上村サンデイ/しらびそ高原・下栗・上町

 

赤石林道上村行き →jump

 

※小嵐神社・林道歩き →jump

 

下栗・天空の里ビューポイント

(2017・5・30)

はんば亭から 少し しらびそ方面に戻り 途中から林間を(中部電力の送電線管理道路らしい)15分ほど歩くと

単管を組んだ展望台 定員40人とあり 最盛期を予感させる注意書き

たしかに斜面集落の見事な全貌が見渡せる 絶好のビューポイント

 

  遠山郷は飯田市から山ひとつ隔てた いわゆる遠山谷といわれるところ

  古くは秋葉街道(現在は国道152号)と呼ばれた浜松の秋葉神社への参詣道が貫いている

  平成の市町村合併で下伊那郡上村・南信濃村は飯田市と合併し

  飯田市上村・飯田市南信濃として 静岡県浜松市と接することになった

  飯田の町からは これも秋葉街道と呼ばれた古道が唯一あったが

  昭和12年の飯田線全通により 平岡駅経由で結ばれることになった

  車輌交通も同じく平岡廻りで行われていたが

  昭和42年に赤石林道が開通し 赤石トンネルを通じて直接アプローチが可能となったものである

  ただ赤石林道は急峻かつカーブが多く 転落事故も後を絶たなかった

  安全な交通路を求めて三遠南信道が計画され ようやく矢筈トンネルが建設されて

  現在は無料区間として遠山郷と伊那谷が結び付けられている

  新緑の日曜日 遠山郷の上村周辺を巡ってみた

  (なお秋葉街道小川路峠については こちら

しらびそ峠・しらびそ高原

 

三遠南信道喬木インター

長さ4kmの矢筈トンネルを抜けると遠山郷

152号にでてすぐ県道を しらびそ方面に上りはじめる

トンネルを出てから20分ほど上ったところで大鹿村への地蔵峠方面の分岐

さらに15分ほど上ると ハイランドしらびその建物が見えてくる

大沢岳を正面に見て しらびそ峠(1833m) 残念ながら逆光

少し上って しらびそ高原の広場 午前9時半ころで人出はまばら

ハイランドしらびそ も準備中 標高1918mここでは新緑にはまだ早い

雄大な南アルプスの展望 これも逆光なのが残念 午後の方が数段よさそうだ

*

南アルプス・エコーラインを下って下栗へ

しばらくは高原風景

途中からは森林の中 唐松の芽吹きの鮮やかさを楽しみながら約30分900m下る

途中で翌週のレースに備えて登ってくる自転車に何台も遭遇 恐れ入りました

集落観光施設「はんば亭」 ここで早い昼食 「大盛りそば」 と名物 「二度芋エゴマ田楽」

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上村観光パンフレットより 下栗集落の拾五社大明神から下部分

夕日の広場と命名されている「はんば亭」前の広場から集落を見下ろす(東方向)

ある人の話では 夕日に照らされた山々の美しさは えもいわれぬ ということだ

だから日帰り観光では絶対見られない光景のようだ

こちらは西方向

集落を下って行って 152号へ出る道から

今回ここを戻って さらに集落の下の方へ

足もすくむ風景

下から見上げるぶんには平気だが 下を見ると怖くて背中ゾクゾク

ほぼ下りきったところで152号に出る道から 振り返る集落風景

途中谷の対岸には出作り小屋のようだ

またも新緑の中を152号に向かって下りて行く

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最近読んだNHKブックス「知られざる日本 山村の語る歴史的世界」によれば

ステレオタイプ的な山村イメージに反して その暮らしは豊か かつ閉ざされたものではなく

コメが食べられないかわりに 多彩な自然の恵みを満喫したもののようだ

この下栗という集落でも平地文化とは別の 山家文化の中で確かな生活があったのだろう

といつもセンチメンタルな気分とともに山道を下りていく

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秋葉街道木沢(きざわ)宿

いったん152号に出て南下 趣のある橋を渡って木沢宿へ

ここは廃校となった木造校舎が有名

右写真は1段高い校庭より旧道の町並み

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秋葉街道上町(かんまち)宿

152号に戻って北上 上村橋を渡って旧道の上町宿へ

川沿いに上がると正面に正八幡宮 左手に霜月祭の伝承館「天伯」

その正面に保存民家「ねぎや」

寄せ棟民家は珍しい そんなに古くはなさそう

正八幡宮をぐるっと廻って上町宿の本通り

はずれると先ほどの宿場入り口 正面には上村小学校

ここで方向転換して中通りを進むと 先ほどの「ねぎや」の前

正八幡宮の右手を通ると向井橋から152号へ出る

今回橋を渡らず赤石林道を通って帰路に

赤石トンネルの前で遠山郷を振り返る

トンネルを抜けて山道を長時間下り 喬木インターへ

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2010・6・2

赤石林道上村行き

県道251号・上飯田線は正式名称だが 開通時からしばらくは赤石林道と呼ばれていた記憶がある

先日7年ぶりに下栗を訪れてみた その帰途やはり赤石林道を通ろうとしたが 落石のためか通行止め

もともと冬季は閉鎖の道路だが トンネルの写真がほしかったので もう一度挑戦してみた

右が三遠南信道喬木インター方面 赤石林道は直進 幸いにも通行止めは解除されていた

前後のクルマやバイクは いずれもインター方面に右折して行った

路面は落石を片づけた跡 右は岩の上に お地蔵さん 開通したころはガードレールもなく

転落事故が頻発していた

このあと1台だけ軽のオフロード車に出会った

そうして峠に到着し トンネルが見えてきた 喬木インター入り口から約14分

長さ 1kmの隧道(トンネルというよりも隧道と呼ぶほうが相応しい)は

直線で遠くに出口が見えるが 照明はいっさいない

隧道入り口の右の広場にはミツバチの養蜂箱が置かれていた

隧道の中には3ヶ所ほど すれ違いスペースはあるが 基本的に1車線

上村側出口のポータル部とその先の広場

今から40年ほど前にもオフロードバイクで通っているが その頃は樹も小さく 急斜面が怖い林道だったが

今は樹も成長し むしろ遠山谷の斜面集落など望める場所は多くはない

砂防ダムを見ながら道路をクネクネ下り 小川路峠からの古道出口

白い看板は国土地理院の水準点表示 さがしてみたが保護石は4個あったものの

水準点の標石は確認できなかった

民家の脇を通過し 急斜面の茶畑を見ながら 最後の大曲 伊藤谷のダム堰堤

そして上村支所に到着 トンネル出口から ここまで 約20分

(2017・8・20)

小嵐神社・林道歩き

前々から木沢と千代を結ぶ峠道に興味を持っていた その途中 小嵐神社まではクルマで行けそうだったので

神社訪問とあわせて 林道を登ることにした

有名な木造校舎・旧木沢小学校へのアプローチ道路の右脇に 小嵐神社参道の鳥居がある

歩いていけば ここから 90分の行程だという 今回行きたいところも多々ありクルマで挑戦してみた

旧木沢小のグランド正面入り口の脇 消防車置場の隣から川に沿って上り

途中から斜面をクネクネと高度をあげる 木沢集落の南半分を見渡せる眺めのいい場所をすぎて

林道を進むが 途中 分岐点で間違い後戻り ここは案内板が欲しいところ

分岐点から200mほど進んだところで倒木が道を塞いでいた しばらく逡巡したが歩くことを決意

なお倒木写真は よほど気が動転していたのか 行きも帰りも撮るのを忘れていた

クルマを置いて林道を歩き始めた 途中 鳥居とともに近道となる参道の山道が数ヶ所

つまりこれが当時の千代や泰阜への峠道というわけだ 小嵐公園を過ぎて

ようやく小嵐稲荷神社に到着 小嵐稲荷神社については こちら

標高は 1020m 木沢が 500m だから 500m登ったことになる

この先 千代峠に向かって林道はつづいている 人の通れる山道は千代に通じているらしいが

クルマは通れないようだ 地図を確認すると歩いた距離は約 3km 45分ほどかかっている

小嵐稲荷神社については こちら

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その後 旧木沢小学校の木造校舎を見学 こちら

木沢から152号を北上 上島集落を経て また152号に戻った

この趣のある鉄筋コンクリートの下路アーチ橋は上島橋で昭和31年竣工 手前152号側 奥が集落方向

(2019・10・31)

 

 

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