ソーラーパワー新風景

 

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鼎下段ソーラーパネル

2015.5.28 11:23 鼎一色の段丘際から 初夏の高い太陽光に屋根上の3ヶ所のソーラーパネルが反射している

冬の低い太陽高度では そんな現象は現れないが 屋根上のパネルは明らかに増えている

アパートの屋根にもソーラーパネル

鼎名古熊の段丘上から 中平方向

建設中の農協ビルの屋根上にも

2018・1・18

太陽熱温水器

現在は太陽光発電パネルが主流だが 製品普及化以前は太陽熱温水器が使われていた

今でも 屋根上に設置されたのを目にする

これらは比較的新しい温水器 ただこの地方では冬場の凍結が問題で

不凍液をつかっての熱交換から ボイラーに直結するように複雑化している

左は2台並列 右の3階建ての住宅の屋根にあるのは真空管方式のようだ

この宿泊施設では3台を直列に載せて浴槽に落とし込んでいたようだが

錆の出具合からすると もはや使用はしていない可能性もある

そうなると撤去に費用がかかり そのままというケースが多い

 

OMソーラー

太陽熱温水器に対し 空気を使って暖房・給湯を考えたのが OMソーラー

りんご並木のエコハウスにも設置されているが 下部には太陽光パネルが併用されている

午前9時半ころの写真 本町再開発ビルの蔭で集熱部には霜 この角度だと融けるに時間がかかりそう

OMソーラーは藝大の奥村昭雄名誉教授の考案で 特許を取っており 代理店契約をしないと施工できない

もともとエネルギー密度の薄い太陽光で これも密度の薄い空気を暖め 床下まで工業用圧力扇で送る方式

機械に頼るシステムとならざるをえない

最近では太陽光パネルの効率があがってきているため

それらソーラーパネルと併用する形式が主流となっているようだ

(2018・1・21)

メガソーラー3題

世界的なグリーンネルギー推進の方向で いわゆる太陽光発電所が現実的となってきた

売電の政策料金にも左右されるが 晴天率の良い地域だけに 造成費用負担の少ない場所に

さらに建設されていきそうだ

 

メガソーラーいいだ

川路の西部 三穂との境の山の上に 2011年出現 飯田市と中部電力が運営

折から東日本大震災による原発事故と重なり 注目を浴びることになった

敷地はほぼ水平に造成されており

さらに架台の構造も費用をかけていて 整然とした印象

惜しむらくは あまり一般人には目に付かない場所であるということ

 

川路城山下ソーラー

上記おひさまの丘から東の斜面を下ったところに民間の発電所

大きく2つに分かれた敷地だが 併せると おひさまの丘に匹敵する規模

周辺には住宅や小学校・老人福祉施設などがあり

おひさまの丘にくらべると 日常的な風景を構成している

 

下虎岩ソーラー

天竜川の左岸 いわゆる竜東地区の段丘中段に建設中

果樹園や花卉ビニールハウスに囲まれた飯田市街を遠望する場所

もともとはバブルのころ開発された SGテンジンとよばれたショートゴルフ場で起伏のある敷地

しばらく放置されていたが 近くの木曜クラブハウスを訪ねたところ 目の当たりにし いささか驚いた

ここをはじめ竜東地区の中段には 飼料用のとうもろこし畑や果樹園など わりと平坦な場所が多い

それら農業後継者の方向しだいでは 今後さらに増える可能性がある

(2018・1・30)

中規模 ソーラー

目にすることが少ないメガソーラーにたいし 昨今あちこちで見かけるのが中規模から小規模のソーラー施設

架台を組んで地上に設置されるケース なかでも規制の少ない いわゆるアンダー50kwクラスが多い

一般的には遊休地の土地利用変更だが 以下のように余剰駐車場や 休耕田などの遊休農地が使われる

 

月極め駐車場

空き地の最も簡単な土地利用が月極め駐車場といわれている

空き家の解体などで あちこちで空き地が発生し そのかなりが月極め駐車場となる

となると以前から営業していた駐車場も契約車輌が減ってくることになる

宮の前の月極め駐車場 いつのまにかソーラーパネルが置かれていた

こちらは鼎上茶屋の住宅地の真ん中 性質上 比較的平坦な土地形状なので

架台の製作も簡単で 余った一部分にソーラーパネルを置くスタイルが増えている

中部電力の羽場変電所の北側 もともと製革会社の社員駐車場だった おひさま進歩のU50kwクラス

右上のガードレール下にもパネルが見えるが モジュールの色が異なるので運営は別のようだ

 

遊休農地

果樹園

こちらは鼎一色の住宅地の区画中心部の元果樹園

 

休耕田

上郷飯沼中段の元水田のU50kwクラス 敷地には余裕があるので 増設するかどうか様子見というところ

同じく上郷飯沼のこれは上の方の リニア飯田駅敷地に隣接の土曽川脇

周囲は ほぼ宅地で しばらくは様子見という雰囲気 100kwクラスか

水田の畦の形はそのまま 無理やり置いたので方位が一定せず やや雑多な印象

こちらは中村のやはり住宅地の真ん中 スミングプールに通った時に目にした

あらためて周囲をみると意外に広い敷地

天竜川左岸のいわゆる竜東の新しい道路沿いの西側

喬木村阿島のGSの裏に 地形が悪いのか2つに分かれていて

合わせると かなりな面積となる

こちらは 上より少し北に向かった 道路の東側

モジュールや架台・周囲の単管フェンスの形から 上記と同じ業者によるものか

(2018・2・11)

太陽光発電施設の高さ考

高森町フルーツラインの吉田・石原田橋の北側

傾斜地の果樹園敷地で低い角度のパネル配置は意外に目立たないが

 手前の道路からは 見下ろすことになって とくに建物の上に見える部分は かなりの広い面積が伺える

近づいてみると 1段が5枚のモジュールで構成されていて 今までみてきた一般的なものより枚数が多い

とくに中央部は下側が8枚 上側が9枚の計17枚で1段を構成

枚数が多くなるほど 当然 地面からの高さが増すことになる

こちらは宮の上 以前からキノコ工場の屋根にはパネルが置かれていたが

しばらく見ないうち 前面の農地にも架台を組んで 大々的に設置

これもタテ方向のモジュールの枚数が多いので かなりの高さになっていて 少し異様な感じを受ける

裏側からの見上げ ここまで架台を高くすると 地震力はともかく風圧力に対する負荷の増大で構造的には辛い

採算的にも厳しいものがあろう ここは むしろ個人のソーラーに対する執念を感ずる

さらに竜東の竜江地区で見かけた個人のソーラー風景 斜面を利用しての配置

モジュュールの傾斜度や方向が一定していないので 無秩序な印象は否めない

*

以上のように 太陽光発電施設は都市景観上 重要な構成要素になってくる気配だが さすが飯田市

それにたいし景観法にもとづく景観条例に 30年4月から基準が示されることになった

基本的には工作物ととらえ 建築物に準じたあつかいとしている

設置面積 500uは 150坪 ほぼ住宅2軒分ということになる

高さについては 全高 10mが基準となっている 今まで見てきたように地盤面上 10mというのは

架台自体に費用がかかり過ぎ現実的でない 景観的に問題となるのは傾斜配置ということになる

設置面積が今度はひっかってくるので 上の基準は ほぼ妥当な線といえそうだが

竜江の例のようにモジュールの方向が一定していない場合に適切な指導ができるかどうか心配

(2018・2・20)

 

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