読書日記保存版(印象に残った本) 2014年1月〜2014年12月 back
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過去読書日記 2000年1月〜20012年12月
12月16日(水) A
年間1万人の外国人が泊まる宿サ
クラホステル浅草「体当りおもてな
し術」講談社1050円。同支配人・
鎌田智子 旅雑誌コラムの単行本
こんな愉快な本はない 最高だね。
12月9日(水) A
「お迎え」されて人は逝く 終末期医
療と看取りのいま』 奥野滋子 ポプ
ラ新書780円。麻酔科から緩和ケ
ア医に転向。今までの 看取り経験
から「お迎え」現象の不思議報告。
11月23日(月) C+
同 下 「海と種子」2800円。海産物
の持続可能性と農産物の生物多様
性こそ未来の食のテーマで 効率化
や多収化の達成が 本来の味を奪っ
たというのだ それはわかるんだが。
11月22日(日) C+
食の未来のためのフィールドノート
上 「土と大地」 D・バーバーNTT出
版2600円。NYのシェフが理想の
「第三の皿」をめざしての食物を地
球的に探求。土壌と環境を、語る。
11月20日(金) B+
「権力の終焉」M・ナイム日経BP社
2000円。前日の本と 同時進行で
の読書。内容もほぼ同じ 社会のあ
らゆる所での権力衰退の実態報告
こちらは冷静 そのリスクにも言及。
11月19日(木) A
「限界費用ゼロ社会 〈モノのインター
ネット〉と共有型経済の台頭」 NHK
出版J・リフキン2400円。資本主義
に替わる経済社会。多少 楽観的過
ぎる面はあるが最終章で Aランク。
10月23日(金) C+
地方創生ビジネスの教科書」文藝
春秋1200円。増田寛也が監修と
解説を担当だ。全国から、10例を
紹介。いずれも ガンバッている若
者の姿 その若さが羨ましいもの。
10月21日(水) C+
「伝統野菜の今」 2000円 清水弘
文堂。地域の取組、地理的表示の
保護と遺伝資源について 金沢大・
香坂玲、熊本大・富吉満之若手准
教授の研究。発行 アサヒビール。
10月17日(土) C+
「世界の飛行機大図鑑」河出書房
新社6800円 F・ホワイトマン A4
版変形 総アート紙320頁の堂々
たる図鑑。飛行機少年としては初
めて知る機体も多くて 興奮した。
10月10日(土) C+
鏡映反転 紀元前からの難問を解
く」高野陽太郎 岩波書店2700円
鏡による左右の反転が かくも難し
い話とは 知らなかった。東大認知
学教授による、多重プロセス理論。
9月27日(日) C+
日本の今の問題は、すでに〈世界
史〉が解決している Gakken中山
卓栄 1500円。大手予備校 世界
史講師による、ナナメ読み 世界史
その独自な視点で すでに2刷目。
9月25日(金) C+
「幕末の奇跡 〈黒船〉を造ったサム
ライたち」松尾龍之介 2200円 弦
書房 長崎在住作家の自費出版の
ようだが、内容は濃い。初めて知る
人物も多くて、大変勉強になった。
8月17日(月) B
風格の地方都市」 真渕 勝 慈学選
書1800円。名著・辻村明 「都市の
風格」から14年 新しくランク付けを
京大院行政学教授。わが飯田市が
佐久・長野についで県内で3番手。
8月13日(木) C+
なぜ 「あの場所」は犯罪を引き寄せ
るのか』 小宮信夫 青春新書880円
立正大教授による、.犯罪機会論。不
審者が問題ではなく、入りにくく見え
やすい場所を実現する という方法。
7月12日(日) C+
「目の見えない人は世界をどう見て
いるのか」伊藤亜紗760円 光文社
新書。美学・芸術学が専門の、東工
大若手准教授。視覚障害者 との交
流を通して視覚世界の本質に迫る。
7月8日(水) C+
「英語教育論争から考える」 みすず
書房 鳥飼玖美子 2700円。61年前
平泉渉参議員と上智大・渡部昇一の
英語教育論争を検証、当時と変わら
ぬ現状からの提言。永遠のテーマ。
7月3日(金) C+
「性欲 東京のエロ地理編」2200円 平
凡社。関西性欲研究会長・井上章一と
三橋順子編著 16編の論文を、若手研
究者が執筆。派手な銘仙着物と、赤線
の関係性の考察には、説得力がある。
6月24日(水) C+
「書紀にほのめくヒミコの系譜」 けやき
出版2000円。前作「ヤマトタケ…」で
自費出版文化賞、日立定年の神社伝
承研究家・崎元正教。今回もテンポよ
く ヒミコ=アマテラス説の大胆推論。
5月31日(日) C+
「テクノロジーが雇用の75%を奪う」
M・フォード 2000円朝日新聞出版
中身は前向きだ。だから 悲観的な
日本語書名は不適。機械化の進展
で奪われる消費を担保する方法も。
5月24日(日) C+
「オフ・ザ・マップ 世界から隔絶され
た場所」A・ボネット イースト・プレス
2400円。地図にない場所のコレク
ション。米の社会地理学教授による
国家・政治・経済 とは?と考える。
5月4日(月) C+
資源の循環利用とはなにか バッズ
をグッズに変える経済システム」 岩
波書店 細田衛士2800円。廃棄物
を資源とする 社会システムの構築
を欧米と比較して提唱、慶大教授。
4月23日(木) A
「ブラインド・サイド」ハヤカワNF文庫
980円 M・ルイス。12年のスーパー
ボウルで優勝 ボルティモア・レイブン
ズのLT マイケル・オアー物語。米社
会の光と影を 前作マネーボール同。
4月13日(月) C+
「駅をデザインする」 赤瀬達三 ちくま
新書 980円。営団地下鉄ほか 従事
した 各所のサインデザインの概要に
ついてだが圧巻は後半部のパブリッ
クデザイン論は スケール感も十分。
3月26日(木) B
きみの脳はなぜ 「愚かな選択」をし
てしまうのか−意思決定の進化論』
D・T・ケンリック+V・クリスケヴィシ
ウス講談社2400円。経済学でいう
合理的選択から 外れる決定はどこ
から?に明快な答え。訳が特A級。
3月21日(土) C+
人の脳にはクセがある−動物行動
学的人間論」 小林朋道 新潮選書
1100円 鳥取環境大教授。原始人
類が体験で得たクセ。そこではネガ
ティブ思考の方が生き残るに有効。
3月13日(金) C+
「文化財のための 保存科学入門」
角川学芸出版 2800円。京都造形芸
術大学・編による。刊行は 2010年で
これは2016年の第4刷 保存科学で
の各分野の概要は 意外に楽しめた。
2月22日(日) B
「織物」 植村和代 3200円 法政大学
出版局 ものと人間の文化史。帝塚山
大教授による、織物・織機の歴史研究
東南アジアからペルシャにも。実際に
自分で織っているだけに重みがある。
1月13日(火) C+
「大格差-機械の知能は仕事と所得
をどう変えるか」 T・コーエン NTT出
版2400円。ITの進展が2極社会構
造を生む必然性 と労働市場の未来
その将来像には納得せざるをえず。
1月10日(土) B
「双子の遺伝子」T・スペクター ダイ
ヤモンド社2400円 英の双子研究
第一人者「エピジェネティクス(遺伝
子変化)」 が2人の運命をわける と
「生まれか育ちか」 論争へ新回答。