先月の読書日記 back
6月30日(月) C
「セルフケアの道具箱 ストレスと上手につ
きあう100のワーク」 晶文社1600円。認
知行動療法、マインドフルネス、スキーマ
療法など 実践方法を伝授の カウンセラー
伊藤絵美著。2020年刊 なんと17刷目。
6月29日(日) C
新・貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」
で格差社会を逆転する』 橘 齢 ダイヤモン
ド社1700円。2009年刊の焼き直し 会社
勤務で社長兼従業員の1人会社(マイクロ
法人)を設立した場合の損得勘定。ずっと
オレはやってきたヨ だから内容はわかる。
6月28日(土) C
「持続可能なメディア」 下山 進 朝日新書
950円。新聞の購読部数の低下が止まら
ない。電子化による、尖った記事の配信が
必要 と辛口のメディア論を展開する 評論
家。あわせて地方メディアの奮戦も報告。
6月27日(金) C
「世界は認知バイアスが動かしている 情報
社会を生きぬく武器と教養」 栗山直子SBク
リエイティブ 1700円。東京科学大(旧東工
大)講師による行動経済学 あるいは認知心
理学講義。運・不運の行動学をやってちょ。
6月25日(水) C
「君はいのち動的平衡館を見たか 利他の
生命哲学」 福岡伸一 朝日出版社1800円
大阪・関西万博でテーマ館を任された 8人
の1人。生物学者の自論・動的平衡論を ビ
ジュアルに見せるため 実現の経過報告。
6月24日(火) C
「声」の言語学入門 私たちはいかにして話
し、歌うのか』 川原繁人 1030円 NHK出
版新書 。1980年生まれの慶大教授の講
義だ。上白石萌音 や俵万智、あるいはラッ
パーのインタビューを通して 声のメカニズ
ムの詳細な説明。発声の起源を知りたい。
6月23日(月) C
敗者のゲーム 〔原書第8版〕 2000円 日
経BP。米の投資家で、チャールズ・エリス
1937年生まれ。投資の世界ではプロに負
けざるを得ない 現代社会で一般人への指
南は理解できた 2022年初刊で12刷目。
6月22日(日) C
「分かりやすい文章」の技術 新装版 読み
手を説得する18のテクニック』 藤沢晃治
講談社ブルーバックス1000円。2004年
初刊で著者は理系のソフトウェアエンジニ
アだという。ほぼ 実践していることばかり。
6月21日(土) C
「新宿をつくった男 戦後闇市の王・尾津
喜之助と昭和裏面史」 フリート横田 毎日
新聞出版1900円。テキヤ関東尾津組の
組長の波乱に富んだ その生涯を 戦後風
俗に詳しいノンフィクションライターが描く。
6月20日(金) C
「対話のトリセツ ハイブリットコミュニケー
ションのすすめ」 黒川伊保子 講談社+α
新書900円。創成期から ソフト開発に携
わった、というコンサルタント。わからない
でもないが タテ型ヨコ型思考には不服だ
常体に口語体が入り交じり、読みにくい。
6月19日(木) C
「呼び屋一代 マドンナ・スティングを招聘し
た男」 宮崎恭一 講談社+α新書 1000円
当たれば 儲けもデカイが、アクシデントで
すってんてんにも。そんな、波乱に富んだ
1948年生まれの、半生記と裏話満載だ。
6月18日(水) C
「地図記号のひみつ」 今尾恵介 中公新書
ラクレ880円。中央公論に連載を新書化。
地図記号の ウンチクを、明治以来の歴史
や世界の実情をまじえ解説だ。気のおけな
い読物として、いつもどおりりに 楽しめた。
6月17日(火) C
「ITコンサル1000人にきいてみた AIでラク
になる仕事」 谷岡悟一 インプレス1680円
生成AIでのケーススタディ。プロンプトの指
示、条件、出力形式など結構 頭を使いそう
最後の AI とのディベートや、AI からの カ
ウンセリング 自己分析などは面白かった。
6月16日(月) C
「人口縮小!どうする日本? 持続可能な
幸福社会へのアプローチ」 東京大学出版
会2900円。日本学術会議の検討委員会
13人が執筆。ただ名誉教授クラスが主で
思い切った施策の提言などはなくて残念。
6月15日(日) C
ビジネスエリートのための 「教養としての日
本の神様」 深結(みゅう) あさ出版1800円
島根県親善大使で、出雲観光大使だという
正体不明の研究家によるもの ほぼ知識の
内で、あまり勉強にはならずに 読み終え。
6月14日(土) C
日本人だけが知らない「ニッポン」の観光地』
水津陽子 日経BP 1400円。なんと 刊行は
2014年。期せずして 10年後を予想する内
容。1961年生まれの経営コンサルタントの
指摘の数々は ほぼ正解となっていて 驚き。
6月13日(金) C
日本全国鉱山めぐり 決定版 観光できる産
業遺産を徹底解説+全国鉱山跡リスト100」
五十公野裕也 誠文堂新光社 2500円。理
学博士は1988年生。写真の説明も的確で
廃墟マニア・鉱物マニアともに満足の内容。
6月12日(木) C
「ロボットビジネス」 安藤 健 クロスメディア・
パブリッシング 1848円。国内外で 受賞歴
多数のロボット開発者が、その現在地 と将
来像について平易に解説。わかりやすい文
章で、その方向性がわかったのは収穫だ。
6月11日(水) C
トコトンやさしい「光学の本」 笠原亮介 日刊
工業新聞社1800円。同社のB&Tブックス
だが、やさしすぎて まるで勉強にならない。
半分が物理の話、中学生向けという印象で
1時間で終了。新しい技術を知りたいのだ。
6月10日(火) C
「台所探検家、地球の食卓を歩く」 WAVE
出版 1800円。一貫して世界を廻り一般家
庭料理を味わう研究家・岡根谷実里。時に
は一緒に台所に立ち つくり方を歯切れよい
文章での 報告。写真やイラストが 欲しい。
6月9日(月) C
「なぜ世界はそう見えるのか 主観と知覚の
科学」 白楊社 3100円。バージニア大学の
デニス・プロフィット教授、と 科学ライターで
ある ドレイク・ベアーによる 身体性と知覚に
ついての 研究概要。知らない論文が多く刺
激的。最後の VRについては やや不満だ。
6月8日(日) C
「いますぐできる実践行動経済学 ―ナッジ
を使ってよりよい意思決定を実現」大竹文雄
東京書籍 1300円。大阪大院教授による早
稲田塾での講義が元ネタ。内容は入門編で
知識のウチ、刺激のまったくない本だった。
6月7日(土) C
「まさか私がクビですか? なぜか裁判沙汰
になった人たちの告白」 日経BP 1800円
日本経済新聞「揺れた天秤」取材班による。
職場や世間での事件 その後。面白くて半日
で読み終えたが、後味は まことに良くない。
6月6日(金) C
「作品集のつくりかた アートブック・ZINE・
ポートフォリオ…作品を魅力的に見せる編
集デザインのコツ」 BNN 2200円。デザ
イン書編集者・宮後優子が、指南する。初
心者向けに AからZまで。内容はわかる。
6月5日(木) C
「ゆたかさをどう測るか ―ウェルビーイング
の経済学」 山田鋭夫 ちくま新書 880円。
名古屋大名誉教授の幸福経済学。GDPに
かわる幸福指数の現状について。さらには
そこから社会活動によって向上するという。
6月4日(水) C
「こじらせ男子とお茶をする」 2000円。ひ
とり出版社・月と文社を主宰の藤川明日香
が、自由で個性豊か そして面倒くさい男子
にインタビュー。島田潤一郎、Pha、佐々木
典士、ファビアン、田中弦、下平尾直らだ。
6月3日(火) C
「政治はなぜ失敗するのか 5つの罠から
の脱出」 飛鳥新社2273円。オクスフォー
ド大 ベン・アンセル教授による まさに行動
政治学ともいうべき著作。民主主義、平等
連帯、セキュリティ、繁栄 についての考察
個々の人間が いかに利己主義的か、だ。
6月2日(月) C
「関係人口 都市と地方を同時並行で生
きる」 高橋博之 光文社新書 1000円。
若くして岩手県議2期務め知事選にも挑
戦 地元産品販売会社で上場、2地域居
住の推進だ。いずれ国政に出るだろう。
6月1日(日) C
構想力が劇的に高まる 「アーキテクト思
考 具体と抽象を行き来する問題発見・
解決の新技法」 ダイヤモンド社2000円
デザイン思考に対抗して2人のコンサル
細谷功・坂田幸樹が提唱。思い付きをク
ドクド述べてもらっても困る。薄い内容。