻りの詳細を考えたのは面白かった

そこからさらに奥の法全寺集落を目指して上がっていく

火の見櫓を過ぎて 集落センターを右手に

さらに進むと名前の由来の法全禅寺 峠を越える上り 泰阜方面に道は続いている

 

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県道1号/千泰大橋編

県道1号線−主要地方道・飯田富山佐久間線は長野県飯田市から愛知県北設楽郡富山村(当時)をへて

静岡県浜松市佐久間町にいたる全国的にも珍しい3県にまたがる県道で 各県で県道1号線と呼ばれる準国道

飯田市の起点・国道256号知久平から龍江を通過して千栄の先・千泰大橋で泰阜村に入る

入り組んだ山間地を走っているが近年の道路改修により格段に整備され 一部を除き快適な線形をなしている

国道151号駄科の追分状の交差点を左に JR駄科駅方面に入っていく

JR線路を越えて 天竜川の難所 鵞流峡の右岸 断崖上の道路をクネクネと進み

時又の街にいたると新しい天竜橋が見えてくる

ここで橋を渡りと県道1号線にぶつかる 右は橋上から上流の鵞流峡方向 その昔は渡しがあった模様

こちらは下流方向 ここにももう一つ渡しがあったようだ

ここで右折して県道1号線を今田の舟渡の交差点 千代方面はここで左折

右 今田人形の大宮神社を右手に見て 天竜峡方面

天竜川左岸の広々とした田園風景

さらに直進するが右折すると天竜峡方面 左折は龍江中心部へ

天竜峡の裏側を通る感じで進み

建設中の三遠南信道路をくぐって下村方面に

次第に高度を稼いで 右手に三遠南信道路の天竜峡インターを遠望 なかなか見事なパノラマ風景

千栄小学校脇を通過 さらにその先に千代保育園・千栄分園

尾林方面への辻を過ぎる こういう辻ごとにあった商店のシャッターが

ずっと閉まっている風景を見るのは寂しい気がする

毛呂窪公民館前を通過 道路改良はこの先まで

(仮称)米峰大橋の工事が進行中で千泰大橋の手前まで昔ながらの曲がりくねった道路

道路改良の成果を実感するところ

その工事現場付近より千泰大橋の姿

千泰大橋で米川を渡れば泰阜村

山また山の千代・法全寺方向

こちらは天竜川方向 泰阜村に入って正面の山地を巻いて下っていくと

200m下に JRの秘境駅金野がある 右手が米峰大橋工事現場

2012・7・9

米峰大橋開通

(2013・1・14)

かねて建設中の米峰大橋が開通した コーン設置部が旧道への入り口

ゆるやかに下りながら左に曲がっていく

その先には千泰大橋の姿が見える

橋途中から旧道を見下ろす 右写真は旧道の毛呂窪方向

いずれ この道も朽ち果てて 自然に帰っていくのだろう

橋から先の千泰大橋へ向かって 今度は右に曲がっていく クルマ右側が橋下を通った旧道との接続部

泰阜村方面から千泰大橋の親柱を通して 米峰大橋方向 とまあ県道1号線の整備は飛躍的に進んだが

こうなると欲がでて もう少しスムーズな国道151号への接続が望まれることになりそうだ

 

稲葉クリーンセンター

20年ほど前 オークションで手に入れた サッコ (左) 発泡スチロールのビーズが入っていて

いわゆる フリーフォームファーニチャーと呼ばれるタイプ 汚れが進み いよいよ処分することに

クルマに積んで 稲葉クリーンセンターへ (青い画面はクルマのフロントグラス越しの撮影)

搬入口でクルマごと計量し 焼却炉の前に進む

大物は別口で焼却炉の中に落とすようだ

帰りにやはり計量し 差額の重さで料金の支払い ちなみに今回は180円だった

(2019・5・23)

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