火の見櫓・半鐘台

 

※下栗半鐘台 →jump

 

おまけ 飯田広域消防・本部・消防署・分署概観 →jump おまけ消防出初式 2011・2・7 →jump

参考 箕輪町木下・巨大8角火の見 →こちら 平成29年 長野県総合防災訓練 →jump

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飯田市の火の見鑑賞の壷

 

 飯田市のほぼ全域を巡ってみた 見落としたものもあるかも知れないが

 それについては今後付け加えていくとして このあたりでそれらの見所などをまとめてみたい

 

1) 火の見櫓形式

 @ 伝統型…まず3本脚か4本脚かで大きく印象が異なる さらには脚が真っ直ぐか

         曲線か この場合外にカーブするのか 内側にカーブするのか

          続いて屋根の形状で 反り屋根か ムクリ屋根か 直線かがある

         さらには4隅の棟の下から伸びる蕨手と破風の飾り あるいは風見や屋根頂部の飾りなど

         ここらは神輿の造形と似たようなものを感ずる

         ステージの大きさも様々で 小さなものは4角形で大きくなると隅切りの8角形となるが

         手スリの造り方・飾りにも注目したい

         なお松本市や塩尻市では3脚タイプを多く見かける

         それに合わせて6角形や円形の屋根になっている例が多いが

         市内では大瀬木と山本に1基づつ3脚タイプがある いずれも屋根は4角である

         ただ遠山郷木沢に3脚で屋根が6角形のものが存在している

         その後 遠山郷では上島と下栗にあるのを確認できた

          昇りハシゴの形状も大きなものでは内側 小さなものでは外側に付くが

         2段になっていて途中から変る場合もある

         なお一般的に銀色塗装となっている

 

 A 規格型…ほぼ同じ高さ・形をしているが ブレースの形状については棒鋼を使う場合と

         平鋼による場合がある 製作した鉄工所にまかせたのか

         あるいは建造時期の違いかは はっきりしない

         ステージは柱内に納まっていて 階段は外側につく

         塗装色はライムグリーンで統一されている

 

 B 簡易型…上記以外の形として鉄骨トラスでの半鐘台と ポール1本の半鐘台が見受けられる

 

2) 火の見の立地

 @ 行政区…おおまかに飯田市との合併時期によって上記の形式が異なっているように思える

         とくに鼎地区では伝統型が多い また上郷地区あるいは座光寺地区も同様

         つまり合併以前に造られたものは しっかりした伝統型が多いようだ

         特筆したいのは川路地区で 合併時期は昭和36年だが同時期の他地区にくらべ

         伝統型が多い傾向がある 水害常襲地帯ということがあるかもしれない

         またほとんどが消防団の詰所と併設されているが ある時期その詰所と

         セットで規格型が造られたようにもみえる

 

 A 集落内位置…

         そこで火の見の位置だが あきらかに集落と無関係なところに建っているものがある

         これも推測だが 消防団員が集まりやすいように 駐車場を優先したようにも思える

         ここにおいては もはや火の見の機能はなく また半鐘の音も防災行政無線が優先し

         単なるホース干し場となっているのではないだろうか

                

3) 半鐘

 @ 取り付け位置…

         伝統型の場合はステージも広いので問題はないのだが 規格型の場にはステージは

         柱内に納まっていて むしろ狭いといえる 半鐘を叩くには中心部では無理な姿勢となり

         外側に吊るす傾向がうかがえる

 

 A 取り付け高さと個数…

        さらに半鐘の取り付け高さである 鼎地区の場合 2段半鐘が多い

        また甚だしい場合は 上のステージから半鐘を下ろして

        地上で叩くように設置されている例もある

        昔とくらべると軟弱になったようで 高いところへ昇りたくないのかもしれない

 

 A 材質と大きさ…

        材質は銀色塗装した鋳鉄製と本格的な銅製の場合がある

        また後者の場合大きさも様々で 大・中・小とあるようだ

        このあたりは費用負担の問題があるのではないだろうか

        地域毎に鋳鉄ばかり あるいは銅製がほとんど というように

        地域によって差があるのは 近隣の様子を見ながら あるいは

        集落の見栄などとも関係しているようにも思える

 

4) 併設建物

 @ 消防団詰所…

        一般的には消防車のガレージと詰所という形式が多い

        建物は新しいと思われるものは いくつかの平面プランがあるようで

        あちこちで似たようなものを見かけた

        ただ鼎地区では消防車ガレージだけという例もある

        この場合詰所は近くの集会所に間借りしているようだ

        第1分団のように 消防車のガレージが公民館に併設されているものがある

        同じように第2分団では 当初橋北公民館jにもガレージが併設されていたと

        記憶しているが 公民館が手狭になって 移転したと考えられる

 

 A 消防分署…

        飯田広域消防というかたちで 本部・消防署・分署と消防組織が整備されたが

        それら各施設にも訓練塔とともに 櫓は設置されている例が多い

        半鐘もなく やはり火の見櫓とはいえないが 景観的には消防施設を示す

        添景物ではある

       

 B その他…伊那市では脚の間にバス停の待合所が設けられているのを見た

         また諏訪では鉄筋コンクリートの建物の上部に設置されているのも目撃した

        

 その他 行政無線拡声器の設置場所として いくつものスピーカーが設けられているものもある

 ずっと述べてきているように もはや火の見としての機能は次第に失ってきている傾向だが

 昭和の景観遺産としては守っていきたいもののひとつではある

 

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愛宕神社下 王竜寺川沿いの鉄柱半鐘台

鉄管の支柱をワイヤーで引っ張るスタイル 付属小屋は消防喞筒(ポンプ)置場のようだ ここはいつもの散歩コースで

その存在はけっこう気にはなっていたが 火の見櫓については あまり意識したことがなかった

最近 火の見櫓に関する本を2冊立て続けに読み 急遽 飯田市における その存在をさぐることにした

 

箕瀬2丁目半鐘台残欠

ほぼ毎日このあたりを歩いていながら気がつかなかったのは不覚だ 箕瀬2丁目の裏通り

すでに半鐘もなく 小屋は愛宕神社下の消防喞筒(ポンプ)置場と同じ形式だが 出入り口は軽量シャッター

ホース干し場の右下に半鐘が吊るされていた模様

(2015・6・18)

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意外にもけっこうな数が残っているので順次 採集できた段階で報告していきたい

なお特記のないかぎり半鐘はシンプルな鋳鉄製

なお「消防団詰所」の飯田市における正式名称は「積載車班詰所」というらしい

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いわゆる丘の上 旧市街地から

伝統ある第1分団の詰所は橋南公民館

わかりにくいが建物の外部階段の2階から3階への踊り場に半鐘

右の写真は逆側からのクローズアップ

次は橋北公民館の屋上 火の見の櫓で半鐘はない

外部階段の最上部からハシゴで登ることはできる 右はその見上げ写真

左の建物は元の消防署(現在は東野地区まちづくり委員会)

その右隣に第2分団の詰所があり その裏に半鐘台 

階段がないので登れなくて手の届く位置にいちおう半鐘がある

元々上の橋北公民館にあった第2分団が ここに新築移転したようだ

橋北公民館には火の見だけが残ったと解釈したい

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続いて上飯田方面

ここは上飯田の飯田消防署羽場分署 半鐘はついていない

ハシゴはあるので火の見機能は残っているようだ

上の羽場分署から近い場所 上飯田白山通り 半鐘はなし 下の建物は消防車庫

ステージは四角形 分署ができて廃止となったようだ

上飯田白山町3丁目の細身タイプ  このタイプは面白みがなくて評判は悪いのだが

良く見るとブレース(斜材)の使い方にバリエーション これは棒鋼使用

飯田市の高台 押洞(おしぼら)地区の細身タイプ ブレースも棒鋼

同じく高台 風越山の麓 大休地区の火の見 ブレースはフラットバー

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鼎方面は伝統的な形が主流 合併以前に造られたようだ

鼎切石 上河原橋近く 建物は消防団詰所 拡声器は防災行政無線

広いステージは隅を切った8角形

鼎上茶屋 半鐘2段 建物は地区集会所 同じく防災行政無線拡声器

鼎中平 丸屋根が特徴的 さらに脚も直線的で異色の存在

鼎防災センター隣接 消防団詰所

近くの戸崎鐵工所の社長の話では元々は鼎小学校グランド・バックネットの裏にあって

移設したものだという 製作者については調査中

鼎下茶屋 鉄塔下部を小屋 というより小屋から突き出している様に見える

鼎切石 国道沿い 細身の鉄骨4本脚 したがって梯子は外部になる

ステージは柱うちに納まった形

鼎上山 これも下部に小屋併設 隣の建物は集会センター

堂々とした姿で半鐘も2段 ロケーションも良い

下山妙琴原線の拡幅に伴い解体されました

鼎東鼎 切石国道と同じスタイル

併設建物は消防団詰所

鼎一色 上山と同じスタイルの2段半鐘

右側に同じく詰所

鼎の中段 名古熊の細身タイプ ブレースはフラットバー

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上郷方面も合併以前の伝統的な形のものが多い

飯田市上郷支所脇 桜の樹に溶け込んで今まで気づかず

なお詰所は200mほど離れた交差点にあり 道路を挟んで飲食店の前に ホース干しの鉄塔だけがある

(2011・11・2)追加

上郷上黒田上 珍しく赤い塗装 しかも半鐘は銅の本格派

しかしステージは小さく もはや半鐘台といって良い簡易型

上郷上黒田中 これは細身タイプ

上郷黒田下 上街道沿い ステージはそれほど広くない

上黒田には比較的狭い範囲に3タイプ

下の段に下りて 上郷飯沼上消防団詰所に併設

最近詰所改築にともなって火の見解体

半鐘すらない ホース干しのみ となってしまった

飯田市の方向としては順次詰所改築と火の見解体をすすめるようだ

(2017・4・30)

 

上郷飯沼下詰所の脇に建つ 細身タイプ

上郷別府の護老神社裏手の詰所脇 火の見としての機能はなし

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座光寺方面

座光寺宮崎地区 細身タイプ

座光寺上野地区 典型的な尖がり屋根

段丘の中腹にあって 牧歌的な雰囲気満点

座光寺 JR元善光寺駅裏手の詰所に併設

上郷上黒田上とほぼ同じスタイルだが こちらは2段半鐘

座光寺元善光寺近く 麻績神社の石鳥居の脇に建つ

 

中河原半鐘台

ずっと見落としていた 場所は北部農免道路の土曽川中河原橋の南 非常に小型の半鐘台 

だが半鐘は青銅製の本格派 ステージの手スリの造り方は下栗の半鐘台に似ている

(2018・6・19)

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伊賀良方面

北方 北方会館南の細身タイプ

 

大井・木柱半鐘台 移設発見

道路新設にともない解体されたと思っていた木柱半鐘台を発見 こんなところにいたのか

場所は約500m南へ移動して 北方区画整理地区・親水公園の東北の隅 

木柱は新しくしたようだが台や屋根下地は昔のものそのまま

(2015・10・1)

いまやまったく意味のないものではあるが 古いものを大切にする精神は貴重だ

いやむしろ木柱だからこそ移設費用は少なめ 鉄骨だとそうもいかず解体ということか

下写真が 解体されたと思っていた北方・大井川沿いの当時の木柱半鐘台

この道は自転車コースで 数十回となく通りかかっているのに 見落としていた

今や存在自体貴重な木柱いわゆる電信柱(でんしんばしら)に設置した半鐘台

おそらく鉄骨の火の見が普及する前は こんな形であちこちにあったのだろう

傾き加減がいい味をだしている それにしても柱を登ってから 台に乗り移るのが大変そうだ

 

大瀬木 同じく細身タイプだが ガセットプレート仕様

大瀬木上の段 珍しく3脚タイプ したがって梯子は外に取り付く

同じく大瀬木 矢祓神社下の鉄柱半鐘台 といってもすでに半鐘なし

上中村の第16分団詰所 伊賀良消防署として新築移転したあとを利用

裏側の訓練塔を火の見に転用 中段に半鐘が設置

山本北平 細身タイプだが半鐘が銅製の本格派

山本竹佐 背の高い3本脚 2階建物が詰所

真ん前に鉄工所があるので そこで製作されたものかもしれない

近日中に その梅田鉄工にヒアリングの予定

あわせてほぼ同じ形の大瀬木の3本脚についても聞いてみたい

(その後 とある現場で梅田鉄工のクルマをみつけ 聞いてみたところ 別の鉄工所だという

さらに現在は危険として使用禁止になっている という話)

こちらは山本南平の細身タイプ

山本から久米に下りると 新しい道路沿いに ここもほぼ同じ形

ここは久米より奥 やはり山本から伊豆木方面に下った箱川地区の中心・中平 簡易型の半鐘台

足元には詰め所 手前は防災行政無線のパンザーマスト

さらに南部へ下って伊豆木の入り口の細身タイプ 異常に小さい銅製半鐘

周囲に集落もなく なぜここにあるのか疑問 道路工事で移設を余儀なくされたか

伊豆木の中心の辻に立つ ただし半鐘はなく 防災行政無線の拡声器だらけ

 

その奥の立石地区 日枝神社の入り口

歴史ある集落のイメージにはそぐわない細身タイプ

下瀬の高台でこれも銅製の半鐘

阿知川を挟んで隣は下条村

下殿岡 しっかりした4脚方式

運動公園通り三日市場信号を東へ少し入ったところ

細身の既製品タイプ ただし半鐘は銅製 また付く位置が外側

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南部地域

一方こちらは松尾寺所の新興住宅地の規格型

松尾支所の駐車場に建つ規格型 異常に大きな半鐘

ただし詰所は併設されていない

八幡商店街から少し入った場所

駄科 国道151号鈴岡公園入口交差点近く

上に同じく細身で半鐘も銅製だが吊る位置が異なる

南部の長野原 全身錆だらけ

竜丘地区の支所敷地内に立つ 半鐘は銅製

詰所は規格型ではなく 隣の竜丘支所と同じく「みすず設計」さんの設計のようだ

時又 支所脇 半鐘は銅製だが上にはなくて

地上から手の届く位置

川路 開善寺前の火の見 外階段 半鐘は銅製

川路支所脇の火の見 上と似ているが

脚が直線で内階段 半鐘はここも銅製

川路旧道の3区詰所脇の簡易型火の見

注目すべき点は半鐘の吊るされている位置 あまりにも低すぎる

もともとは高い位置にあったようだが どうしてか

時又と同じ現象

天龍峡商店街入り口 川路地区は伝統的な火の見が多い

下の規格型に較べると 時代的には古いようだ

川路地区大明神原近く ステージが小さくブレースにリングを使っていないので小さく見える

川路地区の半鐘はほとんどが銅製

周辺は三遠南信道路の天竜峡インターの設置で風景が全く変わってしまった

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天竜川左岸の下久堅地区

虎岩公民館 旧小学校跡 下久堅と飯田市の合併は昭和31年

知久平 下久堅小学校の東側 ほぼ虎岩と同じ仕様

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知久平から さらに南の小林 ここも集落から離れた道路脇に規格型

(2015・4・28)

 

南原地区の高台 ブレースは棒鋼 上の3基はいずれも銅製の半鐘

 

小林地区から県道247号 稲葉峠を少し下った春日神社への参道入り口

神社を訪ねた時は気がつかなかったが 遊園地の休憩所の脇に半鐘のみ

(2015・5・26)

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ここからは1段上にあがった上久堅地区

原平下の規格型 上久堅の飯田市編入は昭和39年 この時期に

詰所とセットで整備されたような気がする

小野子下もほぼ同じタイプ 西側には集会所

小川路峠の入り口 越久保の中心部 ときどき見かける簡易型 詰所は凝った和風建物

これも半鐘台と言うのだろうか 上久堅・平栗の簡易郵便局の隣に車庫のみ

半鐘は鋳鉄製 錆だらけで しばらくは叩かれた様子はないが 建物横には打鐘信号板

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龍江地区

時又の対岸 今田船渡の伝統型

龍江小学校下の一本木は規格型

その先 芦ノ口は伝統型 龍江地区は似た形が多いが

ここのはステージの手スリの意匠に注目したい またブレースが平鋼

龍江・芦ノ口の新設半鐘台 詰所の改築とともに古い火の見も解体

半鐘が下についた鉄骨製の半鐘台となった 少々味気ない感じもする

今後この方式が定着するのか見守りたい

龍江・上城地区の火の見は屋根上に風見 蕨手細工と本格的だが やや小さい印象

半鐘も鋳鉄製 併設詰所はない

龍江・保寿寺近くの鉄柱半鐘台 青銅製の半鐘は地上2mほどの位置に下ろされている

龍江・雲母(きらら)竜東中学校の目の前(左) 上の上城とほぼ同じ ステージは小さく 半鐘も鋳鉄製

併設詰所はないがホース干しは設置されている 

さらに千代方面へ上り 尾林 半鐘はなく代替わりした模様

と思ったら 尾林の集落を少しはずれたところに新設した規格型

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千代・千栄地区

千代米川の入り口 小学校の前に建つ

米川の奥の野池の規格型 ここもずいぶんはずれた場所にある

千代から泰阜へ抜ける法全寺集落の入り口

ここも集落にはあまり関係のない位置

県道1号線・千栄(ちはえ)八ノ倉の細身規格型 一見半鐘が見えないが

真ん中の最も高い位置に吊ってあり逆光のため フラットバーのブレース

同じく 隣は泰阜村という飯田市の最南端 毛呂窪(けろくぼ)の規格型 ブレースは棒鋼

ここも一瞬半鐘が無いかと思ったら 手の届く位置に青銅の半鐘が吊るされていた

 

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遠山郷編

上村程野半鐘台

遠山谷に来るのは久しぶり 矢筈トンネルを出ての最初の集落だが いつの間にか建っていた

(2017・7・16)

 

下栗中根

下栗集落には3本足の火の見が3ヶ所あるという 人に聞いたりして場所はわかったのだが確認できず

わずかに帰り際 中根集落の道路下に 可愛らしい火の見を発見 今まで見たものの中では最も小さく 4脚

また場所も民家とは離れており不可解な感じだ 火災というよりも 何か火急の際にアフリカの太鼓のように

谷の間を反射させて下栗集落まで報せる意図があった とは考えすぎか

(2017・6・4)

 

下栗半鐘台

NHK-Eテレの人気番組 「趣味どきっ!」 おとなの歩き旅 の第8回は遠山郷下栗集落

そのエンドタイトルの背景に3脚の半鐘台

先日の下栗訪問では確認できなかった半鐘台が写っていた

いずれキチンと報告したいが それまで暫定的に画面を拝借することにした

(2017・7・30)

さらにそれから2年 ようやく下栗を訪ねる機会をえて 訪問

民宿・宮下の前面道路下に 上記の画面の通りの姿を見ることができた

建っている位置が道路より低いので 下の木沢の3脚半鐘台より小さくみえる

ステージの手スリの形が木沢や上島とは異なっている また絡みついた雑草が なんとも残念

(2019・12・22)

上島半鐘台

国道152号から上島橋を渡ってすぐの右手高台に火の見発見 予想していなかっただけに得した気分

上島集落は木沢から1.5kmほど北より 木沢と同じように3脚6角のステージ

ほぼ手スリの意匠も同じで 製作者も同じとみていいのではないか

(2019・10・29)

 

木沢火の見&新半鐘台

南信濃木沢の集落 高台に3脚の火の見 しかも 6角形の屋根とステージはここだけのもので貴重だ

遠くの赤い屋根が有名な木造校舎 その前に新設の半鐘台も見える

訪れる人も多いと聞く木造校舎のすぐ脇に 現代的な半鐘台はいただけない

 今後別地区での新設の際に これを移設 旧火の見をここに持ってくることを市当局に提案したい

木造校舎と呼応して木沢の雰囲気をさらに盛り上げるのではないか

また車輌置場も名古熊のような ログハウス風のものにできれば なお宜しい

 

南信濃和田 火の見2題&新半鐘台

木沢から国道152号を南下 南信濃の中心地・和田に入ったところ 国道の東の崖地にある

ただここでも更新が進んでいて ほぼ同じ場所から西側に入った広い敷地に 詰所と新型半鐘台

国道152号をさらに南下して集落のはずれ近く 今度は道路の西側の伝統的な火の見

少し離れた2階屋が詰所のようだ 細かなデザインは上のものとは違っているので

設置業者が異なっているようだ むしろ手スリの造形など木沢の火の見に似ている

 

八重河内

こちらは和田からさらに国道152号を青崩峠方面 八重河内の橋の袂の新型半鐘台

 

和田に戻って やはり集落の南端ちかく国道から少し入ったところ 管轄は阿南消防署で和田分署

 

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おまけ平成23年飯田消防出初式風景

2011・2・7

消防関連で出初式 飯田文化会館での式典

終了後 隊旗を先頭に市街地へ行進

飯田線ガード下をくぐって

中央通りへ

ここで幹部の観閲

りんご並木三連蔵附近で纏振りなど なかなかの人出

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おまけ飯田消防署・分署概観

2011・12・15

飯田広域消防本部・飯田消防署

飯田市東栄町 通称柳通りの上り坂右側

ほぼ南面 おりからどこかの保育園児の見学会

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飯田消防署羽場分署

上飯田 羽場大瀬木線に面する敷地

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伊賀良消防署

上殿岡 駄科方面に向かう道路沿い南側 したがって逆光写真

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伊賀良消防署山本分署

山本のはずれ 阿智村との境近く

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伊賀良消防署龍江分署

龍江支所・郵便局と集中する中心部

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高森消防署座光寺分署

座光寺下段 北部農免道路沿い 規格型火の見には半鐘はない

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参考文献

「火の見櫓」 静岡県在住の皆さんの「火の見櫓からまちづくりを考える会」編

工学的視点を主としているが 多様な角度から火の見大全といった雰囲気

「火の見櫓慕情」 2008年刊 豊橋在住 内藤昌康さん著

社会学的なスタンスに立ちながら 消え行く昭和の風景への挽歌という感じ

2010・9・1

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いつも通っている道端の火の見を見落としていたことに驚いた つまり現在は防災行政無線からの情報に

親しんでいて 半鐘の音・形 ひいては火の見の存在すら無視していたようだ

もちろんクルマのスピードにおける視野の問題 一般的な銀色塗装が周囲に溶け込んでいる傾向

さらには錆が浮いて茶色のまだら模様で それに拍車がかかってもいるような気もする

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火の見6基追加 2010・9・29 火の見7基追加 2010・12・5 火の見8基追加 2011・3・20

変わり種4基追加 2011・6・5 上下久堅他 9基追加 2011・9・13 龍江・千代 8基追加 2011・9・28

火の見鑑賞の壷 2011・10・26 北方大井川・木柱半鐘台 2012・3・14 久米・火の見1基追加 2012・4・2 

千栄・火の見2基追加 2012・6・9 龍江・火の見2基追加 2012・6・18 龍江・半鐘台2基追加 2012・7・11

上久堅平栗・半鐘台1基追加 2012・8・4 遠山郷・火の見半鐘台6基追加 2013・10・13

平成29年 長野県総合防災訓練

11月5日 飯田市川路の天竜河原の川路多目的広場にて行なわれた

県知事と飯田市長のあいさつから 4つに仕切ったフィールドで それぞれの訓練項目を実施

2000人が参加したという 青ヘルの我が橋南防火防犯部も7名

地震・土砂災害ほか想定される事態を網羅しての大々的な訓練

左下のテントは なんと検視所 作業着を着た検視官が数名待機

隣接の駐車場で出番を待つ訓練車輌 県内各地の救急車や消防車 陸上自衛隊の特殊車輌など

こちらは浸水被害を想定しての国交省の排水関係車輌

救難ヘリ UH-60 ブラックホークの着陸風景

このほかにも県警へりやドクターヘリも飛来してきた

同じく陸上自衛隊の大型ヘリ CH-47 チヌーク が電源車を吊り上げて登場

中部電力の電力復旧や ガス管・下水・水道の復旧作業訓練も実施

このブロックでは危険ガスの漏洩を想定しての対応

県警のドローンも上空からの状況把握活動

ほかにも緊急連絡のバイク隊 不明者捜索の探知犬と公共・民間あらゆる機関が参加

消防団と防火防犯部は倒壊家屋からの負傷者救出訓練

その後 負傷者役を毛布と竹竿で作った応急担架で救護所に搬送

救護所での医師団によるトリアージと救急搬送

さらには災害協定を結んでいる自治体からの救援車輌が県内や岐阜・静岡からも到着

ほかに各種建設車輌や運送会社の車輌 大型店からの救援物資運搬など

こちらは観客席の見学者たち ヘリや作業車好きにはたまらない

晴天・無風と天候に恵まれた秋の半日となった

訓練を大詰めに近づいて 炊き出しカレーの列に並ぶ

日赤奉仕団などの調理した カレーは 500人分用意 かなり待って受け取り その場にて昼食

上にはまだ行列が続いている

発泡スチロールの容器を開けて一気に平らげた 早朝からの休憩なしの空腹には ことさら美味に感じた

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