橋北裏道散歩一筆書き

 

仲ノ町石畳風舗装 →jump 仲ノ町長屋横丁 →jump 春創てらす →jump

 

江戸町武家地新築住宅

宅地造成から 1年 新築住宅が完成 対面の春草公園から見た 2軒

現代風な住宅は 周囲の武家地とは やや異質な感じだが これも時代の流れ

(2023・5・9)

 

江戸町武家住宅解体更地

春草公園から道を隔てた東側 妙にすっきりしたと思ったら

古くからの住宅が更地になっていた 門を備えた武家住宅と その両隣が解体

2軒分の住宅敷地として売り出されている  その後 地縄が張られていて 2軒とも新築工事が始まるようだ

(2022・6・23)

 

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橋北は飯田市街の谷川より北側 野底川までの行政単位の通称である

飯田大火の影響も少なく 古い町並みが残っており 昔からの小道も続いている

そんな小道をたどりながら その風情を愉しむことにした

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その行程は下のようになる キルビーメーターで距離を測ってみたら 総延長 3.3km

ちょうど橋北台地の縁をなぞる散歩であり それゆえに景観ポイントがいくつも存在する

 図中 PP はパノラマ・ポイントと その眺望方向を矢印で記入 (PP2は今回のコース外)

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問題は富士山稲荷の微高地である ここでは脇坂時代の城下町絵図(飯田城ガイドブックより)を対比してみた

 脇坂氏の前 小笠原氏の時代に神社がつくられたというが この絵図に記入はない

左・富士山稲荷神社 石造の鳥居には豊受大神の額がかかっている

右は神社境内から見た旧測候所方面 奥の杜は長姫神社

逆に測候所から見る富士山稲荷の社叢 右は神社西側から見た 浜井町方面

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当時は藤山という小高い土地はすでにあったようだが そこから浜井町・江戸浜町の

凹地がどのように形成されたのかが よくわからない 富士山稲荷の若き宮司の

市原日貴さんによれば 古くの野底川の流れに関連するんじゃないか と言っていた

今後の研究課題である

(2016・5・25)

 

 その1 大雄寺裏道散歩 その2 小伝馬町裏・崖下道 →jump

その3 浜井町路地裏坂道 →jump その4 江戸町土居下小道 →jump

その5 春草公園二本松遊歩道 →jump その6 東栄公園・まむし坂・測候所(完結編) →jump

 

その1 大雄寺裏道散歩

散歩の出発点はJR飯田線・桜町駅 改装されて多少味気なくなってしまったが

木造トラスの駅舎は健在 その駅前広場から

線路に沿って東に進み 角を右折すると 大雄寺の裏手に出る

大雄寺の裏庭に沿った小道を行き 鈴木設計を右に見て左折 先ほどの線路際の道路に再び出て

クルマ行き止まりの先は小道が下り 線路の下をくぐると飯田警察署の職員寮方面

そちらへは行かず道なりに進むと小道は二手に別れ 段丘上を水路に沿って行く

ちょうど大雄寺の宅地の下側を巡り南方向に進むと 東の宅地とは かなりの高低差

振り返ると上郷段丘をはるかに望むパノラマポイント 左の緑の鉄橋はJR飯田線の野底川橋梁

さらに進むと庚申塚や石仏群があり それなりの歴史を感じつつ

大雄寺の駐車場脇から座光寺街道に出る 正面は飯田警察署裏の風越公園

2016・3・6

 

その2 小伝馬町裏・崖下道

一旦風越公園に出たあと野底川沿いに富士橋まで

風越公園に建つ石碑は飯田風越高校とその前身・飯田高等女学校跡地記念

その奥には県立飯田創造館 芸術活動の拠点施設となっている

その脇の小道を下ると野底川に沿った道路にでる

創造館につづく浜井場小学校を正面に見て 緩やかにカーブ 遠くに見えるは小伝馬橋

橋の手前で段丘上に登る坂道 これはそのまま大正新道につながる

小伝馬橋ができる以前は上郷と結ぶ富士橋におりる大事な役目があったようだ

小伝馬橋の下をくぐると富士橋が見えてくる 浜井町の自治会館脇をぬけて富士橋のたもとへ

2016・3・15

 

その3 浜井町路地裏坂道

富士橋の南詰を東に向かって坂道があり

上郷の段丘を眺めながら上っていくと最上部には富士山稲荷神社の本殿の横に出る

ここは神官・市原さんの住宅 建設会社にいたころは先々代にはお世話になった

先代と当代は愛宕神社の神官としてのお付き合い

小山を少し下ると眺めのいい場所 左に県職員の宿舎 もとは営林署があった記憶

大きな空き地はその駐車場だったところ 電柱の右に小道があり

人が通れるだけの幅 駐車場を左に見て通過すると

さきほどの富士橋の少し南側に出てくる さらに突っ切って幅1間ほどの坂道を上る

途中 今は無き有名な上松先生の英語塾 建物は使っていないようだが周囲はきれいに管理されている

さらに坂道を上ると小伝馬町からの縦道に合流 大正新道まで上る

2016・3・29

 

その4 江戸町土居下小道

一旦大正新道へ出て南へ

飯田でもっとも濃いといわれる黄梅院のシダレの道路反対側

スミツネ染物店の脇に 小さな坂道がある

その昔の飯田城下の空掘の跡といわれる擁壁下の小道を 弧を描いて辿ると

柳通りに出る 4階アパートの右脇にさらに道は続き

同じように土塁の下を歩く 左に曲がる江戸浜町方向は無視して 正面坂道を上ると

江戸町の上の段に出る 真っ直ぐ行けば二本松に抜ける道

2016・4・24

 

その5 春草公園二本松遊歩道

二本松方面には向かわず右折する このあたりは飯田藩中級武士の住宅が連なっていたところ

右はあの柳田國男(旧姓・松岡)が養子に入ったという柳田家のあった場所 簡素な門が残っている

直進すると江戸町の本通りで春草公園の裏側にでる

公園に入って南側に向かい正面の入り口へ

仲ノ町側の春草公園正門 仲ノ町石畳風舗装 →jump

仲ノ町にでて左折して 東方向へ直進 天満宮の横を通過して

二本松の旧遊郭を抜けると突き当たり

この民家の左から 遊歩道が完成している ここからはちょうど桜の季節

橋北台地の段丘崖に造られた遊歩道は擁壁もなかなかの大工事だった 正面に公衆WC

逆側からは風越山の姿

西側には上郷台地 右の杜が富士山稲荷の小山 ただこの塀はいささか殺風景

下に江戸浜町の住宅が並んでいての目隠し塀は 予算的には仕方ないかもしれないが

もう少しなんとかならなかったのか というのが感想

そうして有形登録文化財 大正11年の竣工・旧飯田測候所の裏側にでる

このまま行けば東栄公園

2016・5・5

 

その6 東栄公園・まむし坂・測候所(完結編)

今回旧測候所の表には廻らず さらに東栄町方面を巡ってみる

東栄公園は段丘上の平部分と斜面からなっているが今まではなんとなく暗い感じで利用者も少なかった

たしかに段丘を下りる階段・斜路は整備されたが けっこうな大工事が行われていた

斜面を利用しての大すべり台 季節のいい時期は利用されようが北斜面だけに冬場はどうかなと思う

すべっているのは隣の子どもの園保育園の園児 保育園専用という感じだ

問題は東栄町からの入り口 多少は整備されたものの あいかわらずわかりにくい場所と構造

東栄町に出てすぐに保育園の裏口がある この小道はたしか抜けられるはず とトライしたが不可

そのほか住宅地図上にも横道があるはずだが通行不能

ようやく幅1mほどの小道を抜けて

東栄町から馬場町へ通ずる旧道にでる アパートの裏側が旧測候所 その右手に保育園がある

アパートの手前まで坂道を上り 南側へ向かう道路を見つけ進むと

谷川線を望む 橋北台地の突端

右手に旧飯田城の台地 現在は和風旅館・温泉・宴会場の三宜亭 右奥の林が長姫神社

左に視線を転ずると東中央通りの住宅地と奥には松川を介して鼎・八幡段丘

勤労者福祉センターへ上る坂道勤労者へ下り 歩道をさらに谷川線方面へ下る

途中小道を見つけ入っていくと 三峰神社と額のある鳥居下 用水管理道路のようだ

もはや水は流れてないが谷川線に合流 そこからは まむし坂で橋北台地へ戻る

ここからの眺めもなかなか良い とくにこの季節は1本桜の競演という感じ

ただまともに逆光になってしまうので朝のうちに訪れたい

まむし坂を上りきると下馬場町 ここで方向転換して東南方向へ向かうと

旧測候所への入り口

江戸のころには錬兵場だったという 広い芝生広場の右奥が東栄公園

飯田市の象徴・風越山を背景に 芝生広場南東側より

2016・5・17

 

仲ノ町石畳風舗装

舗装工事は旧測候所への遊歩道に接続するかたちで進行し

まず二本松までついで 旧高野醫院まで さらに伝馬町部分と順次行なわれた

左に旧高野醫院 右に安東アパートの角から石畳風舗装が完了

工事は完全通行止めで行なわれ まず側溝の整備

つづいて路盤工とアスファルト その上に いわゆるビリコンクリートで舗装

さらにコンクリート舗装を洗い出し 目地をカッターでつけたもの

ロータリーカッターなのでヨコ線は通るがタテ線は交わるところで浅くなる

春草記念公園の舗装から連続する形 さらに正面に普門院の糸桜が満開

視覚的にもつながって 舗装効果はありそうだ

馬場町との交差点を越えて二本松方面につづき それにしてもこの枝垂れ立派になった

少し屈曲しながら舗装は続いているが このあたり目ぼしいものがないのが残念

何か小さな造形物でもあると 旧測候所への道が楽しくなるのだが

そこからは旧測候所への遊歩道とつながっている

(2018・4・5)

 

仲ノ町街路整備

仲ノ町を通行止めにして 石畳風舗装のつづき まずは側溝の整備から

残っていた旧高野醫院の前の辻から伝馬町まで これが完成すれば 一段落

(2019・2・21)

仲ノ町石畳風舗装完了

最後に残っていた伝馬町から 旧高野醫院までの区間が開通

ルーテル幼稚園の前を通って

二本松遊郭跡から旧測候所まで これで総延長 700mもつづく舗装工事が完了した

この通りには上述のように古い建物も多く また新しい施設も連続する

また馬場町3丁目の旧ゾーリギャラリーにブティックが開店したり と面白くなりそうな予感もする

今後も注目していきたい

(2019・4・18)

仲ノ町長屋横丁

その仲ノ町から隣の江戸町に抜ける横丁 ブロック塀のところを右に

多少ズレながら幅1間ほどの小道

右手には長屋 いかにもその昔の足軽長屋を思わせる敷地割り

幼少のころ 母親の友人が住んでいて クリスマスパーティに訪れた記憶

空き地の脇を抜けると 旧飯田税務署だった駐車場を左に見て 江戸町筋に抜ける

(2019・6・16)

 

橋北春創てらす

師走の第3土曜 春草通り(仲の町)を中心としたマルシェが開かれた

飯田最古といわれるメゾネット安東アパートも窓が開き放たれていた

カーブミラー陰に見える塀も 林城仁さんらにより塗り直しイベント

普段は全く人通りのない道だが なかなかの賑わい

教育会館前にて検温受付

その先 児童福祉施設の駐車場では食関係の出店

右の菱田春草生誕公園ではクラフト系

さらに古いスーパーをリノベした春草の郷にて まちづくりの経過レポート

天満宮の境内でも食とクラフト10店舗ほどが出店 このほか二本松通りに食べ物・似顔絵など

最後に旧飯田測候所まで歩くと 夕方からのイルミネーションの点灯準備が完了

(2022・1・4)

 

プレGW市街地イベント 春創てらす

来週にゴールデンウィークをひかえて 橋北地区の仲ノ町では 春の春創てらす

前回は12月で寒さに震えたが 快晴に恵まれ 快適な休日

あちこちのスペースに 家族連れ多数

今回 旧測候所の芝生広場が解放され テイクアウトの弁当をひろげる姿が目立った

ようやく 本来の使われ方 橋北地区の貴重なスペースを実感した

(2022・5・19)

 

 

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