先月の読書日記 back
3月31日(月) C
「山岳信仰と修験道」 鈴木正崇 4000円
春秋社。慶応大文化人類学・名誉教授の
研究集大成。修験道の成立から、神仏習
合と女人禁制、さらには明治の神仏分離
など。その大筋を理解できて、良かった。
3月30日(日) C
「校正・校閲 11の現場 こんなふうに読ん
でいる」 牟田都子 2000円 アノニマ・スタ
ジオ。自身も フリーの校正家。さまざまな
現場での、校正に携わる 担当者にインタ
ビュー。小本だが 編集も美しく、面白い。
3月29日(土) C
「47都道府県・日本一百科」 菊地俊夫
丸善出版4000円。都立大名誉教授によ
る地理の お勉強。家計調査や 各種産業
統計からの 各都道府県の日本一を解説
だが、可もなく不可もなく 平凡な内容だ。
3月28日(金) C
「格差の“格”ってなんですか? 無自覚な
能力主義と特権性」 勅使川原真衣 朝日
新聞出版1600円。東大修士で苅谷剛彦
門下の 組織開発コンサルタント。同社の
WEBに連載。言ってることは 意味不明。
3月27日(木) C
「自分でやったほうが早い病」の治し方』
マルコ社1300円。ずっとそう思ってやっ
てきた。だから、フリーランスで終わるの
だ。ことによると コミュニケーション能力
の欠如が原因かもしれない とも考える。
3月26日(水) C
「いい音がする文章 ―あなたの感性が爆
発する書き方」 高橋久美子 ダイヤモンド
社1700円。1年の半分を愛媛で農業とい
う 作詞家・ドラマーのエッセイ集。意図的
な敬体と常体の混用で、読みにくい。音を
出す聞くというのは、身体論的には興味。
3月25日(火) C+
「みんなの校正教室」 大西寿男 2200円
創元社。伝説の校正者による 校正のイロ
ハから 技術は言うに及ばず、その体系ま
でを 詳しく解説するのだ。文章の書き方と
しても大変勉強になった。有意義な時間。
3月24日(月) C
「読めば分かるは当たり前? 読解力の認
知心理学」 犬塚美輪 ちくまプリマー新書
900円。東京学芸大准教授による 読解力
のメカニズム講義。それにしても文字を読
み 語彙を統合することの大変さを知った。
3月23日(日) C
「e スポーツのすべてがわかる本」 日本実
業出版社1600円。メディア関係研究家の
黒川文雄による、2019年刊。当方は身体
性を重視しているので、ARもVRも懐疑的
故に eスポーツも同様。知識にはなった。
3月22日(土) C
「加速思考」症候群 心をバグらせる現代
病』 ハーバーコリンズ・ジャパン1600円
ブラジルの精神科医・哲学者 アウグスト・
クリが警鐘。情報過多の中で 自己を失う
世紀の病と規定だ そこからの脱出法を。
3月21日(金) C
「江戸の衣装と暮らし 解剖図鑑」 エクスナ
レッジ1680円。衣装デザアイナーから江
戸研究家・菊地ひと美による。すべて自筆
のイラストで説明している。浮世絵やほか
の資料を、水彩で模写したもののようだ。
3月20日(木) C
「至福の北欧サアウナ 知られざる歴史と
文化のすべて」 グラフィック社 2900円。
スウェーデンの料理研究家 イェンス・リン
デルによる。スウェーデンのほかに フィン
ランド・ロシア。ドイツ・バルト3国に言及。
3月19日(水) C
「身近すぎて気がつかない、偉大な発明
図鑑」 日経ナショナル ジオグラフィック
3000円。79 の日用品や、エポックメイ
キングの出来事を選択。例によって 美し
い編集。A4判で室内自転車上は辛い。
3月18日(火) C
「リック・ルービンの創作術」 ジーンブック
ス3200円。浅学にして知らなかったが、
米の有名な音楽プロデューサーだという
後述筆記のようだがアートに関する精神
性の高い自説展開だ。ただ読んだだけ。
3月17日(月) C
超実践!今日からできる 「職場の多様性
活用ハンドブック」 前田京子 日本能率協
会 2300円。NTT人事部所属で、前半が
ジェンダー平等。後半1/3が LGBTQ+、
残りが 障害者、シニア雇用、外国人材に
ついて。内容の詳しさも、大体この順序。
3月16日(日) C
トコトンやさしい「高速道路の本」 日刊工業
新聞R&Tブックス1800円。今日からモノ
知りシリーズは 日本道路公団から高速道
路調査会へ転進した3人による、日本の高
速道路入門書だが あまり読むところなし。
3月15日(土) C
「ミッドナイト・ピッザ・クラブ」 2500円 講
談社。俳優の仲野大賀・プロデューサー
の上出遼平・写真家の阿部裕介、3人が
ネパールランタン渓谷をトレッキングする
個人的な話だ。半分が 写真集でもある。
3月14日(金) C
「多様性の科学 画一的で凋落する組織、
複数の視点で問題を解決する組織」 ディ
スカバー21 2200円。英コラムライター
マシュー・サイドによる、集合知の重要性
ほかに陥りやすい思考の盲点について。
3月13日(木) C
「城下町」 吉川弘文館3000円。同社日本
歴史選書シリーズ 2013年刊。都留文科
大・松本四郎名誉教授が城下町に関する
各方面の論文を まとめたもの。当時の社
会システム関係などが、主となっている。
3月12日(水) C
「書庫をあるく アーカイブの隠れた魅力」
南陀楼綾繁 皓星社2300円。1部は図書
館など 公立施設 長野県立や伊那市立も
2部は個人対象 草森・大宅・井上など。3
部に この出版社のハンセン病関係など。
3月11日(火) C
「ウィキペディアタウン・ハンドブック 図書
館・自治体・まちおこし関係者必携」 文字
通信 1800円。福井県立大・青木和人教
授による。飯田市でも中央図書館主催で
行われたようだが、内容は わからない。
3月10日(月) C
知りたいことが全部わかる!「最新版 〔イ
ラスト図解〕 薬局のしくみ」日本実業出版
社 1700円。帝京平成大 井手口直子教
授・編著。前半が関連法規について 後半
が薬局経営の概要など。2006年 初刊。
3月9日(日) C
縄文の神が息づく 「一宮の秘密」 戸矢 学
方丈社 1850円。市井の古代史研究家。
全国48の一の宮を取り上げ、その由来な
ど、自説の展開。縄文や弥生起源の神奈
備や磐座の存在に 注目だ。2019年刊。
3月8日(土) C
東大卒収納コンサルタントが教える「子ど
もが自然と集中する 学習空間のつくりか
た」 米田まりな 日本能率協会1500円。
東大卒業生100人アンケートなどから述
べる。後半は専門の片づけ法を伝授だ。
3月7日(金) C
「江戸時代のスパイたち 太平の世に暗
躍した才人の裏の顔」 大橋義輝 共栄出
版1700円。自論展開も ここまで許され
るの?ただ元フジTV・週刊サンケイ記者
だけに 話は面白く、気楽に読める本だ。
3月6日(木) C
「1インチの攻防 下」 3800円 岩波書店
つづいてNATOの中・東欧とバルト3国へ
の拡大の歴史。最後にプーチンの登場。
一般的に言われている、ウクライナへの
執念と 老齢での焦りの感情を理解した。
3月5日(水) C
「1インチの攻防 上」 3800円 岩波書店
ジョン・ホプキンス大 M・E・サロッティ教
授による近現代史。副題 「NATO拡大と
ポスト冷戦秩序の構築」で、東西ドイツの
統一と、ソ連崩壊時の裏話は興味深い。
3月4日(火) C
「まちづくりゲームカタログ 研修・ワーク
ショップが進化するボードゲームガイド」
学芸出版社 2400円。1982年 生まれ
都市コンサルタント・安藤哲也による。公
共団体などでの、WSでの想像力増強。
3月3日(月) C
現代「ますように」考 こわくてかわいい日
本の民間信仰』 井上真史 1500円 淡交
社。1985年生、飯田市出身の怪文化研
究者と自称。同人誌の掲載から刊行した
という。なかなか面白い、今後に期待だ。
3月2日(日) C
「小堀遠州の美を訪ねて」 小堀宗慶 集
英社1800円。遠州流茶道十二世宗家
による、作事奉行の功績と、綺麗さびの
趣味の良さを解説する。1923年生まれ
2011年の刊行は、遺作となった模様。
3月1日(土) C
サイクリストが選んだ「ニッポンのじてん
しゃ旅 the BEST」 1800円 八重洲出
版。自転車雑誌 「Cycle Sports」特別
編集ムック。しまなみ海道、琵琶湖1周
阿蘇1周、四国一周、佐渡1周にくわえ
渋峠ヒルクライムや福井・敦賀周辺旅。