公衆トイレMAP

飯田市内の公衆トイレは都市公園内に設置されているものが多いが

やはり時代の流れの中で必要性に応じて造られてきたわけで

ある意味 都市の過去から現在を語っているものでもある

そんな公衆トイレの姿を見ながら 今までとは別の角度から町を眺めてみたい

 

※愛宕稲荷神社境内WC

愛宕神社にWCを建設する話がもちあがり 大久保町神社総代ということで設計・施工の面倒をみることになった

中世山城の敷地のため遺跡地区でもあり また都市公園として指定されていたりと煩雑な手続きをへて

12月着工 同月竣工予定と忙しい工事日程となった

向かって右が男子トイレ 窓は設けず ガラスブロックで明かり採りとした

ドアを開けると小便器が並び 右手に洋便器のブース

向かって左が女子トイレで洋便器と手洗い器 2連の紙巻器の左が凍結防止のヒーター

 

工事経過

神社木を2本伐採することになり 市原日貴神官によるお祓い 奥にあるのが現在のブレハブトイレ

サワラとサクラの伐採後 教育委員会による遺跡試掘

とくに重要物は発見されず 今度は神官2人での地鎮祭  そして基礎が完成

つづいてブロック積み上げ さらに屋根と梁のコンクリート打設で躯体工事完了

(2016・1・17)

 

橋南編

まずは中心市街地から 中心部を貫く中央公園めぐり(中央公園については→こちらを参考に)

これは珍しい2階建て公衆トイレ 飯田市中心部の中央公園脇

谷川を暗渠にして 駐車場を造り その屋上を公園化

もともとは銀座通り側に中央交番があり その裏手に当っていた

交番が移転・撤去され トイレがむき出しになって

ようやく目隠しができた 右は1段高い公園への階段

公園からのトイレ利用のために2階建てとなったわけで

TV番組「珍百景」に応募したが 完全無視

手前がバリアフリートイレ 奥が紳士用と婦人用

 

左は2階トイレから 1段下の公園内

右は逆に上にあがって飯田市公民館前のプレハブトイレ2基をブロック塀で囲んだスタイル

さらにもう1町北側の谷川公園脇 時代の匂いがする

右は さらに北1町 郵便局駐車場前のプレハブトイレ 多分その存在すら知らない人が多いのでは

中央公園側道路移設に伴い撤去されたが 現在あらたに公園整備が進んでおり 木造トイレが新築の模様

(以上4つは厳密には橋北地区に該当)

 

続いてJR飯田駅方面へ

左は駅併設のトイレ 右は駅に隣接するアイパークのトイレ 手前は月極駐車場

 

まっすぐ飯田城址へ下り

左は飯田美術博物館併設 安富桜の下からの公衆トイレ入り口

右は長姫神社入り口 鳥居脇

 

今度はまた中心部へ戻り

りんご並木の中心施設「3連蔵」の喫茶店棟 右半分がカフェ 左半分が通路挟んで公衆トイレ

動物園の隣の駐車場に建つ木造トイレは 飯田市の建築課の設計した規格型

角ログを柱間に落とし込むポスト&ビーム構法で 軒の出が大きく老朽化にも強み

その分 場所をとるのが難点か 区画整理公園のトイレなど新設はほとんどこの形

公園規模に応じ 様々のタイプがあるが いずれも風景に溶け込んでいて好感がもてる

左はJR飯田駅裏の公園 右は丸山2号公園

左は羽場区画整理地区の羽場2号公園で妻入りタイプ

右はやはり昨年末竣工の羽場公園 屋根に太陽光パネルを置くために鋼板仕様

今後の方針がどうなるか できれば日本瓦を使って欲しいが

 

動物園から 四季の広場へ

坂道を下ると正面にバリアフリートイレ その右手の木陰が一般用

右写真 広場から愛宕神社裏手の階段を上がりきったところにプレハブトイレ

 

最後に飯田城址の段丘下

城下グランドは普段の週末は少年野球練習 ときにサッカー大会や

ゲートボール大会 消防団の操法大会など多目的な使われ方

 

右は参考までに野底山森林公園のカニさんトイレ

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2011・7・13

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