先月の読書日記 back
8月31日(日) C
「ななつ星への道」 唐崎恒二 1600円 PH
P。当時 JR九州の社長として 豪華列車を
実現させた ブランド戦略を詳細に述懐する
のだ。同時に、デザイナー水戸岡鋭治先生
のスケッチを各所に配置。まあ画期的とも。
8月30日(土) C+
古いのに新しい!「リノベーション名建築の
旅」 常松祐介 講談社 1900円。1994年
生まれの現・明治大助教。東大・加藤耕一
教授の後継者だな。全国での実例を その
辿ったストーリーとともに、紹介するのだ。
8月29日(金) C
「子どもの人生が変わる放課後時間の過ご
し方」 島根太郎 講談社α新書 1000円。
民営学童保育を運営する 東急キッズベー
スキャンプの代表。小学生からの非認知能
力(人間力)育成に多大な効果があるとか。
8月28日(木) C
「夜のお店解剖図鑑」 橋哲史 エクスナ
レッジ 1800円。ややハスに構えた店舗
デザイナーによる、お酒を出す 店舗の仕
掛けと工夫がマルわかり。数人のイラスト
レーターに描かせている 差がありすぎ。
8月27日(水) C
「字を書く女 中年書道再入門」 酒井順子
芸術新聞社 1600円。飯田中央図書館新
刊書不作のため 2016年刊のこの本を借
りてきた。相変わらず抜群の安定感、楽し
く読見終えたのであった。読後感 清々し。
8月26日(火) C
縄文から平安、戦国、江戸、明治・大正・昭
和まで 「日本の家と町並み 詳説絵巻」 エ
クスナレッジ 3200円。デザイン系の 出版
社らしくデザイン主体の 日本建築・都市史
執筆陣もいつもと違い 大変勉強になった。
8月25日(月) C
「剱岳―線の記 平安時代の初登頂ミステ
リーに挑む」 橋大輔 1700円 朝日新聞
出版。ロビンソン・クルーソーの住居跡を発
見したという秋田在住の探検家。新田次郎
の「剱岳―点の記」の謎に 挑戦するのだ。
8月24日(日) C
プロカウンセラーがやさしく教える 「人間関係
に役立つ傾聴」 古宮 昇 清流出版 1500円
コミュニケーション能力として聞く力の重要性
が言われるが 会話における相手の話に耳を
傾ける具体例を中心に、対処法を伝授する。
8月23日(土) C
プロカウンセラーがやさしく教える 「人間関係
に役立つ傾聴」 古宮 昇 清流出版 1500円
コミュニケーション能力として聞く力の重要性
が言われるが 会話における相手の話に耳を
傾ける具体例を中心に、対処法を伝授する。
8月22日(金) C
「宝探しから持続可能な地域づくりへ 日本
型エコツーリズムとはなにか」 2200円 学
芸出版社 京都嵯峨芸大・真板昭夫教授ほ
か 2名の執筆。岩手県二戸市の実践例で
の方法論だ。2010年刊が、なぜ新刊棚。
8月21日(木) C
サクッとわかるビジネス教養 「非認知能力」
新星出版社 1500円。チマタで言われてい
る非認知能力とは何か。自己肯定感を中心
としたブレない自分軸、とコミュニケーション
能力かな。教育者・中山芳一 による監修。
8月20日(水) C
「谷根千、ず〜っとある店」 森まゆみ 朝日新
聞出版 2600円。雑誌「谷根千」は 2009年
終刊 その編集長が訪問 ファミリーヒストリー
をインタビュー。全590頁 65軒を取材。まさ
に「3丁目の夕日の世界」 昭和感が一杯だ。
8月19日(火) C
「ホーム・スウィート・ホーム」 杉本彩子 工作
舎 2800円。1973年生まれ 武蔵美出身の
マルチデザイナー。建築のアイソメ図風のイ
ラストで 個性的な住宅の詳細とインテリアさ
らに住人の人となりを描く イラストに疲れる。
8月18日(月) C
「脳・心・人工知能〈増補版〉 数理で脳を解き
明かす」 甘利俊一 1100円 講談社ブルー
バックス。1936年生まれの東大名誉教授。
2016年刊に現在の状況を付け足し。難しい
話だが最後まで読み 雰囲気は理解できた。
8月17日(日) C
若者はLINEに「。」をつけない 大人のための
SNS講義』 高橋暁子 1000円 講談社+α新
書。成蹊大客員教授が Z世代のSNS利用の
実態を報告。へぇそうなんだ としか言いようが
ない。現在の使い方で とくに直すところなし。
8月16日(土) C
「こうやって頭のなかを言語化する」PHP
1500円 荒木俊哉 。電通の現役コピー
ライター。母校の一橋でも講義をもってい
るらしい。言語化の意義は充分理解でき
る 後半1/3の言語化ノートは蛇足気味。
8月15日(金) C
「意識の不思議」 渡辺正峰 ちくまプリマー
新書900円。意識を機械脳に移し替えよう
と執念を燃やす東大准教授 そのための考
え方を説明するのだが、よくわからない。身
体性を離れた機械脳には、疑問を覚える。
8月14日(木) C
「考えないこと ブッダの瞑想法」 大和書房
1500円。日本在住 スリランカ上座仏教長
老という アルポムッレ・スマナサーラによる
常時瞑想法。過去や未来に、とらわれない
狙いはわかるものの、少し違う気がする。
8月13日(水) C
「焚き火メシの本」1800円 ライスパブリッ
シング。キャンプでバーナーを使わず焚き
火そのもので、調理したい男二人。焚き火
協会の猪野正哉と、ヤマサ醤油で商品開
発の松倉弘平。オ−ルカラーのレシピ集。
8月12日(火) C
「ビジネス教養としての温泉」 日本能率協
会 1600円。温泉学中級編 というところか
温泉博士として名高い 松田忠徳が監修を
担当。歴史・文化・作法など 一通りの教養
講座ではあるが とくに目新しい部分なし。
8月11日(月) C
「高速バスのビジネス 業界の変遷・現状と
今後の戦略」 成定竜一 1800円 成山堂書
店。学生バイトの時代から、業界へというバ
ス野郎。少子化・過疎化の中での 厳しい現
実・今後の方向など 意外に面白く読めた。
8月10日(日) C
「地域づくりのやるき学」 1800円 農文協。
リーダーではなく、その下の実働部隊の意
識・行動に注目。大分大・山浦陽一准教授
神戸大・中塚雅也教授・鳥取大・筒井一伸
教授の編著で、ほかに7名の執筆による。
8月9日(土) C
「日本の美しい地形・地層図鑑」 エクスナ
レッジ 1800円。地形写真家を自称する
竹下光士の迫力ある写真に 早大名誉教
授 喬木秀雄が解説 形成過程も図解。ジ
オパークに登録された地形・地質を紹介。
8月8日(金) C
半農半X的 「これからの生き方キーワード
AtoZ」 塩見直紀 農文協1400円。2000
年代初頭に一世を風靡して 25年、もう60
歳か。内容は平凡、他書籍からの 引用多
し やや悲哀感あり。 A〜Zは全く無意味。
8月7日(木) C
「断捨離血風録 3年で蔵書2万5千冊を減
らす方法」 日下三蔵 本の雑誌社2200円
約13万冊の蔵書を家族・友人の助けで整
理した話で同社連載をまとめたもの。要は
性格的な問題、5年で元通りになりそうだ。
8月6日(水) C
「老いの思考法」 山極寿一 1500円 文藝
春秋。霊長類研究で有名な 元京大総長。
既出の文章を再構成、と安直な編集。半生
記の思い出や、ゴリラ社会と対比しての老
齢期の人間への提言など とくに感想なし。
8月5日(火) B
「スティグリッツ 資本主義と自由」 東洋経済
新報社2800円。コロンビア大教授は自由と
強制はトレードオフ、 制約のない自由はあり
えないと 新自由主義経済を批判。民主党左
派の、進歩的資本主義を提唱。トランプ再登
板以前の刊行で 関税には言及なし。残念。
8月4日(月) C
「和菓子の京都 増補版」 川端道喜 岩波
新書1160円。御所へ粽を納めて500年
1990年逝去の15代口述 2014年に12
刷で16代の嫁・川端知嘉子が 現在の状
況を2025年談の増補版だ 感想はない。
8月3日(日) C
魔窟 知られざる「日大帝国」興亡の歴史』
森 功 東洋経済新報社 1800円。理事長
林真理子就任を軸にマンモス大学内の政
治的動向を、創立から現在までの物語だ
不祥事続出の背景を鮮やかに描き出す。
8月2日(土) C
「立ち読みの歴史」 小林昌樹 ハヤカワ新
書1200円。国会図書館で レファランスを
15年 その後独立という研究者。英米では
見かけない 立ち読みという文化を通して本
屋の店頭風景。それがどうしたという感じ。
8月1日(金) C
「ドーパミン中毒」 新潮新書 1100円。ス
タンフォード大学教授で、臨床精神科医の
アンナ・レンブケ。依存症の本質を症例とと
もに解説。要は不完全な自己を認め、さら
け出すということかな。大変参考になった。