読書日記保存版(印象に残った本) 2020年1月〜2021年9月 back
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過去読書日記 2000年1月〜2012年12月
9月30日(木) B
「Life Changing −ヒトが生命進化を
加速する」ヘレン・ビルチャー化学同人
2600円。コメディアンで科学作家によ
る報告。ダーウィンの進化より 人為的
な生物の改変への警告とともに、再野
生化の可能性に言及。説得力頗る大。
9月20日(月) C+
「Humankind 希望の歴史 上 人類が
善き未来をつくるための18章」1800円
文藝春秋 R・ブレグマン。性悪説と性善
説、永遠の課題に立ち向かうオランダの
歴史家。現在 様々な心理実験のウソを
暴き 人間性に信頼を取り戻そうとする。
9月7日(火) C+
「問いのデザイン 創造的対話のファシリ
テーション」学芸出版社2700円 ワーク
ショップでのファシリテーションの極意を
安斎勇樹と塩瀬隆之が伝授する これは
まさに聖典ともいえるもの。でもやっぱり
難しい。結局は 場数を踏むしかないナ.。
8月18日(水) A
「死ぬまで弓道」 小牧佳世 日本武道館
2400円。24回にわたる、月刊「武道」
連載単行本化は、7段女流教士の半生
記で 読み応え充分。 弓の奥義へ、あく
なき挑戦を続ける 哲学思考は感動的。
7月27日〈火〉 C+
「FACTFULNESS 10の思い込みを
乗り越えデータを基に世界を正しく見る
習慣」日経BP1800円。刊行を見ずに
逝去、スエーデン医師の H・ロスリング
メディアの記者たちに、読ませたい。
7月23日〈金〉 B
「学力格差への処方箋 [分析]全国学
力・学習状況調査」勁草書房2900円
上記調査の 統計分析。学力について
世間で言われていることの実証。家庭
の経済状況は当然として、むしろ文化
的環境や親との関わりが重要となる。
6月17日〈木〉 C*
「無職、ときどきハイボール」 1300円
ダイヤモンド社 酒村ゆっけ。現在人気
YouTuber だというが、大型 酒飲み新
人が現れたという感じ。スピーディな 文
章で、チェーン店での酒飲みレポート。
5月21日(金) C+
実力も運のうち 能力主義は正義か?
マイケル・サンデル早川書房2200円
訳が硬くて、前半は退屈。後半の学歴
と労働者論が、がぜん面白い。出自と
いう幸運さを、謙虚に認めることかな。
5月11日(火) C+
「日本外食全史」 阿古真理 亜紀書房
2800円。和食から仏・伊・中・韓まで
さらにラーメン・カレーにも 1章づつと
全てを網羅 2次資料の引用も多いが
657頁の労作で、その構成力は飽き
させず 2日間で読んだ 面白かった。
5月4日(火) B
「それはあくまでも偶然です 運と迷信
の統計学」 J・S・ローゼンタール早川
書房 2300円。トロント大統計学教授
による運の考え方。偶然で成り立つ世
界だが 運とはその結果であって あと
から考えるもの との思いにいたった。
4月26日(月) C+
「伝統芸能の革命児たち」 九龍ジョー
文藝春秋1500円。若手評論家の既
出論を再構成。一喜一憂の現代社会
に嫌気も 一筋の光を見る思い。前半
歌舞伎・能・文楽、後半は演芸 落語・
講談・ストリップも 要は身体性だぜ。
4月22日(木) C+
気候で読み解く人物列伝 日本史編」
田家 康 日経BP1800円 史上有名
な 6人の生涯と、気象現象の偶然と
運命を、農林中金研究員で気象予報
士が詳細に論ずるのだ。歴史学者に
は けっして成しえない面白さがある。
4月5日(月) B
「未来を実装する テクノロジーで社会
を変革する4つの原則」 馬田隆明 英
治出版2200円。東大産学協創推進
本部のディレクターが中心でまとめた
研究会の報告。デザイン思考の 高度
かつ具体的な方法論 といえるようだ。
3月28日(日) C+
「ビジネスの未来 エコノミーにヒューマ
ニティを取り戻す」山口 周 プレジデント
社1700円。独立研究者を自称する哲
学出身。最早成長を望めない高原期に
入った社会の方向。北欧型+ユニバー
サルベーシック・インカム(UBI) 実現。
2月4日(木) B
人間はなぜ歌うのか? 人類の進化に
おける「うた」の起源』 2900円 アルク
出版 J・ジョルダーニア。グルジア出身
メルボルン大教授は 言葉よりも先に音
楽があった、という。ほかにも人類進化
の仮説は 実に魅力的だ。2017年刊。
1月17日(日) C+
「発達障害」とはなんだろう?−真の
自尊ルネッサンスへ』石川憲彦 ジャ
パンマニシスト社 3800円。同年代
の児童精神科医が 今までの臨床経
験から 社会の変化に対応して 障害
が現出 と自論展開。頷ける内容だ。
1月10日(日) C+
「時代をひらく書体をつくる。 書体設計
士・橋本和夫に聞く 活字・写植・デジタ
ルフォントデザインの舞台裏」 雪 朱里
グラフィック社 2700円。現在85歳の
草分けの聞き書きは まさにタイポグラ
フィの歴史そのものだ。面白く読めた。