R256/秋葉街道

国道256号は木曽方面から阿智村阿知川橋北詰で国道153号と合流し 併走区間となり

飯田インター西交差点で153号と分岐 飯田市街へ向かい

今度は中央通りで151号と合流 併走したあと南部の八幡で分岐し上久堅方面へ

さらに遠山郷へ向かうのだが 越久保の先からはクルマでは行かれない幻の国道となっている

国道編 →jump

(飯田市街から山本方面については こちら 飯田市街市役所から中央通りについては こちら

中央通りから八幡については こちら

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※アーネスト・サトウの足跡 →jump

 

追加/旧秋葉街道編・ひさかたみち

(2011・12・11)

図中点線部分が旧秋葉街道 新道にくらべると直線的でその分 急坂が連続する

国道編とは逆に上久堅から下久堅へさらに天竜川の渡しまで下ってみる

地元では掘割といっているらしいが 上久堅からの小さな峠を越えると 右に入る道路

この道路を下っていく

目の前に風越山と飯田市街を遠望する 以後 風越山を常に見ながら下ることになる

別項にもあるように飯田市街地の住人にとってはシンボルともなっている山容だが

当時の上久堅・下久堅あるいは遠山郷の人にとってはどうだったのか 聞いてみたいもの

山間を抜けて牧野内の集落へ

さらに急坂を下っていくと

南信広域道路(右へ)の入り口に出る 左が新道 看板の奥の旧道へ

水道施設の脇を下って 二又を右方向へ進む

ここでは左の急坂が旧街道 桧林の真ん中を下る

少し左に寄ると風越山が正面に現われる 小さな祠もあって ちょっとした休息ポイント

林を抜けるとまさにパノラマ風景 中央の緑の帯が八幡段丘の縁の里山

かなりの急勾配を下って 新道を横切ると正面に堂々たる養蚕農家の宮脇家

大きな煙突があり醤油蔵だったようだ

またまた新道を横切り 正面の下久堅保育園に向かう

知久平といってここは平坦

保育園で右折してしばらく行くと 1段下る坂道

これも堂々とした本棟民家の宮内家 その左を行き

下りながら道なりに左カーブで三石の脇を通過

さらに下って また商店街の新道を突っ切る

さらに下って天竜川に出ると 知久平の渡し 約250mを1/10で下ってきた計算だが

曲がりくねって高度をかせぐ国道にくらべ 意外に近いのを実感する

追記/アーネスト・サトウの足跡

(2017・6・18)

最近読んだ講談社学術文庫「アーネスト・サトウの明治日本山岳記」に上記を逆に辿る 道程が詳しく記載されている

サトウは幕末に通訳官として来日 最終的には明治28年英国公使として着任 その間 なんども日本各地を旅行した

同12年に刊行の「中央部・北部日本旅行案内」が上の原本のようだ

日記形式で 愛宕坂(?)を下り 牛草坂(?)から八幡の神社へ さらに天竜川を渡り越久保まで

記述は道筋が目に浮ぶほど ただ講談社本では その後の小川路峠については割愛されている 

既刊として1992年平凡社東洋文庫「日本旅行日記1・2」庄田光男訳

同1995年平凡社「明治日本旅行案内 上・中・下」同 があるようだ

上記「日本旅行日記」は飯田図書館でみつかった 該当ヶ所は1巻目にある 峠道に入って

蛭居場(火振場?)の小屋を過ぎ さらに小川路峠の小屋については かなり大きいと記している

上村に下り 木沢を通過して和田宿で1泊したのち 青崩峠を越え水窪へ出て秋葉神社にいたり

大井川を下って帰京したという

 

*

国道256号編

ここでは八幡から越久保までを辿ってみたい

 

国道151号と併走のJR八幡駅入り口を150mほど過ぎて 南に振った変則的な4差路を左折

この先JR飯田線の踏切を越える

左折の反対方向 突き当たりに鳩ヶ嶺八幡 その前の通りが旧遠州街道

ほぼ直線的に天竜川方向に下っていく

松尾支所の前を通過 しばらく行くと道なりに右に方向を変える

そのまま直進して

今度は水神橋方向へ ゆるく左カーブ

水神橋で天竜川を渡り 東詰の3差路の信号を右折

商店街の坂道を上っていく

そのまま直進 右方向は時又・天龍峡方面

大きく左に曲がって知久平の台地部分に出る

この先に下久堅小学校・支所・郵便局など集中

今度は土蔵の角を右に大曲り さらにこの先右に左に大曲り

続いてヘアピンカーブ2つで高度を稼いで柿野沢

竜西広域農道入り口から またも右に大曲り

続く左曲りのパノラマポイントからは飯田市街と風越山

このあたりは道路整備が終わって快適 小さな峠を掘割で上久堅へ入っていく

水神橋からは直線で2.5kmほどなのだが 250mを上らなくてはならない

何度も大曲りを繰り返すので ここまで非常に遠く感ずるが 直線的な旧道を辿ると

意外に近いのに驚く (その旧秋葉街道については後日報告)

右・左とカーブしながら下がっていき

 

下平地区へ 左折すると喬木村富田方面

 

この先二又に分かれ 左が風張(かざはり)方面 右は堂平・小野子から千代米川にいたる

右手には神ノ峯のテレビ中継鉄塔が林立

県道沿いの上久堅保育園を下に見て

上久堅中心部の支所を通過 この裏高台に上久堅小学校

さらに上平から越久保地区に入っていく

このあたりが その中心部か 案内板の後ろに火の見と消防団詰所

少し上ると右手の段上に越久保高齢者若者センター 長い名前で通称は越久保センター

これは本棟民家風 併設グランドからは飯田市街の段丘風景

この巨大なサイロに驚きながら さらに上っていくと

この先は旧秋葉街道小川路峠 冬場は積雪でこのあたりでストップ

峠越えについては こちら

2011・11・13

 

 

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