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過去読書日記 2000年1月〜2012年12月
5月31日(土) C
ドキュメント「北海道路線バス 地域交通
最後の砦」 椎橋俊之 筑摩書房1800円
冬の長距離路線ルポ。鉄道にも造詣深く
さながら 北海道史を見るような重量感だ
自動運転などにも言及 しばし熟考の巻。
5月30日(金) C
「高学歴発達障害 エリートたちの転落と
再生」 岩波 明 文春新書 900円。昭和
大特任教授による その実態。ADHD(注
意欠如多動性障害) や ASD(自閉症ス
ペクトラム障害)の診断・対策方法など。
5月29日(木) C
私たちは何を捨てているのか ―食品ロス、
コロナ、気候変動」 井出留美 920円 ちく
ま新書。一貫して食品ロスを追及のジャー
ナリスト。フードシェアリングも、提唱するが
重複が多くて、すこしく退屈な読書だった。
5月28日(水) C
3秒で伝える コンサルが使う「シンプルな
言葉で相手を動かす!」会話術』 扶桑社
1500円 しゅうマナビジネス 。まずは3秒
で、ついで30秒で、さらには3分での伝え
方を伝授する。わかるがハードルは高い。
5月27日(火) C
「茶の湯の文化史」 五味文彦 2400円
勉誠社 東大名誉教授が伝来から明治ま
で、茶会記録などを読み解き綴ったもの。
退屈といえば 退屈だが、断片的な知識と
照合 意外に最後まで読むことができた。
5月26日(月) C
「早合点認知症」 内田直樹 サンマーク出
版1400円。福岡市で認知症専門クリニッ
クを経営する院長。長生きするなら知っと
こう、と本人や周囲の接し方を指南するの
だ。まあ予備軍としては 勉強になったワ。
5月25日(日) C
「歩いて読み解く地域経済 地域の営みか
ら考えるまち歩き入門」 山納 洋 学芸出版
社 2000円。大阪ガスの社員にして 精力
的に、まち歩きを企画。そにある 痕跡から
近現代の社会の たどった姿を想像する。
5月24日(土) C
東西南北「方位」の世界史 河出書房新社
2700円。 ジェリー・ブッロトン ロンドン大
学教授による文化史。ただ 北のバイキン
グや 西の彼岸思想など、出てこないのは
不満。そんなツッコミ処はあちこちあった。
5月23日(金) C-
「好き」を一生の「強み」に変える育て方」
あの落合陽一の母親・落合ひろみ による
子育て論。一部 陽一本人も それらしいこ
とを のたまうのだ。まあ、あえて自慢話に
つきあう 必要もない。時間の無駄である。
5月22日(木) C
オーバードース くるしい日々を生きのびて
川の由起 朝日新書840円。若手朝日記者
による連載を加筆新書化。薬剤依存にいた
る原因をいかにしてとりのぞくかだ。要は家
族・家庭の問題。それにしてもキビしい話。
5月21日(水) C
「ファイナンス学者の思考法 どこまで理屈
で仕事ができるか?」 宮川壽夫 ダイヤモン
ド社 1800円。野村証券からコンサル会社
へ その後社会人大学院で博士課程。大阪
公立大経営学教授の自慢話にお付き合い。
5月20日(火) C
「働けない」をとことん考えてみた。』 平凡社
1900円。働かない、働けない、働きたくない
… と1973年生まれの文筆家 栗田隆子著
うつ系で不器用な大学院出だという。たしか
に困っちゃうわな。しかし、どうしようもない。
5月19日(月) C
「ウォーカブルなまちを評価する」 鹿島出版
会 2300円。国際交通学会 ウォーカブルな
まち研究会編著で、20人が執筆。その中で
わかり易さ、歩き易さ、居心地の良さを AIを
使ってのデータ化の阪大の試みは面白い。
5月18日(日) C
「潤日 日本へ大脱出する中国人富裕層を
追う」 舛友雄大 東洋経済新報社 1800円
1985年生の 中国・東南アジア専門ジャー
ナリスト。資産保全のほか 子弟の教育、自
由な言論空間など万遍なく取材は面白い。
5月17日(土) C
「米軍極秘特殊部隊 ザ・ユニット テロの激
戦地で戦い続けた隊員の手記」2800円 原
書房。エジプト出身の小柄な兵士、アダム・
ガマルと 米のライター ケリー・ケネディによ
る。あちこちで活躍の日々もとくに感想なし。
5月16日(金) C
「不思議3D地形図鑑」 今尾恵介 朝日新聞
出版 2600円。空から見た珍しい地形風景
その生成過程や同様な地域を、古い地図や
世界地図の中からさがし 提示する。地理の
お勉強ではある。 飯島の田切地形も登場。
5月15日(木) C
元自衛官が語る 「災害派遣のリアル」 イカ
ロス出版 1800円。約10年の自衛隊生活
からカメラマンに転進 さらに夜はバーの経
営という 武者雄哉による経験談。中越地震
から東日本大震災 退役後の取材記など。
5月14日(水) C
JUST KEEP BUYING 自動的に富が増
え続ける 「お金」と「時間」の法則』 ダイヤ
モンド社1700円。米の金融ジャーナリスト
による投資の話。インフレにどう対処するか
だが、読み物としては 面白い。全416頁。
5月13日(火) C
改訂新版「東京 わざわざ行きたい 街の本
屋さん」(株)G.B. 1800円。自身も本屋を
経営という 和氣正幸による、案内ムック本
携帯に便利な小型本で、地図入り。これを
持って訪問には有用も 現況は激しそうだ。
5月12日(月) C
「口笛のはなし」 ミシマ社 2000円。世界
チャンピオンにもなった 1992年生まれの
武田裕煕に最相葉月が聞くという趣向。質
問が上手なのか さながら口笛大全といっ
た内容となっていて、編集は的確で合格。
5月11日(日) C
「“おいしい瞬間”の撮影レシピ」 2400円
玄光社。写真専門誌「コマーシャル・フォト
連載。広告写真制作会社アマナの料理専
門部門 「hue」所属の7人の写真家による
作品制作過程を公開 撮り方を指南する。
5月10日(土) C
「AIに書けない文章を書く」 前田安正 ちく
まプリマー新書 860円。文章教室を主宰
する元朝日新聞記者。AIが書くのは文書
で 個人の経験を書くのが文章だという。し
ばし、面倒くさい作文教室に お付き合い。
5月9日(金) C
「たのしい編集(2) 本を組む」 和田文夫
英治出版 1600円。ベテランの編集者らし
いが、漱石の草枕を自分の好きなように編
集製本してみる という試み。全121頁の小
本。仕用フォントや段組みなど、凝った話。
5月8日(木) C
「リキッド消費とは何か」 久保田進彦 新潮
新書 900円。最近の若者を中心とする 流
動的な消費行動について青山学院大学経
営学部教授による データの裏付け研究だ
が、それがどうしたと 意外に 面白くない。
5月7日(水) B
会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言って
しまうのか』 文藝春秋2200円。シドニー大
言語学 ニック・エンフィールド教授 による認
知心理学的会話論。初めて知った、人間の
社会性の本質に迫る 根源的な話。問題は
いつどのように それを獲得してきたか、だ。
5月6日(火) C
「このオムライスに、付加価値をつけてくだ
さい」 柿内尚文 ポプラ社 1500円。累計
販売1400冊を豪語する 編集者だ。348
頁にわたる方法論だが 内容は限りなく薄
い。わずか3時間ほどで終了。感想なし。
5月5日(月) C
2時間で愉しめる「絶景の富士山展望ハイ
キング」 渡邉明博 山と渓谷社 1800円。
低山フォトグラファーを自称の小型ムック
本。登山ルートや、名物・温浴施設なども
抜かりなく紹介。ただ 富士の頭だけじゃ。
5月4日(日) C
「大人のための離島探検 ―島の不思議を
凸凹地図で体感!」 技術評論社2200円
利尻島から与那国島までの有人島 さらに
は北方4島、竹島、尖閣まで。それぞれの
概要は読み甲斐 東京地図研究社による。
5月3日(土) C
「経験バイアス ときに経験は意思決定の
敵となる」 白楊社2200円。新味は何もな
し、何を言いたいか分からず。2人の行動
経済学者 ネムレ・ソイヤーと、ロビン・M・
ホガースによるが、読む価値は全くない。
5月2日(金) C
「写真のなかの江戸 絵図と古地図で読み
解く20の都市風景」 金行信輔 ユウブック
ス 2200円。明治初期も英字新聞「ファー
イースト」の掲載写真の細部の分析。撮影
は、オーストリア人のミヒャエル・モーザー
2018年刊とやや古いが、勉強になった。
5月1日(木) C
「嫌われ者」の正体 日本のトリックスター』
石戸 諭 新潮新書960円。毎日新聞出身
の1984年生まれ。登場人物は 玉川徹、
西野亮廣、ガーシー、旧統一教会 さらに
吉村洋文、山本太郎だ。とくに感想なし。
4月30日(水) C
いつでも調子がいい カラダになる!「ホル
モンをととのえる本」 CCCメディアハウス
1900円。英のサプリメント会社創業者で
ダヴィニア・テイラーによる 自説展開。ホ
ルモンバランスが、大切なことはわかる。
4月29日(火) C
「続日本百低山」 小林泰彦 ヤマケイ文庫
2000円。1935年生まれヘビーアイビー
などで有名な イラストレーターで、自作イ
ラスト付き。「山と渓谷」連載から。三角点
マニアが、うかがえて同感だ。全604頁。
4月28日(月) C
大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」
をさがしている人たち』 池上正樹 講談社
現代新書 800円。ストレス社会と繊細な
自己、誰でも陥る 中高年のひきこもり状
態だ。けっして他人事ではないと思った。
4月27日(日) C
「イベントの世界へようこそ ―イベントを仕
事にしたい人への7つのすすめ」 北原 隆
城山書房1800円。都立大建築出身で東
京富士大学 経営学部 イベントプロデュー
サー学科の教授。数々の経験と苦労話か
ら、イベント学部の創設を 提唱するのだ。
4月26日(土) C
「日本語からの祝福、日本語への祝福」
李 琴峰 朝日新聞出版 1800円。台湾の
片田舎で育ち 日本へ、そして芥川賞作家
となった女性。日本語への 愛と遍歴を綴
るのだ。ただこの書名にはずっと違和感。
4月25日(金) B
「シン読解力 学力と人生を決めるもうひ
とつの読み方」 新井紀子 東洋経済新報
社 1800円。ロボットの東大入試いわゆ
る東ロボの結果はいいとして 学力テスト
とRSTとの相関からの 読解力の問題提
起だ。説得力充分の内容で 近年出色。
4月24日(木) C
「海の兵器 メカニズム&戦い方図鑑」
坂本 明 ワン・パブリッシング 2000円。
兵器オタクのライター。空母や潜水艦か
らはじまり、ほぼすべてを得意のイラス
トをオールカラーで。知識の再確認だ。
4月23日(水) C
「列島縦断 日本の墓 失われゆく墓石を
訪ねる」 関根達人 吉川弘文館 2200円
弘前大教授による、墓文化の概説。歴史
的な解説とともに 墓地として景観的にも
興味のある事柄だ。大変 勉強になった。
4月22日(火) C
「本のある空間採集 個人書店・私設図書
館・ブックカフェの寸法」 2500円 学芸出
版社。実測家を自称する 政木哲也・京都
橘大専任講師。実測して、アイソメ図作成
全国44の事例を 船津真琴がイラスト化。
4月21日(月) C
「呪術講座 実習ノート」 マジナイ・占い
方面に強い 作家の加門七海。「…講座
入門編」 の続編。個人的に あるいは知
人を交えての 実践編。16の方法を試し
ての報告だ。KADOKAWA 1700円。
4月20日(日) C
「シン・オーガニック 土壌・微生物・タネ
のつながりをとりもどす」 吉田太郎 農
文協2300円。自然農法が叫ばれて半
世紀。見続けてきた ジャーナリスト。そ
の後わかった点など 現在位置を解説。
4月19日(土) C
「三流シェフ」 三國清三 1500円 幻冬
舎。北海道増毛の少年が、生まれが9
割と言われる世の中で、如何にして世
界的シェフに上り詰めたのか 知りたく
て読んでみた。人懐っこさや本人の努
力もだが、その積極性と幸運なのか。
4月18日(金) C
「瞬考 メカニズムを捉え、仮説を一瞬
ではじきだす」 山川隆義 かんき出版
1600円。ビジネスプロデューサー を
自称。そのための、日頃の知識訓練と
ネットワ−クの構築に 注力する提案。
4月17日(木) C
「日本の新構想 生成AI時代を生き抜く
6つの英智」小学館新書1000円。日本
構想フォーラムからの提言。磯田道史・
島田雅彦・神保哲生・中島岳志、さらに
西川伸一・波頭亮 の6氏が執筆する。
4月16日(水) C
「資本主義で解決する再生可能エネル
ギー 排出ゼロをめぐるグローバル競
争の現在進行形」 アクシャット・ラティ
河出書房新社 2200円。企業・財団・
政府などの 個人に焦点。経済原理や
政策の有効性を。英の印系ライター。
4月15日(火) C
「このプリン、いま食べるか?ガマンする
か?」 垣内尚文 飛鳥新社1500円。累
計1300万部を売った、と豪語の編集者
自身の体験から ポジティブな時間管理
を提案。前半は納得するも、後半失速。
4月14日(月) C
「俺の文章修行」 町田 康1700円 幻冬
舎。元ロックシンガーだったらしい。芥川
賞作家だという。けっこう おふざけの文
章だが、感覚的にわからんでもない。た
だ感想はとくにない まま読み終わった。
4月13日(日) C
旅するカミサナ 迎える人々 伊勢大神楽
と「家廻り芸能」神野知 大阪大学出版会
3300円。岩手大准教授による研究成果
実際に門付けについて廻っての採集、各
地の芸能付き。さらには 韓国との交流。
4月12日(土) C
「自分のあたりまえを切り崩す文化人類
学」 箕曲在弘 大和書房1800円。早大
院の若手教授による講義。どちらかとい
えば 古典的な研究を例証にして文化人
類学とは何かについて考えるのである。
4月11日(金) C
「私が選ぶ 高齢期のすまい活」 彩流社
2200円。那須で 高齢者向けの住まい
を運営する会社の役員たち 近山恵子・
櫛引順子・佐々木敏子 3名の執筆。対
談やら利用者の声など文集的な構成。
4月10日(木) C
「日本の秘史を巡る旅 宇宙維新への扉
は日本人が開く」 長倉 優 でくのぼう出
版 1500円。横浜の病院長の自費出版
かぎりなく陰謀論のトンデモ本 義経チン
ギスハン説の全体像が わかって収穫。
4月9日(水) C
「世界で一番やさしい建築基準法」 エク
スナレッジ3000円 谷村一著。2025年
大改正対応版、とうたっていたので読ん
でみた。それにしても、改正に次ぐ 改正
により 複雑怪奇な条文ばかりで大変。
4月8日(火) C
「地図なき山 日高山脈49日漂泊行」
角幡唯介 新潮社2100円。また面倒くさ
い男の本。地図を持たず感覚だけの4回
の山行は釣りに目覚めたか。これからど
うする 当時の〇〇上人のように登るか。
4月7日(月) C
「行動経済学は最強の学問である」 SBク
リエイティブ1700円。米のコンサルタント
会社CEOで多数の肩書の相良奈美香著
世界一わかりやすい、と豪語も納得の15
刷目。ただ運・不運の経験が 認知のクセ
に影響?あたりが今後の研究の方向だ。
4月6日(日) C
「修験道大系 歴史・思想・儀礼」 春秋社
3000円。1933年生まれ修験道研究の
大家 慶応大・宮家準 名誉教授。先日に
んだ同じく慶応大・鈴木正崇名誉教授の
師匠になる。内容は詳し 手に負えない。
4月5日(土) C
「希望格差社会、それから 幸福に衰退す
る国の20年」 山田昌弘 東洋経済新聞社
1500円。社会に蔓延する閉塞感 それを
昇華するのがヴァーチャルな 推し活だと
するのだ。このまま衰えていく、日本の姿
それをポジティブに見る考え方も有りか。
4月4日(金) C
「新版 茅葺き民家」 佐野昌弘 グラフィック
社3300円。1932年生まれの写真家によ
る。まるで 向井潤吉の風景画を見るような
写真が、北は北海道から 南は鹿児島まで
初めて知る形態の民家もあって、貴重だ。
4月3日(木) C
「すぐに」をやめる ネガティブ・ケイパビリ
ティの思考習慣』 沢渡あまね 技術評論社
1600円。次から次へと いろいろ考える人
だが、今回は内容が薄い。そもそもこの言
葉、据わりが悪すぎる。内容はわかるが。
4月2日(水) C
歩いて、食べる「東京の名建築さんぽ」
甲斐みのり エクスナレッジ1400円。有名
建築家の作品や、歴史的建造物の見所と
ともに 建物内での食事や喫茶を愉しめる
案内小品ムック、2018年刊とやや古い。
4月1日(火) C
「博報堂のすごい雑談」 SBクリエイティ
ブ1500円。同社ブランドコンサルティン
グ局部長の岡田庄生(1981年生)によ
る。アウトプットの質を、劇的に上げる方
法だと。1時間で読み終わり。感想なし。
3月31日(月) C
「山岳信仰と修験道」 鈴木正崇 4000円
春秋社。慶応大文化人類学・名誉教授の
研究集大成。修験道の成立から、神仏習
合と女人禁制、さらには明治の神仏分離
など。その大筋を理解できて、良かった。
3月30日(日) C
「校正・校閲 11の現場 こんなふうに読ん
でいる」 牟田都子 2000円 アノニマ・スタ
ジオ。自身も フリーの校正家。さまざまな
現場での、校正に携わる 担当者にインタ
ビュー。小本だが 編集も美しく、面白い。
3月29日(土) C
「47都道府県・日本一百科」 菊地俊夫
丸善出版4000円。都立大名誉教授によ
る地理の お勉強。家計調査や 各種産業
統計からの 各都道府県の日本一を解説
だが、可もなく不可もなく 平凡な内容だ。
3月28日(金) C
「格差の“格”ってなんですか? 無自覚な
能力主義と特権性」 勅使川原真衣 朝日
新聞出版1600円。東大修士で苅谷剛彦
門下の 組織開発コンサルタント。同社の
WEBに連載。言ってることは 意味不明。
3月27日(木) C
「自分でやったほうが早い病」の治し方』
マルコ社1300円。ずっとそう思ってやっ
てきた。だから、フリーランスで終わるの
だ。ことによると コミュニケーション能力
の欠如が原因かもしれない とも考える。
3月26日(水) C
「いい音がする文章 ―あなたの感性が爆
発する書き方」 高橋久美子 ダイヤモンド
社1700円。1年の半分を愛媛で農業とい
う 作詞家・ドラマーのエッセイ集。意図的
な敬体と常体の混用で、読みにくい。音を
出す聞くというのは、身体論的には興味。
3月25日(火) C+
「みんなの校正教室」 大西寿男 2200円
創元社。伝説の校正者による 校正のイロ
ハから 技術は言うに及ばず、その体系ま
でを 詳しく解説するのだ。文章の書き方と
しても大変勉強になった。有意義な時間。
3月24日(月) C
「読めば分かるは当たり前? 読解力の認
知心理学」 犬塚美輪 ちくまプリマー新書
900円。東京学芸大准教授による 読解力
のメカニズム講義。それにしても文字を読
み 語彙を統合することの大変さを知った。
3月23日(日) C
「e スポーツのすべてがわかる本」 日本実
業出版社1600円。メディア関係研究家の
黒川文雄による、2019年刊。当方は身体
性を重視しているので、ARもVRも懐疑的
故に eスポーツも同様。知識にはなった。
3月22日(土) C
「加速思考」症候群 心をバグらせる現代
病』 ハーバーコリンズ・ジャパン1600円
ブラジルの精神科医・哲学者 アウグスト・
クリが警鐘。情報過多の中で 自己を失う
世紀の病と規定だ そこからの脱出法を。
3月21日(金) C
「江戸の衣装と暮らし 解剖図鑑」 エクスナ
レッジ1680円。衣装デザアイナーから江
戸研究家・菊地ひと美による。すべて自筆
のイラストで説明している。浮世絵やほか
の資料を、水彩で模写したもののようだ。
3月20日(木) C
「至福の北欧サアウナ 知られざる歴史と
文化のすべて」 グラフィック社 2900円。
スウェーデンの料理研究家 イェンス・リン
デルによる。スウェーデンのほかに フィン
ランド・ロシア。ドイツ・バルト3国に言及。
3月19日(水) C
「身近すぎて気がつかない、偉大な発明
図鑑」 日経ナショナル ジオグラフィック
3000円。79 の日用品や、エポックメイ
キングの出来事を選択。例によって 美し
い編集。A4判で室内自転車上は辛い。
3月18日(火) C
「リック・ルービンの創作術」 ジーンブック
ス3200円。浅学にして知らなかったが、
米の有名な音楽プロデューサーだという
後述筆記のようだがアートに関する精神
性の高い自説展開だ。ただ読んだだけ。
3月17日(月) C
超実践!今日からできる 「職場の多様性
活用ハンドブック」 前田京子 日本能率協
会 2300円。NTT人事部所属で、前半が
ジェンダー平等。後半1/3が LGBTQ+、
残りが 障害者、シニア雇用、外国人材に
ついて。内容の詳しさも、大体この順序。
3月16日(日) C
トコトンやさしい「高速道路の本」 日刊工業
新聞R&Tブックス1800円。今日からモノ
知りシリーズは 日本道路公団から高速道
路調査会へ転進した3人による、日本の高
速道路入門書だが あまり読むところなし。
3月15日(土) C
「ミッドナイト・ピッザ・クラブ」 2500円 講
談社。俳優の仲野大賀・プロデューサー
の上出遼平・写真家の阿部裕介、3人が
ネパールランタン渓谷をトレッキングする
個人的な話だ。半分が 写真集でもある。
3月14日(金) C
「多様性の科学 画一的で凋落する組織、
複数の視点で問題を解決する組織」 ディ
スカバー21 2200円。英コラムライター
マシュー・サイドによる、集合知の重要性
ほかに陥りやすい思考の盲点について。
3月13日(木) C
「城下町」 吉川弘文館3000円。同社日本
歴史選書シリーズ 2013年刊。都留文科
大・松本四郎名誉教授が城下町に関する
各方面の論文を まとめたもの。当時の社
会システム関係などが、主となっている。
3月12日(水) C
「書庫をあるく アーカイブの隠れた魅力」
南陀楼綾繁 皓星社2300円。1部は図書
館など 公立施設 長野県立や伊那市立も
2部は個人対象 草森・大宅・井上など。3
部に この出版社のハンセン病関係など。
3月11日(火) C
「ウィキペディアタウン・ハンドブック 図書
館・自治体・まちおこし関係者必携」 文字
通信 1800円。福井県立大・青木和人教
授による。飯田市でも中央図書館主催で
行われたようだが、内容は わからない。
3月10日(月) C
知りたいことが全部わかる!「最新版 〔イ
ラスト図解〕 薬局のしくみ」日本実業出版
社 1700円。帝京平成大 井手口直子教
授・編著。前半が関連法規について 後半
が薬局経営の概要など。2006年 初刊。
3月9日(日) C
縄文の神が息づく 「一宮の秘密」 戸矢 学
方丈社 1850円。市井の古代史研究家。
全国48の一の宮を取り上げ、その由来な
ど、自説の展開。縄文や弥生起源の神奈
備や磐座の存在に 注目だ。2019年刊。
3月8日(土) C
東大卒収納コンサルタントが教える「子ど
もが自然と集中する 学習空間のつくりか
た」 米田まりな 日本能率協会1500円。
東大卒業生100人アンケートなどから述
べる。後半は専門の片づけ法を伝授だ。
3月7日(金) C
「江戸時代のスパイたち 太平の世に暗
躍した才人の裏の顔」 大橋義輝 共栄出
版1700円。自論展開も ここまで許され
るの?ただ元フジTV・週刊サンケイ記者
だけに 話は面白く、気楽に読める本だ。
3月6日(木) C
「1インチの攻防 下」 3800円 岩波書店
つづいてNATOの中・東欧とバルト3国へ
の拡大の歴史。最後にプーチンの登場。
一般的に言われている、ウクライナへの
執念と 老齢での焦りの感情を理解した。
3月5日(水) C
「1インチの攻防 上」 3800円 岩波書店
ジョン・ホプキンス大 M・E・サロッティ教
授による近現代史。副題 「NATO拡大と
ポスト冷戦秩序の構築」で、東西ドイツの
統一と、ソ連崩壊時の裏話は興味深い。
3月4日(火) C
「まちづくりゲームカタログ 研修・ワーク
ショップが進化するボードゲームガイド」
学芸出版社 2400円。1982年 生まれ
都市コンサルタント・安藤哲也による。公
共団体などでの、WSでの想像力増強。
3月3日(月) C
現代「ますように」考 こわくてかわいい日
本の民間信仰』 井上真史 1500円 淡交
社。1985年生、飯田市出身の怪文化研
究者と自称。同人誌の掲載から刊行した
という。なかなか面白い、今後に期待だ。
3月2日(日) C
「小堀遠州の美を訪ねて」 小堀宗慶 集
英社1800円。遠州流茶道十二世宗家
による、作事奉行の功績と、綺麗さびの
趣味の良さを解説する。1923年生まれ
2011年の刊行は、遺作となった模様。
3月1日(土) C
サイクリストが選んだ「ニッポンのじてん
しゃ旅 the BEST」 1800円 八重洲出
版。自転車雑誌 「Cycle Sports」特別
編集ムック。しまなみ海道、琵琶湖1周
阿蘇1周、四国一周、佐渡1周にくわえ
渋峠ヒルクライムや福井・敦賀周辺旅。
2月28日(金) C
「エネルギー産業2030への戦略」 日経
BP 1700円。副題にUtility3.0を実装と
ある 竹内純子・編著。東電出身のエネル
ギー政策論だけに 電力主体の考え方だ
2021年刊とやや古いが方向性は理解。
2月27日(木) C
「世界で一番美しい工具図鑑」 4500円
創元社 セオドア・グレイの「…元素図鑑」
で有名なシリーズ。今回も黒地の美しい
写真はニック・マンによる。工具好きには
楽しめるが 重量1.6sで手持ちは不可。
2月26日(水) C
「SF脳とリアル脳 どこまで可能か、なぜ
不可能なのか」 櫻井 武 講談社ブルー
バックス 1000円。SFに 造詣の深い筑
波大脳医学教授。とくに後半には量子論
やら、哲学論が出てきたりして 面白い。
2月25日(火) C
「武器としてのエネルギー地政学」 ビジネ
ス社1600円。長く石油畑を歩いてきた三
井物産出のアナリスト・岩瀬昇著。それだ
けに石油に思い入れが深く、グリーンエネ
ルギーには懐疑的。夢のない話に終始。
2月24日(月) C
数字とファクトで読み解く「地方移住プロ
モーション」 伊藤将人 2400円 学芸出
版社 。成功例や失敗例、実際はどの程
度なのか?各種資料から探る若手研究
者。行政側の担当の 政策立案者向け。
2月23日(日) C
「金利の歴史」 平山賢一 2700円 中央
経済社。同じ著者・出版社の姉妹編「物
価の歴史」と同時刊行は 東京海上関係
分析家による。まあ安全か、ヤバいかに
より上下する金利について淡々と記述。
2月22日(土) C
成人式を社会学する」2400円 有斐閣
明治学院大 元森絵里子教授が中心と
なって6人の社会学者が執筆。戦後始
まった あいまいな習慣が、今も隆盛を
保っている現状を報告の内容は理解。
2月21日(金) C
「SNS時代のカルチャー革命」1600円
講談社。著者1997年 カリフォルニア生
まれ竹田ダニエルは、UCバークレー校
大学院生。フェミニストでネガティブ思考
絶望のZ世代、悲しい最新アメリカ便り。
2月20日(木) C
「ほどほどに」できない子どもたち 達成
中毒』 J・ウォレス 早川書房 2400円。
ハーヴァード出 3人のこども母ジャーナ
リスト、全米6000人にアンケート。裕福
優秀な生徒が有名大進学で疲弊の現状
他人をリスペクトしてこその自己肯定感。
2月19日(水) C
「ここがすごい!水辺の樹木 生態・防災・
保全と再生」 崎尾 均 築地書院 2400円
新潟大名誉教授による地味な学問のライ
フワークだ。生物多様性の根源 という結
論を、最初にもってくるべきではないか。
2月18日(火) C
「食料安全保障の研究 襲い来る食料途
絶にどう備えるか」 山下一仁 2500円
日経BP。農水省を退官し キャノン研究
室主幹。過去から現在までの農業政策
から未来への提言。食料安保とは台湾
有事の際の海上封鎖の想定と対策だ。
2月17日(月) C
「物価の歴史」 平山賢一 2600円 中央
経済社。東京海上関連会社の分析家に
よる。インフレの原因は何か?結論はど
こにもないが 人口増加と戦争にありそう
と読める ほかにはあまり勉強にならず。
2月16日(日) C
「上野がすごい ―日本の未来を創る街」
中央公論新社1700円。東京科学大(旧
東工大)の 瀧久雄、柳瀬博一 両教授の
編著。寛永寺貫主や藝大関係 JR・地下
鉄、東博、動物園などの 各方面の泰斗
が執筆しているが、意外に つまらない。
2月15日(土) C
「ガラス図鑑 歴史・技法・名品」 平凡社
4000円。貿易会社ガラス専門バイヤー
岡崎孝俊・監修で、ガラス工芸のすべて
を解説だ。あるていど 知識としては持っ
てはいたけれど これで百万力となった。
2月14日(金) C
「若者」とは誰か アイデンティティの社
会学』 浅野智彦 2400円 河出書房新
社。学芸大教授。2013年刊に同15年
補章 さらに補章の新刊 ただ多元自己
モデルには納得できない。むしろ その
相克からの自己破壊、それが問題だ。
2月13日(木) C
「羽田と成田 二つの首都圏空港が辿っ
た道」 前田隆平 時事通信社 2000円。
ずっと 国交省の航空畑を歩いてきた 高
級官僚の述懐 裏話満載で面白い。そう
いえば三里塚に 野次馬で行った記憶。
2月12日(水) C
モチベーションの問題地図 「で、どう整
える?」ため息だらけ、低空飛行のみん
なのやる気』 関屋裕希1600円技術評
論社。キャリアコンサル、その構造を分
析しても生産的とはいえない。むしろ対
象読者は上司やマネージャーなのか。
2月11日(火) C
「しめかざり探訪記」 森 須磨子 工作舎
3000円。さすが 武蔵美出身のデザイ
ナーだけに、自身の装丁は 美しい。総
アート紙のカラー写真での、ライフワー
クは見ごたえがあるのは 前作同様だ。
2月10日(月) C
「限界の国立大学 法人化20年、何が最
高学府を劣化させるのか?」 朝日新書
840円。朝日新聞取材班による 国立大
へのアンケートから。文科省の焦りと 財
政当局の せめぎあいからの選択と集中
の弊害 今後の少子化にどう対処する?
2月9日(日) C
「生まれが9割の世界をどう生きるか 遺
伝と環境による不平等な現実を生き抜く
処方箋」 安東寿康 SB新書 900円。双
子研究の 慶大名誉教授。遺伝と環境に
加えて偶然(運)がある。ラッキー指数に
も 正規分布のベルカーブがあると思う。
2月8日(土) C
「追憶の秘境駅訪問記 秘境駅は滅ぶ
のか !?」 牛山隆信 天夢人 2200円。
元祖探訪家による廃止と隣り合わせの
秘境駅 BEST100 を厳選。長野県内
の飯田線6駅も 上位に登場するのだ。
2月7日(金) C
長寿期リスク 「元気高齢者」の未来』
光文社新書 860円。自身も 1943年
生まれ大学教授を歴任した社会学者・
春日キスヨによる。80歳を超えた単身
あるいは 夫婦家族の現実。急速に衰
える 家事能力に、どう対処するかだ。
2月6日(木) C
建物用語図鑑【完全版】 エクスナレッジ
3200円。前半の部位編は 大学・高校
の教材として 有効だが、後半の工事編
は、全くもって不要。前半との重複ばか
りで意味がなし。編集意図を疑う内容。
2月5日(水) C
「日本観光列車ガイド2025」 谷崎 竜
イカロス出版1900円 いきなり巻頭に急
行飯田線秘境駅号乗車記。このほか全
国の主要68列車を総覧。オールカラー
で紹介。究極の鉄道旅行へと誘うのだ。
2月4日(火) C
「全国ローカルコンビニグルメ図鑑」 小学
館1600円。ローカルコンビニ2000軒を
訪れたという、1983年生まれのマニア・
加藤広倫 による。それぞれの 店舗の現
状と歴史も。これは非常に貴重な資料。
2月3日(月) C
「大学改革 ― 自律するドイツ、つまづく
日本」 竹中 亨 中公新書 860円。大阪
大教授による 大学論。たまたま 専門が
ドイツ史のため、事情に詳しいが さらに
日本の大学の現在地をも検討している。
2月2日(日) C
「海底トンネルの造り方 水の力でつなぐ
沈埋工法」 下石 誠 日経BP 1800円。
海洋土木で定評の五洋建設元役員。技
術屋として 関わったプロジェクトを 図解
で、丁寧に説明するのだ。工法は理解。
2月1日(土) C
人が集まる、文化が集まる!「まちの個性
派映画館」 美木麻穂 バイ インターナショ
ナル 2000円。映画館好きでフロアスタッ
フでもあったイラストレーターが 全国をま
わって 取材。まちづくりに貴重な資料だ。
1月31日(金) C
「原材料化する人類」 西口敏宏 日経BP
1800円。ネットビジネス支配のカラクリ。
データを吸い取られる一般大衆の姿を嘆
く、一橋大名誉教授だ。言いたいことはわ
かる、ただ その先の対処法を知りたい。
1月30日(木) C
終わらない英語の仕事が5分で片づく超
英語術 「自動翻訳大全」 1700円 三才
ブックス。関西大学・山田優教授と八楽・
坂西CEO共著。2020年と古いが 内容
は濃い。やさしい日本語使用のススメ。
1月29日(水) C
イラストで読む 「湯けむり建築五十三次」
宮澤洋 青幻社 2300円。元日経アーキ
テクチュア編集長。建築好きが高じて 建
築観賞旅行を提案 今回は昭和から現代
まで、有名建築家設計の温浴施設紹介。
1月28日(火) C
「美食の教 ―世界一の美食家が知ってい
ること」 浜田岳文 ダイヤモンド社1800円
日本はおろか、世界の有名レストランで食
べるためだけに生きている男。寺門ジモン
を師と仰ぐ、50歳で独身の苦行僧である。
1月27日(月) C
「街に緑を」 志村明善 風土書房1800円
川崎市の5000坪の県有地を公園化にと
奮闘して 最後は開発業者に売却となった
12年間にわたる、詳細な記録。運動の会
長・元都立商業校長の自費出版のようだ。
1月25日(土) C
「言葉なんていらない? 私と世界のあい
だ」 古田徹也 創元社 1600円。東大哲
学准教授が答えるが、同社「あいだで考
える」シリーズ でコミュニケーション論が
主で発話に重点。ただ言葉は 思索の元
であることには。触れてほしいと思った。
1月24日(金) C
「ミサイルはなぜ当たるのか〜誘導兵器
のテクノロジー」 多田 将 1800円 イカ
ロス出版。兵器オタクの 素粒子研・准教
授。米・露の開発競争をふくめての 解説
今までの知識に、大いにプラスとなった。
1月23日(木) C
「みたてのくみたて―見るだけでひらめく
アイデアの本」 田中達也 ダイヤモンド社
1900円。ミニチュア作家が 製作過程を
公開。さらにその発想法を開陳。タイトル
は後付けと言っているが、逆に 言葉から
発想だと思う。1981年生 鹿児島在住。
1月22日(水) C
「言ってしまった」 「やってしまった」のリ
カバリーするコツ』 山本衣奈子 日本実
業出版社 1500円。コミュニケーション
コンサルタントを自称だが、例証は さほ
ど適当には思えないことばかりだった。
1月21日(火) C
企業変革のジレンマ 「構造的無能化」
はなぜ起きるか』 宇田川元一 日経BP
2200円。埼玉大院准教授による 経営
学論文は組織の硬直化への提言 結局
上級役員の強力なリーダーシップだと。
1月20日(月) C
「ことばのつながり探し辞典」800円 三
省堂。同社編纂所編による 文庫サイズ
コロケーション事例集で 3550語収録。
日頃から 本を読んでいれば身につく日
本語法だが、今世は必要なんだろうな。
1月19日(日) C
「タイポグラフィ・ブギー・バック ぼくらの
書体クロニクル」 正木香子 2300円 平
凡社。マンガや書物の書体について、こ
こまで鋭い感覚で表現できるとは驚きだ
まあ、言ったもん勝ち ではあるけれど。
1月18日(土) C
「地獄の解剖図鑑」大角 修 エクスナレッ
ジ1800円。副題に地獄と極楽を一冊で
巡る旅 とある。おどろおどろしい絵ととも
に仏教用語の説明。ほぼ知識の範囲内
の事が多いが、多少勉強になりました。
1月17日(金) C
「本」とともに地域で生きる』大正大学出
版会1800円。同大雑誌「地域人」に発
表、南陀楼綾繁なる著者。前半は各地
の小さな書店を巡り さらに後半は図書
館や ミニコミ・地方誌編集者を訪ねる。
1月16日(木) C
文藝春秋オピニオン 「2025年の論点
100」1700円。新聞記事を読む感覚。
政治から生活文化まで、多岐にわたる
テーマを 見開き2ページに編集だから
苦もなく読める。来年は昭和百年だと。
1月15日(水) C
「LED LIGHT 室内栽培 基本BOOK」
日本文芸社2200円。こんな趣味がある
とは知らなかった。多肉植物などの外来
種を室内栽培する環境づくりに用いる青
赤波長を中心とするLED照明MOOK。
1月14日(火) C
「ロボット倫理学 ソーシャルロボットから
軍事ドローンまで」 青土社 2000円。著
者はウィーン大学で、哲学を講じるという
M・クーケルバーグ教授。産業用、家庭
用、自動運転などの問題点 および有識
者の論点など整理 最後は環境倫理学。
1月13日(月) C
がんばらないで生きる がんになった緩和
ケア医が伝える 「40歳からの健康の考え
方」 廣崎 健 KADOKAWA1400円。40
代で甲状腺がん、全摘出手術を受けての
闘病記。その体験をもとに健康論を開陳。
1月12日(日) C
「ゆるゆる稼げる Webライティングのお仕
事はじめかたBOOK」ゆらり 技術評論社
1600円。1992年生まれ経験4年、そん
なウマい話があるものか。実際は 焦って
内職詐欺のような悪徳業者の餌食かな。
1月11日(土) C
「藤森照信現代住宅探訪記」 世界文化社
2200円。PR誌「TOTO通信」連載加筆。
古今の現存する、当時話題の住宅を訪ね
る企画。例によって、藤森流のストーリー
展開は一部をのぞいてわかりやすい話。
1月10日(金) C
「日帰りで登れる 温泉百名山」 飯出敏夫
集英社インターナショナル 2000円。前作
「温泉百名山」に続き、今回はリフトやロー
プウェイを使った初心者向けコースを紹介
北海道から九州まで網羅 山岳ライター。
1月9日(木) C
「カゴと器と古道具」 安部智穂 婦人之友社
1600円。桶職人の夫と早池峰山麓に移住
し、好きなものに囲まれた優雅な暮らし。自
身もカゴを編んだり 自然派料理を楽しんだ
りのクラフト作家 でもあるらしい。56歳だ。
1月8日(水) C
「画材の博物誌」 森田恒之 中央公論美術
出版2000円。保存科学を専門とする国立
民族博物館教授。発行年は なんと1994
年だ。30年前の本がなぜ新刊コーナーに
あるのか不明。まあ勉強にはなりました。
1月7日(火) C
「上司がAIになりました 10年後の世界が
見える未来社会学」 橋爪大三郎1700円
KADOKAWA。AIのさらなる発達で社会
がどう変わるか?と社会学の大家 バラ色
の未来は 多言語の克服と核融合技術で
実現すべき、という提言には納得できる。
1月6日(月) C
「図解まるわかり VR・AR・MRのしくみ」
翔泳社 1680円。monoAItechnology
(株)による、近未来的な体験を実現させ
る XRの技術について。脳内視覚システ
ムを後追いの 仮想現実の技術を解説。
1月5日(日) C
「ファンは少ないほうが稼げます」 藤あや
WAVE出版 1500円。著者はライフコン
サルタントを自称の1986年生 女性のプ
チ起業にアドバイス。コアな ファンを作る
べきはわかるが、その逆の書名は無理。
1月4日(土) C
「フェイクニュースを哲学する ―何を信じ
るべきか」 山田圭一 岩波新書 900円。
千葉大院教授による フェイクニュースや
陰謀論のメカニズム解説。要はウマすぎ
る話、出来すぎた話は怪しいということ。
1月3日(金) C
「他人の目が気になる・こわい」から抜け
出す』 翔泳社 1500円。対人恐怖症へ
の療法を 鹿児島大・松本一記准教授と
宮崎大・吉永尚紀教授が詳説 つまりは
過剰な自意識からの、開放というわけ。
1月2日(木) C
すぐに試せるぐっすり睡眠法 「♯スリトレ」
ヒラノマリ 虹有社1800円。日本で一人だ
けという アスリート専門睡眠パーソナルト
レーナー帰国子女。呼吸法、熱さまシート
やアロマ吸引などは利くかも知れないナ。
1月1日元旦 (水) C
あめましておめでとうございます
「人類の祖先に会いに行く―15人のヒトが
伝える進化の物語」G・バルブイアーニ 河
出書房新社2250円 伊のDNA解析が専
門大学教授。300万年前のルーシーから
から ダーウィンまでの壮大なストーリー。
12月31日(火) C
「家の神様 民間信仰にみる神と仏 鶴岡
コレクション」 大福書林 3000円。元千葉
県世界史教諭・鶴岡幸彦の個人収集品を
自費出版? 梁の上でススけた小さく素朴
な木製像を中心に プロの写真家が撮影。
12月30日(月) C
「Y字路はなぜ生まれるのか?」 晶文社
1900円。京大地理学科の院生・重松瞬
による都市的研究。事例は全国におよび
とくに、京都・渋谷・宮崎の歴史に詳しい
その考察は、充分に納得できる内容だ。
12月29日(日) C
「米ビジネス」 芦垣 裕 クロスメディア・
パブリッシング1580円。米屋の三代目
にして米食味コンクール審査委員長に
よる米談義。銘柄米から産地の問題な
ど、ほぼ全方位的に コメ問題を解説。
12月28日(土) C
「中国人が日本を買う理由」 中島 恵 日
経プレミアンシリーズ900円。中国人の
日本移住の実態を。中国ウォッチャーと
しての有名人による。2023年刊とやや
古いが、あるていど納得のその事情だ。
12月27日(金) C
「編集を愛して アンソロジストの優雅な
日々」 松田哲夫 筑摩書房1900円。名
編集者として名高い著者が、あちこちへ
書いた文章を再構成という究極のアンソ
ロジー。問わず語り という自伝的書物。
12月26日(木) C
「暮らしの図鑑 サイクルライフ スポーツ
自転車12人の楽しみ方×基礎知識×い
ま乗りたい定番&人気自転車71」 翔泳
社1800円。私らしい、モノ・コトの見つけ
方シリ−ズ これから始めたい女子向け。
12月25日(水) C
「金利を考える」 翁 邦雄 940円 ちくま新
書。京大院名誉フェローによる入門書。な
ぜ金利というものができたのか、理解した
そのおかげで永遠にインフレがつづくとい
うことがわかった。ほかはすでに知識内。
12月24日(火) C
もっと好きになる 「ガラスペンとインクの
本」武田 健 グラフィック社1800円。万
年筆要のインクに凝ってからガラスペン
蒐集を始めたという コレクター。人の趣
味には、文句はいえない。ガンバって。
12月23日(月) C
クリエーターもためのトラブル回避ガイド
志村 潔 2200円 バイ インターナショナ
ル。デザイナー上がりの 広告代理店元
社長による。コンサルタントに転進 弁護
士2名が監修しての、関連法律解説だ。
12月22日(日) C
「京町家歳時記 油商、四季と暮らす」 ミ
ネルヴァ書房 2500円。年のころは不明
だが 同志社女子大講師で、京文化の伝
道師・山中恵美子。実家での 町家暮らし
と家族の思い出を。スノブ的に懐かしむ。
12月21日(土) C
「潮来を、なぜrイタコと読むのか 難読地
名の謎」筒井 功 河出書房新社 2500円
サンカ研究が主戦場の元共同通信記者。
2010年初刊を 追補したものという。例に
よっての自説展開 地名の謎を解くのだ。
12月20日(金) C
「灯台を読む」 文藝春秋 1600円。オー
ル読物連載。直木賞など 受賞歴の作家
による、19の灯台紀行。門井慶喜、沢田
瞳子、阿部智里、川越宗一、永井紗那子
安部龍太郎の面々。灯台カラー写真付。
12月19日(木) C
「準平原の謎 盆地は海から生まれた」
高橋雅紀 技術評論社 3400円。地質研
究所(現産総研)退官、ブラタモリに10回
出演の研究者。数百万年前の 海底隆起
の痕跡を探る旅。谷中分水界は新知識。
12月18日(水) C+
「暖簾の紋章 ―社名とマークから読み解
く企業の心」 村中謙治 4500円 現代書
館。浮世絵・案内図録などから27000点
を確認という企業史が得意のライター 家
紋・家印・店印など やや混同が見られる
が、豊富な建物図版は資料的価値あり。
12月17日(火) C
「地名の魔力 惹きつけ、惑わす、不
思議な力」 今尾恵介 PHP 1200円
通信社をはじめ あちこちに掲載を 単
行本化。気楽に読める地名の話。た
だ魔力とは、ちと大袈裟じゃないの。
12月16日(月) C
風呂と愛国 「清潔な国民」はいかに生
まれたか』 川端美季 NHK新書980円
江戸期はサラッと 明治の日清・日露勝
利以来の富国強兵への 方向性を家政
学の立場で解説は、立命館大准教授。
12月15日(日) C
「本物の医学への招待 驚くほど面白
い手術室の世界」 YouTube 動画 再
生2億回 233項目の文章にオチを入
れる、シカゴ大心臓外科医・北原大翔
面白く 〇。KADOKAWA 1700円。
12月14日(土) C
「江戸の科学大図鑑 コンパクト版」
河出書房新社 4300円。2016年初
刊を再編集したもの。本草学ほか 各
方面の資料を図版でもって紹介する
初めて知る人名も多く、勉強になる。
12月13日(金) C
消耗せずに製菓が出る 「情報の捨て
方」 山本大平 三笠書房 1500円。
トヨタ、TBS、アクセンチュアと 渡り歩
いて創業のコンサル 理解はできるが
ここまで頭は良くない人には非現実。
12月12日(木) C
「ないものとされた世代のわたしたち」
熊代 亨 イーストプレス 1800円。金
沢で少年時代、信大医学部に進んだ
精神科医。その前半生を、時代ととも
に描くのだ。もっと、気楽に行ってよ。
12月11日(水) C
「しやすい」の作り方』 下地寛也 サン
マーク出版 1400円。コクヨの研究室
長による、〇〇しやすいための物事の
整理の仕方についてのノウハウ 気楽
に読めて その通りと思うことばかり。
12月10日(火) C
人口減少時代の再開発 「沈む街」と
「浮かぶ街」 NHK出版新書 930円。
NHK取材班による辛口報告。床価値
を上げる方法に限界が見える中での
成功例として下北沢、岩手・紫波町。
12月9日(月) C
「政治家は悪人くらいでちょうどいい」
乾 正人 ワニブックス1600円。産経新
聞上席論説委員。昭和・平成の首相ほ
かの人物批評だ。要は カネとリーダー
シップということか。政治の内幕寸評。
12月8日(日) C
「知る」を最大化する本の使い方』 翔泳
社 1600円。「ぶっくま」というネームで
SNSで読書論を公開は 某企業のプロ
ジェクトマネーナーだと。やや上から目
線的に様々な読書法を提案するのだ。
12月7日(土) C
「まちのえき 歩いて行ける拠点づくり」
学芸出版社2200円。奈良の生駒市長
小紫雅史。この出版社の読者なら すで
に理解。その配置計画・空家利用・改修
DIY・運営資金などの具体例が欲しい。
12月6日(金) C
なぜ外国人に「ちゃんと」が伝わらないの
か ―日本企業で外国籍人材に力を発揮
してもらうために』 稲垣隆司 2400円 三
修社 アジア系を主とする、人材コンサル
IQ、EQに加え 文化度指数 CQを提唱。
12月5日(木) C
わたし、サイエンスエンターテイナーに
なる!」 五十嵐美樹 1500円 WAVE
出版。ダンス好き中学生が科学に目覚
め理系進学 東京都市大准教授の傍ら
子ども達に、科学の面白さを教える話。
12月4日(水) C
「足が速くなる解剖図鑑」 高林孝光 エ
クスナレッジ1400円。1978年生まれ
TV出演も多数、という接骨院院長。例
によって図解。1日たった1回でタイム
がアップする極意を披露。充分納得。
12月3日(火) C
「日本の果物はすごい 戦国から現代、
世を動かした魅惑の味わい」 竹下大学
中公新書 1000円。キリンビール で育
種の担当 蜜柑・柿・葡萄・苺・メロン・桃
品種改良を続けた先人達の偉業記述。
12月2日(月) C
「踏切の世界」 chokky イカロス出版
2200円。全国の おもしろ踏切を大紹
介は旅鉄 BOCKS PLUSで2021年
刊を再編集だとか。字が細かすぎて読
むに難儀。著者だけ盛り上がり状態。
12月1日(日) C
「味噌大全 増補改訂版」 東京堂出版
3600円。2018年 初刊で、監修は広
島大・渡邊敦光名誉教授。ガンが研究
テーマで後半は、味噌が効果ありと手
前味噌。前半、全国各地方での特色。