南信州 ロングトレイル(第2部)尾根道編

ずっと歩いてみて前半と後半は思想が違っているようなので

ロングトレイルを 2つに分割することにしました 第1部山麓道編については こちら

@鳩打峠編 →jump A高鳥屋山編 →jump  B梨子野峠編 →jump

C下清内路編 →jump D上清内路編 →jump E南沢高原・横川山編 →jump

F富士見台・萬岳荘編 →jump G園原・完結編 →jump 

おまけ/御坂峠・林道歩き →jump おまけ/鳩打林道 →jump

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@鳩打峠編

鳩打峠は公称1172mとなっているが 隧道入り口はそこより100mほど低い様子

飯田高原への上り道の途中から鳩打林道へ入っていく

大瀬木国際射撃場入り口を右手に見て 山道を上る

途中開けた場所もあるが 歩くには面白みのない道

鳩打峠に向かう林道から高鳥屋山方向

空が低くなってきて 峠に近づいた予感

そして峠の前の休憩所に着いた

眺望は南アルプス方面

この先林道は隧道をくぐって 大平方面に向かう

トンネルは2年前部分崩落し 今年2月に新しく完成したもの

2011・10・30

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A高鳥屋山編

鳩打峠から尾根道を300m登る

以下撮影日は10月19日

鳩打隧道の手前右手に登山口の標識

すぐに急激な登りが始まる しばらく登ったところで二又 標識はないが左に向かう

1362m地点までは登りの連続 右は最も傾斜のキツいところ

尾根道に出ると明るい林の中

ここらがほぼ中間地点のようだ

このあたりからは尾根道を上ったり下ったりして

小屋の屋根が見えてきた

有志の造った山頂小屋

その上に 高鳥屋山の山頂標識 鳩打隧道から40分の行程

樹々の間から木曽側の展望

やや左に二等三角点・高鳥屋(TR25337250901)

この日はあいにくと 霞んでいた

右にデジカメを振ったところ

小屋下からは山本インターや伊那谷道中などパノラマ風景

(この1枚のみ撮影日は10月26日)

そして梨子野峠への下り方向

2011・11・20

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B梨子野峠編

山本から梨子野峠を越える「みの道」または「清内路街道」の峠までについては こちら

高鳥屋山頂上から山本の展望を楽しんで

梨子野(なしの)峠に下りていく

以下撮影日は10月26日

しばらくは尾根道で明るい感じ

ここは少し急な下り

さらに下ると

右側が開け遠くには木曽方面の山々の展望

さらには おそらく小黒川方面を見下ろす

ずっと尾根道を下り

時には少し上ったりしながら

梨子野山の頂上は通過せず 右側を廻って

梨子野峠に下りる 高鳥屋山頂から約45分の行程

以下撮影日は10月4日

峠には現在 休憩所があって

中には案内板も設置 (南が上となっている)

御岳遥拝の石碑が小屋の前にある たぶん その昔には茶屋があったのだろう

眺望は南西方面が開けていて 阿智村の伍和あたりのような気がする

2011・12・31

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C下清内路編

峠の小屋から少し戻って 下清内路への下り

峠のすぐ下で方向転換 沢筋に下りていく

(以下撮影日は10月26日)

清水があったり 明るいところを通ったりするが

基本的には沢下り そうして舗装道路に出る

左の建物は青年衆の作る花火のための火薬庫のようだ

右手に観音山公園への上り道 200mほど寄り道

観音山公園 みの道当時の清内路側の三十三番観音を 国道の開通にともない大正9年に移設したという

馬車や荷車で通れる道路の開通に喜ぶ村人たちの心情が想像できる 山本側も青木集落に降ろされている

番観音は歩く人にとっては励みになるもので峠道には必ずあったもの 石は現地で調達したという説が強いが

観音の順番なども決まっていたかどうかなどとともに 研究すれば面白いかもしれない

観音山公園から国道方面のパノラマ 中央やや右上の茶色い寄せ棟屋根が郵便局

さらに右へ視線を向けると集落中心部 右の林部分が諏訪神社

観音山公園を下りて 右に曲がれば関所跡の石碑 峠から30分ほどの行程

2012・1・26

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D上清内路編

関所跡から下清内路中心部へ

真っ直ぐ行くと諏訪神社だが この先で左折して

Aコープ前を通り カーブミラーの脇の細道を下ると

清内路小学校の上の国道に出る

学校脇を下って 黒船桜の墓地を巻いて

山道に入っていくと 左に入る山道に番屋沢道入り口の表示板 右に降りると黒川と清内路川の合流点へ

年が変わって陽気も良くなり 番屋沢道の探索を開始

元の清内路中学校から吊り橋を渡って少し戻ると上の入り口へ

雑木林から桧林へ 清内路川をはるか下に見て進んでいく

左は岩に名号が刻まれていた いくつかの小さな沢にもキチンとした橋が架けてあり

地元の熱意を感ずる

ちょっとした平に番屋跡の石碑 清内路川を鉄骨の橋で渡った

この先もう少し川沿いの山道があるかもしれないが断念して

国道へ上がっていく この先を曲がると観光施設 「清内路峠のおつけもの」

下清内路では既にハナモモの季節は過ぎていたが この上清内路は今が盛りで カメラマン多数

国道から右に入ると上清内路の集落

静まりかえった集落を抜けて

また国道へ 長田屋は手づくり豆腐が評判 また種田山頭火が宿泊したとしても有名

その先で表示板があり 左の旧道へ下りていく

ここも静かな集落で 道を大きく曲がって ふるさと自然園に上っていく

月曜日にかかわらず 観光客の姿もちらほら このあたりは稗畑沢と呼ばれるところで

ここから沢つたいに南沢山へ出て岐阜側に下りる古い道があったという

2012・5・28

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E南沢高原・横川山編

ふるさと自然園から南沢高原を経て横川山へ

施設の事務所で駐車料金500円を支払い 園内を上り左折する

登山道は沢ルートと尾根ルートとあり 本来の自然遊歩道は前者らしいが

小さな沢を渡る橋が壊れているらしく 行けないことはないようだが

事務所のオジさんの勧めにより尾根ルートとした

大きな駐車場がありここへクルマを置いて

白い看板の奥が登山道 しばらくは小さな沢の脇を登り

尾根に出るまでがなかなかの急登 400mほど登るのだから仕方ない このあたり中間点の標識

そして今度は急な下り 降りきるところから尾根道に入って

だらだらと登ると視界が開け 熊笹の高原風景

左手に見えるのが横川山のようだ

南沢高原の標識 1564mが南沢山の頂上だから それよりいくらか低い地点

ここまで 5kmで 1時間15分

熊笹道を次ぎの目的地 横川山へ向かう 朽ちかけた標識は信濃路自然遊歩道の形式

横川山を正面に見ての高原尾根歩きは一旦下って

右手には岐阜県側の展望

頂上真下で急登して 右手は崩落状態

横川山頂上 1619.8m 左下に 二等三角点 南沢高原標識からは 1km 20分の行程

前方は富士見台方向

左手には清内路の集落

歩いてきた南沢山方向

さらにこちらは岐阜県方向 とほぼ360度の視界

2012・10・16

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F富士見台・萬岳荘編

前回に続いて横川山から歩きはじめるのだが 別の日に園原側から横川山までの往復を計画した

クルマで林道・大谷霧ヶ原線で萬岳荘まで行く予定が 林道は2ヶ所のゲートで一般車通行禁止

どうやってそこまで至るか ずいぶん思案した

トレイルバイクを借りてゲートをすり抜ける案 中津川市からアプローチする案など 結局 阿智村経済に貢献して

ヘブンスそのはらのロープウェイ・リフト・バスを乗り継ぐことにした 出費はトイレ協力費を含めて3600円

朝方までの雨で断念していたが あまりの天候の回復状態に 仕事を放り投げて10時頃出発し

萬岳荘を11時48分に出て横川山に着いたのが12時59分だった 左の山塊が富士見台 正面が恵那山のようだ

即 復路に入り 高原の尾根歩きでアップダウンを繰り返す まずは横川山からの下り

しばらく下って 振り返ると熊笹の横川山(右端)

そして今度は登り 右は朽ち果てた遊歩道の案内板

沢筋を2度ほど渡る とくにここは「横川名水」の朽ちかけた看板あり

紅葉真っ只中の樹林帯を抜け また登り

正面に富士見台を望みながら また沢筋から

最後の登りで富士見台へ 案内板によればここまで 3.1kmの行程 別のパンフレットによれば 4.5km

到着したのは13時57分 標高1739mだという

金曜日のこともあり 頂上にはかなりの数の観光客 こちらは南アルプス方向 右の山塊が御坂山

正面 やや左の雲の上が方向的には富士山のようだが 双眼鏡を持参していないので不明

今まで歩いてきた横川山が左手前 その奥が御岳のようだ 右奥が中央アルプスか

さらに左手を眺めれば 中津川方面 中央道と落合橋がクッキリ

そして恵那山を右に見て進行方向 萬岳荘までは案内板によれば 1.1km

御坂小屋の前を通り 高原のゴロタ石の道を下っていく

真っ直ぐ進めば御坂峠に至るが ルートは左に 標高1580mの萬岳荘までの下り

14時14分 萬岳荘の2階の裏側ローカを通りぬけて この奥にトイレがあり 協力費100円を支払う

いよいよ園原に向かっての フィニッシュ

2012・10・22

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G園原・完結

万葉の歴史の里 園原へ 信濃路自然遊歩道伊那谷ルート 最後の区間

萬岳荘のローカをぬけ階段をおりて 山道に入っていく

しばらくは御坂山の山麓を巻いて林間の中を進む

ところどころ熊笹帯を通りながら

ここで不思議な構造物 牛の放牧の鉄骨柵のようだ

その昔 中学3年のキャンプがこの富士見台で 逆方向から延々と歩いた記憶

ただどこにテントを張ったかは まったくわからない

放牧地に牛の糞が転がっていて閉口したことは覚えている

緩やかな傾斜の山道を下っていく

ほぼ中間点の標識

さらに進むと右手からの古東山道と合流するのだが 設定コースは直進 ここまで萬岳荘から 32分

地形図によれば三角点があるはずだったが 見逃してそのまま下りに入った

約400mを下るだけに かなりのジグザグ坂で そうとう嫌になった

ここを逆に登るとなると大変だ 35分下ってやっと林道に出る

御坂神社までの林道歩き 萬岳荘から 550mの下り 距離はわからないが計1時間13分の行程

距離は短く下りにもかかわらず 意外にも時間がかかっている 理由がわからない

参考までに登りは 6kmの古東山道コースで萬岳荘まで1時間半

日本武尊が座ったという石があったりして 歴史を感じさせるところ

社殿脇の杉の大木も立派なもの 社殿左から古東山道に入る

神社前にの駐車場から園原の里に向かっての一般道

途中 左は 「ははきぎ」 右は 「暮白の滝」

南アルプスの高峰が望める

さらに下ると 右手に「駒つなぎの桜」 その季節にはカメラマンで一杯

広丞院の護摩堂(月見堂)前を通過して

園原のビジターセンター「ははきぎ館」(左)に到着 御坂神社からは 1.7km

今下ってきた方向を振り返る 窪みが御坂峠と考えてよさそうだ

2012・10・29

なおヘブンスそのはら および御坂峠林道歩きについては後日 と思っていたら

アクシデントで jpegデータをほとんど消失 機会があれば もう一度挑戦してみます

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おまけ/御坂峠・林道歩き

本文中にもあるように本来ならば萬岳荘までは林道・大谷霧ヶ原線で行くつもりだったのだが

ゲートで一般車両通行止め 手前に駐車場があり その広河原から歩いてみた

恵那山への登山者らしい県外車が多く止まっていたが 本谷川に沿って上っていき

結局は1時間40分ほどかかって萬岳荘まで歩いてしまった 距離はおそらく6km以上で

標高差も最大470mほど その馬鹿馬鹿しい林道歩きを一応記録しておきたい

と思ったのだが その後不手際で写真の大部分を滅失 残るは峠附近のみとなってしまった

林道最高地点の展望台から南アルプス方面 ここで阿智第3小学校の学校登山の集団に追いつき

ヘブンスそのはら から歩いてきたという このあと林道は下りに入り

林道の御坂峠から中津川方面の眺望 さらに萬岳荘まで足を伸ばしたが

とてもそれ以上進む気になれず 引き返し

途中 古道東山道の御坂峠遺跡には小学校の生徒たちが休憩中 これから富士見台まで登ると言っていた

こちらはそのまま同じ道を帰路につき 1時間20分ほどかかってクルマに戻った

(2012・11・26)

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おまけ・鳩打林道

鳩打林道は鳩打峠から黒川沿いに大平街道の旧大平集落にいたる道である

標高差はあまりなく約 8kmの行程

鳩打隧道を抜ける (トンネル前後の撮影は2011・7・15)

トンネル出口を振り返り つづいて林道を大平方面に(以下の写真撮影日は2011・10・19)

だいたい こんな風景が連続する

崩落して復旧工事中 沢筋を小橋で越え

30年ほど前 トレイルバイクなどで何度も通っているが

当時は樹木が少なく もっと明るい感じの記憶

やはり植林した樹々が育って 見通しが悪くなったような気がする 廃屋の脇を通過して

ここでは黒川の清流が真下近くに見える

そうして いよいよ大平に近づき

橋の袂に行き着くと

廃村となった大平集落の下の入り口 つまり旧大平街道で その前に案内板

さらに少し上ると大平街道の新道 集落へは左に下って行く

(2011・12・18)

なお大平街道については こちら

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