読書日記保存版(印象に残った本) 2021年1月〜2024年3月 back
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過去読書日記 2000年1月〜2012年12月
4月30日(火) C
「学力」の経済学』 教育経済学が専門の
慶應大・中室牧子准教授(現教授) 教育
効果を計量化する試みを説明。やや古
く2015年初刊。ディスカヴァー・トゥエン
ティワン1600円 これは12刷目と驚き。
3月24日(日) C+
人口は未来を語る 「10の数字」で知る経
済、少子化、環境問題』NHK出版2600円
英の人口学者 P・モーランド、世界のすべ
てが人口に関係していることを明快に証明
目からウロコの未来予測に納得するだけ。
3月11日(月) C+
「現代美術キュレーター10のギモン」 青
弓社 2000円。今をときめく 都現代美術
館のキュレーター難波祐子による現代美
術の解説 これはわかりやすい。あとがき
で飯田在住、現代美術家・持田敦子にふ
れていたけれども 全然知らなかったゼ。
3月2日(土) C+
「デザインとビジネス 創造性を仕事に活か
すためのブックガイド」 岩嵜博論 日経BP
2000円。武蔵野美大教授が30冊のデザ
イン本を 紹介。デザインとは 「物に意味を
与えること」に納得。モノは有形も無形も。
2月18日(日) C+
「グローバル メガトレンド 10」 岸本義之
BOW&PRINTINGS 2500円。外資コン
サルから転身の、武庫川女子大経営学部
教授による大学生向けの世界の潮流解説
すべて 知識の範囲内だが、よくまとまって
いる。なによりもポジティブな思考に好感。
令和6年 1月14日(日) C+
「オッス!食国(おすくに) 美味しいにっ
ぽん」小倉ヒラク 角川書店1500円。あ
の小泉武夫先生の直弟子という 発酵プ
ロデューサー 神饌から始まり日本の食
文化の壮大な見取り図を提示 1980年
生まれだというが その教養深さに脱帽。
12月10日(日) C+
ぼっちな食卓―限界家族と「個」の風景
岩村暢子 中央公論新社1700円 食卓
を定点観測の場として 同一家庭を調査
2009年から10年後、20年後の 家族
の姿を追跡。これはすごい調査だ もは
や家族そのものが、変わっていく気配。
11月3日(金) A
「プルーフ・オブ・ヘブン 脳神経外科医
が見た死後の世界」 早川書房 820円
2012年刊行の本を18年文庫化 その
2刷目。エベン・アレグザンダーの 臨死
体験は、立花隆の著述とほぼ同じだが
訳も上手く感動的だ 興味ある問題だ。
10月11日(水) C+
「同調圧力 デモクラシーの社会心理
学」 キャス・サステーン2200円 白水
社。均質集団で起きる同調、カスケー
ド、集団極性化について メカニズムを
ハーバード・ロースクール教授が分析
それを防ぐための 「多様性」 の確保。
10月1日(日) A
「寂しさから290円を儲ける方法」 産業
編集センター 1600円 明治学院大教授
となっていたドリアン助川著。11の短編
物語は 自己肯定感の著しく低い現代人
への優しい解答。現代社会の必修編。
9月10日(日) C+
「科学と資本主義の未来 〈せめぎ合いの
時代〉を超えて」 広井良典 東洋経済新
報社2000円。科学史を専門とする京大
院教授。無限の成長を目指す スーパー
資本主義でなく、超越した 個人と社会を
求める ポスト資本主義を提唱するのだ。
8月25日(金) C+
能力はどのように遺伝するのか 「生まれ
つき」と「努力」のあいだ』 安藤寿康 講談
社ブルーバックス1000円。双子研究の
慶大名誉教授の集大成は微妙な問題の
ため ややわかりにくい面もあるが、遺伝
か環境か 結論は人間の善性への希望。
8月12日(土) C+
「ちんどん屋の響き―音が生み出す空間と
社会的つながり」 阿部万里江 世界思想社
3500円。ボストン大准教授。2010年 カリ
フォルニア州立大に提出の博士論文を 阪
大院教授・輪島裕介訳。自身も アコーディ
オンで 参加の経験も。それなりに面白い。
7月21日(金) A
「温かいテクノロジー AIの見方が変わる
人類のこれからが知れる 22世紀への
知的冒険」 林 要 ライツ社 1900円。生
産性を追いかけ 自己を見失う社会 癒し
系ロボッLOVATというトを開発。人間性
への深い理解には同感。50万は高い。
6月12日(月) C+
知らないとヤバい「ソロ社会マーケッティン
グ」 荒川和久 ぱる出版 1500円。独身研
究家を自称する マーケッターで 単身社会
の考察は恐ろしく的確。最後に自己と対話
する分身ロボットの出現を 予言するのだ。
5月30日(火) C+
「サピエンス減少―縮減する未来の課題
を探る」原 俊彦 岩波新書880円。50数
年後には人類は減少を始める、と札幌市
大・人口学名誉教授。その時に何が起こ
るのか。日本を始め世界が考えなくては
ならないことを 論述する。説得力充分。
5月9日(火) C+
「かわいい土木見つけ旅 重厚長大だけじゃ
ない、健気で愛おしい ドボクの魅力探訪」
三上美絵 技術評論社 2200円。建設大手
広報出身の土木ライター。全国の ドボかわ
物件を巡る旅 土木に比べると建築は儚い。
4月12日(水) C+
「ドーパミン中毒」 新潮新書1100円。精神
科の臨床医でもある スタンフォード大教授
アンナ・レンブケによる依存症のメカニズム
と克服の方法。脳内伝達物質ドーパミンの
快楽性と その反作用についての豊富な患
者例をあげての説明は 説得力極めて大。
3月30日(木) C+
「AIが職場にやってきた 機械まかせになら
ないための9つのルール」 草思社 2000円
NYタイムズのケビン・ルース。意外性・社会
性・希少性がキーワード、加えて身体性か。
最後の最後の1行に勇気を感じた。ネタバレ
になるが このためだけに読む必要がある。
3月19日(日) C+
減速する素晴らしい世界」 D・ドーリング 東
洋経済新聞社 2800円。オクスフォード大
地理学教授。乳幼児死亡率や女性教育向
上による 世界的な人口の増加率の減速は
経済・健康・知能など全ての傾向。独特の
グラフは難解も楽観的な姿勢。全539頁。
3月8日(水) C+
図説 近世城郭の作事 天守編」 三浦正幸
原書房2800円。城郭建築研究の第一人者
広島大名誉教授。その機能・意匠とくに構造
について これ以上に詳しく説明された一般
書には出会ったことがない。それにしても当
時の棟梁の技術・思考には、驚くばかりだ。
2月4日(土) C+
土木デザイン ひと・まち・自然をつなぐ仕事
学芸出版社 2800円。2001年に土木学会
デザイン賞が創設、以来198件が表彰。そ
れらをまとめる形で、直接かかわったデザイ
ナーなどによる8回にわたるトークセッション
の記録。まさに 土木デザインの現在位置。
1月23日(月) B
「AI 2041 人工知能が変える20年後の未
来」文藝春秋2700円。1961年台湾生まれ
ベンチャーCEO 李開復、と1981年生まれ
中国人気作家 陳楸帆による10の短編SF。
全体に肯定的に描いているが、ディストピア
としか思えない将来だ。ただ面白い読み物。
令和5年 1月14日(土) B
体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×
身体〉 伊藤亜紗 文藝春秋1800円。最も注
目している 東工大若手教授の新作。5人の
最先端の研究者を訪ね、脳と身体の奥深い
関係に迫っていく。今回も刺激的な内容だ。
12月23日(金) A
「世界の家の窓から 77ヶ国203人の人生
ストーリー」 主婦の友社1650円。コロナ禍
のロックダウン中、Facebookで呼びかけた
ベルギー、バーバラ・デュリオさんの素晴ら
しい企画、VIEW・FROM・MY・WINDOW
に答えた写真を集めたもの 清々しい気分。
12月8日(木) C+
「地図で見る ヨーロッパハンドブック」原書房
2800円。パリ大学の 2人の研究者による。
EUを中心に 創世記からの歴史・文化・宗教
政治と まさに大全ともいうべき内容。書棚に
置いておきたい 地図もわかりやすく美しい。
11月17日(木) B
「歴史の終わり」の後で』 2300円 中央公論
社。1992年刊以降のフランシス・フクヤマへ
ノルウェー政治学者マチルデ・ファスティング
のロングインタビュー。自由民主主義の 本質
について、フクヤマの思想に全面的に共感。
11月15日(火) B
「セックスロボットと人造肉 テクノロジーは
性、食、生、死を ゛征服″できるか」双葉社
2500円。人間性を象徴する 4つのテーマ
に、英の女性ジャーナリスト、J・クリーマン
が挑む。訳もいいが、構成も 申し分ない。
10月5日(水) C+
知識ゼロからの京大講義「化石が語る サ
ルの進化・ヒトの誕生」高井正成・中村真人
丸善出版2200円。2人の京大教授による
化石生物学。前半は退屈だが、後半ヒトの
進化は面白い。2足歩行の始まりが、家族
という社会の誕生につながる説は新鮮だ。
9月16日(金) C+
「目に見えない戦争 デジタル化に脅かさ
れる世界の安全と安定」講談社2000円
Y・ホフシュテッター 独のビッグデータ専
露のサイバー戦の詳細だけでなく、地政
学的分析。これからの中国とEU、さらに
は民主世界との軋轢など 戦慄の報告。
9月4日(日) C+
「あいまい・ぼんやり語辞典」2200円 東京
堂出版。森山卓郎・早大院教授の編著。ほ
かに12人の日本語研究者が執筆する。い
くつかの意味にとれる言葉 ばかり。その用
法を解説 まさに日本語の難しさそのもの。
8月29日(月) C+
「多様性の科学 画一的で凋落する組織、
複数の視点で問題を解決する組織」 ディ
スカバー・トゥエンティワ ン2000円 全英
の元五輪選手という ライターのマシュー・
サイド 。2021年半年で6刷。集合知を得
るため、認知k的多様性の必須条件とは。
7月15日(金) B
「フリースタイル言語学」 川原繁人 大和書房
1800円。現代音声学を中心に、今までの経
歴や研究を くだけた文章で つづるのだ。さす
がに、1980年生まれの慶大教授である。能
力に恵まれた人はいるもんだ。一気に読了.
7月11日(月) C+
「ただしさに殺されないために 声なき者への
社会論」御田寺 圭 大和書房 2000円。いわ
ゆる社会正義 に潜む違和感の正体を、徹底
的にあぶりだす正体不明の著者である。その
感情社会の否定の論理は、十分納得できる.
6月25日(土) C+
「なぜ私は私であるのか 神経科学が解き明
かした意識の謎」青土社2600円。英の科学
者 A・セスによる哲学的な難しい話で マダラ
理解のまま 読み終え。脳は予測機械である
あるいは 時間感覚器はないなど、魅力的な
ペイズ推理だ。最後に、AI 論も抜かりない。
5月27日(金) C+
移住者を助けるガイドブック 「集落の教科
書」のつくり方』 田畑昇悟 農文協1400円
京都美山町の移住者であ りNPO理事。体
験から その集落の長所も短所もとりあげた
教科書づくりの、マニュアル本。全175頁な
がら内容は濃い 全国から視察殺到らしい。
5月14日(土) B+
「あなたがあなたであることの科学−人の
個性とはなんだろうか」2100円河出書房
新社。生まれか育ちか、ジョンホプキンス
大教授 D・J・リンデンによる決定版。身体
あるいは脳の経験のランダム性こそ 個性
の第3の決定要因 「運」と呼ばれるもの。
5月9日(月) C+
精神科医がすすめる 疲れにくい生き方」
川野泰周 インプレス1480円。僧侶でも
ある1980年生まれ。いかに自己肯定感
を保って 生きるか。禅を範として ちょっと
した時間での、瞑想法 と呼吸術を伝授。
3月20日(日) C+
「ANTHRO VISION 人類学的思考
で視るビジネスと世界」2200円 日経
BP。フィナンシャルタイムズ米国版女
性編集長G・テット 学んできた人類学
的知見から現在の様々な問題への対
応策。混迷する時代への 希望の灯。
2月11日(金) B+
「ロボットと人間 人とは何か」 石黒 浩
岩波新書940円。アンドロイドで有名な阪
大教授の考えるロボット社会の行く末。開
発研究を通して、人間の心と体へのあくこ
となき探求 身体性への言及はさすが。毛
嫌いしていたアバターの意味を理解した。
2月8日(火) C+
民家を知る旅 日本の民家見どころ案内
彰国社 4500円。日本民俗建築学会編
北から南まで、地元の研究者68名が執
筆。かなり高度な内容で、中上級者向け
初めて知ること多く 大変勉強になった。
令和4年1月12日(水) A-
グランマ・ゲイトウッドのロングトレイル」
B・モンゴメリー 山と渓谷社 2400円。
1955年 アパラチアトレイル 3300km
を軽装で歩き通した、67歳の エマばあ
ちゃん。日記など 丹念な取材で女性最
初のスルーハイクの偉業を 辿るのだ。
12月27日(月) A
「旅する少年」 黒川 創 2600円春陽堂
書店 1961年生 文学賞も多数 早熟な
小学校から中学卒業まで、SL探訪を中
心の全国旅行をモノクロ写真とともに回
想。WEB連載書籍化で充実した読書。
11月30日(火) C+
「戦国時代激メディアの見かた・つくり
方―戦国イメージと時代考証」 勉誠
出版 3200円。大石学・時代考証学
会編。同学会のシンポジウムの記録
ファンタジー vs 時代考証という永遠
の課題への挑戦は、読み応えあり。
11月24日(水) C+
「呑めば、都 居酒屋の東京」筑摩書房
2100円。マイク・モランスキー一橋大
教授による都市社会学。したがって35
頁の註も隈なく読了。2012年初刊 翌
年蔵書に これ知らなかったとは不覚。
11月22日(月) B
「戦争」の心理学 人間における戦闘の
メカニズム』二見書房2400円。米退役
陸軍中佐デーブ・グロスマン。物騒な本
だが極限状態での生理・心理への探求
ストレス・PTSDなどヤワな心理学を押
しやる600頁。2008年初版で第4版。
11月2日(火) C+
「格差と分断の社会地図」 石井光太 日本
実業出版社 1700円。16歳からの〈日本
のリアル〉として、あちこちで若者に実情を
報告。全く言うとおりで本来は野党の役割
この著者が 将来どう活躍するのか興味。
10月16日(土) C+
「機械式時計大全」 山田五郎 講談社選
書メチエ 2600円。大全に相応しい内容
構造・複雑機構・歴史・ブランド と進んで
最後に買い方まで、指南と完璧。構造図
解は脱帽もの 上製本保存版にすべき。
9月30日(木) B
「Life Changing −ヒトが生命進化を
加速する」ヘレン・ビルチャー化学同人
2600円。コメディアンで科学作家によ
る報告。ダーウィンの進化より 人為的
な生物の改変への警告とともに、再野
生化の可能性に言及。説得力頗る大。
9月20日(月) C+
「Humankind 希望の歴史 上 人類が
善き未来をつくるための18章」1800円
文藝春秋 R・ブレグマン。性悪説と性善
説、永遠の課題に立ち向かうオランダの
歴史家。現在 様々な心理実験のウソを
暴き 人間性に信頼を取り戻そうとする。
9月7日(火) C+
「問いのデザイン 創造的対話のファシリ
テーション」学芸出版社2700円 ワーク
ショップでのファシリテーションの極意を
安斎勇樹と塩瀬隆之が伝授する これは
まさに聖典ともいえるもの。でもやっぱり
難しい。結局は 場数を踏むしかないナ.。
8月18日(水) A
「死ぬまで弓道」 小牧佳世 日本武道館
2400円。24回にわたる、月刊「武道」
連載単行本化は、7段女流教士の半生
記で 読み応え充分。 弓の奥義へ、あく
なき挑戦を続ける 哲学思考は感動的。
7月27日〈火〉 C+
「FACTFULNESS 10の思い込みを
乗り越えデータを基に世界を正しく見る
習慣」日経BP1800円。刊行を見ずに
逝去、スエーデン医師の H・ロスリング
メディアの記者たちに、読ませたい。
7月23日〈金〉 B
「学力格差への処方箋 [分析]全国学
力・学習状況調査」勁草書房2900円
上記調査の 統計分析。学力について
世間で言われていることの実証。家庭
の経済状況は当然として、むしろ文化
的環境や親との関わりが重要となる。
6月17日〈木〉 C*
「無職、ときどきハイボール」 1300円
ダイヤモンド社 酒村ゆっけ。現在人気
YouTuber だというが、大型 酒飲み新
人が現れたという感じ。スピーディな 文
章で、チェーン店での酒飲みレポート。
5月21日(金) C+
実力も運のうち 能力主義は正義か?
マイケル・サンデル早川書房2200円
訳が硬くて、前半は退屈。後半の学歴
と労働者論が、がぜん面白い。出自と
いう幸運さを、謙虚に認めることかな。
5月11日(火) C+
「日本外食全史」 阿古真理 亜紀書房
2800円。和食から仏・伊・中・韓まで
さらにラーメン・カレーにも 1章づつと
全てを網羅 2次資料の引用も多いが
657頁の労作で、その構成力は飽き
させず 2日間で読んだ 面白かった。
5月4日(火) B
「それはあくまでも偶然です 運と迷信
の統計学」 J・S・ローゼンタール早川
書房 2300円。トロント大統計学教授
による運の考え方。偶然で成り立つ世
界だが 運とはその結果であって あと
から考えるもの との思いにいたった。
4月26日(月) C+
「伝統芸能の革命児たち」 九龍ジョー
文藝春秋1500円。若手評論家の既
出論を再構成。一喜一憂の現代社会
に嫌気も 一筋の光を見る思い。前半
歌舞伎・能・文楽、後半は演芸 落語・
講談・ストリップも 要は身体性だぜ。
4月22日(木) C+
気候で読み解く人物列伝 日本史編」
田家 康 日経BP1800円 史上有名
な 6人の生涯と、気象現象の偶然と
運命を、農林中金研究員で気象予報
士が詳細に論ずるのだ。歴史学者に
は けっして成しえない面白さがある。
4月5日(月) B
「未来を実装する テクノロジーで社会
を変革する4つの原則」 馬田隆明 英
治出版2200円。東大産学協創推進
本部のディレクターが中心でまとめた
研究会の報告。デザイン思考の 高度
かつ具体的な方法論 といえるようだ。
3月28日(日) C+
「ビジネスの未来 エコノミーにヒューマ
ニティを取り戻す」山口 周 プレジデント
社1700円。独立研究者を自称する哲
学出身。最早成長を望めない高原期に
入った社会の方向。北欧型+ユニバー
サルベーシック・インカム(UBI) 実現。
2月4日(木) B
人間はなぜ歌うのか? 人類の進化に
おける「うた」の起源』 2900円 アルク
出版 J・ジョルダーニア。グルジア出身
メルボルン大教授は 言葉よりも先に音
楽があった、という。ほかにも人類進化
の仮説は 実に魅力的だ。2017年刊。
1月17日(日) C+
「発達障害」とはなんだろう?−真の
自尊ルネッサンスへ』石川憲彦 ジャ
パンマニシスト社 3800円。同年代
の児童精神科医が 今までの臨床経
験から 社会の変化に対応して 障害
が現出 と自論展開。頷ける内容だ。
令和3年 1月10日(日) C+
「時代をひらく書体をつくる。 書体設計
士・橋本和夫に聞く 活字・写植・デジタ
ルフォントデザインの舞台裏」 雪 朱里
グラフィック社 2700円。現在85歳の
草分けの聞き書きは まさにタイポグラ
フィの歴史そのものだ。面白く読めた。