先月の読書日記 back
10月31(金) C
「文化が違えば、心も違う?―文化心理学
の冒険」 北山 忍 岩波新書 940円。ミシ
ガン大教授による、西欧・東アジア・サブア
フリカ・ラテナメリカの思考の違いについて
にわかに承服できず、たとえば中国と日本
の差などなど ツッコミところはかなりある。
10月30(木) C
モスコヴィッツ博士のものづくり実験室 「心
の中の商品」を作ろう!』英治出版2000円
「RDE」というWEBを使ってのマーケティン
グの手法らしいが 最後までよくわからずに
終了。2008年刊が なぜ新刊コーナーに。
10月29(水) C
賑やかさを創出する図書館 開館9ヶ月半で
来館者100万人を達成した「みんなの森 ぎ
ふメディアコスモス」の冒険』 旧市立図書館
を上記施設に改築、岩手から公募で赴任の
元総合プロデューサー・吉成信夫の記録で
伊藤豊雄設計だ KADOKAWA2200円。
10月28(火) C
「森林ビジネス」 古川大輔 クロスメディア・
パブリッシング1680円。林業再生コンサル
タントによる、林業の現在位置だ。一般教養
としての森林関係ビジネスの概要であり わ
かりやすい記述で知識が増えて良かった。
10月27(月) C
歴史的木造建築から月面構造物まで、未来
をひらく構造デザインの世界「模型でわかる
建築構造のしくみ」 誠文堂新光社 3400円
WHAT MUSEJUM 建築倉庫で 開かれた
企画展から有名建築の模型の詳細を説明。
10月26(日) C
「職場のヤバい奴の頭の中」 内藤誼人 東洋
経済新報社 1500円。心理学コンサルタント
による困ったさんの分析。サイコパス・ナルシ
スト・マキャベリストの類型。たしかに政治志
向の連中は、ウソをつくのが平気の傾向だ。
10月25(土) C
「今と未来がわかる 農業」 1700円 ナツメ社
ビジュアル図鑑シリーズだが、図表は参考に
ならず。米騒動以後の出版だが全く記述はな
い。つくづく キビシイ現実を知るだけ。なお監
修を、東京農大名誉教授・堀田和彦が担当。
10月24(金) C
「きものの不思議 見返り美人はなぜ振り向い
ているのか」 長崎 巌 東京美術 2500円。東
博から共立女子大へ、名誉教授による着物史
残っている着物は、武家や上級町方女性のも
の一般の町方女性の実態を 知りたいものだ。
10月23(木) C
「超インテリアの思考」 山本想太郎 2200円
晶文社。難解な話で、社会の大きな変化に対
応するには ということ。まあ建築時報、と考え
ればいいのだろう と思いつつ読んだ。AIや3D
プリンターの出現で インテリアはどう変わる。
10月22(水) C
「低山からはじめるソロハイク超入門」 山と渓
谷社 1700円。低山トラベラー・大内征。その
魅力は充分理解できるが、昨今のクマ出没情
報への危険については どこにもない。もはや
クマ鈴などでは 対処できない時代となった。
10月21(火) C
あれも食いたい これも食いたい 丸かじり ヒッ
トパレード」 東海林さだお 2000円 朝日新聞
出版。週刊朝日に17年連載中から、22冊目
というオバケ本。全509頁も3時間で終了。そ
れにしても偉大な想像力には、驚くばかりだ。
10月20(月) C
「出版という仕事」 三島邦弘 ちくまプリマー新
書 900円。読者は 中高生か。面白い企画の
本を出す ミシマ社の社長。出版不況と言われ
る中で出版社のあり方 とくに取次会社の返本
システムに抵抗。直販を目指す姿勢を強調。
10月19(日) C
「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、や
わらかくする「マインドフルネス」入門』 日本実
業出版社 1600円。オレゴン州の小児科医で
瞑想指導者 ジャン・チョーズン・ベイズ著。53
の方法を紹介も その真髄の呼吸法記述なし。
10月18(土) C
「19歳までに手に入れる7つの武器」 幻冬
社1600円。精神科医・樺沢紫苑が若者に
ゲームに例えてアドバイス。7つとは 整える
力、レジリエンス、ロントロール力、つながる
力、読解力、好奇心、アウトプット力 まずは
スマホを抑制して、すべてが始まるのだ。
10月17(金) C
「懐石新書 革命と継承の日本料理」 淡交
社 2300円。1977年生 遠山記念館学芸
課長・依田徹による。懐石料理の変遷につ
いて。素人にもわかりやすく、その歴史をま
とめたもの 月刊誌「淡交」連載単行本化。
10月16(木) C
「今こそ学びたい日本のこと 知っているようで
知らない 日本人の心、食文化、職文化、信仰、
地域の魅力など」 地球の歩き方1600円。イン
バウンド外国人を案内するマジックトリップ社の
蜂谷翔音・松本まさ が執筆 内容はほぼ満足。
10月15(水) C
「きみに冷笑は似合わない SNSの荒波を
乗り越え、AI時代を生きるコツ」 山田尚史
日経BP1500円。1989年生まれ、起業し
て相当な財産を築いたという自慢話にお付
き合い。小説家としてミステリー大賞受賞。
10月14(火) C
「60歳からの暮らしがラクになる住まいの作
り方」 田中ナオミ 主婦と生活社 1600円。
その方面では 有名な住宅設計家らしい。今
回は自宅を大公開、家事と収納の知恵を中
心に その優雅な生活ぶりを披露するのだ。
10月13(月) C
仏教1500年の流れが劇的にわかる「日本
の仏教史年表」 大角 修 1700円 朝日新
聞出版。監修は民博・山折哲雄名誉教授。
かなり詳しく 出来事を追った年表に、テー
マ別に、図版などで 解説を加えたものだ。
10月12(日) C
行って眺めて撮る!「巨大工場探訪ガイド」
小林哲朗 玄光社 2500円。北海道から九
州まで工場専門写真家が案内のムック本。
夜景満載で 迫力満点写真ばかり。場所取
りや撮影の注意点も併記して、親切至極。
10月11(土) C
1万人の才能を引き出してきた脳科学者が
教える「やりたいこと」の見つけ方』 西 剛志
PHP 1650円。脳科学者というより ライフ
コンサルタント。自己肯定感 のための感動
をどこで見つけるか。仕事、趣味、それとも
社会貢献?自分探しのための 方法各種。
10月10(金) C
GIS入門 この1冊で「統計マップ」が自在
に作れる』 中島 円 ベレ出版 2600円。対
象は 高校の地理クラブの生徒なのか。か
なり細かく手順を記述する。ただし 当方に
は それほ必要性を感じない 読んだだけ。
10月9日(木) C
「なぜ週刊誌だけがスクープを連発できるの
か 元文春記者が煮るスキャンダルの裏側」
赤石普一郎 平凡社新書 1000円。内容は
ジャニーズ・松本人志・中居正弘事件深堀り
ほかに現役文春記者へのインタビューなど。
10月8日(水) C
「50歳からのごきげんひとり旅」 だいわ文
庫 840円。ひとり旅に目覚めた 料理研究
家・山脇りこ。国内や海外へ出かけた話だ
さすがに グルメやスイーツ紹介もぬかりな
く、女性ひとり旅の注意点も 上手な文章。
10月7日(火) C
「ビジネス教養としての競馬」 日本能率協
会 1600円。競馬学初級編 というところか
都立大経営学部の渡辺隆信教授が監修。
営業担当者が知っておくべき教養というの
が、このシリーズの目的というところかな。
10月6日(月) C
「コロナ後遺症 〜治らない“慢性不調”の
正体」 平畑光一 扶桑社新書 900円。コ
ロナ後遺症専門外来クリニックを開設 倦
怠感などの症状に対し、漢方など東洋医
学を駆使しての治療に方向性を見出す。
10月5日(日) C
フランス人ママ記者、東京で子育てする」
西村・ペペ・カリン 大和書房1400円。漫
画家の日本人と結婚し AFP東京支局記
者として来日、40歳で出産。日仏の子育
て事情の今をを発信し続けているらしい。
10月4日(土) C
「江戸吉原 解剖図鑑」 菊地ひと美 エクス
ナレッジ 1700円。前作「江戸の衣装と暮
らし 解剖図鑑」につづき 独特の自筆水彩
イラストで遊里の風習を解説だ。折からの
蔦重ドラマを、補完するものになっている。
10月3日(金) C
「幕末維新 解剖図鑑」 山村竜也 エクス
ナレッジ 1800円。歴史作家が当時の人
物から100人に注目しその生涯を語るの
だ。例によって すべてイラスト。知ってい
る人物から初めての人を思い浮かべた。
10月2日(木) C
「サイクルツーリズムの進め方 自転車で
つくる豊かな地域」 藤本芳一 学芸出版社
2300円。びわこ一周 サイクリングロード
の仕掛け人。しまなみ海道など 成功例を
海外の事例も参考に詳述だ 2019年刊。
10月1日(水) C
「新版 大工道具・砥石と研ぎの技法」 誠文
堂新光社 3800円。2011年刊で6刷まで
合成砥石など 新しい情報を加えた第2版。
古いのも読んだが これもなかなかの立派
な体裁。大工さんだけでなく 一般人にも。