一等三角点登山

 

おまけ 木曽駒ヶ岳編

地理教師の びゅく仙さんから千畳敷カールの氷河地形を体感したいとの提案

ついでに西駒登山じゃ 一も二もなく乗っかって 7月下旬の月曜日 日の出前の5時に自宅出発

菅の台バスセンターに6時到着 ロープウェイ乗車券売り場への長い行列 約1時間後 バスに乗車

クネクネとバスで山道30分 ロープウェイしらび平駅 臨時便のあとの定時8時発のゴンドラが到着

下りのゴンドラと中間地点で すれ違い 出発約8分後 終点の千畳敷駅が見えてきた

さすが晴れ男の びゅく仙さんだ 左が宝剣岳 中央が乗越浄土 宝剣は今から55年ほど前に登っている

卒業を控えた最終学年 進学も決まっていたのに 必須の独語の単位を落とし 練馬の講師自宅へ

仕方がないな と何とか単位認定の確約をもらって すぐ帰省 家族ほかの6人ほどのグループでの登山

宝剣岳を左に見て 乗越浄土へは 1時間の急登 

休む間もなく 目の前の中岳を目指す

30分で中岳到着 その奥の西駒(木曽駒ケ岳)へ下って 登って

10時ころ西駒山頂へ 周囲の眺めは最高 南アルプスに富士山が顔を出し 眼下には伊那市街と三峰川の流れ

  左に目を転じると やや雲を被った御岳の姿と 下に木曽谷の集落風景

一等三角点・信駒ヶ岳(登記簿の所在地は宮田村)を撫でて 下山

帰りのゴンドラは最前席かなわず 頭上から手を伸ばして 駒ケ根市街地を撮影

*

ほぼ予定通りの登山だったが 唯一の誤算が ティンバーランドのチャッカーブーツの底の剥がれ

下りの終盤だったが ツルツル状態 靴を脱ぎ捨て びゅく仙さんの命令で 彼の登山靴を借用

なんとか無事に戻った その間 びゅく仙さんは靴下だけの裸足状態 いやー申し訳なかったワ

実は55年前はビーチサンダル姿だったのだ 行きかう人からは白い眼で見られた記憶はある

そんなことから やや軽視して この靴を選択したのだったが 年齢というのを忘れていた

(2022・8・3)

 

鬼面山編 摺古木山編 →jump

松川堤防下から見た伊那山地の最高峰 中央の丸い山容が鬼面山 (2014・1・24)

ずっと北の松川町あたりから 西に傾いた太陽光線で北東の山腹に山名の鬼面が出現する?

黄色い円内の 中腹に並んだ窪みが二つの眼 その下に口 額に皺を寄せた形相に見えないことはない

(2014・1・27撮影)

矢筈トンネルを通って遠山郷上村へ さらに国道152号を北上 大鹿村との境界 地蔵峠から山道に入る

登山日は平成25年9月24日

1314m 少し入ったところにお地蔵さま 道は尾根道でしかも直登 かなりキビしい見上げ写真

ほぼずっと急登しての中間点・貴ノ峰 やはり尾根道が続くが

多少ジグザグして1800m地点 さらに伊那山地の尾根道に入り 開けたところが頂上

展望櫓の手前に一等三角点 ここまで1時間20分

1889m 向こうは中央アルプスの前山

展望櫓からの眺めは非常に良くて こちらはほぼ東の飯田市街方面

ほぼ360度の視界はあるが ただ展望櫓の床は半割り丸太を並べたものでスキ間だらけ 少々怖い

南方向 手前が氏乗山 奥が右 曽山 左が金森山か

さらに東方向は南アルプスの前山 尾高山のようだ

北よりやや西に振ったところ 松川町・飯島町方面の展望

*

上りが急登だっただけに 足場確保に苦労して地蔵峠までは1時間10分の下り

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なおもう一つの一等三角点・熊伏山については 先日下見に行ったのだが

南信濃八重河内の兵越分岐より青崩峠方面は三遠南信自動車道建設工事で通行止となっている

兵越峠から大廻りして浜松側からは登れそうだが どうしても青崩峠を信州側から越えてみたいので

その間を歩く覚悟ができてくるまでは しばらくお預けとなってしまった

2013・11・6

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摺古木山編

飯田市街地からは風越山の裏側で見えないが これは中村のプールからの山容

右が風越山 左が笠松山麓 長い塀は中央道 (2014・1・23)

自宅から大平集落まで45分 さらに林道を15分ほど上る 悪名高い東沢林道だが

情報通りの悪路で嫌になり クルマを置いて歩きはじめた (平成25年5月18日)

当初予定した駐車地点のかなり手前だったことが判明 林道を40分ほど歩くのだが

どこかで見たような風景 前に御坂峠の林道歩き1時間40分のときと良く似ている

ようやく公衆WCが見えてきて さらに林道終点の休憩舎 歩いてみればクルマでも十分到達可能

むしろ上の方が道路状況はいいじゃないの 駐車場には軽のバンがすでにいた

地図によれば このあたりで1750m このあと山道は2ヶ所の急登部分がある 左は最初の急登部

ここを過ぎたところでベテランらしき夫婦登山者に追いつく 「軽装でどちらまで」と皮肉を言われた

 風穴山北斜面には残雪がそうとう見られ 先ほどのベテランは4月29日に登った際はアイゼンを使用したとのこと

この先 残雪で道を間違え 帰りに登ってくるのに会った そのベテランには

その迷った足跡を完全に読まれており 「大丈夫だった?」と声をかけられた

*

後に読んだ「日本の風穴」という本には ここも紹介されていて 他地域と同じように

蚕種を保管して孵化時期を遅らせるために使っていた風穴があるという

それにしても ここまで登ってくる労力には驚異を感じた

左は展望台ルートと急登ルートの分岐点 ここからの急登もかなりなもの

登りきるとやや平坦に小尾根を巻く感じ

眺めのいい部分も過ぎ 頂上真下部分の針葉樹林の中も残雪で ここでも道に迷ってふらふらし やっと頂上へ

休憩舎からの山道を1時間弱で到着 一等三角点を確認した 標高は2169m

さすがに一辺18cm 明治28年設置の標石は 旧字体の刻字とともに風格が感じられた

北側には縦走路が続く中央アルプス方面 いつもの裏側から見ている感じ

木曽からは谷が狭く 前山ばかりで あまり見たことがなく貴重な眺め

ただ気分的に余裕がなく 御岳方面・南アルプス方面など あまり風景を愉しむことなしに

帰路についてしまい 十分な準備なしで登ったことを反省

*

帰りにも道を間違えて戻ったりした さらに雪に足をとられ ズボッと尻まで埋まったり

滑って転倒したり ついに持参の4枚の地図は破れはて

挟んでおいたクリップボードも折れ もはや全てをかなぐり捨てての下山

2013・6・5

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