飯田酒文化雑記

 

※橋南廃業酒屋6店 →jump

 

南信州シードルnow!

座光寺のSバード 駐車場にはキッチンカー2台

シードルのイベントに kid’s さんを誘ってでかけた

下久堅・太陽農場も出店するという 社長の農業女子・殿倉さんにエールを送るつもりだった

ただ残念ながら 太陽農場は欠席だとか 早々と会場をあとにした

まさか その夜 父君・吉岡昌則さんの訃報を聞くことになろうとは…

(2023・2・23)

 

南信州シードルコレクション

台風15号が静岡で大雨を降らしていたが ここ周辺は晴れていた

中央公園元プール広場でのイベント 大人向けとあって 人出はイマイチ

地元・喜久水酒造をはじめ 南信の7つのシードル醸造所が集合

あらたな酒文化の創造に向けての活動は 一般にも認知されつつある

各ブースでは試飲も可能

(2022・10・22)

 

シードルナイト

竹宵まつりとともに開催されたシードルナイト

正式には第12回ナガノシードルコレクションin飯田と表して県内の醸造家が出店

今回当日券を1000円で求め シングルグラス300円のシードルを800円分 ジュースを200円分試飲

次第に夕闇もせまり 午後7時半に消灯 竹宵まつりを盛り上げた

(2019・6・27)

 

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長野県の他の地域 とくに諏訪市などでは一つの通りにいくつもの酒造会社が存在し

それぞれを結ぶ利き酒の集いなどが催されていて まことに羨ましく思える

飯田の場合戦時中の国策で37の酒蔵が合同を余儀なくされ 喜久水酒造1社だけ

しかしそれ以前には100を越える造り酒屋があちこちに存在したといわれている

そんな酒に関する事柄を いずれ飯田の景観文化史として まとめることを目指して

とりあえず新聞などの切り抜き帳のように未整理なままに貼り付けておきたい

飯田市の隣 阿智村・上清内路 種田山頭火が宿泊したことで有名な長田屋酒店

その店内に並ぶ喜久水酒造の銘柄 このほかに豪華箱入り純米大吟醸「翠嶂」もある

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喜久水酒造(株)酒蔵開放

飯田市切石 国道256号松川橋の近くに上記 喜久水酒造の本社および酒蔵がある

毎年春には酒蔵開放のイベントを開催している 以下は2011年の様子だが 今年も散歩途中

松川堤防の道路でビニール袋を下げ赤い顔の ご機嫌なオジさん達に出会ったから 盛況だったようだ

左の人物が浜島社長 高校の同級生でもある いかにもおっとりとした造り酒屋の後継ぎという雰囲気

喜久水酒造というのは秋田県能代市にもあって そちらは喜久水酒造合資会社を名乗っている

工場の各工程でも試飲させてくれるのだが 右手の本社事務室前では行列 奥の建物がショールーム

法被の後姿がやはり元造り酒屋の現会長・宮島さん 景観インタビューにも快く答えてくれた

ショールーム内部 ときどき観光バスも立ち寄るらしく 歴史資料なども展示している

2013・4・21

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戦時中の酒蔵合同は酒造会社として下伊那酒造(株)1社となり

酒蔵は37から 中央蔵・愛宕蔵・新町蔵・八幡蔵・駒場蔵・山吹蔵・予備蔵(通り町)

の7つの蔵に統合された ほぼ造り酒屋の蔵をそのまま利用したらしいが

時を経たその姿を記録に留めておきたい

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喜久水酒造(株)旧愛宕蔵見学会

飯田市街地への坂道・愛宕坂の途中 左側に酒蔵が3棟 なお右にも2棟 愛宕坂については こちら

手前の加藤酒店は厨子(つし)2階が低く かなり古い町家の形態 さらに郵便丸ポストがいい雰囲気

もともとは加藤酒店の酒蔵で 「愛の誉」という銘柄を造っていたというが

戦時中の酒蔵合同の際 7つの蔵に統合したものの1つ

橋南公民館の主催の街歩きの最終ポイントの見学会に参加

酒蔵は20数年前まで使われていて そのころやはり酒蔵開放で訪れたこともある

現在は飯田市に寄贈され教育委員会の所有だが 未利用のまま倉庫代わり

外装の漆喰塗りは補修したものの またもやあちこち傷みが出はじめている

(2013・5・15)

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旧長野県酒販・酒蔵補修

愛宕坂の途中 左側に酒蔵が3棟 右にも2棟の酒蔵がある

右側奥の土蔵には古い看板が掛かっていて 「長野県酒販愛宕営業所」と読めた

 その後 大門町田口酒店の敷地に移転し 現在は鼎上茶屋にある県酒販の最初の倉庫のようだ

なお大門町敷地は 県の職員住宅になっている

県酒販倉庫はしばらく放置されていたが 地元の建築家・環境プランニングの木下光さんが熱心に活用を模索

篤志家の寄付を受けて改修工事を行った 現在の持ち主は酒蔵と同じく加藤酒店のようだ

ただ利用方法については何度も協議を重ねたが 大型バスが近づけない敷地で名案が浮かばず

2階建ての土蔵は現在未利用のままになっている

これは裏手からみた2棟の土蔵 奥の森が段丘上の愛宕神社

屋根と外壁の改修で予算を使い切ったようだ

(2013・6・19)

酒蔵コンバージョン・カフェ あたご OPEN

図書館へ歩く途中 酒蔵の工事風景を見た

若い女性たちが コンバージョンしてカフェにするとか

そして6月下旬 竣工  カフェ&雑貨 「あたご」 が開店

雑貨コーナーから 愛宕坂の反対側 旧喜久水酒造の酒蔵入り口

奥の厨房・カウンター 左奥が化粧室のようだ 照明は碍子使用の露出配線だが

欲をいえば陶管も使ってほしいところ

建築・消防法規の関係からか酒蔵の2/3ほどを壁で仕切って利用

さらにこれも法規のためか一部2階部分を吹き抜け 古い3尺の酒樽が見える

右が厨房 いわゆる土蔵利用にしては息詰まった感じがしない

広さと天井の高さが効いているようだ

これは何日か後 貸切で行われた結婚披露宴を 窓ガラスを通して覗かせてもらった

(2014・7・17)

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酒蔵合同・七つ蔵/喜久水酒造本社跡地

伝馬町1丁目の村田屋酒店 昔からの造り酒屋で「大江山」という銘柄を造っていたという

数軒おいた裏側の仲の町に面した広大な空き地は喜久水酒造本社の跡地

当時建設会社の社員として営繕工事の設計に訪れたことはあったが

工場も併設しており手狭な感じだったのを覚えている

戦時中の酒蔵合同で37社が1社になり7つの蔵に統合された

ここは当時から中央蔵と呼ばれ 本社が併設されていたところ

今は土蔵造りの倉庫が1棟残っているのみ

(2013・7・20)

喜久水本社跡地再開発サ高住

その後 跡地は再開発され サ高住「ウェルネスタウン丘の上」に生まれかわった

T字形に鉄骨造3階建ての施設 診療所と食堂を併設

医療法人栗山会が運営 酒蔵はカフェダイニングに模様替え

バルコニーのタテ手スリは やや寒々しい感じだ 腰壁の方が良かった気がするが

(2018・2・8)

旧八幡蔵・吉川酒店

上記酒蔵合同での7つ蔵のひとつ

八幡旧街道 2階建て土蔵につづく黒漆喰の2階屋

手前は八幡町公会堂 おそらく昔は造り酒屋の敷地ではなかったか

玄関脇の窓には いわゆる貧乏徳利が並んでいる

重厚な日本瓦の寄せ棟

公会堂の東側にも背の高い土蔵 ナマコ壁もそれにあわせて上部まで さらに北側にも土蔵

東側の裏側からの様子 かなりの段差とともに 広い空間がある

八幡の本通りから コンビニができる前 八幡サンプラザという共同店舗があった

さらに左手は八十二銀行八幡支店だが その昔は この一角すべてが敷地だったのではないか

八幡坂に向かう坂道から 手前左がコンビニ敷地

(2018・3・12)

 

本町四丁目・正直屋酒舗

飯田病院近く 本町と駅前通りとの角

やや痛々しい外観の現役店舗

若店主に聞けば 昔は「正直正宗」という酒を造っていたそうな

街区の半分を占める敷地だが 建物細部は痛みが激しい

(2018・2・18)

 

正直屋酒舗倉庫一部解体

半年後 通りかかったら倉庫に工事用の仮囲い あわてて裏側に廻ると解体作業中

作業の人に聞いたところ解体は一部のみだという

その後 出会った当主の話では 工面できた解体費用の分だけ壊すという話

小屋裏はそのままの状態 これでは鳥やらハクビシンやらの巣になってしまう

それに この地形では駐車場としての利用も難しい 全体としての土地利用をいずれ考える必要がある

(2018・9・20)

橋南現役酒屋3店

酒量販店の隆盛に市内既存店も厳しい立場に置かれている

橋南地区については上の正直屋にくわえ 以下の3店が店を開いている

松屋 箕瀬2丁目 通りから大通り方面に少し入ったところ

左は大通り方向から 倉庫と自宅につづく黄土色の建物が店舗

本町2丁目の中山酒店

銀座3丁目の竹内酒店

(2018・12・11)

 

橋南廃業酒屋6店

愛宕坂の町家は加藤酒店 喜久水酒造の愛宕蔵が併設されていた 銘柄は愛の誉

右は銀座5丁目 新美酒店の跡地 飯田城の堀跡を利用したワインセラーがあった

知久町3丁目の北原酒店 右は通り町1丁目 野原酒店

右の建物でコンビニを営業していたが 現在海鮮和食店

通り町2・3丁目から松尾町へ抜ける横丁に面した恵比須屋酒店

右は中央通り3丁目鉄骨ビルの木下酒店 現在は海鮮和食店が入居

(2019・1・24)

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酒ディスカウント・メガテン

酒量販店の出現で 近所の酒屋を利用する人は激減 市街地のかなりの店舗が閉店した

その伊賀良北方のメガテン本店

酒類とともに食品類も充実している 右はレジ廻り

こちらは城東地区の上郷店 本店同様灯油まで販売 右が日本酒と焼酎コーナー

左はワイン類 食品の左がレジ

さらに国道151号桐林に竜丘店 中部酒流通センターの文字はそのまま

店内はほぼ上記2店と同じだが 灯油の販売はしていない

なおメガテンはこのほかに松川店を展開

(2018・9・4)

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飯田酒蔵・酒のしお澤

農免道路・山麓線の飯田側の終点 松川・上河原橋にいたる交差点の酒屋

ときどき県外車も停まっている

レジ前 奥にワイン 左には梅酒がズラリ

こちらは芋焼酎コーナー 珍しい銘柄が並んでいる

右手には泡盛コーナー そのトイ面には米・麦焼酎

こちらは日本酒コーナーで 右手の冷蔵庫の中は生酒

品揃えは おそらく県下随一ではないか 貴重な存在だ

HPもあるがネット販売はしていない ご来店ください となかなか強気

(2013・7・7)

飯田歴史研究所建築史ゼミ恒例の忘年会用に 塩澤酒店を物色

トスカナ産の赤のマグナムボトルを選択 1500ml を リュックに入れて

ゼミ会場の旧飯田測候所はプライマリーカラー

前橋工科大・臼井講師による前橋文化景観講義

終わって馬場町のゾーリギャラリーに移動 恒例のチーズフォンデュ大会

(2018・1・16)

 

 

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※今後の予定

飯田酒蔵合同七つ蔵

丘の上酒屋店構え

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